オーヴァー - みる会図書館


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1. LOVE WAY

ージックを売るレーベルの、制作ディレクターだ。 さえき す 名刺には、『 XOO>—><<Z—* 制作部佐伯オサム』と刷ってある。 オサム 昔自分が表舞台でドラムを叩いていたころは、佐伯収無と名乗っていたけど、今となっては ヴォイドゼロがいねん 恥ずかしい。虚無や零の概念にあこがれるのは、マッチ棒みたいに細い革パンツが似合うお年 頃の特権だ。オジサンになると、腹の贅肉も増える。ドント・トラスト・オーヴァー・サーテ ゆい′」ん イ。三十歳以上は信じるな。元祖・外国産ロック・ミ、ージックの美しい遺一言。 そう、それでいい。 だってオトナをかるがると信じたがるコドモなんか不気味だ。 「うん」 ホーカリストだなとぼく 猪狩の前に座っていた若い男が、低い声で答えた。いい声だった。 : のど はすぐ思った。一声でわかる。神様に選ばれた喉だった。 なんだか、はにかんだ子供のような言い方をしていた。猪狩の迷惑そうにはりあげた大声と ア 対照的で、そぐわなかった。 ナ 「何も問題なかったじゃないか、ライブ動員もここまであがってきたんだし、ウチの社内じゃ カ がんば なもうきみらに力いれるつもりで頑張ってんだ、宣伝担当チームにも根回しは済んでて、これか クレイヴァ さら《》イチオシでいくって話になってるんだよ。解散されちゃ困るよ ! 」 ああ。 ぜいにく