7 0 かりスイートで 安保法制定の直後、「いつまでも『戦争を知らない子どもたち』でいさせて ください」というメッセージを託したで、すぐそこに戦争が「想像するも の」から「現実のもの」となる不安を表す企業広告がありました。現実に世界 各地で「今」起きている戦争が、七一年前のわが国の、先人たちの苦難と同じ ものだという想像。そこにも、私たちと同じ「子育てをしている」人々か、子 どもたちかいるとい、つ想イ 、象。それが本当に求められていると感じます。 戦争だけではありません。震災にあった人々の「今」の暮らしだってそうで すまた、明日食べるものがない人々の不安、「今日は殴られる日なのだろ、つ か ? 」と感情にふたをして生きる子どもたちのつらさ、そ、ついうものを一瞬に して想像できる気持ちを、自分は持ち続けているのだろ、つか ? 保育の現場で は常に襟を正したいところです。 そんな「想像するカーはどこから来るのでしょ う ? まさに、乳幼児期の「みたてつもり」のあそ びの中から育まれます。お手玉をおにぎりに見立 て、積木で街をつくり、そこにない世界をなかまと ともに共有するあのカです。そうしながら、自分で はない他者の気持ちを理解できる姿に発達をしてい くのではないでしようかどれだけ自分のこととし て想イ 象できるのかさあ、今日楽しい時間にするべ く絵本を読んできますー 0 ひらまっともこ・ 1961 年静岡県浜松市生まれ 2007 年に、名古屋市で初めて公立保育園の民営化で開園した 熱田福祉会けやきの木保育園の園長 公立保育園の民営化に反対運動をしながら受託に立候補し 公立職員と協力して子どもを守る引きつぎを経験 著書に「保育は人保育は文化』醗達する保育園」 ( 子ども編・大人編 ) ひとなる書房