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第 3 回 ギリシア文字の考案と英雄叙事詩 フェニキア文字からギリシア文字へ 「 3 ・ 14 : : : 」、これは誰もが知っている円周率ですが、この円周率を表す記号の ( パイ ) は、ギリシア文字Ⅱ ( ピー ) を使用しています。パイはピーの英語読みです。もっともパイ は普通小文字で表記しますが、古代には大文字しか使用されませんでした。数列の和を表す 記号の ( シグマ ) もギリシア文字ですが、こちらは大文字が使われています。パイやシグ マに限りません。数学や物理学の記号には、ギリシア文字がよく使われています。 日本の中学校・高等学校では英語が必修ですが、その英語教育を小学校から始めよう、と いう動きもあるようです。英語の授業では最初に英語のアルファベットをならいます。「 の歌」というのは幼稚園児も口ずさむ歌になっています。このアルファベットもギリシ ア文字から発しています。というのは、英語を表記する文字はラテン文字、いわゆるローマ 字ですが、これは古代ローマ人がギリシア文字を多少修正して、彼らの言語であるラテン語 を表記するために作ったものだからです。これが、英語、ドイツ語、フランス語、あるいは
として果たしたことは無効となる。宣誓は以下の者が行う、コスモスとダミオイとポリ スの二〇人。」 これは、現存する石に刻まれた最古のギリシア成文法で、法文はプウストロペドン ( 牛耕式、 つまり、右から左へ、次には、左から右へ、と文字が記される ) で書かれています。同時期のドレ ーロスについて史料は他に残っていませんので、後の時代の例から推測せざるを得ないので すが、ここにあるコスモスという役職は、同じクレタ島のゴルテュンなどのような他のポリ スにも存在した高位の役職です。ゴルテュンではこの役職は一〇名の委員からなっていまし たが、ドレーロスの場合はどうだったのか、残念ながら不明です。違反した場合、つまり、 コスモスの座に再度就いた場合、「いかなる裁きを下したにせよ」とありますから、その職 確実にいえることは、 務のなかには何か裁判に関連したものがあったとみられます。ただ、 コスモスという役職の経験者は、任期終了後一〇年間は同じ役職についてはならないと規定 していることです。つまり、多選を禁じた規定と解釈することができるのです。 前六世紀のゴルテュンの碑文でも、コスモスは離任後三年間は再任を禁じられています。 これは長期の在任が財政面や法的な特権に関して不正を生じさせることを警戒して定められ たのでしよう。ところがドレーロスの場合、三年ではなくて一〇年と大変長いのです。です けんせい から多選を禁じているのではなく、貴族たち相互のあいだの牽制だったのではないか、とい せんしゅ う解釈も出されています。たしかに、僭主の出現を防止しようという目的がこの法の制定の 149 第 11 回デモクラシーについて ( 2 )
おそらく、前九世紀末から前八世紀初めに東地中海のフェニキア沿岸の交易拠点にギリシ ア本土からやってきた人々が、買い入れた品々を土器に入れて船に積み込み、故郷に持ち帰 るときに、中身が分かるように、あるいは、持ち主の区別がつくよう目印をつけるにあたっ て、その地で見知ったフェニキア文字を、まずは記号として使用したのが始まりではないか と推測されます。 赤メロスの叙事詩 今お話ししたように、古代ギリシア人はフェニキア文字を借用しながら、自分たちの言語 であるギリシア語を表記しやすいよう工夫を加えて、ギリシア・アルファベットを考案しま した。これは一種の発明といえるでしよう。古代の日本人が漢字を用いて日本語を表記する ための工夫を重ね、ついにはかな文字を発明したことを思い出させます。この発明によって、 ギリシア語を文字に書き記すことが容易になり、そのおかげで多くの作品が書き残されまし た。その一部が、一部といっても膨大な量ですが、それが現在に至るまで伝えられているの ミケーネ時代 ( 紀元前一六〇〇年頃 5 前一二〇〇年頃 ) からロ承で伝えられてきた英雄叙事詩 『イリアス』と『オデュッセイア』も、前八世紀の前半に文字が考案されて間もなく、ホメ ロスという詩人によって『イリアス』が、次いでもう一人の天才詩人によって『オデュッセ ィア』が文字に書き留められて、完成されたと考えられています。トロイア戦争をめぐる物
で、二人の兄弟は父の遺産を二等分して相続するのが本来だったとみられます。しかし、ペ ルセスは、兄へシオドスよりも多くの遺産を獲得してしまいましたが、それは裁定を下す役 割を担っていた貴族たちに賄賂を贈った結果だったのです。 リーセス 正しい裁きの行なわれる国では、「飢え、も「災禍」もっきまとわず、 したつづみ 人々は宴を催し、おのれの丹精した田畑の稔りに舌鼓を打つ。 この国の大地は、命の糧を豊かにもたらし、 かし 山では樫の木が、その頂きに樫の実をみのらせ、幹の中頃には蜜蜂が巣くう。 ( 剛、行 ) ところが、一人の悪人の不正のために、、 セウスが罰として飢餓と疫病を下すし、ゼウスに従 う神々は不正な裁きを行うものを見張っているから、人間の不正が神々の目を逃れることは できないと付け加えた後へシオドスは、次のように歌います。 されば賄賂を貪る殿様方よ、かかることのなきよう心して、裁決を正し、 裁きを曲げることは、今後は一切忘れなさるがよい。 ( 5 行 ) 裁判や政治に携わる貴族たちに対して、一介の農民が正々堂々と抗議し、教えを垂れている きぜん のです。へシオドスのこの毅然とした態度に、初期のポリスに生きていた人々のあり方、人 29 第 2 回ポリスと市民の実像
あおぎ、つぎの誓いと師弟誓約書の履行を、私は自分の能力と判断の及ぶかぎり全うする ことを誓います。 た先生に対するときは、両親に対すると同様にし、共同 生活者となり、何かが必要であれば私のものを分け、また先生の子息たちは兄弟同様に 扱い、彼らが学習することを望むならば、報酬も師弟誓約書もとることなく教えます。 また医師の心得、講義そのほかすべての学習事項を伝授する対象は、私の息子と、先生 の息子と、医師の掟てに従い師弟誓約書を書き誓いを立てた門下生に限ることにし、彼 ら以外の誰にも伝授はいたしません。 養生治療を施すにあたっては、能力と判断の及ぶかぎり患者の利益になることを考え、 危害を加えたり不正を行なう目的で治療することはいたしません。 また求められても、致死薬を与えることはせず、そういう助言も致しません。同様に 婦人に対し堕胎用のべッサリーを与えることもいたしません。私の生活と術ともに清浄 けいけん かっ敬虔に守りとおします。 ( 略 ) また、どの家にはいって行くにせよ、すべては患者の利益になることを考え、どんな 男と女、自由人と奴隷のいかんをとわず、彼 意図的不正も害悪も加えません。とくに、 らの肉体に対して情欲をみたすことはいたしません。 130
の上に登って、正しく法律に従って治め、その役目柄収賄するようなこともせず、もし 収賄した場合には黄金製の像を奉納すべきことを誓う。誓いが終わった後にそこからア クロポリスに進み、そこでも再び同じ誓いを為し、しかるのち任務に就く。 ( 村川堅太郎訳「アテナイ人の国制」『アリストテレス全集』岩波書店 ) しささか、心もとないよ一つにも田ハえます ほとんどの役職担当者が抽籤で決まるというのは、、 が、抽籤後に行われるこのような資格審査によって、不適格者はふるい落とされました。「不 適格者といっても専門の知識を欠いているとか技能の点で劣っているとかが審査されたの はたん ではなく、市民として破綻のない生活をしているかどうかが調べられたのです。税の滞納は ないか、両親を虐待していないか、兵役にちゃんと従事しているか、等々。 任期中や終了時の執務審査 審査を無事に通過して、役職に就任した者は、任期中に不正や怠慢があれば民会で不信任 され、毎月会計報告を評議会に提出し、さらに任期の終了時には厳しい執務審査を、まずは 公金の取り扱いについて、次に執務の内容そのものについて、受けなければなりませんでし た。その審査に当たる役人は、やはり抽籤で選ばれた市民でした。役人ばかりでなく、一般 市民も役人の不正を告発することができました。告発が受理されれば、民衆法廷において裁 はくだっ かれます。もし有罪の判決が出れば、軽くても罰金、財産没収、さらに市民権剥奪や死刑と やくめがら 154
映画「イフゲニア』 ( 1978 年 ) 。クリュタイメストラ ( イレーネ・パパス ) とその娘イフゲニア ( タチ アナ・パ / ヾモスクー ) ( 写真協力 / く財〉川喜多記念映画文化財団 ) 『トロイアの女」 ( 1971 年 ) 。マイケル・カコャニスが映画化した大作 ( 写真協力 / く財〉川喜多記念映 画文化財団 ) 101 第 7 回映画 - ーーアンゲロプロスと現代のギリシア映画
ジャン・コクトー監督の映画「オルフェ』 ( 1950 年 ) 。ジャン・マレー演じる主人公の詩人・オルフェ ( 写真協力 / く財〉川喜多記念映画文化財団 ) 映画「黒いオルフェ』 ( 1959 年 ) 。プレノ・メロ演じる主人公のオルフェがリオのカーニノヾルで踊るシ ーン ( 写真協力 / く財〉川多記念映画文化財団 ) 57 第 4 回神話と寓話はイメージの宝庫
頭派と反対する民主派のあいだで、前四〇四年秋に内戦が始まりました。アテナイ人どうし の過酷な戦争を終結させるに当たって、両派の間で和解協定が結ばれました。この和解協定 には、内戦時のできことについてはアムネスティアを適用するという項目が含まれていまし た。内戦は前四〇三年秋に終結し、民主政が回復しましたが、その際には外敵との戦争の場 合よりも遥かに根深く残る心理的な傷を記憶から消去すること、つまり「水に流すという 便法が必要だったのです。 アムネスティアの別の例としては、アテナイの隣国メガラで前四二三年に生じた内戦を収 拾する際、市民のあいだで過去の確執を水に流す誓約が交わされたという記述が、トウキュ ディデスの史書第四巻七四章にあります。ただし、この誓約は破られ、アテナイ派の市民約 一〇〇名が処刑されてしまいました。これに対して、先に触れた前四〇三年のアテナイの大 赦はほぼ順当に実施されましたので、アリストテレスはこのときの大赦に関して、「当時ア テナイ人は過去の不幸に対して公私ともに他に例を見ぬほどに美しく、かっ政治家的な態度語 をもって処したと思われる」 ( 村川堅太郎訳『アテナイ人の国制』第四〇章三節、岩波文庫 ) 、と賞 想 思 賛しています。もちろん、民主政回復後も数十年のあいだ、市民のあいだのわだかまりは内 治 政 戦の後遺症として存続しましたが、とにもかくにもアテナイ人は自己の記憶を絶っという選 回 択をして再出発を図りました。社会的によりよく生きるために記憶の破棄が主体的に選択さ 第 れたのです。 人は時に生存のための便法として、記憶を消去することが必要であることを、この例は示