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検索対象: さらば、資本主義
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1. さらば、資本主義

これは突き詰めれば、独立ということにゆきっきます。独立こそが目的で、文明ばぞ がデ段である、という『文明論之概略』のも 0 とも重要な主題が再びたち現れてくるの です。「独立」とは、それ自体が何よりまず「精神の働き」でした。今日、あらゆる国 が経済的相互連関に組み込まれ、安全保障も一国で孤立してはできません。鎖国状態で 立国することなどありえません。 しかし、そうであればこそ、グロ ーバル化を前提にして、そのなかで、自国をどのよ 引・に・ず引・ 0 が、それを自らの意志で決める、という態度がなければなりません。今日、 「独立」とは何よりまず「独立しようとする意志」なのです。それは矜持であり、ディ グニティというものでしよう。 福沢は、後にそれを「瘠我慢」といいました。それは、一人ひとりの「徳」であり、 その「徳」によってたっところに「一身独立」が生まれるのです。そして、「一身独立」 の気風が国民に広がったとき初めて「一国独立」が達成されるのです。 やせ 134

2. さらば、資本主義

とりわけ数学的には形式化されてしまうのですが、実際の経済のありようは国によって 異なっている。同じ先進資本主義国でも、アメリカ、日本、ドイツ、イギリス、フラン スでは、 た、済構造をもっているのです。当然のことで、その国の歴史、文化、 社会構造、そして国民的な価値観が違うからです。この違いを無視することはできませ ん。 しかしそうすると、経済現象は、実は、社会現とも治現象とも人間心理ともかか わっており、各国の歴史や文化とも不可分です。ただ「市場経済」だけを切り離して論 じることはできないのです。 こんなことは、わざわざ述べるまでもなく、当たり前のことでしよう。しかし、その 当たり引のことカ 、とりわけその中心にある経済理論には通用しな とすれば、本当に必要なのは、広い意味での社会分析、もしくは総合化された社会科 学、ということになる。経済学はあくまでぞが。「留であるべきなのです。そして間年 代の日本では、際に・そ、う・した社会科学・é合他喞引ん、その試みもなされていた のです。 166

3. さらば、資本主義

といった点にあるのではない。成長に基づいて、物的な富の蓄積をよしとする今日の価 値観の転換が必要だということなのです。 今日の自由競争の資本主義社会は基本的にふたつの価値観によって支えられています。 ひとつは物的な富や利便性の追求は無条件で望ましいという「拡張と利便性への願望」。 端的に引・といっておきましよう。もうひとつは、人間の活動の可能性を無限 に広げる、つまり自由の拡大を無条件でよしとする「自由への欲求」です。こうした願 望なり欲求にとらわれている限り、いずれ・「効翆性〕・、ど・・・・「平等幽〕・ ' の・ズ・・パ・不・プ・・ル・・が・引抜、 " げ出み - ・Üどばでぎせん。このふたつの欲望が資本主義を牽引してきたのです。そして、 のです。 義は終わった」ということにもなるのです。 「資本主義の終焉」にもかかわらず、われわれが、いつまでも「張願望」や「自由へ の欲求」にとらわれている限り、フラストレーションや苛立ちから抜け出ることはて ません。この問題を解決の方向へ向けるものがあるとすれば、それは「拡張願望」や 154

4. さらば、資本主義

いささかねじれた、 そしてこれがさらに屈折した立場であるのは、この被害者が韓国人、つまりアジア人 だという点にあります。被害者が日本人以外のアジア人だというのはこの場合、かなり 重要なことなのです。 考えてみれば不思議なことでしよう。被害者といえば、わざわざ外国まで行かなくと も、引引出ー円・ン・・・マ、・・、ガ・が ' ナ・ギ・ロ、ゅ・を・都います。これなど、アメリカといえど 申し開きのできない国際法違反の恐るべき民間人大量殺害で、われわれは、この限りで 本 「絶対的被害者」なのです。しかし、朝日新聞が、ヒロシマ、ナガサキでアメリカに対 して痛烈な批判や謝罪要求を繰り返したという話は聞いたこともありません。どうした の かというのでしよう。これほどの人権破壊はないというのに、です。 の いや、朝日だけではありません。保守系新聞や雑計も、従軍慰安婦問題についてはあ 新 朝 れほど朝日批判を行」、韓国を批しますが、これも原爆に関して強固なアメリカ批判 を行うことはほとんどありませんせめて、アメリカ大統領が来日すれば、ヒロシマ、 二ナガサキへの訪問と謝罪ぐらいは要求してもよいでしよう。 さらには、ズ・・ 2 ' 屮・ア抑留に・、、、、・・ ) ・ おけるロシアも堂々たる国際法違反であり、とてつもない

5. さらば、資本主義

ゃいまっか」と思ってしまうでしよう。ついでにいえば「いまどきの高校生、そんな無 邪気でかわいい奴いまへんで」ということになるでしよう。しかし、これが歳の女子 高校生なら、そのまま通るのです。何の違和感もないのです。大人がいうと、さすがに ちょっと気恥ずかしいことを女子高校生に代弁させておいて、ほら、この子たちも考え ているじゃないの、この子たちのいうことも聞きましようよ、といいたいのです。 引・い引どゴタに・私囮朝印のあ & どさを感じてしまいます。それを全部、計算してい 」をのです・。。「制服向上委員会、より、私の方がりつばなことをいっている、 といいたいのではありません。私は、西洋政治思想を多少は勉強もしてきたので、その 職業的関心から話したに過ぎません。どちらの意見の方を大事だと思うかは新聞社の判 断です。そして、この場合、朝日新聞は、私の意見より、「制服向上委員会」女子の意 見の方がはるかに大事だといっているのです。 しかもさらにいえば、私のような意見は圧倒的に少数派なのです。保守系においてさ えも少数なのです。へたをすれば、日米安保をやめて国民皆兵にせよ、ととられかねな いような論調は保守派でも少数派なのです。もっとも、先に書いたように、私は、それ が「近代主権国家」の原則で、そこに原則があることさえも戦後には隠されてしまった、

6. さらば、資本主義

ぞ、引引記事に・凵てぐんリた。社会面の下の方にこぢんまりとインタビ = ー記事がで ました。しかし私のインタビューは東京本社や大阪本社では使われませんでした。名古 屋限定です。「ういろ」みたいなものです。そして、その隣にもうひとつインタビュー が出ていて、それは「制服向上委員会」なる「肩書き」をもった歳の女子高校生のイ ンタビューで、そもそもの見出しが「男子に血を流させるな」です。内容は「 の話に熱中したり、お弁当のおかずがいつもより一品少なくて落ち込んだりする、そん な愛すべき男子を戦場におくりこんで、血を流すことはやめてもらいたい」という趣旨 です。 ついふき出してしまいました。朝日新聞にもこんなにユーモア感覚があったのか、と 思ってしまいます。私のインタビューとこの女子高校生の意見を並べてのせるというの もなかなかのセ。ゾ ' ズ、だど臥・つ ' 。でしまいました。とはいえ、扱いは格段に違っていて、大 きさからして私の方は半分以下、誰がみても「制服向上委員会」女子の方が私を圧倒し ており、朝日がこちらに力を人れていることは一目瞭然なのです ( 2 014 年 7 月 1 日 付、朝日新聞名古屋版 ) 。 こんな風に書くと、お前は扱いの上で女子高校生にやられたからくやしいのだろうと

7. さらば、資本主義

しかも戦後の年ほどは、福祉政策やケインズ主義によって政府による市場への介人 政策が行われた時期であり、年代以降は、政府の介人を排して市場競争中心の政策が とられた時期になります。 こうなると、今印・の・格差拡大は、市場中心的政策の結果おど・い知・タでし引。先進 む国がケインズ主義や福祉政策をつし・て・い・る間・、・ー格差ばーー、ーー」 縮小し、新自由主義的な市場中 読 うなると を、い的 ~ と がるほど拡大するため、今後、介入政策をとらなければ ) ・格差はまず之・す拡大す引で 紀あろう、という。だから、逆説的なことに、個人の自由や能力を最大限に発揮させ 世 ようという今日の新自由主義的な政策が、かって、社会を四世紀風の階 へと逆 戻りさせている、というわけです。 テ 少し丁寧に ( といってもなんせ大部の本ですから、ほんの骨格だけですが ) 紹介をし ましたが、確かにこの書物は、今日の大きな潮流である市場中しの経済論に対尹を測 マ ・」」ー判に・な・・ 0 ・・、で内を 9 ポイントは、繰り返すと、資本 ( 資産 ) の格差が、われわれをもう 七一度、四世紀から世紀初頭の階級社会型の格差社会へ連れ戻そうとしている、という 3 のです。これは確かに大胆な主張でしよう。歴史は決して一方向へ進歩せず逆戻りしつ

8. さらば、資本主義

吉 一に戦後間年たっても日本は本当の意味での独立国にはなっていません。独立と ード面でいえば、日本は公圜国、 いう点からすれば、未だ・ロ半人前。 朝を・も・・つ、て・お・らず、。自国・の防衛を・ア・メ・リ・カ、に・依拠・・てい引。またノート面でいえば、 それどころか、アメ 国民全般に独立の気風もいい ( 測・「・ 0 ・い・引どば課幻叫ん。 田 ( リカの経済理論や政治理論を後生大事に受け人れ、日米は同じ価値観によって結ばれて いるという言説が世論の中心になっているのです。これではとても独立国とはいえない 明 文でしよう。 立 独 ハ〔第〔一〔〔一 g2140 年前に比べて、今日、はるかに「人間交際」は繁多になりました。繁 る多を通り過ぎて、忙殺の域に達しています。インターネットによる「つながり」は過剰 考に膨れ上がり、新幹線は通勤電車なみの本数で、日本中をつなぎます。政治討論は、ま かさに多事争論過ぎて、何を争っているのか分からなくなってしまっています。世論調査 淵は毎月のようにおこなわれ、これほど民意が政治に反映されている国はありません。 福 「人間交際」の活性化によって人間の精神の活動を繁多にする、という意味では明らか 六に文明の度合いは日々上がってゆきます。日本ほどの「文明国」はそれほどないのです。 ところが、われわれは、本当に文明化したのでしようか。自信をもってそうは言い切 731

9. さらば、資本主義

「自由 ( の欲求」という近代を突き動かしてきた価値観を見直すほがない、で凵引。 それは、決して新自由主義的競争でもなければ、また、福祉的な社会民主主義でもな いのです。 ピケティの本にはそんなことはまったく書かれていないのですが、われわれに突きっ むけられているものは、経済への関心を超え ( 読 を 本 資 の テ ケ マ 章 七 第 155

10. さらば、資本主義

し 若ま こ者 た い規 市 う制 にす げせ 場 でん 競 、建 争 々東利い築規地確 路 示益 線 ま規 緩 は 明 価が 疋れ全ま ら 、国 に数 東年舞け 、す失は 台若 示 を大れ本 つみ 集き がを中動 え引 中 でき革す を かす お 。流 て店 動人 し 進た 示す 、あ し資 利っ め 。わ ま 、資 い食 た動 い本 た 。な 。き ばそ と の流 い よ情 う であ こ と 示金 は造 へ融 、発 、改 ほ かず食ほ ぼを っ土 しれ 自軸 ら同 動 すれ あれ う し た こ と は こ の か十あ い に カ日 速 し こ と ら の で す 構 革 に す で る る カ 魅 て っ と ち た す そ にれ次 ま た 、は人層地 と り わ に者巨 き の寄費 東 泉 が と い う り も 東 だ け が 東 尺 は と 局 ビ ル で き な 消 る間東 き 、あ本 ら ゆ 報 の 信 京源な に な り そ う る と の は があ場 り さ ら に 誘 る導多 る こ と り ど う し て も の あ る が所東 へ と し ま と利け 潤 機 を会を の い 東 に資中 : 本 は と と う も く 示 そ資極地構 集 と り カ 不 ら く 経 ま流済た地 は 引 や で制和 を な緩中 し 土 の を 化 ま し ま結動 果 ど う な か お か の制方実食 も 街 も っ た の で さ ら に を 心 と る 改 は と 本 の を イヒ し ま た 取 り ま の 満 足 え ら れ る こ れ を 便 と う な ら 便 利 す し そ の も の に ど出地 。ん会方 い ま べすあ ど こ 出 か け い つ も だ い た ら同中 じ よ う な が 同 じ う カ : ら 同 じ よ う な カ レ と ん か を れ る た は は た く が り ん す て チ 、エ . ン で り 日 ど こ い じ 56