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検索対象: 大学生のための「社会常識」講座
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1. 大学生のための「社会常識」講座

のことは自分が生きている社会や国際社会で起きている出来事を「知る」という行為であるからだ。 このようなニュースに触れるには、テレビのニュース番組を見たり、新聞を読んだりすることが一般 的だ。特に、テレビのニュース番組の場合は、新聞と比較すると情報の鮮度が高いことと、視覚と聴 覚の両方で情報を得られるという特徴がある。朝と夜の決まった時間 ( 例【デジタル放送の場合、午前 〇七時と午後七時の二回、並びに z の 1 の場合は、午前・午後の適宜 ) のニュ 1 ス番組を視聴する る クセをつけておくことにより、計画的に社会の情報を常に入手することができるようになる。 付 身 を 〔原則 2 〕新聞を毎朝、読むこと。できれば複数の論調の異なる新聞を読むこと。 識 世間の動向を知るには新聞を読むことも大切である。特に、新聞はテレビのニュースとは異なり、 常 会 社活字を通して情報を得られるということも大きい。一日の始まりに活字のニュースに触れるクセをつ のけることが、また、できれば複数の論調の異なる新聞 ( 例えば、朝日新聞・毎日新聞・読売新聞・日本 経済新聞等 ) を読むことが望ましい。一つの事実であっても、新聞社の立場や思想が異なること ( リ 学べラルか、保守か、あるいは、中立か ) で違った見方ができることがわかるからだ。これは複眼的な思 グ考を身に付ける訓練にもなる。 ロ 工 2 3 ラ

2. 大学生のための「社会常識」講座

組はあるテーマについてより深く掘り下げて、時間をかけて多角的に解説するのが特徴である。また、 一つの問 さまざまな角度や視点からテ 1 マを解説するために、単に知識を得る ( 知る ) だけでなく、 題について分析し、考えていく訓練にもなるのである。 原 の 〇 冖原則 5 〕フィールドワーク ( 実地調査 ) を実践すること。 すでに述べたように、「社会常識」を頭の中で理解するだけでは不十分である。実際に、現場で、 付 特定の問題に関する実践的な情報を入手することが非常に重要である。具体的には、「フィールドワ 身 を ーク、 ( 実地調査 ) という方法がある。例えば、社会見学は、実際の現場において知識がどのように 使われているかを実際に見聞することで「応用」を学ぶことができる。また、見学だけでなく、「フ 会 社ィールドワーク」の場合は、特定の問題について実地で調査していくことを通じて、「社会常識」が のどのように応用されているかを知ることで、応用力を身に付ける訓練となる。このような「フィール ドワーク」は地方自治体や民間企業が体験募集をしていることも多い。大学生の場合は、「フィール 生 学ドワーク」をとり入れている授業やゼミに積極的に参加することが有効であろう。 グ ロ 〔原則 6 〕大学以外の講演会や講義等に積極的に参加し、知的空間を広げておくこと。 工大学生である以上、大学の講義やゼミに出席することは当然であるが、「社会常識」を身に付ける 237

3. 大学生のための「社会常識」講座

ュアルはないけれども、「社会常識」を学び、実践するため す と通 と こを 聴 例 の原則を提示することは可能である。大学生諸君が「社会常 視 レ」 て 。とけ等 こ め おとこっミ 識」を身に付けるために、次に日常的な実践のための「一〇 てこくみゼ 決 を げるおを と読 原則ーを示しておきたい ( 表ー 1 ) 。 原こを マ 広すて会学 1 る日町 を稿し機大 この「一〇原則ーには「知」の基本要素である「知る」、 テ のみ新 間投モるを を 空にメす会 めをる こスな 組 的的に論機 「理解する」、「応用する」という三要素が含まれている。す 番 。知極ト議っ る一異 一と、積一でも ナュの なわち、④読むーーー新聞・雑誌・本等から学ぶ、⑤見る こしてノマを 日ゝま一流 付の論とタる力しー 投書・レポー 等のこ ンす参っのテ交映像情報 ( テレビ等 ) から学ぶ、◎書く 身ビ数むメ践ににもなと ュ実的マなまち をレ複読 ト・論文等から学ぶ、ということが有機的にリンクすること 」テばてキを極一要ざた 積テ重ま人 識 , れし。ド で、「社会常識」を磨いてゆくことになる。以下、「社会常識 常夜き較とや査にる、さの 会とで比こ組調等あで を身に付けるための一〇原則ーについて説明しておこう。 社嘲。どむ番地義心んし とな読養実講関読流 回こ聞を教 やのを交 二む新本るク会分稿と o 日読売のす一演自投ち 冖原則 1 〕最低でも、一日ニ回 ( 朝と夜 ) テレビ等のニュ 一、読上関ワ講にやた生と 表 、朝と以に ドの誌説人業こ も毎聞冊象。ル外雑論の卒る ースをみること。 でを新川事と一以やの生の得 低聞日に会こイ学聞聞学学て 最新朝月社るフ大新新留大じ政治や経済、国際情勢や社会的な事件などの情報を入手す ①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩ ることは、「社会常識」を身に付けるための基本である。こ こ 234

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を得る財産権の側面とである。前者は前述の通り憲法上の根拠をもつものであり、後者は後者は " パ プリシティ権〃と呼ばれるものである ( 同 ) 。パプリシティ権とは、例えば、著名な芸能人や有名ス ポ 1 ツ選手などの写真が、本人の人格権だけでなく、財産的な価値をもっことである。なぜならば、 このような有名人はそれ自体が広告的価値をもっからである。したがって、芸能人の写真を勝手に自 分のプログに掲載したり、みだりに掲示板にアップロ 1 ドすると、本人または所属事務所から損害賠 償請求を受ける可能性がある。 4 携帯電話の常識 1 ) なぜ、車内で通話してはいけないのか ? 二〇一〇年七月現在、わが国の携帯電話・の契約数は一億一〇〇〇万以上である ( 社団法人 電気通信事業者協会 ) 。また、大学生の携帯電話の所有率は二〇〇四年の時点ですでに九六・三 % に上 る ( 博報堂三〇〇四〕 ) 。もはや大学生にとって携帯電話をもっことは当たり前のことになったとい ってよいだろう。すなわち、携帯電話に関する常識を身に付けることが必要となるのである。また、 携帯電話はパソコンとは異なり、筆者の職場では「二四時間三六五日三〇センチ以内に必ずある」と いう表現をしばしば使う。したがって、パソコンよりもきめ細かい配慮が求められるのである。 182

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使って文章を書く機会が少なくなっており、漢字を忘れてしまっていたり、慣用句を間違った意味で 使ってしまっている場合も少なくない。 よりよいコミュニケーションのためには、正しい日本語を使い語彙を豊富にして表現力を身に付け ておくことが大切である。日本語の細やかな表現を身に付けることは、相手の言葉を正確に把握でき るのはもちろん、感情の機微を的確に表現することが可能となり、相互理解の基礎となる。 識 会文化庁の「国語に関する世論調査ー ( 平成二〇年度 ) では、「時を分かたず」、「破天荒」、「御の字」、 社 「敷居が高い」といった言葉を違う意味で認識している人の割合が若者を中心に多くなっていること の ( 5 ) たが報告されている。言葉とは変化するものであるが、できるだけ本来の意味を理解しておきたいとこ の 法ろだ。 の この他、敬語にも気を配り、尊敬語、謙譲語、丁寧語の使い方には精通しておくことが望ましい ン 敬語とは、相手の立場を尊重して使うものであり、相手との距離感を見極めながら適切に使わなくて シ 一はならない。大学生の場合、友達同士のなれなれしい若者言葉が日常語となっているであろうが、 ュ 「 5 みたいな」、「なにげに」、「つていうか」といった言葉を不快に思う大人たちは多い。日頃から言 ご 7 コ葉に気を配りながら話をする習慣をつけておくとよい 座 講 159

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3 「社会常識」を身に付けるための一〇原則 原 の 〇 る このように、社会常識を身に付けるということは単に知識を増やすということだけではなく、さま いざまな社会事象を分析していくための「知的装置」となるのである。「知る」、「理解する、、「応用す をる」といった「社会常識」の要素は、「読み」、「書き」、「話す , という、日常的な一連の知的作業の 謐積み重ねによ「て獲得可能なのである。決して、いわゆる「入門本」 ( ( ウッ 1 本 ) で簡単に得られる 会 社ものではない。社会常識を身に付けることを謳った「入門本」は数多くみられるが、それらは個々の の「社会常識」の具体例をあげ、それを実現するための技術的なマニュアル本が多い。これらはあくま でも表面的なテクニック本の類であり、社会常識を身に付けるという知的作業とは別物と考えるべき 生 学であろう。 大学生の場合は、日々の生活の場が主に大学となるので、大学で授業を通じて「知、を学び、「知」 グ 口を実践することが必要である。そして、大学とは、切磋琢磨して友人と「知を磨く場」であり、こう 工した社会常識を身に付けるための最高の知的環境なのである。「社会常識」を身に付けるためのマニ の一つとなりうるのである。「知性」という合理的な思考による問題解決の仕方が「社会常識」とい うことになるのである。 2 3 3

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( 4 ) 「コミュニケーション」の意義 プロローグで指摘があったように、「人間は社会的動物である」。この言葉は、人間は一人で生きて いるのではなく、人間の集合体である社会の中で生きている、つまりは、人と人との関係の中で生き 識 会ていることを意味する。この社会では、人と人との関係が網の目のように張りめぐらされたネットワ 社 ークが形成されていて、その中で人々はコミュニケ 1 ションを日々、営んでいる。 の め 人間関係の束としての社会において、人々は他者とのかかわりによって成長し一人前の人間になっ 法ていく。生まれたばかりの赤ん坊は一人では生きていけない。親の庇護のもとで食事を与えられ、言 の 葉をみようみまねで覚え、親以外の人間と接しながら大人へと近づいていく。 ン 社会学の考え方では、人間の自我は他の人間とのかかわりの中で育まれるとされている。アメリカ シ 一の社会学者である 0 ・・クーリーは、他者とは自分自身を映す鏡のような存在であり、人間の自我 は鏡に映る自己の姿を通して知ることができると説いた。人は他者が「私ー自身をどう評価している ュ コのかを知ることによって自分のあり方を理解し、社会性を身に付けていく (Cooley 〔 1902 Ⅱ 1921 ご船 津三〇一〇【四一〕 ) 。 座 講 つまり、人間の成長には他者の存在が不可欠なのであり、 ( 原典引用 ) 人は他者との相互作用の中 にしてくれる。 129

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を図りながら、目標に向かって力を合わせる必要性が出てくる。日本経団連 ( 日本経済団体連合会 ) の企業を対象としたアンケ 1 トにおいて、採用選考時に重視する要素の第一位が七年連続三〇一〇 年調査時点 ) で「コミュニケーション能力」であることからしても、社会におけるコミュニケーショ ンの重要度がわかるであろう。 コミュニケーションとは社会の基盤となるものだ。人と人とのつながりが社会を形成しているので 識 会あり、コミュニケ 1 ション能力の衰退は社会の土台が揺らいでいることを意味する。従来こうした能 社 力は家庭や地域によって育まれてきたものだが、両者の教育力が低下している今、意識的に学びとっ の め ていく必要があるだろう。 法筆者は一八年間、アナウンサーとして取材やインタビューを通して人と接してきた。アナウンサー の 生活は、「人との関係をどうしたらうまく結べるのか ? , というコミュニケーションをめぐる試行錯 ン 誤の日々であった。本章では、筆者自身の経験を踏まえながら、現在の大学生が身に付けるべきコミ シ ュニケーションの基本的な考え方と技法を述べてみたい。 ケ ュ コ ( 2 ) 「コミュニケーション」の定義 まず、コミュニケーションという言葉の定義づけをしておきたい。試みに辞書を引いてみる。小学 座 講館の『精選版日本国語大辞典』三〇〇六 ) の「コミュニケーション」の項には、「特定の刺激によ 125

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えてみる。つまり、「社会生活の営まれているところでは、必ずその社会の約束ごとがある」といっ た意味で理解してみよう。われわれは、日常生活を送る上で、いつも法律を念頭において行動してい るわけではない。、 , 法律を知らなくても、他人を傷つけたり、借りた金を返さないことが悪いことだと いうことを知っている。「他人を傷つけてはいけない」、「借りた金は返さなければならない」、「人を だましてはいけない」と思うのは、まずもって道徳的しつけによるものであったり、社会的常識であ ったり、人間としての信用にかかわるということを知っているからである。 社会の秩序は、多くの場合、法律以前のさまざまな約束ごと ( 例えば、道徳、倫理、宗教、習俗、慣 行など ) によって保たれている。これに反する行為を行った場合、信頼関係を失ったり、非難の眼を 向けられたり、何らかの不利益を被ったりする場合がある。このように、われわれが日常生活の上で の行動を律するものを″規範〃という。 学校や会社、サークルなどのいわゆる「部分社会」の内部にも学則・校則、就業規則、会則などの ような、その構成メンバーを実際に規律している規範・ル 1 ルがある ( これを「生ける法」と呼ぶこと もある ) 。例えば、大学の試験でカンニングといった不正行為をすれば、何科目を無効とするといっ た大学独自の決まり・懲戒規定をおいたり、企業では就業規則違反の場合の懲戒規定などを策定して いるのである。「社会あるところに法あり」は、まず、このような人間関係を枠づける規範・ルール の問題として理解することができる。このような「法」は、「国家が作る法」、「国家あるところに法 202

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大切なのは、複数の情報ソース ( 情報源 ) から情報を入手し、情報分析を行った上で、情報の適確性 を批判的な視点から判断することなのである。 ⑤多角的な視点から物事を観察すること 私たちの社会における多種多様な社会事象は、すべて多面的な要素をもっている。例えば、政治思 想は人それぞれの立場によって善悪の判断が大きく異なる。経済のグロー バル化についても、「グロ ーバル化の進展」という事実に依拠した肯定的な見方もあれば、各国の国内経済への悪影響という負 の側面に基づいた否定的な見方も可能である。昨年来、大きな問題となった沖縄普天間の米軍基地移 設問題についても、沖縄住民の視点、歴史的な視点、日米関係の視点、さらには、東アジアにおける 安全保障の視点などによって意見は異なるであろう。このように多角的な視点で物事を観察すること で、より知的で深みのある「見識」を導くことが可能となるのである。 このように広範の視点や見方や相互理解を推進していくための能力、多元的、かっ、批判的な視点 を磨いていくことを常に心掛けることで、普遍的な価値観に支えられた、社会常識を身に付け、磨く ことが可能となるのである。大学生活においては、自らが自発的に学ぶ強い意志をもっことによって、 「知性ーを身に付け、「知性」を実践し、「知性」の一要素である、「社会常識」を身に付けてもらいた ( もう一つの要素は当然ながら、専門知識の獲得である ) 。そして、「社会常識」を身に付けた大学生 が社会に送り出されることによって、社会もまた、知的に豊かなものとなるのである。 246