ケンカ - みる会図書館


検索対象: ミダレりゃいいだろ! : 青桃院学園風紀録
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1. ミダレりゃいいだろ! : 青桃院学園風紀録

126 ダカでモモタロウ ? でもって、ハダカのつき合いってゆーのは、ケンカのコトだっけ ? え へへ、ケンカ好き好き。三度の飯と同しくらい好き。朱雀といっしょのケンカだと、三度の飯 プラスお菓子といい勝負 ? 」 ところでミカド先輩はケンカ好きかな ? と〃魅惑のケンカ・アイランドみについての、楽 し、相 5 象だ。 。 ) ) 、、、風紀委員であるからには僕の忠実なるシモべであるところの、如月 「ふつふつふ くん。それにはまず、この島を征服するコトが不可欠なのさ。ョコシマアタマのダイバー諸君 を手なすけて、ナゾの〃お頭〃と正々堂々〃美青年勝負み ! 」 僕が勝っから大丈夫、とフワフワ巻き毛を振り振り、伊集院。 と、そこで、おもての見張りダイバーの呼び声がした。 三人いた小屋のなかの見張りのうち一人が、呼びだされて戸口を出ていく。 「チュチュー 「むつ。そうだ、いまが絶好のチャンス」 みけん 式神ネズミの鳴き声で、すかさす御霊寺が眉間に厳しい縦皺を刻み、 「如月くん」 「えへへ、ケンカケンカ」 「聞いてくれたまえ。いまこそ秩序正しく脱出を試みるのだ」 たてじわ

2. ミダレりゃいいだろ! : 青桃院学園風紀録

166 四方八方からは『邪頭』のメンバーとおほしき気配が、いっぺんに殺到してきた。 「うおおおおおおおっ ! オレたちの島を守るぞっ」 いつ、なんとしてでも学園に戻るのだー 「きえええ 「番犬くん、相手はなかなか手強いようだ。キミはタンポポくんを捜してくれたまえ」 「 : ・・ : 一言われなくても捜してます J くらやみ っふつふつふ ! 暗闇のなかでのアレコレなら大得意つ」 「〃お頭〃ああああああああああああっ ! 守ってみせますっ」 「えへへつ、ケンカケンカ ! キックにパンチ ! こっちは飛び蹴り : : : あれつ ? ックって ? 」 「如月 ? 」 真っ暗ななかでの、大乱闘。 手当たりしだいにキック & 。ハンチを繰り出していた剣が、あれつ ? と首を傾げてケンカを ストップした。 「うーんと、気のせいじゃなかったら、いまの蹴り方、朱雀 ? 」 「念のために、弁当、開けるぜ」 如月 ? とこちらも気づいた朱雀が、秘密兵器のお弁当ポックスをバカッと全開にした。 てごわ かし いまのキ

3. ミダレりゃいいだろ! : 青桃院学園風紀録

ってるんじゃないですか、その勝負」 「本気でそう思っているかい ? 番大くん」 ーえ。ケンカ勝負なら、少しは分があると思ってます」 「こう見えてわたしは、ひととおりの武道とスポーツはこなすんだよ」 「つつっても、ケンカとスポーツとは別モンですから」 豪華なプライベート・シップのデッキで、真っ向から見合う一一人。 そうして向かい合うと、帝のほうが肩幅も広くて、背も高い にら けれども、相手を睨む目つきのキッさで、朱雀も負けてはいない 「で、どーゅー勝負をするつもりですか。先輩 . 「こういうのは、どうたろう」 ゆとりの笑みを浮かべつつ、帝が提案だ。 じゃま ろ「僕とキミとで一日ずつ、誰にも邪魔されない彼との時間を持っことにする。その持ち時間の うちに、より彼との関係をすすめたほうを、勝者とするわけだ」 や〃カンケイ〃をよりすすめたほうを勝者に、と大胆プランを提示されて、朱雀はしばし沈黙 「 : : : どーでもいーですけど、先輩。それって、オレが如月のやっと、ちっともススんでない コトを前提にしてませんか ?

4. ミダレりゃいいだろ! : 青桃院学園風紀録

192 そう言って朱雀が気がついた。 「朱雀 ! 」 喜んだ剣が、わっ、と飛びつく ゲホゲホゲホッとひとしきり咳き込んだすえに、 「・ : ・ : 夢かよ」 マリンルックを着ている剣を見上げて、ばそっ、と朱雀はつぶやいた。 「良かったぞ ! 良かったぞ ! おまえが死んだらケンカできなくって、オレも飢え死にする かと思ったぞ ! えへへ、安心したら腹減っちゃった。やつばし朝ご飯と捕れたて魚、お願い しますっ」 『邪頭』の船からは、朱雀が助け上げられるまでの一部始終を、帝が見下ろしていた。 「ああ、なるはど。『食いもんとケンカ以外に、あいつの気い引けるモノがあったら教えては しいんですけど』・ : ・ : か。番大くん、キミがその答えを知らないのも、キミたちに進展がない 理由の一つのような気がするけれどね」 いっしゅう ミスター 当て身で丘マクドナルドを気絶させて、なおかっ部下のポプを一蹴。 ダイバーたちに『邪頭』メンバーの見張りをさせておいて、〃青桃院のカリスマ〃はふたた び通信機を OZ にする。 みやび 「雅、頼みがある。フライトの準備をさせておいてくれるかな。そう : : : そういうことだ。わ

5. ミダレりゃいいだろ! : 青桃院学園風紀録

彼のことだね、と帝前青桃会会長。 なんともアヤウィ体勢のまま剣を見下ろしつつ、今日のメインディッシュをギャルソンに訊 ねるような調子で、確かめた。 「彼はキミの、なんだい ? 「えっ ? 朱雀 ? うーんと、うーんと、ケンカ友達 ? 「ミストレスというわけでは、ないね」 「えへへ。 ミートソースも好きだけど、朱雀も好きです」 「わたしの見たところ、彼とキミとは、さはど深い関係ではないようだ。違いないかい ? 」 「フカイカンケイ ? フカヒレはウマいけど、朱雀はキックがすんごく得意」 「こういうコトを、彼としたことかあるかな ? 」 「ひやっ ? あははー、くすぐったくって死にそ 5 だぞ ! 朱雀の寝技もキクけど、先輩のも すんごい感し ? 」 でもやつばし朱雀のパンチが好きだな、と剣は無邪気な返事だ。 「いっしょにケンカなんかすると、すんごくドキドキして、気持ちい 5 ぞ。一一人で悪そーなャ ッらに囲まれると、天国みたい。朱雀が横で面倒くさそ 5 に蹴ってると、なんだかオレもアッ くなっちゃ、つ : 「〃番犬くん〃か」

6. ミダレりゃいいだろ! : 青桃院学園風紀録

とっくに〃ススんだカンケイみだったらどーすんですか、と。 訊かれて、ことさら大人びた微笑を浮かべる帝貴人である。 「そういうことは見ていればわかるものだよ、番大くん。タンポポくんはいまごろ満腹だろう が、キミはこうしてお腹をすかせた顔をしている。この顔で〃ススんだカンケイ〃なのだとし たら、よはどの欲張りだ」 スッと朱雀の頬に手をやって、帝は余裕の顔色。 朱雀はその手を避けながら、「気に入らねー」と相手を目のまえにして行儀の悪い文句を吐 と、そこに、 つ、、フまかった 「うひや ーさまでした ! 」 マリンルックの剣が早くも、ひょい、と顔を出す。 ロのまわりとセーラーカラーの端っこが、ソースと油ジミとですでにべタベタ。お腹いつば いだぞ、とクタンポポ・ルーム〃から飛んで出て、 「えへへ、ナニからナニまですんごくウマかったー なあなあ、朱雀。おまえもいっしょに食 えば良かったのに。あれつ、ミカド先輩とナニして遊んでるんだ ? あっ、ケンカ ? ケンカ だったら、オレも混せて」 なか ごちそ

7. ミダレりゃいいだろ! : 青桃院学園風紀録

「雅くん、ちょっと来てくれたまえ」 「はい ? 」 ふたたびこちらは、ゲーム・ルームのビリャード台の上。 「あっ ? あっ ? ミカド先輩、ナニすんだ ? 」 「おとなしくしていてごらん、タンポポくん。これは気持ちのいいゲームだから」 「えーっと、先輩はいつつも友達とこーゅーゲームしてるのか ? 」 「そう、たまにね。けれど、こんなに真剣なのは初めてだよ。キミがそうさせるんだ、如月剣 くん」 「ふうん : : : うひやひやっ卩ちなみにオレは、朱雀とはいつつもケンカばっかし」 朱雀とは、と。 ろくすぐったさに思わず身を捩りながら言った剣をピリャード台に押し倒す格好で、ふと帝が 手を止めた。 やすでにマリンルックのシャツは、ボタン全開。 レ ネイピープルーのリポンも、結び目をはどかれて台の上。 はじ クゲームみの邪魔になるからと弾かれた手玉が、コロコロ転がって九番ポールを見事にポケッ トに沈めていた。

8. ミダレりゃいいだろ! : 青桃院学園風紀録

破られる。 つ、ケンカだぞっ」 「うひや うわさ 「おや。コレが噂の、ロにできないアレコレ ? 」 一方、こちらは朱雀と帝。 目のまえに見る明かりのついた小屋が怪しいと見当をつけて、一一人そろっての突入を決める ところ。 「先に如月を見つけたほうが勝ち、ってゆーのはダメですか。先輩」 「ダメだよ、番犬くん。お弁当を持っているキミのほうが有利になるからね」 っざお ニッコリ笑う前青桃会会長の答えに舌打ちして、朱雀は手にした釣り竿を握り直す。もう一 方の手には、特製お弁当ポックスをさげていた。 ろ 「無事だったら、今度こそ遠慮なく押し倒すぜ」 行こうか、と帝からの合図。 や せえの、で小屋の戸口目がけて飛び込んだ。 ダガタンー・と。 小屋の扉を派手に蹴破って、一気になかへ。 明かりが消されて、あたりは真っ暗だ。 165 ゃぶ

9. ミダレりゃいいだろ! : 青桃院学園風紀録

よくわかんないけど、ウマいもん食ってるときと、同じ感し ? 「あーあ、朱雀といっしょにケンカしたいなー」 押し倒された格好のままで舌なめすりをする剣の上で、帝貴人はしばしのあいだ思案の顔色 である。 ややあって、 「目を閉して、タンポポくん」 そう言って剣に目を閉しさせると、ゆっくりと屈んで、チュッ、とキスをした。 「うひやっ卩」 びつくりして、鼻の頭に手をやる剣である。 「なんだなんだ ? ミカド先輩、どーしてオレの鼻にチューなんだ ? あいさっ 「これはね、国際的な挨拶なんだよ。親しくしたい相手に贈る〃今後よろしく〃の印だ」 ろ「え ? え ? それじや先輩は、オレとシタシクしたいのか ? 」 「そのとおりだ。よろしく頼むよ、これからも。時間をかけて、ゆっくりキミと親しくなろ ゃう」 レ につこり笑って、帝は身体を起こした。 ピリャード台の上から剣をやさしく抱えて下ろす。 「いい力い、タンポポくん。ここでしたことは、篁くんには内緒だよ。実は、彼とはちょっと

10. ミダレりゃいいだろ! : 青桃院学園風紀録

海へと飛び込んだ。 ごりようじせいとうかい ついで御霊寺青桃会会長が、 「むつむつむつ ! 天地神霊に願い奉るつ。かかる水難をどうぞ除けたまえつ。きえええ いじゅういん そして、すかさす伊集院が、 「ふ ~ っふつふつふ ! モナムールが飛び込んだからには、僕も当然即沈没つ。波のなかで のケッコン式もオッなものなのさ。いま行くよっ、ひ 5 く。く・。 ~ そく〉 ~ ~ か ジャポン、 ザプン、 ドボン、と三人たてつづけに海のなかだ。 「朱雀朱雀つ」 きさらぎ ろ 「引き上げるのだ、如月くん ! 」 たわむ ひそか 「ああっ、マイ・ディア・ピーナス・密 ! 水と戯れる僕にウキウキかい ? 」 や 「なあなあ、朱雀つ、死んしやったのか ? ダ「ポートがすぐそこなのだ。しつかりしたまえ ! 」 おぼ 「素敵さ、モナムール ! 愛に溺れる僕とキミ ! 」 「目え開けてないぞ ? 息もしてない ? おまえが死んだら、天国でケンカ ? 」 たてまっ