もうじやはこ 亡者の箱まで、はってのばった十五人 、つまい飲もうぞ、ヨー・ホー・ホ あくま あとのやつらは酒と悪魔にやられたぞ 、つばい飲も、っそ、ヨー・ホ 1 ・ホ ていこく きんせいき ( 4 ) シャルマーニューーー紀元九世紀のはじめに、西口ーマ帝国をおこして、チャールス一世となった皇帝。 きげんせいき はんこ , ( 5 ) ボウデシアーーー紀元一世紀のころ、当時のローマ帝国の支配に反抗したイギリスの王妃。 棯くたん ( 6 ) ジ日ン・オウ・グローツーーー十五世紀の終わりごろ、スコットランドの北端に家を建てたといわれている、オラン いじゅうみん ダからの移住民。 ・ザ・プルースーーー十四世紀のはじめのスコットランド王ロヾ 一世のこと。 どうようしゅ , ( 8 ) コック・ロ・ヒン 『マザー・グース童謡集』のなかに「だれが、コック・ロビンを殺したか ? 」というかなり長 ′」第′よ第ノ い童謡がある。 どうよ , しゅ , ( 9 ) コール王ーーー『マザ 1 ・グース童謡集』のなかの、陽気な音楽ずきの王さま。『とびらをあけるメアリー・ポビ / ズ』のなかの、「王さまを見たネコ」「末ながく幸福に」などにもでてくる。 どうよう ふえふ ( ) 笛吹きの子のトムーーイギリスの童謡のなかによくでてくる人物。 ど ) よ , しゅう びつじみうしな ) ボウ・ビープーー『マザー・グース童謡集』にでてくる羊飼いの女の子で、飼っている羊を見失ってしまう。 せいきなか (2) 女王のベスーーー十六世紀半ばから十七世紀にかけての、イギリスの女王、エリザベス一世のこと。 龜 ) ポンド イギリスの貨幣の単位。一ポンドが一一十シリングで、一シリングは十二ペンス。 ( ) ウィッティントン リチャード・ウィッティントン ( 一三五八 ? ー一四二 III)O イギリスの商人で、十四世紀から 十五世紀にかけて、三度、ロンドン市長になった。ディック・ウィッティントンの名で、出世話として、物語や童謡 へ、たんい ていこく ひつじか お , ひ た ころ こ 5 てい 340
して消えることのない、その輝きを見ていることでしよう : スイス人の家族を主人公にしたウィース作の『新ロビンソン物語』 じゅんばん イギリスやアメリカで、子どもたちが順番をきめるときなどにうたう、数とり歌のようなもので、 ) 〈スイスのロビンソン〉 全文はつぎのよう。 インディアンの足をつかまえた。 さわぐようならはなしておやり、 マイニー モウ。〉 ど , よ , しゅ , イギリスの有名な『マザー・グース童謡集』に、つぎのような歌がある。 ( 3 ) 一アイッコリ」ドック ネズミが時計をかけあがる。 時計が一時をカンと打つ、 ネズミがあわててかけおりる、 ヒッコリ、一アイッコリ、ドック ! 〉 えいご 様 , しゃ ( 4 ) 三月の帽子屋ーー、英語に、〈三月うさぎのようなきちがい〉、〈帽子屋のようなきちがい〉といういいまわしがあるが、 , しゃ ・ゝ、、つしょにでてくる その二つをくつつけたもの。『ふしぎの国のアリス』のなかに、三月うさぎと帽子屋カル きんゅ , ロンドンの商業・金融の中心地区。 ( 5 ) シティー っ 0 〈ヒッコリ、 1 アイッコリ、ドック ! かがや モウ、 ぼ , しゃ 280
のまずくわずでとびおきて、 棒をふるって指揮をした。 コ 1 ル王さま、はしゃいで笑った。 ゆかい これほど愉快なみものはない。 楽しいイギリスひろしといえども、 コール王の半分も陽気な人はいなかった。 まえの本のなかに ( 『とびらをあけるメアリ 1 ・ ポビンズ』の「末ながく幸福に」 ) 、二十四羽の クロドリのはいった。ハイを手にしたコ 1 ル王がでてきて、。ハイをひらいてクロドリを歌わせると ないよう いうところがありますが、これは、「マザ 1 ・グ 1 ス」のなかの、ほかの歌にある内容を、コ 1 ル 王にむすびつけてあるので、もとの歌の王さまは、ゝ 力ならずしもコ 1 ル王のことではないのです。 こんなふうに、イギリスやアメリカの子どもたちなら、たいがいちいさいときから知っている どうよう ないよう かんけい 、っそ、つ 人やけものが出てきて、その童謡や物語の内容とも関係があるわけですから、そこに、 どうようしゅう のおもしろみがでてくるわけです。ことに、『マザ 1 ・グ 1 ス童謡集』のように、古くから、イギ ないよう 丿ズム、ユ 丿スのあちこちで、言いったえ、歌いったえられたものを集めたものは、その内容、 あた 1 モアなどが、子どもたちにも生きいきと思いだされて、読みものに深いあじわいを与えること ぼう わら すえ 346
P. L. トラヴァース 7906 ~ イギリスの作家オーストラリアのクイ ンズランドで生まれ , 子ども時代をその 海洋で過した . バレーや演劇の矣を経 て , 1934 年に出版した風にのってきた メアリー・ポピンズが大好評を博した . 1963 年に日本を訪れている .
さんこう ころがあります。それについては、本文でもかんたんな注をつけておきましたが、参考のために、 どうよう しよう力し もとの童謡のことを、もすこしくわしく紹介してみましよう。 この本では、いちばん終わりの「ハロウィーン」のなかに、 たくさん出てきます。 たとえば、コック・ロビンとよばれる鳥があらわれます。コックというのは、鳥の雄を一般に 呼ぶことばで、ロビンはコマドリ ですから、雄のコマドリということですが、これが、イギリス どうよう どうようしゅう の童謡や子どもの詩などによく出てくるのです。『マザー・グース童謡集』にも、よく知られて いるのが、二つあります。ひとつは、コック・ロビンとジェニ レン ( レンはミソサザイのこと けっこん ないよ ) で、雌なので、ジ , ニーという女名まえがついています ) が結婚する物語で、もひとつの詩の内容 そうしき は、コック・ロビンが死んで、そのお葬式のいきさつです。まえのが一〇〇行、あとのが七〇行 もあるので、全部をここにのせるわけにはいきませんが、「ハロウィーン」のなかに出てくるコッ かんれん くろう そうしき さわ ク・ロビンは、とくにあとのほうと関連があるわけで、〈苦労が多い〉とか、〈葬式〉や〈ばか騒ぎ〉、 なげ 〈鳥がみんな泣いたり嘆いたり〉というようなことは、みんな、この詩のなかにあるのです。 こ ふえふ また、笛吹きの子のトムについても、〈丘を越えて、どこまでも ! 〉という曲を吹いて、人やけ おど ないよう ものを踊らせるという内容の詩が、「マザ 1 ・グース」のなかにあります。 そう よくでてくるのは、コール王さまです。たいへん陽気で、音楽ずきで、いろいろな楽器を奏す がくじんよ えんそ ) る楽入を呼びだして、演奏させるという詩があるのですが、ここに、そのはじめとおわりの二節 やく ずつを、訳してのせてみましよう。 おす がっき おす いつばん 344