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検索対象: 大学生のための「社会常識」講座
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1. 大学生のための「社会常識」講座

有とは、利用者が携帯電話インターネット上のウエプサイトを閲覧した際に、ウエプサイト側に 送信される、プラウザや端末を特定する情報 ( 同三〇一〇【四一〕 ) である。モ 1 ドの場合は「ユ ーザ—」や「モード—」と呼ばれ、 EZweb の場合は「 N 番号」と呼ばれるなどキャリアに よって表現は異なるが、基本的な仕組みは同じである。契約者固有は携帯電話の契約者ごとに付 与される固有の—であるために、先に第一項で説明した「—とパスワードを使ったログイン」と 共通する部分も多い。すなわち、携帯電話であるサイトにアクセスすると、契約者固有がサイト に通知される。利用者が意識することは少ないが、この時点でログインが成立しているのである。サ イト側では契約者固有をみて、それぞれの利用者ごとに応じたサ 1 ビスを提供することが可能と なるのである。例えば、鉄道路線検索サイトでは自分がよく使う駅が選択肢の上位に表示されたり、 ゲームサイトで自分のプレイヤ 1 情報が表示されたりするが、これらは契約者固有をもとに実現 しているのである。 会 社 このように契約者固有は、携帯サイトを利用するには欠かせないものであるといえよう。だが、 活一方では、契約者固有が自動的に携帯サイトに通知される点については、個人情報の観点から懸 念する意見も存在する。実際には利用者の操作によって契約者固有の通知をオフにすることも可 能であるが、オフにするとほとんどの携帯サイトが使えなくなる上に、携帯電話の初期設定では契約 座 講者固有の通知がオンになっているために、多くの利用者は意識せずに契約者固有をアクセス

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ました」という文言とともに「契約者固有」を表示することで、アクセスした者を焦らせようと するものもある。しかし、すでに指摘したように、契約者固有そのものは個人情報ではない。契 約者固有の文字列からは、利用者の名前や住所、生年月日などはわからないからである。このよ うなワンクリック詐欺については無視するのが一番である。請求されるままに支払いを行うと、別の 理由をつけて新たな請求をしてくるからである。 しかし、筆者は「契約者固有そのものは個人情報ではない」という点について補足をしておき たい。確かに意味不明な英数字の文字列そのものからは個人情報を読みとることができないが、契約 者固有をキーにすることで、その利用者の他の情報と紐づけを行い、個人情報を取得することは 不可能ではないからである。例えば、不正業者が送信する迷惑メ 1 ルに記載されるはメールご とに異なっている。送信予定先のメールアドレスと»-a をセットにして、あらかじめ記録した上で 送信するのである。これを受信した人がクリックしてサイトにアクセスすると、不正業者はどの 蹴がクリックされたかがわかる。これを先の「メールアドレスと i--a のセット」と参照することで、 活結果的にどのメールアドレスの所有者がアクセスしてきたかがわかるのである。さらにこの時点で契 e 約者固有—が入手できるので、利用者の「メールアドレスと契約者固有—のセット」を作ること 5 ができる。もっともこの方法は、健全な多くのサイトが採用している、いわゆる「空メール登録ーの 講方式であり、それ自体は悪いことではない。だが、このように、契約者固有をキーにすることで、

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在でもなく、市民として社会の監視の目にさらされている。「学生の特権」、「学生だから許される」 ことは、大部分なくなりつつあるのである。 飲酒について考えてみよう。大学には「新入生歓迎」、いわゆる新歓の行事が存在する。 飲酒・喫煙 部活、サークルによる歓迎会である。歓迎会には酒がっきものである。歓迎会としての コンパで酒を飲ませ、飲まされた挙句「急性アルコール中毒」で病院にはこばれ、あるいは、死に至 るという事態が毎年のように報道されている。かっては大目にみられた未成年者を含む学生たちの飲 酒も、社会的な批判が起こることによって、大学の対応も厳しいものになっている。ここでは「大学 生といえども未成年の飲酒はゆるされない、「飲酒の強要はゆるされない」という建前・正論の前に は、抗弁しえないのである。未成年者の飲酒は、大正一一年に施行された「未成年者飲酒禁止法ーに より禁止されている。この法律は、未成年者の飲酒を制止しない親権者や酒類を提供した営業者に対 する罰則を規定する。未成年者へは行政処分を規定するだけである。しかし、未成年者である学生に 対しては、後述するように、場合によっては大学が処分を下すこともありうる。また、最近の事例と して、ある国立大学が、コンパなどの飲み会を開く学生サークルに対し、参加者の氏名と店名、開始 と終了の予定時間などを記載した計画書と、未成年者の飲酒や一気飲みを強要しないなどの誓約書を 事前に提出させる方針を決定したという報道があった。この大学では運動部に所属する 1 年生がコン ハで飲酒後に死亡するという事故が起きており、卒業生の追い出しコンパなどを控え、再発防止策と 214

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画、ゲーム、さらには先に上げたさまざまなソフトウェアなどの著作物は、制作者のアイデアと努力 の結晶である。多くの時間と労力、費用をかけて生みだされた著作物が模倣されたり、複製されるこ とがあると、制作者に経済的な損害を与えるばかりでなく、制作意欲を削ぐことにもなりかねない。 したがって、著作権法では、「著作者等の権利の保護を図 , ることを最初に定めているのである。こ れはひいては社会的な意味においても知的創造が促され、人類の発展に寄与することともなる ( 畠田 三〇〇四【九七〕 ) 。 このように著作権法に守られている著作物であるが、近年のデジタル化の進展とインターネットの 普及により、さまざまな問題が発生している。先に指摘したように、ソフトウェアにみられるような デジタルの著作物は、簡単な操作で本物と同等の複製を短時間で大量に作ることが可能である。さら にインタ 1 ネットを通じることで、これらの複製物は「簡単に」、「短時間で」、「広範囲に」拡散させ ることが可能となったのである。そこで、著作権法もまた、幾度か技術の進展と社会情勢の変化に適 蹴合すべく改められている ( 佐藤三〇〇五二七一〕 ) 。コンピューターソフト ( プログラム ) 、音楽や画 活像のコンテンツ (contents: 中身 ) 、電子メ 1 ルと掲示板の著作権は、それぞれの制作者にある。イン ターネット上のホームページは、原則、制作者にあるが、コンテンツは複数のものから組み合わされ ているので、個々のコンテンツは、個々の作成者となる場合がある。また、電子会議の発言ログは発 座 講一一一一口者、または、会議の主幹者が著作権者となる ( 同三〇〇五二七一ー一七二〕 ) 。 179

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ることになってしまう。当然ながら、着信履歴から電話番号が収集されてしまうのである。他にも。 UserAgent ( ューザーエージェント。携帯電話の機種名やプラウザ情報 ) を「あなたの個人情報を記録し た」と称して脅かす手段もあるが、 UserAgent は同じ機種の携帯電話を使っている人間であれば、 誰がアクセスしても基本的には同じ文字列しか表示されないため、これは個人情報ではない。しかし、 意味ありげな無機質の文字列が表示されると、不安に感じる人は多いと思われる。 以上のように、本項では「契約者固有」を中心に個人情報とセキュリティについて述べてきた。 「契約者固有」については一見すると技術的な内容である上に、携帯サイトの利用者よりも携帯 サイトの運営者側にとって必要な知識とされる傾向がある。しかし、すでに指摘したように、携帯電 話が大学生のほば全員に普及したことを考えるならば、携帯電話を使う者は情報リテラシーのひとっ として「契約者固有—」について知っておくべきであろう。 5 大学生と犯罪 本節では、大学生によって行われた犯罪について取り上げたい。「最高学府」である大学で学 ぶ者として、このような犯罪に手を染めることがいかに非常識であることを認識してもらいたい。

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利用者の他の情報と紐付けができるという事実は、認識しておく必要があるだろう。例えば、この不 正業者が一見すると健全にみえるサイトを別に運営していたとして、そのサイトを信用して住所や氏 名などの個人情報を入力していたとしたらどうなるであろうか。このサイトでも同一の契約者固有— が入手できるので、契約者固有をキーにすることで、個人情報を紐付けて悪用することが可能 となるのである。あるいは、他のサイト運営者や名簿業者などから、契約者固有とセットになっ た個人情報を購入することで紐付けを行う可能性もあるのである。 ( 4 ) 架空請求の仕組み 先に述べた架空請求は携帯電話のメールアドレス宛てに送られるケ 1 スであったが、他にもパソコ ンのメールアドレス宛てに送られるものの他に、直接電話を掛けてくるケースやハガキで請求が届く ケースも存在する。電話番号や住所は一般の電話帳や、あるいは、名簿業者から入手したものである。 メールアドレスはランダムに生成して送ったアドレスがたまたま自分のアドレスと一致したか、ある いは、インターネット掲示板に書き込んだアドレスが拾われて使われた可能性もある。いずれにせよ、 身に覚えがなければ基本的には無視するのが一番だが、ハガキは架空請求の証拠として捨てずに保存 するべきである。また、執拗なケースについては警察に届ける必要があるだろう。 このようにいくつか存在する架空請求だが、筆者は携帯電話宛てにメールで送られるケースに特に 188

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3 効果的な「コミュニケ 1 ション」のための視点と方向性 ( 1 ) 「コミュニケーション」の失敗例ーーなぜ、自分の意思が伝わらないのか 第 2 節では、話し言葉を中心として相手に思いを伝えるための技法を説明した。コミュニケーショ ンでは、多くの場合、自分の思いを言葉として表現することで相手に意味内容が伝達される。しかし、 本人自身は的確に言葉にしたと思っていても、必ずしも相手に伝わらないことも多い。こういったケ 1 スはなぜ、起きてしまうのであろうか ? 宮崎聡子は、コミュニケーション・ミスが起こり相手に誤解されてしまう理由として二つあげてい る。一つは発信者の発信の仕方が不適切なケ 1 スであり、もう一つは、受信者の受信の仕方が不適切 な場合である ( 宮崎三〇一〇【三四ー三五〔 ) 。発信者の問題としては、伝えたいことの整理ができて いない場合、相手が話の骨子をつかむことができず、発信者の意図は伝わらない。また、受信者の問 題もある。コミュニケ 1 ションが相互作用であり、受信者が意味づけを行う性格上、受信する側が発 信者の意図通りに意味を理解できないこともあるからだ。 さらに、コミュニケーションを難しくしている要素に非一一一一口語青報の存在がある。「ありがとう」と 感謝の気持ちを述べたとしても、ムスッとしていて表情が伴っていなかったらどうであろう。あるい 14 。

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) パワーハラスメントとセクシャルハラスメント ハラスメント (harassment) とは、直訳すれば嫌がらせということである。 無自覚的なハラスメント しかし、単純な嫌がらせということではなく、パワ 1 ハラスメント (power harassment) は、職場の権限などを背景とした恫喝や差別行為のことである。また、セクシ ャルハラスメント (sexual harassment) は、生差を取り上げての恫喝や差別行為のことである。ハラ スメントには、被害者と加害者がいる。 どの職場でも人間関係、人と人の付き合い方には、チームメイトとしての意識が共有されているの で、悪意をもったハラスメントは、まったくないとはいえないが、生じにくい。 問題は、、 ノラスメントの加害者に、加害者としての自覚、意識がなく、むしろ被害者に非があると 思い込んでいることがしばしばあるということである。職務権限上の上司部下の関係であると、特に、 そうした無自覚的なハラスメントが生じやすい 例えば、ある組織目標の達成のために、上司が部下を叱咤激励することは、ごく普通に行われるこ とである。しかしながら、その際に、長時間拘束となる指示を出したり、人格攻撃と受け取られかね ない発言などを繰り返すと、前者は、労基法違反の事態となり、後者は、パワ 1 ハラスメント行為と なる。

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4 ) ー売買 第一項で指摘したように、インターネットサービスにおける「はインターネット上の社会に おける「本人の証明」である。そこで、インタ 1 ネット上で犯罪を目論む者は、第三者のを入手 することで、本人の身元を偽って犯罪行為に及ぶことが考えられる。これに対して、多くのサービス 提供側は、の譲渡や売買を利用規約で禁止している。例えば、インターネットボータルサイト大 手 Yahoo!JAPAN でも「売買された Yahoo!JAPAN ID は、詐欺などの不正行為を行う第三者に渡 り、悪用されて」いるとして、「 Yahoo! JAPAN ID の第三者への譲渡、貸与などを禁止」している (Yahoo! JAPAN より ) 。販売した Yahoo!JAPAN ID が犯罪に使われた場合は、犯罪を行った当事者 だけではなく、 Yahoo! JAPAN 一 D を販売した者も犯罪に加担したことになる。なぜならば、販売の 報酬として受け取った金品は、被害者から詐取した金品を共有することになるからである ( 同サイト より ) 。 会 社 の ( 5 ) 出会い系サイト 活 出会い系サイトとは、インターネットを通じて不特定の男女が出会いを目的としたコミュニケ 1 シ ョンを行うサイトの総称である。出会い系サイトでは一八歳未満の少年少女が犯罪に巻き込まれるケ 座 講 1 スが後を絶たず、大学生が加害者として逮捕されるケ 1 スも多くみられる。二〇〇九年には千葉県 193

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( 3 ) 人付き合いの濃淡 こうして考えると個人を基本におくと単に人付き合いといってもおのずから濃淡ができてくる。親 しさの程度といってもよい。同じように接するといっても、言うは易く行うは難し、である。一方で 自分も付き合うに足る人物か、周囲から評価されていることも忘れてはならない。 これまでは心理学的なアプローチを紹介してきたが、ビジネスの観点からすると別の見方もできる。 人付き合いがうまい人、多くの人が集まってくる人については共通点がある。それは情報の発信量と、 その正確さである。多くの正確な情報をもっている人のところにはおのずから他人も集まってくる。 自ら情報を発信しない者のところには他人も寄ってこないのである。ギブ・アンド・テークという言 葉があるが、ギブ・ギブ・ギブ・ギブ、そして、一つのテークがあると考えた方がよい。 情報を収集する時も同じである。情報が集まる人のところへ情報がほしいと思って寄ってくる者は 会多い。しかし、本人が必要だと感じる情報をもってこない者には知り得た情報を伝えることはないだ のろう。なお、これは金銭的な問題とは別である。欲しいのは金銭ではなく情報だからである。 合その結果、有益な情報を有する者には他人が ( 相性とは関係なく ) 近づき、人付き合いも濃密にな ルる。逆もまた、真なりで発信する情報がない者は人付き合いが希薄になっていくのである。 座 講