ある数値より大きい ( 、さい ) かどうかを判定する = 旧 ( 論理式 , [ 真の場合 ] , [ 偽の場合 l) ない場合で異なる結果を求める 条件が満たされる場合、満たされ ~ で使う関 いかどうかを条件にする例で説明します。 を使用する例を説明しました。今度は、ある数値より大き 先ほどは、 2 つの数値が同じかどうかを条件に旧関数 0 0 0 ・「 = 」「く」「 > 」などの記号を使って条件を表す式を指定する 0 ・「論理式」の結果が真 ( 条件が満たされる ) の場合に表示す る値 ( 文字列 ) を指定する ・・「論理式」の結果が偽 ( 条件が満たされない ) の場合に表示 する値 ( 文字列 ) を指定する 58 では「セル B3 が 60 以上」という条件が設定されること を入力します。この「 B3 > = 60 」は「論理式」です。 カーソルが「 ( 」の直後にあることを確認して、「 B3 > = 60 」 ③論理式となる条件の指定 「 =IF( 」を入力します。 ②関数名の入力 まず、セル C3 を選択します。 ①入力するセルの選択 「論理式」の部分が少し異なります。 操作は先ほどの IF 関数と同じですが、条件を設定する 点未満なら「不合格」と表示させます ( 次ページ、図 A)O ここでは、成績表で点数が 60 点以上なら「合格」、 60
3 章データの集計に役立つ関数 使ら関 Excel 2003 では使えません 複数の条件が満たされるデータの 個数を数える = COUNT 旧 s ( 検索条件範囲 1 , 検索条件 1 , [ 検索条件範囲 2 Ⅱ検索条件 2 ト ) 0 0 0 0 0 ・・・条件が満たされているか調べるセル範囲を指定する 0 ・条件にする文字列や数値、論理式などを指定する こでは、はじめに 20 代の来店者数を求めます。 COUNTIFS 関数は、「 =COUNTIFS 」の後に続く「 ( に指定した複数の条件が満たされるセルの数を数えます。 段階を追って説明していきましよう。 ①入力するセルの選択 20 代の来店者数を表示したいセル F7 を選択します。 ②関数名の入力 「 =COUNTIFS( 」を入力します。 ③ 1 つ目の条件のデータを調べる範囲の指定 次に、 1 つ目の条件が満たされているデータがあるかを ーこでは、年齢が入力され 調べるセル範囲を指定します。 ているセル B3 ~ BI 4 をドラッグします。 =COlJNTIFS()3 日 1 4 AVERAGE 1 来店者記録 年 2 3 ・ 3 引 4 5 男 ・ 3 日 6 24 ・ 33 9 ・ 25 ・ 5 物 カウントイフス COUNTIFS き一第第一①セル F7 を選択する ②「 =COUNTIFS( 」 を入力する 額 5 000 4 3 〔 年齢層別 1 5 00 〕 1 0 は、 1 2 1 00 25 C03 20 1 5 00 30 8 0 〕 0 40 2 5 〔 )O 50 3 3 〔 106 〔 1 9 8 〔 7 5 =COUNTIFS()3 日 1 4 1 をっ 4 3 セル B3 ~ B14 をドラッグする 2
複数の条件に合う データの個数を数える 年齢層別に回答件数を数える 1 つの条件に合うセルの数を数える場合、 COUNTIF 関数が使えました。条件が 2 つ以上になったら、どうすれ ばよいでしよう。たとえば、図 A の来店者記録の中から 年齢が「 20 代」の人数を数える場合、「 20 歳以上」と「 30 歳未満」という 2 つの条件を指定しなければなりません。 このように条件が複数になるときは、 COUNTIFS 関数を 使います。 1 ー来店者記録 性 2 3 男 4 10 12 1 3 男 1 5 19 20 COUNTIFS 図 A 男 5 000 4 00 年齡層 1 5 0 〕 0 1 0 代、 1 2 1 00 25 20 30 代 1 5 200 8 000 40 50 代以 2 5 〔 3 300 9 8 〔 1 0600 1 9 00 7 5 LO つ」 4 ・つ ( 0 Ln っ凵ィーのこ〔 0 2 4 5 1 2 0 」 4 20 歳以上、 30 歳未満のように、 2 つ以上の条件が満たされる データの個数を数えられる COUNTIFS 関数では、最大 127 組の範囲と条件を指定 できます。そんなに多くの条件を実際に指定することはな いかもしれませんが、「男で年齢 40 歳以上 50 歳未満」「東 京都在住の 65 歳以上の女性で 10 万円以上の商品購入者」 のような条件を指定することは少なくないでしよう。うま く使えば、かなり役立ちそうな関数です。 90
3 章データの集計に役立つ関数 8 条件に合う数値を合計する SLJMIF ・ 9 複数の条件に合う数値を合計する SUMIFS ・ 10 条件に合うデータの個数を数える COUNTIF ・ 11 複数の条件に合うデータの個数を数える COUNTIFS ・ 12 条件に合う数値を平均する AVERAGEIF ・・ 13 複数の条件に合う数値を平均する AVERAGEIFS ・・・・ 106 4 章データの分析に役立つ関数 14 数値を比較して順位を付ける RANK ・ 15 指定した順位の数値を求める LARGE 、 SMALL ・ 16 最も頻繁に登場している数値を調べる MODE ・・ 17 データの分布を調べる FREQUENCY ・ 6 7 8 ・ 90 ・・ 100 ・・ 1 18 ・・ 123 ・・ 131 ・・ 134 9
複数の条件に合う 数値を平均する 男女別に 20 代の平均購入金額を求める AVERAGEIFS 先ほどは、「男」か「女」かを条件にして AVERAGEIF 関数を使って平均購入金額を求めました。今度は、「 20 代 の男の平均購入金額」という具合に、年齢層を条件に加え る場合を説明します。 2 つ以上の条件で平均を求めるとき は、 AVERAGEIFS 関数を使います ( 図 A)O 図 A 1 来店記録 7 ミ女 切第女 10 12 13 1 5 1 6 18 20 21 22 23 24 22 51 3 日 24 33 1 6 1 8 41 55 20 43 23 3 500 4 300 7 500 6 000 4 300 1 500 3 00 2 500 3 500 1 00 9 日 00 1 日 00 平物購入 . 額 1 0 は、 20 イ、 30 イ、 40 代 50 代以 20 代男性の平均購入金額 を求める ここでは、 20 代男性の平均購入金額を求めます。入力 106 歳未満」の 2 つの条件が必要になります。 つです。「 20 代」を条件とする場合、「 20 歳以上」と「 30 設定する条件は、「男」と「 20 歳以上」「 30 歳未満」の 3 条件に合う数値を合計する ) とほとんど同じです。 方法は、この章ですでに紹介した SUMIFS 関数 ( 複数の
3 章データの集計に役立つ関数 少し先取りしますが、入力する数式とその構造は次のよう になります。 「 =AVERAGEIFS($C$3:$C$14,$A$3:$A$14,E2,$B$3:$B$14 , " > = 20 " , $ B $ 3 : $ B $ 14 , k30 " ) 」 =AVERAGElFS($C$3:$C$14 , E2, $B$3:$B$14 , k30 り ・・平均対象範囲のセル C3 ~ C14 ・・ 1 つ目の条件の検索範囲である セル A3 ~ AI 4 ・ 1 つ目の検索条件である「男」 が入力されているセル E2 ・・ 2 つ目の条件の検索範囲である セル B3 ~ BI 4 ・・ 2 つ目の条件である「 20 歳以上」 を表す論理式 ・・ 3 つ目の条件の検索範囲である セル B3 ~ BI 4 ・・ 3 つ目の条件である「 30 歳未満」 を表す論理式 見ての通り、 SUMIFS 関数と AVERAGEIFS 関数では、 最初の引数が「集計の対象となる範囲」で、その後は「検 索する範囲」と「条件」を繰り返しています。つまり、ど ちらか 1 つを覚えれば、もう 1 つに応用するのは簡単で す。条件付きで集計する「〇〇 IF 」や「〇〇 IFS 」とい う関数は、本書で扱う以外にも数種類ありますが、基本的 な構造は共通です。 働きがまったく違う関数では、引数が大きく変わります が、この章で扱った関数のように、働きが似ているもので はある程度共通した構造になっています。ですから Excel の関数が 300 種類以上あるといっても、いくつかの構造を 覚えれば、大半を使いこなせるようになるのです。 99
3 章データの集計に役立つ関数 O " ク 。 > す < カセラ 「入 3 ド で使う関 Excel 2003 では使えません 複数の条件が満たされるデータと同 じ行にある数値の平均値を求める = AVERAG 日 FS ( 平均対象範囲 , 条件範囲 1 , 条件 1 條件範囲 2 ] , [ 条件 2 ト・ ) 0 0 ・ 0 0 ・・平均を求める数値が入力されているセル範囲を指定する 0 ・・条件が満たされているか調べるセル範囲を指定する ・・・条件にする文字列や数値、論理式などを指定する AVERAGEIFS 関数は、「 =AVERAGEIFS 」の後に続く ) 」に指定した複数の条件が満たされるデータを平均し ます。段階を追って説明していきましよう。 ①入力するセルの選択 平均購入金額を表示したいセル F4 を選択します。 ②関数名の入力 「 =AVERAGEIFS( 」を入力します。 ③平均範囲の指定 平均したい数値が入力されているセル範囲を指定しま す。セル C3 ~ CI 4 をドラッグします。このとき「 ( 」に 続けて「 C3 : C14 」と表示されます。 =AVERAGEIFS(C3:C1 4 AVERAGE 1 来店者記録 平均購入、 . 購入金額 2 10 イは、 3 ・ 3 500 20 イ . 4 300 ・ 7 5 5 30 6 40 50 は、 7 8 9 3 ・ 2 5 3 アベレージイフズ AVERAGEIFS 1 =AVERAGEIFS(C301 4 2 8 107
④参照するセル範囲を絶対参照へ切り替え そのままカーソルを移動させずに、キーを 1 回押して 絶対参照にします。先ほどは「 B3 : B14 」だった表示が 「 $ B $ 3 : $ B $ 14 」に変わります。 ⑤引数の区切りを意味する「 , 」の入力 カーソルが「 $ B $ 14 」の直後にあることを確認してから、 「 , 」 ( カンマ ) を入力します。 ⑥ 1 つ目の条件の指定 次に、データを調べる際の検索条件を指定します。 1 っ 目の条件は「 20 歳以上」ですので「 " > = 20 " 」を入力しま す。「 > = 」は「 ~ 以上」を表す論理式です。論理式を条件 とする場合「 " 」 ( ダブルクオーテーション ) で挟んで入力 します。 AVERAGE 1 釆店者記録 来店者 性別 購入金額 男 2 3 5 000 4 4300 年齢層別 1 5 000 1 0 1 、 6 1 2 1 00 7 。 20 代 25 〔 0 1 5 200 30 日〔旧 0 40 50 、以 2 500 3 30 〕 $ 日 $ 3 : $ 日 $ 14 1 0 6 〔 1 9 800 18 =OOlJNTIFS($8$3S8$14 , " 〉 = 20 " ④朝キーを 1 回押す 7 5 「 $ B $ 3 : $ B $ 14 」となる =OOlJNTIFS($8$3 $ 日 $ 14. " 〉 = 20 " 条件動回「強索条 ⑤「 , 」を入力する ⑥「 " > = 20 " 」を入力する ⑦引数の区切りを意味する「 , 」の入力 カーソルが「 " > = 20 " 」の直後にあることを確認してか ら、「 , 」を入力します。 ⑧ 2 つ目の条件のデータを調べる範囲の指定 次に、 2 つ目の条件が満たされているデータがあるかを 92
使う朝まー ExceI 2003 では使えません 複数の条件が満たされるデータと同 じ行にある数値を合計する = SUM 旧 S ( 合計対象範囲 , 条件範囲 1 , 条件 1 護条件範囲 2 ] , [ 条件 2 ト・ ) 0 ・ 0 0 ・合計するセル範囲を指定する 0 ・・・条件が満たされているか調べるセル範囲を指定する ・・・条件にする文字列や数値、論理式などを指定する ①入力するセルの選択 文京営業所の消耗品費を表示したいセル F4 を選択しま す。 ②関数名の入力 「 =SUMIFS( 」を入力します。 ③合計範囲の指定 合計したい数値が入力されているセル範囲を指定しま す。セル C4 ~ CI 6 をドラッグします。このとき「 ( 」に 続けて「 C4 : C16 」と表示されます。 = SLJMI 円 ( 04 : 01 6 サムイフズ SUMIFS 0 SUM ①セル F4 を選択する ラ 経費官理表 2 3 1 0 5 日 0 0 2 0 8 。告運賃 ・耗費 9 10 ! 練 , 、 消耗品費 0 11 文 荷、運賃費 荷造運賃 12 。豊 10 。豊島 耗品費 14 荷造 10 ④参照するセル範囲を絶対参照へ切り替え そのままカーソルを移動させずに、キーを 1 回押しま す。先ほどは「 C4 : C16 」だった表示が「 $ C $ 4 : $ C $ 16 」に = SIJ Ⅷ田 ( 04C16 ②「 =SUMIFS( 」 を入力する 3 3 6 74
2 章必ず押さえておきたい基本の関数 同じかどうか確認する 2 つのデータが = 旧 ( 論理式 , [ 真の場合 I,[ 偽の場合 ]) ない場合で異なる結果を求める 条件が満たされる場合、満たされ こで使う関数 指定した文字列を表示させたいときも IF 関数を使います。 ます。また、ある数値より大きい場合に、「合格」などと 使うと 2 つの数値が同じかどうかを機械的にチェックでき 確認したいことがあります。こういうときは、 IF 関数を たとえば、表にある 2 つの数値を比べ、同じかどうかを を使い分けます。 条件が満たされる場合と、満たされない場合で 2 つの結果 した関数とは少し性質が異なり、設定した条件に対して、 次に旧関数を紹介します。この関数は、 ーこまで紹介 0 0 0 ・「 = 」「く」「 > 」などの記号を使って条件を表す式を指定する 0 ・「論理式」の結果が真 ( 条件が満たされる ) の場合に表示す る値 ( 文字列 ) を指定する ・・「論理式」の結果が偽 ( 条件が満たされない ) の場合に表示 する値 ( 文字列 ) を指定する 53 ます ( 次ページ、図 A) 。 ず、異なる場合は「不一致」と文字列を表示するようにし こでは、チェックした結果、同じ場合は何も表示せ 造は変わりません。 以降、度々登場します。用途は多いのですが、基本的な構 IF 関数は、さまざまな用途に使えます。本書でもこれ