第 3 章自然放射線を浴びて平気なのはなぜか で体くなが あにそのり設こ る不し昔のけう 可てか破らし 欠、ら壊れて な話察能てみ ホに知力いる ルはしをると モまて備の ンだ対えが細 に続処てわ胞 よきしいかに くがてるるダ 似あきのだメ たるたはろ 1 働。と事うジ きじい実。が 。自与 まっえ ではるだ然え 。が界ら あ る放 の射 私日た が線た常と ち的き 研生のにに 究命身存備 に体体在え ょに機すて 及能る は放幾 てば 、射重 明す ら作そ線に か用うとも にのしいわ たえた っか事どる てに情も安 きは とそ装 た の人っれ置 【コラム】放射線の種類と特徴 原子のなかには、エネルギー的に落ちつかない不安定な原子がある。この不安定な原子 は、原子核が壊れて姿を変えることで安定な状態になろうとする。このときに放出される 余分なエネルギーが放射線だ。 したがって、原子核の壊れかたや放出するエネルギーしだいで、放射線としての種類も 79
もうひとっ別の気体が含まれている。発電システムのなかの復水器と呼ばれる部分から出 る気体も、排気として一緒に出されているのだ。 火力発電所では、ポイラ 1 でつくられた蒸気がタービンに送られ、この蒸気の力によっ て発電用のタ 1 ビンをまわしている。同じように原子力発電所では、原子炉でつくられた 蒸気がタービンに送られる。 火力にしても原子力にしても、タービンを回し終わった蒸気は、装置の下に設置されて いる復水器という機器へ導かれる。ここで冷やされて水に戻されるため復水器と呼ばれる る わけで、水は原子炉あるいはポイラーへ返されて再び利用される。 出復水器は蒸気を効率よく水に変えるために、真空に近い気圧に保たれる必要がある。こ 線こで邪魔になるのが、水に戻らない非凝縮性のガスだ。これを吸い出して排気ガスとした 放ものが、排気筒から大気に放出されているのである。の場合も、復水器からではな いが、機器から非凝縮性ガスを抜いて排気している 原 こう書いてくると、「原子力発電所から放射能 ( 放射性物質 ) が出るとは、このことなの 9 か」と思う人がいるかもしれない。実際はどうなのか。出ているとすれば、どれくらいの 量なのだろうか。 185
と怒る人がいるかもしれない。新聞やテレビのニュ なんて変なことをいわないでほしい、 ースとして放射線のことが出てくるときといえば、事故だとか「ヒバク」だとか恐ろしい 表現ばかり聞こえてくる。 そんな、いかにも危なそうな放射線が私たちの身体から出ているなんて、脅かすのもほ どほどにしてほしいと田 5 、つにいない。 しかしながら、身体から放射線が出ているのは間違いのない事実。それも特別な出来事 どころか、生命体としてきわめて日常的な現象となっている。その証拠ともいえるのが、 ホールボディ・カウンターあるいはヒュ 1 マン・カウンタ 1 などと呼ばれる、放射線の全 身計測器を使う肥満度測定法の存在である。 いったい、・ とのような現象と原理によって、人間の身体がもっ脂肪量の見当がつくのか、 少しくわしく紹介しよう。 カリウムで肥満度がわかる 人間の健康にとって、というより生物の細胞にとって、カリウムは欠かせない元素だ
測定結果は、電力会社が勝手に測定して発表しているわけではなく、自治体などのダブ ルチェックによる結果ということなのである。 しったいどの程度なのだ ちなみに、原子力発電所から日常的に出ている放射線の量は、、 ろうか。たとえば気体状のヨウ素 131 の場合の検出限界値は、放射能の量として一立方 センチメートルあたり「七 x 十のマイナス九乗」べクレル以下、つまりそれによって受け る放射線の量は年間にすると〇・〇〇一ミリシーベルトよりもはるかに低くなる。 原子力発電所を設計するときの安全性確保に関する基準のひとっとして、「通常運転時 る の周辺住民に対する線量目標値ーが定められている。これでは、年間で〇・〇五ミリシ 1 出ベルト以下となるように設計をするよう推奨されている。しかし実際には、国際放射線防 護委員会の「合理的に達成可能なレベルにまで放射線の量を低くする、という基本理念を 放追求して、〇・〇〇一ミリシーベルトにまで下げる措置をとっているのである。 このようにしても、「ゼローとはいえないたが、年間〇・〇〇一ミリシーベルトといえ 発 原ば、自然放射線の二千分の一ほどにしかならない。さらには、自然放射線の量そのものに 地域差があって、日本国内でみても最大 ( 岐阜県 ) と最小 ( 神奈川県 ) の差として約〇・四 第 ミリシーベルトとい、つ数値がある 195
るのか、「しきい値ーのメドを示しておきたい。例によってシーベルトという数字が出てく ルト程度浴びる」というこ るが、「ふつうの生活では自然放射線を年間平均一ミリシ とが判断の手がかりだ。 造血機能急 - 性によって機能低下・が・起ぎ・る・・「しぎい・値 J ・ば、五、百 ) 、・屮・シ・一し・ 精巣の急性被曝によって一時的不妊がるしきい値」【ば百五十ミシ・しべ " 。ルト 同じく永久不妊が起きる「しきい値」第一一一五百ミ " リ ) ンー、、へ、ル " ドー 卵巣の急性被曝によって一時的不妊が起きる「しきい値」は六百五十ミリシーベルト る 同じく永久不妊が起きる「しきい値」は二千五百ミリシ 1 ベルト れ 現 ちなみに悪い冗談として、放射線を扱う技術者には不妊が多い、という話がある。しか 害 いうまでもないが、このような「しきい値ーよりずっと低い線量が「線量限度」として き設けられている。そのため、放射線を扱う作業といえども、影響や障害が出ないのはもち ろんである。 ど こうして、放射線の影響として現実的に心配されるのは、原子力関係の事故や原爆によ 5 る被爆といった、。 こくかぎられたケ 1 スに絞られてくる。この原爆や原発事故の実体が、 1 第 最近になって明らかになってきている。
然や環境から放たれる放射線を浴びていることになる。 この現象を「被ばくーという。漢字では「被曝」っまり放射線にさらされると書くわけで、 爆弾の爆発のようなようものを浴びる「被爆ーとは区別されている点に注意しなければな らない。被曝は、そのままでク危険な現象を示すものではない、と把握することが放射 線を正しく理解するためには必要なのである。 さて、こうして私たちは微量の放射線を浴びる日常を送っている。それも、前述したよ うに、外から飛んでくる放射線だけでなく、自分の身体から出る放射線を自分が浴びてい る ( 匂体褂 ) 。これらの総量は、誰でも同じようなものかといえば、じつは そうでなく、地域や土地によって異なるうえ、場所によってはびつくりするほど高い放射 線が出ている地域があるのが知られている。 放射線量が多いのにガン死亡率が低い ふつ、つ、私たちが日常的に浴びる自然放射線の、っち、最も多、い ' の・ - ば呼吸で、吸入・した・ラ・ドー ンからのもので、そして第二位が地面から放たれる放射線だ。ところが世界は広いという
身体から放射線が出ている ? 最近、太りすぎを気にする人が多くなったせいか、体重と一緒に体脂肪率を知ることが できる体重計が売れているという。 体重を測るとともに、弱い電流を体内に流して、身体の電気抵抗の値を同時に測定する のが、この装置がもっ仕組みの特徴だ。脂肪組織は電流を通しにくく、ふつうの細胞は水 に包まれているために電流を通しやすい。そのため、同じ体重でも脂肪が多いほど抵抗が 大きくなる。この関係をうまく使うことで、電流の計測値から体脂肪率を割り出して示す のである。科学的な現象をシンプルな構造で応用できる、ちょっとしたアイデア商品とい えるだろ、つ。 ではここで、新式の体重計ではなく、何か別の方法によって体内脂肪の量を知ることが できないか、少し考えてみることにしよ、つ。 アルキメデスの原理を思い出した人は、風呂のような水槽に人間を沈めて溢れ出た水の 量を測って、その人の比重を割り出せば脂肪率が出せると答えるだろう。
ばれ、電子放出そのものがべ 1 タ線という種類の放射線ーとなる。ガンマ線は、きわめ て波長の短い電磁波としても知られているが、同時にガンマ線という種類の放射線」な のであ この崩壊によってカリウムは、原子核から電子が一個出てマイナス電気がひとっ減る。 つまりプラス電気の陽子がひとっ増えた計算となり、元素としてもカルシウムに変貌する ことになる し どの程ペ 1 スでこうした崩壊が起きるか、としう必、卩を 減期」という尺度。 中 一定量の放射性物質のうち、半数が崩壊するのに必要な時間を表す用語で、カリウムの の 海 としう長さてある。何かの理由で形成されたカリウムが、 射放射線を放ちつづけて、放射性物質としての量を半分にするには十二億八千万年かかる。 その半分量がさらに半分になるまでには、また十二億八千万年かかる。さらに半分になる 命 生 のにも十二億八千万年が必要ということになる。 章 前述のように、字宙創造のビッグバンからしばらくのあいだ、宇宙は放射線が支配する 第 世界であり、物質が生まれた後も放射性物質が多量に存在した。それらの放射性物質は、
えると必ず現れるものだけではない。放射線を浴びることで影響が現れる確率が高くなる、 たとえばガンを発病する確率が上がるなどの「確率的影響ーがあるが、これについては後 述する。 こうしたことから、目に見える ( 具体的に観察される ) 影響が出る場合にかぎるという意 味で、ここでは「具体的な影響が発生する場合」と書いている。 また「大量の放射線を一度に」と断った理由も、放射線の人体影響を考えるうえでポイ ントとなる特徴に関係してくる。 る 放射線は瞬間的なエネルギーの流れであるから、その性質からいって「体内に溜まるー れ 現 ということ自体がありえない。そのため人体への影響度を決める第一の条件は、放射線の 障種類とその線がもっエネルギーの強さとなる。 き第二の条件としては、放射線が当たった人体の組織や臓器が、どのくらい放射線に対し て強い ( 弱い ) かという「放射線感度。の問題となる。 ど そして第三の条件は、ダメージを修復する余裕があれば、継続的な放射線の曝露にも耐 5 、んられるとい、つこと。 第 曝露された臓器によって影響の内容は異なるものの、決定的なダメージを受けなければ 115
まり注意が払われていないようである。 放射線は、放射線を出すもとになる物質があって、はじめて出るもの。たとえば、宇宙 、ら地球に降り注いでいる放射線も、もともとは太陽や銀河から出てくるものだ。きれい 」・〕物備された歩道よ軈をの量が多いといわれるが、歩道に敷かれた花崗岩などの石から 放射線が出ているためである。 こうした放射線を出す物質は、「放射性物質」と呼ばれている。いいかえれば、放射性 し 物質は放射線を出す能力をもっているわけで、この能力のことを「放射能」と呼ぶ。とき 進 によって放射性物質そのものを放射能というのも、こうした能力からである。 で 中 放射能のことを英語で「 adioactivity というが、では、放射線を出す能力とはいったい の 、の何なのか。 射 とんな原子核 放射線は、物質をつくっている原子のなかの原子核から出てくる。だが、。 放 からも出てくるわけではない。 生 原子核がつくられるとき、あるいは核分裂などで新たな原子核ができるときに、中性子 章 のが决ま・つた数よグず・れるごど桝刺る。この場合、本来の原子がもっているはずのエネ 第 ルギーにくらべ、余分なエネルギーが封じ込められることになる。そこで、原子が安定し