ワンポイント ・フリガナが表示されない 読みの情報は、 ExceI のセルに文字列を入力したときに記 録されます。そのため、 Word など別のソフトからコピーし た文字列には読みの情報がありません。情報が記録されてい ないと、フリガナは表示できません。その場合は以下の方法 で読みの情報を登録します。 1 , クラブメンバー表 ①フリガナが 表示されない 3 97-0427 竡 千葉県我孫子市相島新田 3 ー xx 270-1 1 06 ③フリガナが 表示される 97 ー 0427 千葉県我孫子市相島新田 3 ー xx 270 ー 1 1 〔旧 ・フリガナが誤っている 読み方が複数ある名前などは、誤った読みで入力してしま うことがあります。入力した際の読みが記録されるので、フ リガナの表示も正しくなりません。この場合、以下の方法で フリガナを修正します。 クラブメンバー表 ①ここでは 2 3 氏名郵便 「カミムラ」 イタガキカツオ 427 4 が正しい ウエムラナオキ 新田 3 ー xx 70 ー 1 1 06 5 。 カせー、ラヨシコ 東京都世田谷区砧公園 1 -xx 1 57 ー 0075 ③フリガナを編集できるようになる 田市旭町木 カ、う 谷砧 ②セルを選択して 押す 入力する iAlt ShiftI 1 クラブメンバー表 2 3 -1 ガキ力」 ④キーを押す ー②セルを選択して 押す Alt クラブメンバー表 2 氏 イタガキカツオ ムうナオキ 村直 カサハうヨシコ 美 1 57 ー〔旧 75 島 427 4 4 ムう 146

休日を除いた指定日数後の 日付を求める 注文日から IO 営業日後の発送期限日を求める 最近は、インターネットを使っていろいろな商品を購入 することが増えました。そして、注文した品が何日後に発 送されるかは気になるところで、「 10 日後」なのか「 10 営 業日後」なのかは、買う側にとっても売る側にとってもは っきりさせておきたい問題です。 ここに注文を受けた商品を記録した一覧があります。注 文日から、土日祝祭日などの休日を除いた「 10 営業日後」 を発送期限とする場合、 WORKDAY 関数を使うと簡単に 発送期限日を表示できます ( 図 A)O =WORKDAY(C4,1 0 , $ G $ 3 : $ G $ 1 日 ) D4 商品発送期限日一 祝日デタ 3 商品 注文日 元日 2010 / 1 / 1 緑茶 成人の日 4 。 0123510 201 0 / 1 / 1 5 201 0 / 1 / 29 2010 / 1 / 1 1 紅茶 建国記念の日 2010 / 2 / 1 5 201 0 / 1 / 30 2010 / 2 / 1 1 0123511 春分の日 コーヒー 201 0 / 2 / 5 201 0 / 2 / 22 6 。 0123512 2010 / 3 / 21 みミ 0123513 緑茶 振替休日 201 0 / 2 / 1 0 201 0 / 2 / 25 2010 / 3 / 22 塰 0123514 紅茶 昭和の日 日。 201 0 / 3 / 5 201 0 / 3 / 1 9 2010 / 4 / 29 緑茶 憲法記念日 201 0 / 3 / 1 2 201 0 / 3 / 29 0123515 2010 / 5 / 3 紅茶 みどりの日 201 0 / 3 / 1 日 201 0 / 4 / 2 2010 / 5 / 4 1 。 0 は 0123516 こどもの日 コーヒー 201 0 / 3 / 201 0 / 4 / 5 2010 / 5 / 5 0123517 の日 1 2 2010 / 7 / 19 敬老の日 1 3 2010 / 9 / 20 秋分の日 2010 / 9 / 23 体育の日 2010 / 10 / 11 文化の日 2010 / 1 1 / 3 勣労感謝の日 1 7 2010 / 1 1 / 23 WORKDAY 関数を使うと、 天皇誕生日 2010 / 12 / 23 19 注文日の 10 営業日後の日付 20 を表示できる 21 22 ここでは、発送期限日が、注文日から土日祝祭日を除い た 10 営業日後の場合を例に説明します。 WO R KDAY 図 A 228

4 章データの分析に役立つ関数 最も頻繁に登場している 数値を調べる いくつ購入している人が最も多いのか調べる ある商品を一人あたりいくっ購入しているかの記録があ ります。このとき「一人あたり平均いくっ購入しているの か」は AVERAGE 関数で調べられます。それでは「いく つ購入している人が最も多いのか」は、どのようにしたら 調べられるでしようか。この場合、 MODE 関数を使えば、 購入数の記録で最も頻繁に登場する数値を調べることがで きます ( 図 A) 。 D7 1 セット販売候補商品の入数記録 2 3 男 5 男 6 9 女 MODE ニ MOD 日 3 旧 1 9 ) ' 均値 2.7647059 4 MODE 関数を使うと、 「最頻値」を表示できる 数値の集まりの中で、最も頻繁に登場するものを「最頻 値」と呼びます。この「最頻値」の結果を知ると、たとえ ば「セット販売するとき何個入りにすると良さそうか」を 検討できます。 AVERAGE 関数で求められる「全ての数 値の平均値」と並べて、様々な分析に利用できます。 131

6 章日付と時刻の処理に役立つ関数 できません。そのため、「退社時刻ー出社時刻」の計算も 用意して、関数を使って、条件によって 2 つの計算を 使い分けます ( 図 B)O D6 作業時間記録 = I 06 く日 6 , C6 + 1 一日 6.06- 日 6 ) FO 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 2 1 3 時刻 3 : 00 3 : 20 1 日 20 業、 5 : 00 5 : 30 日 : 30 IF 関数を使うと、日勤と 夜勤の作業時間の計算 方法を使い分けられる 1 2 3 4 5 6 9 1 0 1 2 社時刻退 22 : 00 21 50 9 : 50 こでは、出社時刻と退社時刻を比べて、退社時刻の方 = 旧論理式 , [ 真の場合Ⅱ偽の場合 l) ない場合で異なる結果を求める 条件が満たされる場合、満たされ こで使関 日勤の計算を使い分け、作業時間を求めます。 が小さい場合は夜勤の計算、退社時刻の方が大きい場合は 0 0 ・「 = 」「く」「 > 」などの記号を使うて条件を表す式を指定する 0 ・「論理式」の結果が真 ( 条件が満たされる ) の場合に表示す る値 ( 実行する計算 ) を指定する ・・「論理式」の結果が偽 ( 条件が満たされない ) の場合に表示 する値 ( 実行する計算 ) を指定する 193 場合で結果を使い分ける点はまったく同じです。 途は異なりますが、条件が満たされる場合と満たされない IF 関数は、本書でこれまで何度か登場しています。用

きも一致するデータがないと判断され、「 #N/A 」が表示 されてしまいます。商品名が未入力のとき、「 #N/A 」で なく空白となるようにするには、旧関数と VLOOKUP 関 数を組み合わせます。 商品名が未入力のときに空白とする 商品名が未入力のとき、セル C4 を空白とするには IF 関数を使って、「セル B4 に商品名が入力されているかど うか」という条件を設定します ( 図 C) 。 図 C 04 2 5 6 7 9 コ売上げ記録表 201 0 / 2 / 1 ",VLOOKLJP( 日 4 $G$4 $ 6.2 , FA E ) ) = I 气日 4 = 単価表 コーヒー 緑茶 600 450 IF 関数を使うと、セル B4 が 未入力のとき空白にできる こでは、「セル B4 が空白かどうか」という条件が満 たされる場合はセル C4 に空白を表示し、満たされない場 合はすでに入力されている VLOOKUP 関数を実行するよ うにします。 こで使う関を イフ 条件が満たされる場合、満たされ ない場合で異なる結果を求める = 旧 ( 論理式 , [ 真の場合 ] , [ 偽の場合 l) 0 0 0 ・「 = 」「く」「 > 」などの記号を使って条件を表す式を指定する 0 ・「論理式」の結果が真 ( 条件が満たされる ) の場合に表示す る値 ( 文字列 ) を指定する ・・「論理式」の結果が偽 ( 条件が満たされない ) の場合に表示 する値 ( 実行する関数 ) を指定する 166

5 章表作成を便利にする関数 ",VLOOKUP( 日 4. $G$4 $H$6.2,FALSE)) 単価表 商品各単価 " \/LOOKlJF(84. Gt4 $ 6 2 FALSE)) 450 紅茶 日 0 て を動る ソこカ カ ニ IF 旧 4 ニ AVE RAGE 1 売上げ記録表 201 0 / 2 / 1 =I 日 4 ニ ~ 8 Enter 05 1 売上げ記録表 201 0 / 2 / 1 600 450 日 00 「 # N / A 」が空白になる ( リ ( 1 2 0 4 にノ 6 一 7 ! 9 169

5 章表作成を便利にする関数 別の表から 単価を自動的に転記する 商品名を入力するだけで、自動的に単価を転記する 商品の売上記録を作成するとします。この場合、商品の 単価一覧表を見ながら商品名と単価を入力できますが、件 数が多いと単価を間違えて入力しそうです。このようなと きは VLOOKUP 関数を使います。この関数は、指定した 表の中から入力する内容に対応するデータを検索し、自動 的に転記します ( 図 A) 。 1 , 売上げ記録表 201 0 / 2 / 1 コーヒー VLOOKUP コーヒー 図 A 単価表 コーヒー 緑茶 紅 600 450 日 00 5 6 7 8 ~ 9 0 " 1 セル B4 に「コーヒー」と入力 ",VLOOKIJP( 日 4 $ 64 $ 6.2. FA E ) ) 単価表 コーヒー = 日 4 三 C4 1 売上げ記録表 201 0 / 2 / 1 コーヒー 600 450 日 00 VLOOKUP 関数を使うと、入力される 商品名の単価が自動的に転記される こでは、セル B4 に商品名の「コーヒー」を入力する と、単価一覧表からセル C4 に単価が自動的に転記される ようにしてみます。 159

数式をコピーして他の日の作業時間を表示する 入力した数式をコピーします。セル D4 を選択し、ハン ドルを下向きにセル D6 までドラッグします。 = I 04 く日 4. C4 + 1 一日 4.04 一日 4 ) D4 1 作業時間記録 2 時刻退時第時 3 22 : 00 5 21 ・ 50 6 950 7 8 9 セル D4 を選択して、 ハンドルをドラッグ する 3 ( ま 320 : 1820 セル D5 ~ D6 に、他の日の作業時間が表示されます。 「時刻」の表示形式もコピーされています。 = IF ( 04 く日 4 , 04 + 1 一日 4 , 04 一日 4 ) D4 1 作業時間記録 他の作業時間が表示される 2 時亥退時刻 3 4 22 : 00 3 : 00 5 21 ・ 50 320 9 ・ 50 1 日 20 7 8 9 1 2 5 : 00 5 : 30 : 30 198

⑩ D 」の入力 これで引数の指定がすべて完了しましたので「 ) 」を入 力します。 ⑩キーを押して確定 最後にキーを押すと入力が完了します。 =VLOOKIJP(842$G$4 $ H $ 62 FALSE) AVERAGE G 1 売上げ記録表 2 3 4 201 0 / 2 / 1 5 6 7 8 9 1 0 1 2 1 3 1 5 1 6 H O 「 ) 」を入力する 1 を一三一 個売上げ 商品名単価 =VLOOKlJP()4 G $ 4 $ H $ 2 FALS 600 450 紅茶 日 00 12 lEnter セル C4 には、エラー値である「 #N/A 」が表示されま す。これは、セル B4 にまだ何も入力されていないため、 単価一覧表に一致するデータがないと判断され、先ほど指 定した「 FALSE 」の対処方法が実行されていることを意 味します。 05 単価表 コーヒー 驀茶 「 # N / A 」が表示される を 売上げ記録表 2 201 0 / 2 / 1 4 単価 600 450 日 00 0 ( 7 0 N/A O 1 。ワ 1 っ 4 164

データの分布を調べる 購入金額ごとの人数分布を調べる 購入金額の記録があります。これを使って、購入金額が 1000 円台の人が何人、 2000 円台の人が何人、という具合 に金額層に分けて人数の分布を調べたいことがあります。 このようなときは FREQUENCY 関数を使います ( 図 A) 。 {=FREOlJENCY()3 日 1 4 , 田円 ) } G3 1 ~ 購金額記録 2 500 0 4 女 430 1 001 5 1500 ) 0 2 001 1 2 1 00 5 001 7 日 00 1 0 001 8 。女 15200 25 001 9 5300 50 001 2 00 500 9 日 00 1 0 600 1 9 日 00 FREQUENCY 図 A 購入金額 1 00 2 00 5 00 1 0 00 2500 50 200 3 0 3 FREQUENCY 関数 4 を使うと、金額層に 分けて人数の分布 を表示できる 女男 0 1 2 3 4 ( 0 7 0 リ 9 0 1 FREQUENCY 関数は「配列数式」という特別な数式と して入力する必要があります。配列数式では、複数のセル にまとめて入力します。これまで紹介した関数では、 1 つ のセルを選択して入力しましたが、 FREQUENCY 関数は、 対象のセル範囲を選択してから入力します。また、確定す るときはキーだけではなく国 + + キーを押し ます。 134