関数には、たくさんの種類があります。日常的によく使 う基本的なものもあれば、ものすごい威力を発揮するけど たまにしか使わないものもあります。 この章の最大の目的は、ますは関数に慣れていただくこ とです。ですから、たくさんの関数の中から、必ず押さえ ておきたい基本的なものを選んで紹介することにします。 指定した数値を合計する 最初に取り上げるのは SUM 関数です。 1 章でも簡単に 触れましたが、 SUM 関数は指定した数値を合計する関数 で、とてもよく使います。 SUM で使う面ま サム SUM 指定した数値を合計する = SUM ( 数値 1 , 数値 2 , ・・・ ) 0 0 0 ・数値やセル番地、セル範囲を指定する まず、次ページの図 A にある A 営業所の上半期の売上 金額を求めてみます。 ①入力するセルの選択 まず、セル BI 2 を選択します。 ②関数名の入力 「 =SUM( 」を入力します。 ③引数とする ( 合計する ) セル範囲の指定 カーソルが「 ( 」の直後にあることを確認して、 28 セル B4

2 章必ず押さえておきたい基本の関数 それでは、図 A にある売値の小数点以下を切り捨てる操 作をやってみましよう。 ①入力するセルの選択 まず、セル D3 を選択します。 ②関数名の入力 「 =ROUNDDOWN( 」を入力します。 ③引数とする ( 端数を切り捨てる ) セルの指定 カーソルが「 ( 」の直後にあることを確認して、セル C3 を選択します。このとき「 ( 」に続けて「 C3 」と表示され ます。これで端数を切り捨てたいセルが指定されました。 ④「 , 」の入力 カーソルが「 C3 」の直後にあることを確認してから、 区切りを意味する「 , 」 ( カンマ ) を入力します。 =ROlJNDDOWN(C3. AVE RAGE 図 A 選択する ②「 = ROUNDDOWN ( 」を入力する 3 セル C3 を選択する④「 , 」を入力する 1 つ」っ 0 一 4 、 5 “ 0 ( マ′ ( 0 0 ) 一 47 日 .4 =ROUNDDOWN(03. 1 702. 日 21 日日 .8 1 91 7 3 901 .6 0 92 0.86 072 0.83 0.92 520 1 980 3040 2310 9B0 39

ここで使う関 =YEAR( 日付データ ) 0 イヤー YEAR 6 章日付と時刻の処理に役立つ関数 日付データから年の部分を取り出す 0 ・日付データが入力されているセルを指定する とセ使う関 マンス MONTH 日付データから月の部分を取り出す = MONTH ( 日付データ ) 0 0 ・日付データが入力されているセルを指定する ①入力するセルの選択 まず、タイトルを表示するセル AI を選択します。 ②関数名の入力 「 =YEAR( 」を入力します。 ③使いたい日付が入力されたセルの指定 報告日が入力されているセル F2 を選択します。 ④ D 」の入力 引数の指定が完了したので「 ) 」を入力します でで年の数字を取り出せるように設定されています。 1 ~ =YEAR F2) 2 3 SIJM =YEAR(F2) 報告者大槻有一郎 201 0 / 2 / 1 5 漲①セル AI を選択する ②「 = YEAR ( 」を入力する・ 3 セル F2 を選択する ーー④「 ) 」を入力する 6 7 内容 183

FLOOR 関数で労働時間を 30 分単位で切り捨てる こでは 30 分単位で計算するので、 FLOOR 関数を使 って「 4 時間 35 分」を「 4 時間 30 分」に切り捨てます。 FLOOR 関数は、「 =FLOOR 」の後に続く「 ( ) 」内に指定 した数値より小さくなる基準値の倍数を求めます。 ①入力するセルの選択 ます、労働時間を 30 分単位で切り捨てた数値を表示す るセルを選択します。 ②関数名の入力 「 =FLOOR( 」を入力します。 ③対象となる数値が入力されたセルの指定 次に、対象となる数値が入力されたセルを指定します。 こでは労働時間を求めた、セル E7 を選択します。 = FLOO 日 AVERAGE 勤務表 1 2 3 201 0 年 4 4 5 8 9 1- ーー 3 セル E7 を選択する ①セル F7 を選択する 時給 ¥ 1 000 5 0 5 亥 5 3 1 労働時 生旦 = FLOOR ( 臼 00R 数 1 3 •30/ 1 4 ・ 50 1 4 : 45 2 」 ( リ 1 2 ( 0 ( 4 ・ 5 0 ~ 7 ・ 8 0 二 1 2 っ 4 ・ , ! 1 1 イ・ , 1 1 ィー 1 1 1 りト ? 一 2 0 を 0 202

PMT 関数で返済額を計算する 最初に、 PMT 関数で第 1 期目分の返済額を求めます。 PMT 関数は、「 =PMT 」の後に続く「 ( ) 」内に指定した 利率、返済期間、借入金額の情報を使って、元利均等払い での返済額を求めます。入力方法は、 1 つ前の項目で説明 した方法と同じですが、 こでは最後に数式をコピーする ため、セルを絶対参照形式にします。 ①入力するセルの選択 まず、セル B8 を選択します。 ②関数名の入力 「 =PMT( 」を入力します。 ③利率の指定 カーソルが「 ( 」の直後にあることを確認して、利率が 入力されているセル C3 を選択します。 =PMT(C3 SLIM 1 、ローン返済シミュレーシゴン ( 元利均等 ) 2 3 ー 1 4 1 2 5 1 000000 6 7 9 ①セル B8 を選択する一②「 =PMT( 」 を入力する ¯PMT(03 っ 4 0 望 4 3 3 セル C3 を 選択する ④参照するセルを絶対参照へ切り替え あとでコピーした際に参照先がすれないように、キー を 1 回押して絶対参照に変更します。「 C3 」だった表示が 「 $ C $ 3 」となります。 244

NETWORKDAYS 関数で稼働日を数える 続いて、 NETWORKDAYS 関数で、土日祝祭日以外を 稼働日として数えます。 NETWORKDAYS 関数は、「 =NETWORKDAYS 」の 後に続く「 ( ) 」内に指定した期間から土日祝祭日を除い た日数を数えます。 ①入力するセルの選択 まず、稼働日を数えた結果を表示するセル C4 を選択し ます。 ②関数名の入力 「 =NETWORKDAYS( 」を入力します。 ③数える開始日のセルの指定 DATE 関数で求めた日付データが表示されているセル B4 を選択します。 =NETWORKDAYS( 日 4 AVE RAG E 1 スケジュール表 010 年 月 3 ヒ N 曰・ WORKDA 、 ( 日 4 5 0 9 ①セル C4 を選択する . 一一一②「 =NETWORKDAYS( 」 ・を入力する 3 セル B4 を選択する 亠鸞せ豆舅 G 2010 / 1 / 1 元日 2010 / 1 / 11 の日 建国記念の日 2010 / 2 / 1 1 2010 / 3 / 21 2010 / 3 / 22 2010 / 4 / 29 ′ . 起、日 2010 / 5 / 3 みどりの日 2010 / 5 / 4 こどもの日 2010 / 5 / 5 海の日 2010 / 7 / 19 敵老の日 2010 / 9 / 20 秋分の日 2010 / 9 / 23 体育の日 2010 / 10 / 1 1 文化の日 2010 / 1 1 / 3 勤労感謝の日 2010 / 1 1 / 23 天皇生日 2010 / 1 2 / 23 1 ツー 11 を 4 ー 1 、・ 0 をの乙っ 4 216

DATE 関数で日付データを作成する カレンダーに対応する曜日を表示するには、 DATE 関 数で日付データを作成してから、セルの表示形式を変更し ます。 DATE 関数は、「 =DATE 」の後に続く「 ( ) 」内に指定 した年、月、日で日付データを作成します。 ①入力するセルの選択 まず、 2010 年 5 月 1 日の日付データを表示するセル B4 を選択します。 ②関数名の入力 「 =DATE( 」を入力します。 ③年が入力されたセルの指定 「 2010 」が入力されているセル A2 を選択します。 =DATE(A2 AVERAG E スケジュール表 019 年 2 3 1 =DATE(A2 4 5 2 6 3 7 4 日 5 9 6 7 8 9 ①セル B4 を選択する . ー②「 =DATE( 」 ・一を入力する 3 セル A2 を選択する一 元日 2010 / 1 / 1 成人の日 2010 / 1 / 11 建国記念の日 2010 / 2 / 1 1 春分の日 2010 / 3 / 21 振替休日 2010 / 3 / 22 昭和の日 2010 / 4 / 29 憲法記念日 2010 / 5 / 3 みどりの日 2010 / 5 / 4 こどもの日 2010 / 5 / 5 海の日 2010 / 7 / 19 敬老の日 2010 / 9 / 20 秋分の日 2010 / 9 / 23 体育の日 2010 / 10 / 1 1 文化の日 2010 / 11 / 3 勤労感謝の日 2010 / 1 1 / 23 天皇誕生日 2010 / 1 2 / 23 」っ凵 4 ・ロ 0 ( 0 7 ・日 - 0 4 ー ( り : ′日 - 9- C , 1 っ三つ望 1 ! ィー 1 ィー : 0 」 ~ っここの 4 0 な 210

③利率の指定 カーソルが「 ( 」の直後にあることを確認して、利率が 入力されているセル C3 を選択します。 ④毎月の利率に換算 セル C3 の利率は年利です。これが毎月の利率になるよ 、「 / 12 」を入力します。こまでで、「 = PMT ( C3 / 12 」 と表示されています。 =PMT(C3/1 2 SUM 1 , ローン返済シミュレーション ( 元利均等 ) 2 年 3 返済期間 4 借人、 . 5 6 8 9 3 セル C3 を選択する 2.1 5 1 2 1 000000 =PMT(C3/1 2 L ー ④「 / 12 」を入力する 1 ⑤「 , 」の入力 引数の区切りを意味する「 , 」 ( カンマ ) を入力します。 ⑥返済期間の指定 次に、返済期間が入力されているセル C4 を選択します。 ⑦「 , 」の入力 引数の区切りを意味する「 , 」を入力します。 =PMT(03/1 2 , 04. SLIM 1 第ローン返済シミュレーション ( 元利均等 ) 年利 返冫期間 ( 借人金額 返済 3 「 , 」を入力する ⑥セル C4 を選択する ⑦冂を入力する 2.1 5 1 2 1 000000 MT ( 利毛・期間 在価値東 =PMT(03/1 2 , 04. 弘期 104 238

7 章金利の計算に役立つ関数 PPMT 関数で第 1 期目分の元金を計算する 続いて、 PPMT 関数で第 1 期目分の元金を求めます。 PPMT 関数は、「 =PPMT 」の後に続く「 ( ) 」内に指定し た利率、返済期間、借入金額の情報を使って、各期の元金 額を求めます。入力方法は、返済額を求める PMT 関数と ほば同じです。 ①入力するセルの選択 まず、セル C8 を選択します。 ②関数名の入力 「 =PPMT( 」を入力します。 ③利率の指定 カーソルが「 ( 」の直後にあることを確認して、利率が 入力されているセル C3 を選択します。 ②を =PPMT(C3 SLIM 1 ローン返済シミュレション ( 元利均等 ) 2 年利 3 ~ ~ み 1 返済期間 ( 月 ) 4 借人金額 5 6 返済額 7 8 9 1 0000 〔 ¯PPMT(03 3 セル C3 を 選択する : 1 2 3 4- ( 0 ~ 7 れ 0 9 0 . ー 2 ( 0 4 一 1 ィー 1 ・イー ( ィーイー 1 ・」イー 4 ーっ」 04 っトつ」 0 ム 249

セル D4 に計算結果がシリアル値で表示されます。シリ アル値は 1 日で「 1 」ですから、 1 時間は「 1 + 24 」の 「 0.0416666 ・・・」となります。ここでは計算結果の「 5 時間」 が「 0.208333 」と表示されます。 シリアル値を時刻で表示するには、セルの書式設定画面 で表示形式を「時刻」に変更します。 ⑩セルの書式設定画面の表示 セル D4 を選択して国 + 囮キーを押します。 = IF ( 04 く日 4.04 + 1 一日 4 , 04 一日 4 ) シリアル値が 表示される D4 1 作業時間記録 2 時刻、社時刻 4 22 : 00 3 ・ 00 020 日 33 5 21 : 50 3 : 20 6 9 : 50 1 日 : 20 7 8 9 匚 1 ! 04 3 強一にピ ( り 7 」 9 0 1 ~ 2 3 「 4 4 ー 1 : 当イ 1 ・ ! イ 3 ~ イ 3 1 ー 1 豊 1 、 0 」クっ一つ」 ⑩セル D4 を選択して、 + キーを押す ⑩表示形式を日付に変更 セルの書式設定画面が表示されます。「表示形式」タブ にある「分類」で「時刻」を選択してから、「種類」で任 意の表示形式を選択します。 ⑩表示形式を確定 「 OK 」をクリックします。 196