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検索対象: 図解雑学気の科学
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1. 図解雑学気の科学

人体に点在する経絡 とくみやく けいけつ 督脈の経穴 だいっし、 大椎 とうどう 陶道 しんちゅう 身柱 しんどう 神道 れいだい 重ム . 広ロ しよう 至陽 きんしゆく 筋縮 せきちゅう 脊柱 けんすう 懸枢 めいもん ぜんちょう 前頂 百会 ひやくえ じようせい 上星 神庭 素骼 兌端 齦交 ごちょう 後頂 きようかん 強間 のうと 脳戸 ふうふ 風、府 ようかん 陽関 あもん ようゆ 門 腰兪 ちょうきよう 長強 しんてい そりよう だたん ぎんこう けいらく = 手の甲の経穴と経絡 足の裏の経穴と経絡 ちゅうしよう かんしよう 関衝 少衝 中衝 しようよう 商陽 しようしよう しようしよう しいん 至陰 つうこく 通谷 ゆうせん 湧泉 ・然谷 しようたく 少沢 ぜんこく 前谷 たいはく 太白 っ 京 ん ね ロ合 ろうきゅう 老宮 ( 手のひらの経穴 ) わんこっ 椀骨 125

2. 図解雑学気の科学

気や電磁波は周辺 環境の影響を受ける 2 気は電磁波の一種 ? ~ 気が有効利用されはじめている ~ でんじは 電磁波 ( 電波 ) を使った無線通信を行なう場合、時として気象条 件に左右されることがある。この代表例が衛星放送である。 しゅうはすう 衛星放送に利用されている高い周波数の電磁波は、降雨や降雪に よって放送衛星から視聴者の元に届くまでの間に弱められてしま う。このため画面が乱れたり、場合によってはまったく見えなくな ってしまうことすらあるのだ。しかし、同じ無線通信でも AM ラジ オや漁業無線など比較的低い周波数を使っている場合は降雨による 影響はほとんど見られない。その代わりに地球を包み込むように形 成されている電離層などの影響を大きく受けてしまう。 気の場合も、電磁波と同様に周辺環境の影響を大きく受ける。仕 事でトラブルを起こしてしまい落ち込んでいるときに、だれもいな い薄暗い事務所に 1 人でいる場合はどうだろうか。すべてのことを 悪いように考えてしまい、余計に落ち込んでしまうかもしれない。 しかし、親しい仲間と会いお酒を飲んで楽しく過ごせば、もっと前 向きに考えられるようになるかもしれない。そればかりか落ち込ん はげ でいる自分を励ましてくれる仲間もいるに違いない。このようなと きようぐう き人は物事を前向きに考えるようになる。つまり、同じ境遇の人 でもその環境によって気の持ち方が大きく異なるというわけだ。 一部の保養施設や病院などでは、リラックスできる環境づくりな どの面から検討し、従来までの無機的な空間から「生きる気力」を しぜんちゅりよく 沸かせるような環境を整備し、自然治癒力を最大限に引き出そうと している。その効果は人によって異なるが、「生きよう」という気 持ちを持たせることの大切さが重要視されているのである。 68

3. 図解雑学気の科学

気はどうやって 測定するのか ~ 身体を使って測定 ~ 気の本質やその性格を調べるために必要なのは、気の存在を確認 することである。そこで必要となるのが気を測定する装置である。 でんじは たとえば電磁波の強さを測定するためには、アンテナで電磁波を 受信して測定器を使って測定する必要がある。同様に気を測定する 場合も気をとらえてそれを測定する測定器が必要になるが、残念な がら現在までに数値で気を表すことができる測定器は開発されてい ない。それではどのようにして測定するのであろうか。 気を世界ではじめて測定したのは、 1977 年の中国においてであ りんこうしよう る。気功師として有名な林厚省という医師が手のひらの老宮とい うッポ ( 124 ページ参照 ) から患者に向けて気を放出した。それを 電磁波を専門とする科学者が測定したところ、林厚省医師の手のひ せきがいせん らから赤外線 ( 58 ページ参照 ) が観測されたのである。この実験の 後に、気の測定や実験が盛んに行なわれるようになったのである。 現在でも、気の測定は人の身体を測定器として行なうことが多い。 しんばく ひけんしや 実際の測定では、被験者となる人に気を送り、その人の体温や心拍 数、呼吸などの変化を見て気の存在や強弱を見る。人体に気を与え ると、体内の電気伝導率が変化する。さらに心拍数が増加し、これ に伴い体温も上昇する。この変化量を測定すれば、人体に与えられ た気の強さを知ることができる。 しかし、この方法では被験者の体調や心理状態が必ずしも一定で あると言えないため、被験者により差が生じてしまう恐れがある。 常に正確な測定を行なうことか難しいのである。そこで注目された のが人体に 60 パーセント以上も含まれている水の存在である。 イ 2 「気」とは何か ろうきゅう

4. 図解雑学気の科学

鍛錬を重ねて 心身を鍛える硬気功 ~ 武術気功と呼ばれる ~ こうきこう 気功はまた、中国武術で知られる硬気功 ( 武術気功 ) と、鍼灸治 なんきこう 療など治療に用いる軟気功 ( 医療気功 ) に大別される。 たいきよくけんちゅう 硬気功は武術気功と言われ、中国に古くから伝わる太極拳や中 ごくけんばう あいきどう 国拳法をはじめ、合気道や空手、剣道なども硬気功の一種である。 きた たんれん 特に中国拳法は、気功によって心身を鍛え、そして鍛錬を重ねるこ とによりカをつけていくものであり、合気道は気功によって相手の エネルギーを受け流す、相手の力を使って相手を倒すといったもの である。 硬気功は一般人の能力を超えたもので、鍛錬を積んでいない人た ちには、超能力や何かのパフォーマンスのように見える。しかし、 硬気功を使って発揮した能力は、超能力でもパフォーマンスでもな い。鍛錬を積むことで気を純粋にエネルギーとしてとらえ、そして これをコントロールしているのである。もちろん、気をコントロー ルするだけでは硬気功を使うことはできない。 えとく 硬気功を会得することにより、武術の上で超人的とも思われる能 力を発揮できるようになる。この能力を出す方法は能力の種類によ って異なるが、多くは体内に気を充満させ、気の力を生かして瞬間 的に強い力を発揮しているのである。 たとえば、拳で相手を倒すときは、気のエネルギーを拳に集め、 そのエネルギーを相手に打ち込んでいるのである。もちろん、拳 ( 肉体 ) も、その気のエネルギーに耐えるだけの強さがなければな らない。このため、硬気功を会得しようとする人たちは、若年の頃 から厳しい鍛錬を積み重ねているのである。 しんきゅう こぶし

5. 図解雑学気の科学

測定器で気を測る ことはできるのか ~ 水を使って測定 ~ 一般論からすると、精神的なエネルギーより物質的なエネルギー つうかくしよっかく のほうが測定しやすい。これは感情や心境、痛覚や触覚などの人 によって感じ方や関わり方が異なるものを測定することより、数値 で示すことが容易な物質の「量」を測定することのほうがより現実 的であるためだ。つまり、気のエネルギーか物質的なものであり、 そのエネルギーがどのようなものであるのかを突き止めれは、その 測定は可能になると言える。 実際には、気の性格 ( 性質 ) がすべて解明されてはいないため、 完全に測定できるというレベルにはいたっていない。このため、代 替となる測定法を使うことが多い。 最近の研究で使われている測定法は、 38 ~ 40 度に温度を保った 蒸留水に気を加え、その電気抵抗率の変化を見ようとするものが ある。これならば、気を与えたことによる変化を数値で見ることが できるのである。 38 ~ 40 度の蒸留水を使うのは、これが比較的人 体に近いものであるためである。人を使った実験では、その人の体 ひけん 調や心理状態によって実験テータに変化が表れてしまう。特に被験 者に「気というものは存在しない」「手品のようにトリックがある に違いない」などの先入観がある場合は、どんなに能力が高い気功 師が実験に参加しても、思うような実験ができないのである。 これらの実験は、気のエネルギーの強さを測定することはできて も、測定する気のエネルギーの性質を細かく知ることはできない。 これは、研究途上であり未知の部分が多い物質的な気のエネルギー を、正確に測定することの難しさを示したものと言えよう。 44 「気」とは何か じようりゆうすい

6. 図解雑学気の科学

周囲からの影響 で 電磁波と気は周りの環境によってその性質が変わることがある。 電磁波の場合 合 でんりそう 電離層 電波を反射する 大気の層 しゅうはすう AM ラジオなとに使われる周波数 衛星放送などに使われる周波数 の低い電磁波は電離層で跳ね の高い電磁波は、雨や雪の影響 を受けやすい。 返されてしまう。 し 落ち込んでいても、同僚と楽しく 落ち込んでいるときに 1 人でこも 飲んで過ごせば、気のパワーは っていると、気のパワーが弱くな 向上する。 ってしまう。 69

7. 図解雑学気の科学

回転して伝播する性質 ~ 「円偏波」の電波とは ~ でんじは 気と電磁波の間には、いくつかの共通点がある。このなかでもっ とも興味深いのは、電磁波 ( 電波 ) のなかには気と同じように回転 でんばん しながら伝搬する性質を持つものがあるということである。この回 えんへんば 転しながら伝搬する電波を円偏波と言う。 「回転しながら伝搬している電波は特殊なものではないか」と、 思う人もいるだろう。しかし、実際には我々のきわめて身近な部分 はんそうは で使われているもので、たとえば衛星放送の搬送波 ( 放送用の電波 ) として使われているのも円偏波の電波なのである。 円偏波の電波とは、主に衛星通信や衛星放送に使われている技術 で、微弱な電波でもその到達距離がきわめて長いのが特徴である。 しゅうはすう しかし、円偏波に使用する電波の周波数は高く、雨や雪などによっ て吸収されたり、また拡散・屈折し、目的地まで届かないこともあ る。また、 AM や FM ラジオの放送に使われる比較的低い周波数帯の 電波と異なりまっすぐに伝搬する性質を持っており、伝送路 ( 大気 中など電波が進む道 ) に建物などの障害物がある場合は、そこで途 切れてしまうことになる。また、回転の方向は右回り、そして左回 りのいずれも使うことができる。 これらの特徴や性質の多くが、気のエネルギーの伝搬と共通点を 持っている。気のエネルギーの大部分は回転しながら伝搬するし、 湿度や霧など水の影響を大きく受ける。また、たとえ微弱なエネル ギー量でも長距離の伝搬が可能な点もよく似ていると言える。ただ し、気は、回転の方向と、回転の半径が拡大する傾向があるか、ま たは縮小する傾向があるかによって、性質が異なるとされる。 70 2 気は電磁波の一種 ?

8. 図解雑学気の科学

気を使うとスーパーマンになれるのか 普通の人 全能力の 3 割を発揮 気功師 全能力の 7 割を発揮 テレビ番組や雑誌の記事などで、気を扱う気功師があ たかも超能力者やそれ以上の存在として取り上けられる とうし ことがある。確かに、気功師のなかには、透視やテレハ ねんどうりき シーなどの超感覚、スプーン曲けなどの念動力など、超 人的な能力を持つ人もいるが、気功師のすべてが超能力 者というわけではない。 たんれん しかし、鍛錬を積んだ気功師が、普通の人が持ってい ないようなすぐれた能力を持っているのも事実である。 人は、本来持っている能力のすべてを発揮できているの ではなく、通常は 3 ~ 4 割の能力しか使っていない。こ の割合を高めるために、気をコントロールするのである。 気をコントロールするという強い思い ( 願い ) を持ち、 気のコントロールができれは、常人から見れはスーパー マンのような高い能力を発揮できるかもしれない。 46

9. 図解雑学気の科学

周囲の環境に 影響を受ける ~ 気が濃い場所と薄い場所 ~ 気をコントロールするためには、心身をリラックスした状態に保 へんせいいしきじようたい たんれん ち、変性意識状態を作り出すとよい。しかし、どれほど鍛錬を積 み、「達人」と呼ばれる領域に達した人であっても、周囲の環境が れつあく 劣悪では、自由自在に気をコントロールすることは難しい。それば かりか、気を発すること自体ができない、ということにもなりかね ざっとう たとえば、人が多く集まるような雑踏や、工場地帯などの騒音の 大きな場所では、心身をリラックスさせることは容易なことではな い。また、たとえ静かで心身をリラックスさせることができたとし ても、コンクリートなどで囲まれているような場所では、気を十分 にコントロールできないだろう。 地球上には大気とともに「気」が取り巻いているが、「気」は世 界中のどこででも同じように分布しているわけではない。「気」が 濃い ( 影響を受けやすい ) 場所もあれば、逆に薄い ( 影響を受けに ちでんりゆう くい ) 場所もある。これは、地電流 ( 地表を流れる微弱電流 ) や じてっこうせき 地磁気、磁鉄鉱石 ( 鉄の酸化物を主成分とする磁性の強い鉱物 ) 、 しよくせい 森林や草原などの植生、山地や平地、海岸や海などの地形の影響 ぶつかく れいしょ などによるものと考えられている。また、神社や仏閣などの霊所と 呼ばれる場所の中にも、気の影響を受けやすい場所がある。 そして、これらの条件が相互に関係しあうことで、より気の影響 を受けやすくなる場所になったり、逆に弱くなる場所になることも ある。特に気の影響を強く受けるところでは、気を使った治療など の効果が大きくなるのだ。 6 気をコントロールする 0 190

10. 図解雑学気の科学

強い気を発するには どうすればいいのか ~ リラックス状態になること ~ 人は特にプラスの働きの強い気を発することで、自らの存在をア ピールしたり、周囲に対して優位性を確保することができる。また、 気功師のように気の力を生かし、病気を治療することもできるよう になる。それでは強い気を発するにはどうすれはいいのか。 たんれん 言で言うと、トレーニング ( 鍛錬 ) をするしかない。それも 嫌々するのではなく「気を高めたい」という強い信念が必要になる。 もしも気の存在やその力に疑念を覚えたり、中途半端な気持ちでト レーニングをしたとしてもそれは見せかけだけのもので、意味のな へん いものになってしまう。大切なことは、意識をコントロールして変 せいいしきじようたい 性意識状態を作るトレーニングをすることである。変性意識状態 かくせいいしき については、 6 章で詳しく説明するが、無意識の状態と覚醒意識の 状態の間の、心身がリラックスした特別な状態のことである。 変性意識状態に導くためのトレーニングは、心身を十分にリラッ クスさせるトレーニングでもある。このために必要な条件は人によ って異なるが、音楽を聴いたり、リラックスできる場所に身をゆだ ねるのもいいだろう。こうして自分がリラックスできる環境を見つ け出したら、それを頭の中にインブットする。こうすることで、自 らの意思で変性意識状態に入ることができるようになるのだ。 こうきこう 強い気を発するには、硬気功をトレーニングするといい。硬気功 は強い気を瞬間的に放出することで物を動かすことができるため、 中国武術として知られ、武術気功とも呼ばれる。しかし、実際には 硬気功で発する気は気功師が治療に使う気で、硬気功は気功師が気 を強くするために必要なトレーニングのひとつなのだ。 94 3 気は人体にどう影響するのか