ゆうりゆうのまっ 遊竜松 指昭和 7 年 4 月円日 所京都府京都市西京区大原野小塩町 置善峰寺 * 善峰寺の山門を入って北西の一段と高 い石垣に接して、 1 株のゴョウマツがあ る。高さは 2 メートル強、根兀から北方 と西方へ伸びた枝はまさに「遊竜松」の 名にふさわしい。北方へ伸びた長枝は約 25.6 メートル、同じく西方のは 26.1 メー トルある。両枝は株元から出てしばらく 地に接するが、北の枝は約 2 メートルて、 地から離れ、その部分の周囲は 1 . 54 メー トル、西の枝は約 1.5 メートルて、地から 離れ、同じく 1.64 メートルある。先端の 高さは北枝 2.3 メートル、西枝 2 メート ルある。両枝とも伸長にともなって枝葉 が一つづきとなり、中央の傘状の枝葉と ともに見事て、ある。中央の株元はコンク リートて補修されているのて、、言れ則て、き 遊竜松の名は花山院前右大臣家厚公が 安政 4 年 ( 1857 ) に命名したものと伝え られ、寺伝て、は樹齢 600 年という。 よしみね ( 菅沼孝之 ) 指大正ロ年月 9 日 鳴門の根上りマッ なると ねあが 126 ・常緑針葉樹 る木は、幹の基部て、周囲 2.5 ~ 3 メート は 2 本だけになっている。いま残ってい が、昭和 9 年の台風て、いためられ、現在 は 8 本の根上がりの木があったという 上がりの例て、ある。もとは大きなものて、 落に近い砂丘ーヒに見られるクロマツの根 これは、鳴門市の大毛島の土佐泊の集 がりがしばしば見られる。 は、根が地上に上がった、いわゆる本艮上 海岸に近くことに砂馳に生えたマツに 鳴門市 所徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦大毛 ル、高さは約 25 メートル、地表面から上 に出た根の高さ ( 根上がり ) は、ほば 3 メートルて、ある。 あわじこくどう 淡路国道マッ並木 指大正年 2 月 24 日 ( 山中二男 ) 昭和 47 年 9 月 6 日 ( 一部解除 ) 所兵庫県三原郡三原町 闇三原町 国道 28 号線中の三原郡八木から神代 まて、の 6 キロの両側に並んだ樹齢約 300 年以上のクロマツの並木て、ある。 文政 9 年 ( 1826 ) 刊の淡路の古い地誌 『淡路草』によれば「八木松原、上八木 より国衙村に至る並松 37 町 30 間余あり、 文亀 2 年、西山村の二郎太郎と云者首代 りに 2000 株の松を植えたと云文化 10 年 迄 336 年也、左右合 1654 本」とある。 いまから 35 年前まて、は国道 28 号線が 未舗装て、、道の両側に柆擱合 300 ~ 500 年の 大小様ざまのクロマツの大木が林立し、 国道沿いの家々て、は毎年秋の落葉期に 競ってクロマツの落葉を集め、幗斗にし たものて、あった。その後、台風の来襲ご とや、自動車の排気ガスの景彡響を受けて 倒木が続出した。 とくに昭和 25 年の ジェーン台風の被害は大きかった。その 後、台風のたびに被害が出ている。 近年、国道の拡張改イ瞬甫装工事のため、 次々と無言 1 画に伐採が続き、クロマッ並 木は姿を消しつつある。さらに拍車をか けたのが松食虫て、ある。 ことに昭和 40 年、国道 28 号線の全線改 修完了にともない、四国方面からの大型 輸送車の通行が増加、排気ガスの滂処曽と 松食虫によって本ヒカいた。昭和 51 年 て、は、樹齢 50 ~ 200 年のものが八木地区 に 70 本、神イ也区に 9 本がかろうじて健 在て、あったが、昭和 59 年て、は 1 本になっ てしまった。 ( 室井綽 )
柞原八幡宮のクス / 森田敏隆 藤崎台のクス / キ群 / 森田敏隆 瓜生野八幡クスノキ群 / 森田敏隆 上穂北のクス / 森田敏隆 108 ・妻のクス / 矢野豊 高鍋のクス / 森田敏隆 東郷のクス / 日永典生 蒲生のクス / 井上裕章 109 ・塚崎のクス / 森田敏隆 志布志の大クス / 森田敏隆 小浜神社の九本ダモ / 大橋治三 112 ・八幡神社のイスノキ / 森田敏隆 長峰重良囿 普明寺のキンモクセイ / 矢野豊囲 / 華蔵寺のキンモクセイ / 藤重朋紀 往至森寺のキンモクセイ / 岡崎禎広 三島神社のキンモクセイ / 真辺征一郎 116 ・永明寺のキンモクセイ / 藤重月月紀 竹野のホルトノキ / 森田敏隆 尾崎小ミカン先祖木 / 大崎聡明 113 ・大日比ナッミカン原樹 / 西谷友一 平久保のヤ工ヤマシタン / 前田憲男 首里金城の大アカギ / 小原直久 虫こぶ / 井上喜代司 宇谷の連理根上りマッおよび根上りマッ / 1 四・羽黒山の爺スギ / 太田威 128 ・羽黒山のスギ並木 / 岩田恒雄 池本喜己田 / 大橋治三国 小原直久国 法宣寺の天蓋マッ / 井手三千男田 / 井手三千男国 高津連理のマッ / 竹重満憲田 / 桑原英文国 125 ・淡路国道マッ並木 / 森田敏隆田 / 鳴門の根上りマッ / 森田敏隆 124 ・遊竜松 / 桑原英文 小原直久国 華蔵寺の宝珠マッ / 高寺志郎田 / 下野の女夫マッ / 近藤誠宏 垂洞のシダレモミ / 服部政信 121 ・万休院の舞鶴マッ / 渡辺晴夫 120 ・御油のマッ並木 / / ト原直久 常緑針葉樹 内海のアコウ / 森田敏隆 奈良尾のアコウ / 梶村登 早川のビランジュ / 近江澄大 古江のキンモクセイ / 鶴野孝典 117 ・麻生原のキンモクセイ / 甲斐勝衛 木幡の大スギ / 番匠倉勝 132 ・日光杉並木街道附並木寄進碑 / 森田敏隆 諏訪神社の翁スギ媼スギ / 太田威 山五十川の玉スギ / 柏倉信吉 熊野神社の大スギ / 吉田範雄 杉沢の大スギ / 大橋治一 安良川の爺スギ / 村田功雄 133 ・日光杉並木街道空撮 / 近藤真通 安中原市のスギ並木 / 藤重朋紀 逆スギ / 秋元満正 136 ・榛名神社の矢立スギ / 片貝一郎 天神社の大スギ / 服部政信 杉沢の沢スギ / 前佛勇 栢野の大スギ / 小原直久 137 ・虫川の大スギ / 八木下弘 将軍スギ / 八木下弘 清澄の大スギ / 八木下弘 スギ / 佐野幸弘 141 ・石徹白のスギ / 近藤誠宏 精進の大スギ / 矢野建彦 八幡神社の大スギ / 八木下弘 140 ・御仏供スギ / 大橋治三 大山の大スギ / 近藤誠宏 神ノ御杖スギ / 近藤誠宏 神淵神社の大スギ / 近藤誠宏 144 ・千光寺の五本スギ / 大橋治三 禅昌寺の大スギ / 近藤誠宏 久津八幡宮の夫婦スギ / 大橋治三 月瀬の大スギ / 服部政信 加子母のスギ / 近藤誠宏 雷スギ / 盛相スギ / 開山スギ / 蜂須賀秀紀 145 ・智満寺の十本スギ 149 ・天神の大スギ / 大橋治三 平川の大スギ / 八木下弘 玉若酢命神社の八百スギ / 板垣 148 ・杉の大スギ / 八木下弘 八ツ房スギ / 山田隆造 妙見の大スギ / 桑原英文 杉本の貞観スギ / 服部政信 甘泉寺のコウヤマキ / 岩田恒雄 祗劫寺のコウヤマキ / 吉田範雄 女夫木の大スギ / 森田敏隆 153 ・八村スギ / 井上裕章 狭野のスギ並木 / 森田敏隆 阿弥陀スギ / 中島七光 金比羅スギ / 長峰重良 152 ・大杵社のスギ / 森田敏隆 手野のスギ / 長峰重良 英彦山の鬼スギ / 森田敏隆 大玉スギ / 森田敏隆 156 ・恩徳寺の結びイプキ / 大橋治一 八幡神社のイプキ / 森田敏隆 下柏の大柏 ( イプキ ) / 大橋治三 宝生院のシンパク / 上田亜樹 法泉寺のシンパク / 八木下弘 北吉井のビャクシン / 大橋治三 近江澄大囿 157 ・城願寺のビャクシン / 降旗哲郎囲 / 古長禅寺のビャクシン / 飯島志津夫 沢尻の大ヒ / キ ( サワラ ) / 八木下弘 160 ・牛久保のナギ / 小原直久 熊野速玉大社のナギ / 桑原英文 船通山のイチイ / 横溝哲利 小原のヒダリマキガヤ / 吉田範雄 ヒダリマキガヤの種子 / 柏倉信吉 小原のコッブガヤ / 吉田範雄 コッブガヤの種子 / 柏倉信吉 169 ・嬉野の大チャノキ / 岩永豊 ・竜華寺のソテッ / 大橋治三 常緑低木 日置のハダカガヤ / 大橋治二 熊野のヒダリマキガヤ / 服部政信 高倉神社のシブナシガヤ / 小原直久 果号寺のシブナシガヤ / 小原直久 名古屋城のカヤ / 服部政信 165 ・北浜の大カヤノキ / 岩田恒雄 ・建屋のヒダリマキガヤ / 桑原英文 シブナシガヤの種子 / 近藤誠宏 多良のシブナシガヤ / 近藤誠宏 横室の大カヤ / 高寺志郎 ツナギガヤの種子 / 木原尚 了玄庵のツナギガヤ / 木原尚 161 ・与野の大カヤ / 八木下弘 大野下の大ソテッ / 森田敏隆 松屋寺のソテッ / 大崎聡明 173 ・広沢寺のソテッ / 岩永豊 誓願寺のソテッ / 上田亜樹 -172 ・日御碕の大ソテッ / 神山典之 新町の大ソテッ / 大貫茂 妙国寺のソテッ / 小原直久 能満寺のソテッ / 岩田恒雄 常神のソテッ / 木本義一 ・ 185 甲田智之 ( ・月 1 別・相良のアイラトビカズラ / 森田敏隆田 / 山ノ神のフジ / 近藤宏二 179 ・宮崎神社のオオシラフジ / 日永典生 黒木のフジ / 甲田智之囲 / 矢野豊囿 178 ・熊野の長フジ / 八木下弘田 / 蜂須賀秀紀国 藤島のフジ / 北條光陽 滝前不動のフジ / 柏倉信吉 177 ・牛島のフジ / 岩田恒雄 176 ・藤島のフジ / 森田敏隆 つる性樹木
。男体山 イ 六郎地山 につこう 日光杉並木街道附並木寄進碑 指昭和 29 年 3 月 20 日 ( 天 ) 昭和引年田月引日 ( 特天 ) 昭和 52 年 3 月田日 ( 追加指定 ) 昭和 53 年 3 月田日 ( 追加指定 ) 昭和 54 年 3 月 20 日 ( 追加指定 ) 昭和 55 年に月 5 日 ( 追加指定 ) 昭和 56 年に月 23 日 ( 追加指定 ) 昭和 59 年一月Ⅱ日 ( 追加指定 ) 所栃木県日光市・今市市 置栃木県・日光東照宮 基 を 特別天然記念物 寺 - を ツ 都 一日、・杉並 附並木寄 大 : インター 鹿沼市いの いまいち 日光・今市の両市にまたがっている。 往時、日光東照宮が造営されて、その参 道て、あった神橋の杉並木寄進碑付近を起 スファルトて舗装されてしまった。これ 点として日光街道 ( 日光 ~ 今市市街 8.5 木幡の大スギ らの結果としてスギは根に水分を吸収す キロメートル、国道 119 号 ) 、今市市街か 脂昭和年 3 月 27 日 ら三方向に分かれて、例幣使街道 ( 今市 ~ ることが妨げられるようになり、また大 所福島県安達郡東和町木幡治家 小倉 13.9 キロメートル、国道 352 号 ) 、御 型車の通行による地面の振動、排気ガス 置隠津島神社 * 成街道 ( 今市 ~ 山口 10 . 7 キロメートル、 の充満等を始めとしてスギの生長するた あだちとうわ だてかわまた 木幡山は、伊達郡川俣町と安達郡東和 国道 119 号 ) 、会津西街道 ( 今市 ~ 大桑 3.9 めの環境の悪イヒがますます進んて、来た。 町との境に立つ標高 666 メートルの峰て、 キロメートル、国道 121 号 ) の 4 街道の総 また並木敷の一部を住宅として占有して ある。山項に隠津島神社があり、木幡山 延長 37 キロメートルの両側に、徳川家康 いるところもあり、その他宅地開発によ ほうさい 一帯はその境内となっている。境内は の家臣て、あった松平正綱が奉斎のために り並木の両側の土地が業者によって買い うっそうとしたスギの木立て、おおわれて スギを植栽して東照宮に寄進した。この 占められること等にもより、スギの根兀 いる。この境内の一角にひときわ大きな 事業は寛永 2 年 ( 1625 ) 頃から始まり、 20 があぶなくなって来ている。これらの スギが立っており、木幡の大スギと呼ば 年を経て完成したものて、ある。この延長 種々の景彡響によって本ヒする株が年々増 れている。根回り 16.2 メートル、目通り 37 キロメートルに及ぶ街道を総称して日 加し、そのため間伐されるものは毎年 30 幹囲 9.33 メートル、樹高はおよそ 20 メー 光杉並イ道と呼ぶのて、ある。この杉並 本余になり、また台風等による折損倒木 木は明治 38 年 ( 1905 ) に東照宮の所有と トルて、ある。樹齢は 700 年といわれ、永年 の被害も多くなっている。昭和 44 年 の風雨に洗われて土が流れ、根は高く露 なって現在にいたっている。 ( 1969 ) には 1 万 5466 本あったものが、 スギの本数は、昭和 54 年 ( 1979 ) の調査 出しているが、樹勢はなお盛んて、ある。 昭和 54 年には先に記したように 1 万 スギの巨木としてわが国有数のものて、あ て、は、目通り直径 30 センチ以上のものが 4747 本と報告されている。 1 万 4747 本、平獺高 30 メートル、最高 昭和 49 年 ( 1974 ) 、栃木県に「日光杉並 る。 ( 樫村利道 ) 50 メートルを越し、目通り平均直径 73 セ : 野道保護対策連絡協議会」が設置され、 ンチ、最大 1.93 メートルて、ある。これら 保護のための対策が協議され、提案され すぎさわ 杉沢の大スギ のスギが亭々としてそびえる姿は、まこ ている。 t 義会の中にも、また地元今市 指昭和田年 8 月 24 日 とに美しく、わが国を代表する並木とし 市の自冫幇本の中にも、バイバスを設け、 所福島県安達郡岩代町新殿 て世界に誇る貴重な存在て、ある。大正 11 現在の道路は舗装を除去し、鑑賞道路と 闇岩代町 年 ( 1922 ) 3 月 8 日に史跡として指定さ すべきて、あるとの声は強い。現在のとこ ふねひき れ、昭和 27 年 ( 1952 ) 3 月 29 日、特別史跡 国鉄磐越東線の船引駅の北約 10 キロ ろ杉並木街道の環境整備事業として栃木 メートルの山間の畑地に立っスギの大木 県て、は並木道保護用地の公有化、抃艮保 に昇格した。 て、ある。寛永の昔、藩主の領内巡視のと 護のための石積み、土盛りエ事等カ哘わ 近年、車の通行量が増大し、スギの保 きに、当時の藩主丹羽光重の目に止まり、 れているだけて、ある。 護よりも交通対策上かってのこの狭い道 ( 久保田秀夫 ) 主命によって地名を杉沢と変え、大木の 路が無理に拡張され、コンクリートやア 日光杉並木街道附並木寄進碑 はた はたさん 134 ・常緑針葉樹
常緑針葉樹 りん 針葉樹と総称される種類には、マツやスギのように文字通り針葉をもつものもあれば、ヒノキのような鱗葉、マキやカヤの ように平たい線葉をもつものなども含まれる。系統的には、裸子植物のう材チョウとソテッを除いたすべてを指している。 ちなみに、日本に自生する落葉針葉樹はカラマツだけて、あるが、これの天然記念物はない 御油のマッ並木 指昭和円年Ⅱ月 7 日 所愛知県豊川市御油町美世賜並松ほか 置豊川市 旧東海道御油と赤坂の宿場の間、約 600 メートルにわたり道路両側にみられ るクロマツの並木て、ある。擱合 200 ~ 300 年と推定される老樹 120 本を中心に、あ わせてマッ 360 本が立ち並び往時をしの ばせる。 風倒木の調査て、、根回り 5 メートル余、 胸高幹囲 3.6 メートル ( 直径 1.15 メート ル ) 、高さ 30 メートルの大木て、年輪約 300 が数えられた ( 昭和 54 年 10 月 29 日調べ ) 。 参勤交代、安藤広重の絵、十返舎一九 の小説に示される江戸時代の面影を残す 代表的な松並木て、、全国的にみても貴重 て、ある。老齢木のため、風害、病虫害を うけ易く、各種団体による保護活動がさ かんて、ある。 たるばら 垂洞のシダレモミ 指昭和に年に月幻日 ( 倉内一二 ) 所岐阜県恵那郡付知町垂洞 間付知町 このモミは付知町有地の斜面に生育し ており、傾斜面の高い方て、は根元から 0.5 メートルほど土に埋まっている。樹高 は約 17 メートル、幹囲は 1.6 メートルあ り、地 - ヒ 2 メートルのところて幹が 2 本 122 ・常緑針葉樹 に分岐し、東側の方の幹は 0.8 メートル、 西の方の幹が 0.9 メートルほどて、ある。 枝は名がしめすようにどれも垂れ下がっ た珍しいモミの大木て、ある。 とくほんしようにん 江戸日罸にの後期徳本上人が、江戸を たち信リ羽 ( 今の長野県 ) 阪を通って中 山道 ( 今の国道 19 号 ) の中津川から付知・ 下呂・高山を遍歴した時に、路のかたわ らに生えていた細いモミの木を杖にしこ の山中て、まじないごとをし、杖をさかさ まにさしたままて、おいていった。それが 生長しサカサモミの大木になった、とい われる。このモミは枯れたが、その種子 から同じ場所に芽生え生長したのが、現 在のシダレモミと伝えられている。 ( 南川幸 ) ほうじゅ 類は春に伸びる新枝 ( または新梢 ) のっ しんしよう ーイ殳にクロマツやアカマツなどのマッ く位置に特色がある。 擱合もさほどのものて、はないが、花がっ 推定される。クロマッとしては大きさも は 2.06 メートルあり、植擱合は約 150 年と ツて、、樹高は約 20 メートル、目通り幹囲 をくぐった所にある。このマツはクロマ キロメートルの地点にある華蔵寺の山門 宝珠マツは陸前高田市街から東に約 5 間華蔵寺 * 所岩手県陸前高田市小友町門前 指昭和田年に月 24 日 華蔵寺の宝珠マッ ほうじゅ けぞうじ
トを日本流の天然記念物と考えると、ピンとこない アメリカの場合は面的も面的、巨大な面を自然の記 ] 勿とみなしているのて、ある。 しての指定もある。しかし何といってもわが国の巨 自然環境保全法による「原生自然環境保全地域」と ギ原始林」ということて、は指定されているし、また もちろん「屋久島ス のようなものは入っていない 庁のポスターに「私は 7200 歳」と出た有名な縄文杉 しかしこれだけのものがあげられていても、環境 件、クス 28 件、イチョウ 27 件、ケヤキ 2 牛などて、あ たは種として著しく多いのはスギ 49 件、サクラ 32 86 件、常緑低木 11 件、つる性樹木 8 件とした。属ま 物のイチョウを含む ) 、常ム葉樹 53 件、常緑針葉樹 り巨樹名木 272 件のうち、落葉広葉樹 114 件 ( 裸子植 て、は生活型べつに体系だてて扱うこととした。つま ならべられたリストて、示されるものて、あるが、本書 すめられている。それらの全体像はふつう分偵に 律」 ( 昭和 37 年 ) などて、、こうした巨樹名木保護はす の美観風致を維持するための樹木の保存に関する法 うことて、あげている。文化財保護法以外にも「都市 国産巨樹、および珍しい外国樹 ) を各種貴重樹とい よび一里塚、その他 ( 各種目標樹や古く渡来した外 神木および賽木 ( 神社の神木、寺院の賽木 ) 、並木お さいばく のある樹、珍しい木 ) 、珍木 ( 珍奇な木、または低木 ) 、 成を」の中て、は、老樹、巨樹、名木 ( 記念樹、伝説 時増刊号、 1983 ) の、林弥栄「貴重な樹木の保護・育 『植物と自然』の名木・珍木特集号 ( 17 巻 13 号ーー - 臨 樹名木の代表格は屋久杉て、あろう。屋久杉を輪切り にして年輪をみせている円板は熊本営林局などにお いてあるが、それらの年数を数えると千何百年とい うのが多く、それらからは屋久杉の寿命をせいぜい 一、三千年と推定する人が多い。また巨木て、は中が 空洞になっているものが多く、年輪を数えようとし ても数えられないことが多い 大きくなる木の例としては滞多雨林がよく例に 出されるが、ラワン材をとるフタバガキ科の大木に なると 70 メートル程度て、あるが、年輪がないのて、樹 齢は分らない。しかし世界て最も大きくなるのは北 米西部のツガて、 90 メートル前後のものがある。セコ イアにも巨大なものがあるが、樹齢は 3000 年程度と 考えられる。滞の樹木とちがって温帯の樹木は年 輪をもっているのて、、その数を数えて植擱合を推定て、 きるはずなのて、あるが、屋久杉の場合のように心が 欠けていたりして推定は一般にむずかしい。しかも 比較的きびしい条件や、単木的条件のもとて、年輪の 目のつんだ巨木が成立するらしい。奇木や珍木とな ると少し話はちがってくるが。
み元 ! 、トイ こうさし たかせたいばく 0 高瀬の大木 ( ケヤキ ) ( 福島 ) 樹齢約 500 年といわれるわが国第一級の巨衣未完のネ材旨城の土塁の上にあり、その貫禄も十分て、ある。 どるい ①馬場大のケヤキ並木 ( 東京 ) 哭閇鰄 ①原町の大ケヤキ ( 群馬 ) 樹幹の太さは日 神社の飛び地境内にあるケヤキ並木。マツや 本て、も孑甜斤りのものて、ケヤキ三名木の一つ スギの並木に比べ全国的に稀ぞある。 といわれたが、衰弱がひどい 、ネ , 第を第下い 、いン→晋衂 , い第。ふ第 、”ッ第当物も、第 48 ・落葉広葉樹
物響を事ま第第 00 日光杉並街道附並木碑 ( 栃木 ) わカ屆を代表するスギ並木として世界的に有 名て、、特別史跡にも指定されている。総延長 37 キロメートル、総株数は 1 万本以長形態よく いまいち 整い壮観て、ある。上の写真は、今市市付近のスギ並木を上空から撮影したもの。キ桶己 につこう さかさ ①逆スギ ( 栃木 ) 八幡宮引搬の前にあり、 2 ゆちゃく 株のスギカ澣の下部て癒着したもの。両樹の 幹カ陸方て相接近しているのて枝は外側に伸 び、下方に向いているため逆スギという。 スギ スギは日本特産の常緑高木て、、 青森県下の矢倉山を北限に、屋久 島まて、分布している。葉は枝に密 につき、先は鋭くとがり、さわる と痛い。花は早春に開くが、この 時多量の花粉が風に飛ばされる。 変種のヤワラスギは、葉がやわ らかく痛くない。ムレスギは幹が 根兀から分かれ、傾いて伸びる。 ェンコウスギは葉がサルの手に似 ている。ョレスギは葉が一方によ じれている。 材は非常に用途カ昿く、建築・ 彫刻自などに用いられる。樹 皮は屋根葺きに、葉は粉末にして 線香の原料に使われる。 あんなかはらいち ①安中原市のスギ並木 ( 群馬 ) 安中原市 なかせんどう の旧中山道沿線約 1 キロメ工トルのスギ並 木。指定当時は 321 本あったが、現在は 24 本を 残すのみとなっている。 文化を、せつに
千光寺の五本スギ 神淵神社の大スギ 神ノ御杖スギ図 4 大山の大スキ図 4 智満寺の十本スギ 図 4 図 4 図 5 杉本の貞観スキ図 5 妙見の大スキ図 5 八ツ房スギ図 5 杉の大スギ図 8 玉若酢命神社の八百スギ 平川の大スキ図 8 天神の大スギ図 9 8 大玉スギ図 9 英彦山の鬼スギ 手野のスギ図 9 大杵社の大スギ 金比羅スギ丐 2 狭野のスギ並木 阿弥陀スギ 2 八村スギ 3 女夫木の大スギ 図 9 2 2 3 沢尻の大ヒノキ ( サワラ ) 6 古長禅寺のピャクシン 6 城願寺のピャクシン 7 北吉井のピヤクシン 7 法泉寺のシンハク 7 宝生院のシンノヾク 7 下柏の大柏 ( イプキ ) 丐 7 八幡神社のイプキ 7 牛久保のナギ 0 熊野速玉大社のナギ田 0 船通山のイチイ 0 小原のヒダリマキ力、ヤ給 0 日置のハタ、カガヤ田 5 熊野のヒダリマキガヤ 5 高倉神社のシブナシガヤ 5 果号寺のシブナシガヤ田 5 名古屋城のカヤ 5 北浜の大カヤノキ 5 建屋のヒダリマキガヤ田 4 多良のシブナシガヤ刪 野の大カヤ刪 横室の大カヤ刪 了玄庵のツナギガヤ刪 小原のコッブガヤ 0 ・常緑低木 竜華寺のソテッ田 8 嬉野の大チャノキ 9 常神のソテッ田 9 能満寺のソテッ田 9 妙国寺のソテッ田 9 新町の大ソテッ 9 日御碕の大ソテッロ 2 誓願寺のソテッロ 2 広沢寺のソテッロ 3 松屋寺のソテッロ 3 大野下の大ソテッロ 3 相良のアイラトピカズラ田 0 山ノ神のフジロ 9 宮崎神社のオオシラフジロ 9 黒木のフジロ 8 熊野の長フジロ 8 滝前不動のフジロ 7 牛島のフジロ 7 藤島のフジロ 6 コ 77 0 つる性樹木 祇劫寺のコウヤマキ 甘泉寺のコウヤマキ 恩徳寺の結びイプキ 3 巧 3 6 ー 7
霞間ケ溪 ( サクラ ) 指昭和 3 年 2 月ロ日 名勝 所岐阜県揖斐郡池田町藤代 ( 霞問ケ溪 ) 置池田町 このサクラの群生林は、池田山麓の霞 間ケ溪の一帯、面積 10 万 2059.9 平方メー トルほどの山林にある。池田町の数百 メートル先にある堤から、霞間ケ溪とい われる山道につづく道の両側には、ヤマ ザクラが並木をなして生え、これより数 百メートル先の谷川を渡った所にあるや や広い山麓の斜面一帯も、一面サクラの さんろく 後もこれが維持されるよう国の指定と 間ケ溪一帯は、見事な美しさて、あり、今 に変化に富むヤマザクラが咲き誇り、霞 う古木のサクラを含めて、花、若葉とも 4 月上句頃には幹囲 2 メートル余とい を植えたものという。 ところへ、明治日罸 & に多くのサクラ苗木 これはもともとヤマザクラが多くあった 1000 本のサクラがあるといわれている。 ガン・シダレザクラをまじえて総数約 にはヤマザクラを主とし、これにエドヒ にも多くのサクラがあり、霞間ケ溪一帯 群生林となっている。この他、谷間や山 なっている。 ちゅうじようひめせいがん 中将姫誓願ザクラ 指昭和 4 年 4 月 2 日 所岐阜県岐阜市大洞 闇岐阜市 がんじよう ( 南川幸 ) このサクラは願成寺境内の本堂前の 盛り土の上にある。樹高は約 8 メートル、 根元の上から東・西・北方へと 3 本の太 い幹に分かれ、そのまわりから数本の細 やえ い幹を出した芽の赤い八重ザクラて、、花 びらの形カ田長いことなどにより、多分 ヤマザクラから偶然に変わったサクラと いわれている。 4 月中頃、少し淡い紅色 の混じった白色の花を咲かせる。 このサクラは、信仰の厚かった中将姫 34 ・落葉広葉樹 たいま が奈良日罸に、奈良当麻寺からこの寺の観 音様をしたって来られた時、人々の病気 平癒を祈願して植えたものと伝えられて いる。花びらが 25 ~ 35 枚もある美しい上 品な花をつけることと、中臣の伝説も あって、昔から名木として保護されてい へし、ゆ ( 南川幸 ) 指昭和 48 年 5 月 26 日 臥竜のサクラ がりゆう 阜県下て、は淡墨ザクラに次ぐ老大樹て、あ のサクラを植えたと伝えられている。岐 を建て霊を祀るとともに、墓標としてこ て、現在、この樹の下にある三木祖霊社 属家三木七郎右衛門が桐山カ所とはかっ られた。その後弘化 4 年 ( 184 の国綱の した際、この地に埋葬され五輪塔が建て 8 月、豊臣の家臣金森長近と戦って戦死 た三木国綱入道三沢が天正 13 年 ( 1585 ) このサクラは、宮村山下の城主て、あっ 事て、ある。 小形て談紅白色の花をつけ、花盛りは見 葉より先に開き、一芽に 2 ~ 5 花、やや この地方の野生種て、は最も早く開花し、 し、一引殳に植が長く大木となる。花は ル、 l'l ・朝鮮 ( 済州島 ) の温帯山地に生育 はウバヒガンとも呼ばれ、本州・四国・ 工ドヒガンは別名アズマヒガン、また すとおり、横に寝た恰好をしている。 かっこう 東西 20 メートルほどて、、、臥竜クの名が示 がりゆう トルある。枝張りは南北約 30 メートル、 南側が約 3 メートル、北側が約 2.8 メー 4 メートル、西側が周囲約 3 メートル、 4 本出ている。枝の太さは東側が周囲約 幹囲 7.4 メートルほどて、四方に太い枝が 工ドヒガンの変種て、、樹高 15 メートル、 メートルのところにある。このサクラは ルほどの、曹洞宗大幢寺本堂の東北 40 そうとうだいとう 高山本線飛騨ーノ宮駅の北 100 メート 置大幢寺・ 所岐阜県大野郡宮村亀ケ平 る。 ( 南川幸 )
諏訪神社の翁スギ媼スギ に 9 日光杉並木街道 附並木寄進碑ロ 2 ーロ 3 木幡の大スギ 2 杉沢の大スギ 2 安良川の爺スギ 2 安中原市のスギ並木 ロ 3 逆スギロ 3 榛名神社の矢立スギ 6 箒スギ 6 清澄の大スギ 6 将軍スギ 6 虫川の大スギ 7 栢野の大スギ 7 杉沢の沢スギロ 7 天神社の大スギ 7 御仏供スギ図 0 八幡神社の大スギ図 0 精進の大スギ図 0 石徹白のスギⅢ 加子母のスギⅢ 月瀬の大スギⅢ 久津八幡宮の夫婦スギ 神昌寺の大スギⅢ 華蔵寺のキンモクセイ Ⅱ 6 普明寺のキンモクセイ Ⅱ 6 麻生原のキンモクセイ Ⅱ 7 古江のキンモクセイⅡ 7 早川のピランジュⅡ 7 奈良尾のアコウⅡ 7 内海のアコウⅡ 7 ・常緑針葉樹 御油のマッ並木に 0 垂洞のシダレモミ 万休院の舞鶴マッ 華蔵寺の宝珠マッ 下野の女夫マッ 遊竜松に 4 鳴門の根上りマツに 4 淡路国道マッ並木に 5 高津連理のマツに 5 法宣寺の天蓋マツに 5 宇谷の連理根上りマッ および根上りマツに 5 羽黒山のスギ並木に 8 : 黒山 0 爺ギ・ 0 熊野神社の大スギに 9 山五十川の玉スギに 9 本庄のクス刪 清武の大クス 4 隠家森田 5 川古のクス田 5 柞原八幡宮のクス田 5 藤崎台のクスノキ群田 5 瓜生野八幡クスノキ群田 5 上穂北のクス田 5 妻のクス田 8 高鍋のクス 8 東郷のクス田 8 蒲生のクス田 8 塚崎のクス田 9 小浜神社の九本ダモ田 9 士布士の大クス田 9 八幡神社のイスノキⅡ 2 首里金城の大アカギⅡ 2 平久保のヤ工ヤマシタンⅡ 2 大日比ナッミカン原樹Ⅱ 3 尾崎小ミカン先祖木Ⅱ 3 竹野のホルトノキⅡ 3 永明寺のキンモクセイⅡ 6 三島神社のキンモクセイⅡ 6 往至森寺のキンモクセイⅡ 6