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検索対象: 図解雑学気の科学
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1. 図解雑学気の科学

植物を育てる気 気功師が気を注いた場合と、気を注がずに普通に育てた場合とでは、 成長の速度が違うことが実験によって明らかになった。 気を注いだ場合 0 気を注がない場合 成長が早い 同じ植物を植えても、プラスの気が集まる場所と、マイナスの気が集ま る場所とでは、生育状態が異なる。 プラスの気が集まるところ 33 マイナスの気が集まるところ

2. 図解雑学気の科学

自然と気の関係 ~ 気が植物の成長を促す ~ 前項で説明した物質に近い気は、人体への影響だけでなく、植物 の成長にも大きな影響を与えることがわかっている。 植物を愛情を注いで育て、毎日話しかけると、成長が早くなった り、美しい花やおいしい実を実らせたりするということを聞いたこ とがあると思う。このとき、人間は植物に対してプラスの気を発し ていると言える。特別な訓練を行なっていない人の気のパワーはそ れほど強くないかもしれないが、毎日受けていれば、植物は成長が 促されるのである。 実際、植物に気を注ぐ実験は数多く行なわれている。適度な水と 日光を与えて普通に栽培した場合と、それと同じ条件で気を注ぎ続 きこうすい けた場合、あるいは、気功師が気を注入した水「気功水」を与えて はつが 育てた場合とでは、後者のほうが発芽や成長が早いということが、 確認されている。 また、植物が育ちやすい場所と、元気がなくなったりすぐに枯れ てしまう場所がある。これは、水や日光の量、気温なども大きく影 響するが、気の影響も少なからずあるのではないかとされている。 気は、人間だけでなく、自然からも放出されており、自然界の至 るところに存在している。しかし、この気は均等に存在しているの ではなく、プラスの気が集まっているところとマイナスの気が集ま っているところがある。プラスの気が集まっているところでは植物 の成長が早くなり、このような場所に人間が行くと、気のパワーが 高まるのである。一方、マイナスの気が集まっているところでは植 物が枯れやすくなり、人間の気のパワーも低下すると言える。 32 「気」とは何か

3. 図解雑学気の科学

場所や時期、気候も関係する 1 93 出やすくなる。 天気に変わるときは、気が ただし、雨がやんで、いい 影響は弱くなる。 天気の悪いときは、気の 高められるとされる。 時期、朝がもっとも気を から満月に至るまで ) の かけての上弦の月 ( 新月 しようげん 日本の場合、春から夏に 時期の条件は 集まりやすい。 あたりがよい南側に気が 響を受けやすい。特に、日 の豊かなところが気の影 が備わっているため、自然 自然界の動植物には気 場所の条件は

4. 図解雑学気の科学

うる 合れ れら 触め と高 然を 自気 ニ酸化炭素には注意 ~ 前述したように、「気」は自然の中の生命に宿るものである。自 然が満ちあふれるところには気が集まってくるし、滝などの水辺に でんば はマイナスイオン ( マイナスの電場 ) が多く、気を出すには適した たんれん 環境であると言える。このため、気をコントロールする鍛錬を行な う場合や、気を使った治療を受ける場合などには、自然の多い場所 を選ぶとよい。 自然の効果は、これだけではない。もっと本質的なものもある。 へんせいいしきじようたい 変性意識状態を作り出すためには、心身をリラックスさせる必 要がある。このリラックスできる環境もまた、自然の中にあるのだ。 大自然に抱かれ、それと同化することができれば、自然と心身がリ ラックス状態になる。それまでは何度挑戦しても作り出すことがで きなかった変性意識状態も、自然の中ならば作り出せる確率が高く なる。これがきっかけとなり「コツ」をつかむことができれば、気 のコントロールができるようになるのだ。 また、気をコントロールできる人たちは、自然の中にある気のカ を取り入れることにより、自ら発する気の力を高めることができる。 ほどこ たとえば、気功法によって治療を施す人が自然の中で治療を行なえ ば、ほかの場所で行なうときよりもより効果的にできるのである。 ただし、どんなに気が多く集まり、力を高めてくれる森林であっ ても、日の当たるときでなければ効果がないばかりか、逆効果にな こつごうせし、 ることがある。植物は光合成を行なわない夜間は酸素を取り入れ、 そしてニ酸化炭素を放出している。このニ酸化炭素の影響があると きは、気の効果は低くなってしまうのである。 194 6 気をコントロールする

5. 図解雑学気の科学

病気と気にはどのよ うな関係があるのか ~ 病気になるとマイナスの気を発しやすい ~ 「病は気から」ということわざが示すように、気と病気の間には 少なからず関わりあいがある。病気と気の関係には、病気になった ことで気が変化する場合と、気が変化したことによって病気になる 場合の 2 種類がある。前者はウイルスや病原菌の感染による場合が 多く、「風邪をひいたために弱気になった」などがこれにあたる。 これに対して後者は、「弱気になった」や「悪いことばかり考えて しまう」などが原因となり、健康な人でも知らずに体調を崩すこと である。つまり、何らかの影響により心身のバランスを崩すことに よって、自ら病気を呼び寄せているようなものである。 それでは、病気になった場合、気には実際にどのような変化があ るのだろうか。 病気の種類によって身体や気の変イヒは異なるが、ほとんどの場合 は積極的に何かをやろうとする気力や活力がなくなる。また、病気 になったという現実を前にすると、人はどうしても物事を後ろ向き に考えるようになる。このような状態では強い気を発することはで きないし、また自分や周囲の人にとってプラスの働きをする気を発 することは、まずできないだろう。むしろ周囲の人に暗く重苦しい 雰囲気を与えるマイナスの気を発してしまうことになりかねない。 しかしこれらのことは、気の持ち方を変えることで、病気に立ち 向かうことができることも意味している。大した病気でないにもか かわらず弱気になっていれば、いつまでもよくならないかもしれな い。逆に「この程度の風邪なら大丈夫」と思っていれば、治るのも 早いこともあるだろう。まさに「病は気から」なのである。 ィー 92

6. 図解雑学気の科学

気や電磁波は周辺 環境の影響を受ける 2 気は電磁波の一種 ? ~ 気が有効利用されはじめている ~ でんじは 電磁波 ( 電波 ) を使った無線通信を行なう場合、時として気象条 件に左右されることがある。この代表例が衛星放送である。 しゅうはすう 衛星放送に利用されている高い周波数の電磁波は、降雨や降雪に よって放送衛星から視聴者の元に届くまでの間に弱められてしま う。このため画面が乱れたり、場合によってはまったく見えなくな ってしまうことすらあるのだ。しかし、同じ無線通信でも AM ラジ オや漁業無線など比較的低い周波数を使っている場合は降雨による 影響はほとんど見られない。その代わりに地球を包み込むように形 成されている電離層などの影響を大きく受けてしまう。 気の場合も、電磁波と同様に周辺環境の影響を大きく受ける。仕 事でトラブルを起こしてしまい落ち込んでいるときに、だれもいな い薄暗い事務所に 1 人でいる場合はどうだろうか。すべてのことを 悪いように考えてしまい、余計に落ち込んでしまうかもしれない。 しかし、親しい仲間と会いお酒を飲んで楽しく過ごせば、もっと前 向きに考えられるようになるかもしれない。そればかりか落ち込ん はげ でいる自分を励ましてくれる仲間もいるに違いない。このようなと きようぐう き人は物事を前向きに考えるようになる。つまり、同じ境遇の人 でもその環境によって気の持ち方が大きく異なるというわけだ。 一部の保養施設や病院などでは、リラックスできる環境づくりな どの面から検討し、従来までの無機的な空間から「生きる気力」を しぜんちゅりよく 沸かせるような環境を整備し、自然治癒力を最大限に引き出そうと している。その効果は人によって異なるが、「生きよう」という気 持ちを持たせることの大切さが重要視されているのである。 68

7. 図解雑学気の科学

経穴を刺激して気を コントロールする ~ 経穴と五臓の密接な関係 ~ しんきゅうし けいけつ 鍼灸師や気功師が診療を行なうときは、経穴に刺激を与えるこ とで異常のある部位を特定することができる。また、異常のある部 位が見つかれば、その部位と関係のある経穴に鍼を打ったり灸をし たりして、気をコントロールしているのである。 経穴は、外部からの刺激を効果的に体内に取り入れるための特別 な場所であり、五臓などと密接な関係がある。たとえば、胃の働き が悪く食欲がないというときは、胃と密接な関係を持っ経穴に刺激 を与えることにより、胃の機能を正常な状態に戻すことができる。 経穴を刺激することにより、体内の、特に胃の働きに作用する気の 流れや血液の流れ、そしてこれらのバランスが整えられ、活発に動 くようになるのである。これによって体は健康な状態に戻り、さま ざまな病状も改善されることになる。また、灸を使い経穴を暖める けいらく と、その熱や薬効が経穴や経絡に作用し、病気の治療、あるいは予 防ができるのである。 人体にある経穴の、どこでも刺激してよいかと言うと、そうでは ぞうふ ない。経穴と経絡、そして臓腑は密接な関係があり、治療する場合 は、治療の必要な部位に関係がある経穴に鍼灸を使う必要がある。 これにより、経絡に流れる気を整え、的確な治療が可能になる。 とどこお また、経穴には年齢とともに老廃物などがたまり、気を滞らせる ことがあるが、鍼灸を使い、経穴をきれいな状態にすることで、気 のコントロールがしやすくなるのである。 きゅう はり 120

8. 図解雑学気の科学

実際に気をコント ロールするには ~ 気を活用する方法 ~ 気をコントロールすることで、さまざまなことができるようにな る。これを知った人は、実際に気をコントロールしてみたいという 気持ちになるだろう。それでは、どうすれば気をコントロールする ことができるようになるのだろうか。 だれでも、少なからず気を発している。ほとんどの人が、これを 自由にコントロールできないだけなのである。また、多くの場合 鍛錬を積んでいない人の発する気は微弱なもので、たとえコントロ ールできたとしても、その効果は小さい。このため、気をコントロ ールする鍛錬を積む前に、自ら発する気を高める必要がある。 気を高めるには、正しい鍛錬をする必要がある。どんなに努力し たとしても、間違った方法では意味がないばかりか、逆効果の場合 もある。また、効果的に行なうためには、意識をコントロールする ための鍛錬をしたり、気を発しやすく、そして高めやすい環境のな かで行なったりするのがよいだろう。 びようしよう 病床にある場合などは、外部から気を受け、治療などを行なう のもひとつの手だ。たとえば、気功師が発する気を体内に取り入れ きこうすい たり、気功水を利用したりするのもよいだろう。さらに、気を集め すいしよう ることができると考えられている水晶などの力を借りる、また研 究が進められている、気を人工的に集める装置を活用するのも効果 があるに違いない。 次項からは、気をコントロールするために有効と考えられている 「意識」や、この意識と関係の深い脳について、そのしくみや役割 を説明していこう。 6 気をコントロールする たんれん 164

9. 図解雑学気の科学

体の中を流れる気と 外を流れる気 ~ 内気と外気 ~ 前項で説明したように、気には「精神に近い気」と「物質に近い ないき がいき 気」とがあるが、これとは別の分類法として、「内気」と「外気」 とに分けることができる。 内気とは、体の中を流れている気のことである。人間の体には、 けいらく 経穴 ( ッポのこと ) という気の出入り口が点在し、これらは経絡と 呼ばれるネットワークで結ばれているとされる。この経絡に満たさ れ、経絡を流れている気のことを内気と言うのである ( 経穴、経絡 については 4 章で後述 ) 。 内気の流れを目に見ることはできないし、感じることもない。し かし、内気はだれの体の中にも流れているものである。そして、 の内気は、経穴を刺激したり、気功を修得することによって増やす ことができる。そうして増えた内気は、体外に放出することもでき る。この、体外に発された気のことを、外気と呼ぶのである。 外気は、目には見えないが、目に見える効果を表す場合がある。 また、条件によって、よい働きをする場合と、悪い働きをする場合 がある。よい働きをする気は、放出された側にプラスの効果をもた らす。逆に、悪い働きをする気を放出されたら、マイナスの効果が 表れることになる。 目に見える効果としては、 30 ページで後述するような、気功師が 患者に気を発して行なう気功治療や、手を触れずにスプーンを曲げ たり、人を投げ飛ばしたりするものなどがあげられる。 べんぎじよう なお、内気と外気は、便宜上、このように区別されているが、気 としては同じものである。 「気」とは何か けいけつ

10. 図解雑学気の科学

6 気と自然治癒力の 関係 気が整えば自然治癒力が高まる ~ しせんちゅりよく 自然治癒力とは、人間が本来持っている治癒力、つまり病気やケ ガによってダメージを受けた身体を、自らの力によって本来あるべ す き姿に戻そうというものである。たとえば、擦り傷ができた場合、 身体は血液を流し体内に細菌などが侵入するのを阻止し、傷口を保 護するために「かさぶた」を作る。また、細菌などが体内に侵入し はつけっきゅう た場合は、白血球やリンパ節が侵入者を退治しているのである。 東洋医学では、自然治癒力と気は密接な関係があると考えられて とどこお いる。気が滞ることで身体の機能は低下し、また精神面でもダメ ージを受ける。このような状態になると、生命を維持していく上で しんちんたいしや 欠くことのできない基本的新陳代謝だけではなく、白血球やリンパ 節の働きにも影響が現れ、結果として自然治癒力が低下してしまう のだ。このような状態にあるときに、病原体や風邪などのウイルス が体内に入ると、普通なら軽い症状ですみ回復するはずだが、なか なか回復せず症状が重くなることがある。病気が長引き、気の流れ おちい がさらに滞るといった悪循環に陥ると、自然治癒力が極度に低下し、 場合によっては死に至ることもあるのだ。 気の流れを整えておけば、自然治癒力を高め、治癒を促進するこ とができるのである。また、精神状態も穏やかにすることができる ので、心に余裕が生まれ、病気やケガに打ち勝とうとする気力が生 まれてくる。「病は気から」と言われるのは、気の流れやエネルギ ーに悪い影響が現れることにより、自然治癒力が低下することを意 味しているのである。体内の気を制御して、自然治癒力を高めたい という意識が必要であろう。 144