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検索対象: みるみる字が上手くなる本 : 一週間集中講座
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1. みるみる字が上手くなる本 : 一週間集中講座

左右のはらいものびのびと 張り出し具合を加減する 左にも右にもはらいをもっ字は、それらをのびのびと長く書いて、他の部分を遠慮がち につつましやかに仕上げるのがバランスよく書くためのコツです。やじろべえの例を用い て前述したことですが、左右のはらいの線が横に大きく張り出す形にすることで、左右対 称の字の均衡が保たれるように組み立てます。 「春」のように左右のはらいの線を中程に位置させるもの、「金」のようにはらいが上に のるもの、「染」のように下部で大きく開いて安定を保つものもあります。いずれの場合 にも、左右のはらいの角度がポイントになります。具体的には、左はらいよりも右はらい の線の角度をゆるやかに書き、右上がりの形をとります。なお、左右のはらいが下部にく るものでも「大」や「交」では左右のはらいを同じ高さにします。ただ、この場合にはど ちらかといえば右はらいを下げぎみにした方がバランスよく見えます。 左はらいの形にも様々なものがありますから、特徴をつかんで応用していきましよう。 102

2. みるみる字が上手くなる本 : 一週間集中講座

そりと曲かりの書き方を知ろう そりのバターンは三つ かなの多くは、何らかの形で線をそらせたり、曲げたりして字を形成していきます。 ここでは①短いよこ線のそり②長いよこ線のそり③たて線のそり、などについて考えて みましよう。 ①も②も、よこ線を上向きか下向きのどちらかにそらせ、字を引き締めます。③は上か らスーツと入筆してしだいに筆圧を加え、のびやかな線で書き上げましよう。いずれの場 合にも、楷書のたて線よりも速くべンを運びます。常に線が一本調子なものにならないよ うに変化をつけることを心掛けてください。なお、「い・き・さ」などの短いななめのそ りもありますが、本質的には変わりませんので、同様にそらせて書きましよう。 次に曲がりの線ですが、そりの線をさらに深くすればよいでしよう。そりの場合よりは ややゆっくりと、ペンを大回りにして書き上げます。ふくらませ具合が字によって違いま すから、手本を参照してみてください。 基本 2 124

3. みるみる字が上手くなる本 : 一週間集中講座

ニ本以上のよこ線は方向を変える 右上がりをつよくする三本線もある よこ線が二本以上並ぶとき、方向を少し変えることによって、字の動きを表現します。 これにはいろいろな場合が考えられます。 例えば、まず「二、や「三」のように長いよこ線が下にくるときは、上の短いよこ線の 右上がりをつよめにし、下の長いよこ線は、文字全体の安定を得るために、右上がりを抑 えてゆったりと書きます。これで、変化と同時に落ち着きを与えることができるわけで す。次に、短いよこ線三本の長さをあまり変えずに書く字で、「奉」のように右はらいが 交差したり接したりする場合、「銭」のように右下に向かう長い斜め線が交差する場合が あります。これらの場合、下の線ほど右上がりを強くして、三本の線を右上がりに集約す るように書き上げます。これによってひきしまった安定感が生じます。 なお、これは応用編ともいえるものですが、よこ線一本に斜め線が交差する「戒」のよ うな場合にも、よこ線の右上がりを特につよくしましよう。 意

4. みるみる字が上手くなる本 : 一週間集中講座

起筆や点の書き方か字を変える 小さな曲者に警戒せよ ″点や起筆はすべての線の基〃ともいうべきもので、これをしつかり書くことのできる人 は線も正確に書ける人といえるでしよう。起筆とは文字通り書き始めの部分を指します が、ここをしつかり書けるかどうかが、字の生命を左右するのです。必要以上に大きく書 いて目立たせてもいけませんが、重要性を認識して書くことが望まれます。 起筆はたて線もよこ線も四十五度が基準です。場合によっては多少角度を変えたりしま これを基準としてとらえておきまし すが、「将ーのたて線の起筆の角度を見てください。 よう。もうひとつのポイントは点です。一概に点といっても、たて点、ななめ点などさま ざまです。たて点はたて線と同じ要領で短く書き、ななめ点は、角度とそり具合を意識し ながら書きましよう。 これらは独立して字を構成することはありませんが、いわば小さな曲者で、字の形や美 しさに及ばす影響は大きく、 ′たかが点、たかが起筆〃などと侮ることはできません。 極意 15 116

5. みるみる字が上手くなる本 : 一週間集中講座

「同形」は大きさに差をつける 八ランス感覚を身につけよう それほど多いとはいえませんが、同じ形の部分を二つ以上重ねて書く字があります。こ れらの字はバランスのとり方が微妙で、その加減によって表情が大きく変化してしまいま す。つまり、大きさを調節する感覚を養うにはうってつけの素材ともいえます。 ここでのポイントとしては、同形の部分が並ぶときには、大小の差をつけることで表情 に変化をつけ、バランスをとるということです。 ①二つの場合Ⅱ「林・多」などの、ニつの同形部分から成る字は、あとで書く方を大き めにします。すなわち、右側や下の部分が大きくなるようにします。 ・森」など三つの部分から成る字は、書き順に従って、大小中の大 ②三つの場合Ⅱ きさで配置します。 ③四つの場合Ⅱ「器、などは、順に小中中大の大きさで組み立てます。 ランス感覚の点で応用がきくので心得ておきましよう。 これらの例は多くありませんが、バ 基本 15

6. みるみる字が上手くなる本 : 一週間集中講座

基本 3 字の大きさは罫幅に応じて く罫線の二分の一の大きさで〉 ▽芙き第夸ろ , 花に雨いす 罫幅の中央に 字の大小に配慮して く罫幅がやや狭い場合〉 ▽芙ト第夸ろ花は雨カヾ気い いりてす。いいい、な過ーごし 二分の一より大きく、三分の二くらいの 大きさで く罫幅が狭い場合〉 ワ芙き第兮ろ , 悒に雨カヾ気い、いつ ていカ、カヾな太琶ーごして、も、 ワクいつばいに 字を書く 一行おきに書いて 読みやすくする 234

7. みるみる字が上手くなる本 : 一週間集中講座

「へん」のたて線は必すとめる 「へん」には引きぬくたて線はない まず、「〈ん」の長いたて線の最後は、とめるか、はねる形しかないことを知「ておき ましよう。ついでに、「つくり」の長いたて線はとめてもはら「てもよい場合が多く、必 ずはねるものもある、と理解しておきましよう。 さて、よく字をぞんざいに書いてしまう人の中には、はねないで書くべき「〈ん」のた て線を、サッとペンを抜きはら「てしまう人がいます。これでは字が尻切れトンボの印象 を与えるものになります。原則として「、ん」のたて線をはらうことはない、と心得てお きましよ、つ。 例えば、よく誤って書くものに、「 中・牛・耳・車」などがあります。これらは、「へ ん」としてでなく、単独で書くときには、たて線をとめてもはら「てもよいため、「、 ん」として書く際にも混同してしまいがちです。「へん」として書く場合は必ずとめるも のですから、区別して覚えておきましよう。 極意 6

8. みるみる字が上手くなる本 : 一週間集中講座

左はらいはゆるやかに 適度な空間を確保する これまでは個々の字や、字の集団を美しく整える方法を学んできました。ここからはさ らに細かく、字の〃部分〃をとらえて、さらに字形をバランスよくまとめるための方法を マスタ 1 していきましよう。 さて、「千」に代表される左はらいは小さな部分ですが、この角度をつよくして立てて しまうと、先端がとがって字形が細長くなり落ち着きません。そこで「千」のように、下 によこ線を書く字の場合には、左はらいの角度をゆるやかにして、おだやかな字形を目指 します。左はらいとよこ線の間に適度なふところをつくって、安定感を生み出すことがポ イントになるでしよう。 この原則は、「妥」のように左はらいの下に点を書く場合や、「不・・采」のような へんにも応用できる考え方です。左はらいは、字の上に安定して乗っていられるようなゅ るやかな角度で、次の点画につながりよく仕上げましよう。 秘訣 1 160

9. みるみる字が上手くなる本 : 一週間集中講座

三字、四字の連綿の書き方 一一字連綿の積み重ねでつづける 連綿の書き方をマスタ 1 すると、使ってみたくなるのが人情というものでしよう。しか し、多字数の連綿は場合によってはわずらわしいものになりますので、やたらと書き連ね ればよいというものではありません。 また、字数が多くなればつなげにく ) し字が並ぶこともあります。その場合でも原則的に は二字連綿と変わりませんが、無理に連絡させてしまうと連綿線が際立って見えてしまい ますし、線を長く引っぱってつなげるとまのびして全体の調和を乱してしまいます。そこ で、変形が必要になるのです。しかし、変形したために誤読を招くようでは意味がありま せん。まずは六原則を活用して、折れや次の字の書き始めの息つぎの位置を見極めて、短 い線でつなぐ練習をしてください。 すべての字で中心を通さなければならないわけではありません。連綿線を短く近い位置 でつなぐことを基本として、ときどき中心線上に戻すように考えてください 基本ⅱ 146

10. みるみる字が上手くなる本 : 一週間集中講座

筆の流れを意識する 点画は気脈を通す 一つの点画から次の点画へ書き進むとき、気持ちの上でつながりをつけて書くことを、 しいます。ひとつの字を書くときに、散漫な気持ちで書いてしまうと、 できあがりがバラバラな印象を与えるものになってしまいます。字をまとまりよく見せる ためには、自然な筆の流れ ( 筆脈 ) を意識して字を組み立てることが大切です。筆脈とい っても、点や線として目に見える実線で書かれている場合と、実線では表現されない、虚 画の場合とがあります。ひとつの点や線からペンを離すときには、次に書き始めるべき目 標地点を意識して、少なくとも運筆上の気持ちのつながりを明確に反映させるようにしま 1 ) よ一つ。 ひとつひとつの点や線はもちろんですが、へんからっくり、かんむりからあしなどの部 分相互のつながりもっくように、次の段階に向けて心の準備をしながら書くようにしまし よ一つ。 〃気脈を通す〃とゝ 基本 7