りんぞう 林蔵十九歳 蝦夷へ : でござい ますか うむ このたび まつだいらただあき 松平忠明 蝦夷に 行かれる 」し J に なってな 0 ふゆさむ 冬は寒く ヒグマや おおかみで 狼の出る ち 地じゃが : わしも とも お供をする 蝦夷 ( えぞ ) 北海道の古名。昔アイヌの人々を蝦夷と呼んだことから、その居住地も蝦夷、 または蝦夷地と呼んだ。
あたら 新しい そくりようぎじゅっ 測量技術 み を身につけ りんぞう 林蔵は 蝦夷へ む 向ガった ただたかおもわく 忠敬の思惑どありに事は運んだ りんぞう きけん えぞち 林蔵はすすんで危険な蝦夷地へ あし 足を踏みいれ ただたか ちいきそくりよう 忠敬のやり残した地域の測量に あけくれる のこ 7 ことはこ 4 一フ、フむ これは すでに 三間のズレが ある : せいかく ものすごく 正確な ちず 地図ができ るぞ /. けん キソ し 、↓ 9 こうして かんせい 完成した えぞぜんず 蝦夷全図は / しば 1 蝦夷全図 ( えぞぜんず ) 文化 8 年 ( 181D 、伊能忠敬から新たに測量術を学んだ林蔵が実測 してつくった地図。それ以前のものに比べて格段に正確なものだった。
つがる 津軽 かいきよう 海峡を わた 渡って まつまえはんほっかいどう 松前藩 ( 北海道 ) へ 入った 蝦夷 なんと に」やか ロっ しつ 0 カ ? ・ 松前藩 ( まつまえはん ) 石高はなく、蝦夷地における交易の独占を保証する黒印状を受け、 サケ、コンプなどを特産とした。のちに幕府の直轄地となる。
第二章新天地・蝦夷へ ・ 0 ぼくしん よろこ 喜べ / やっと・・ 幕臣として 召し出される 」」に なったぞ / わたし 不カ ですか そ , フた / えぞちごようやと 蝦夷地御用雇い じゃ / 者な た名 あ職 に役 務な 任式 の正 れた われ ら雇 と蔵 こ林 。こ だて んし 呼と ( と雇 雇掛役 用用請 」御御普 蝦蝦実 ええ】 ら ~ : 宅
第二章新天地・蝦夷へ おおかみ ヒグマに 狼ですか くるカ いっしょ もち ろん / お供 させて いたた当」 ます / と、も このころ 蝦夷へ 行 < には ます りくろ 陸路で ひろさきはんあおもり 弘前藩 ( 青森 ) へ 向ガい : 弘前藩 ( ひろさきはん ) 近世初頭、南部氏の支配下にあった津軽一円を、郡代補佐・大浦 為信 ( おおうら・ためのぶ ) が内紛を利用して領地とした藩。
きくじゅっ 規矩術だけに よるより・ : おおはばごさ 大幅な誤差が すく 少なくなるはず これから ほうほ、つ その方法を お教え しょ , フ そのほかにも ちしき わたしも 私の持てる知識 すべてを : あり・か」 , フ ございます・ だ測高非ひそ つ量度ど常れ た法なに。は . 木方 術す 、技出 築算 最第乍建を わ数 もっと こ学 ラてばに 恥何 日幾 寄りなされ ~ ら体 か立 くて そくりよう いのうただたか 伊能忠敬にはまだ測量ガできてい用 ちいき えぞち おお ない地域ガ蝦夷地に多くあったっ ) こうど わかりんぞう そくりようほうゆ . ノ、 そのため若い林蔵に高度な測量法じゃ そくりようきぐでんじゅ や測量器具を伝授ヴることで きね きけん えぞち そくりようひ 危険な蝦夷地の測量を引きっガせ娵 矩尺 たなった 規曲 せんせい 先生 /
第三章カラフト探検 りんぞう 林蔵は ひっし かれ 死に彼らを アイヌのことばで せっとく 説得した い一 0 はこだてじだい 館時代に ひとびと アイヌの人々と 親しくつきあい 身につけた見事な アイヌ語で あった した その 成果は 「蝦夷 せいけいずせつ 生計説」と して 残されている のこ みごと だガ : なぜだ 教えて やろ一フか 朝 0 の 蝦夷生計図説 ( えぞせいけいすせっ ) アイヌ人の生活を図と説明文で解説した全 8 巻から なる書物。村上島之允の編著を林蔵が増補した。 八九
もしも もしも はなし の話 あるか オロシア カラフトへの使者 この カラフトに じようりく 上陸したとする : ししゃ えぞち 蝦夷地 を守る 」し J は まず むり 無理 : ・ いままつまえはん 今の松前藩 七六
第三章カラフト探検 えぞち 蝦夷地を 召し上げて ばくふ 幕府が ちよくせつまも 直接守る としても : 一フ , つむ これは まこ」に まずい 今 : カラフトに オロシアが 入ること しかし まつだいらどの 松平殿 : 七七
一グ ひええ / 会所 ( かいしょ ) 集会をする場所。幕府直轄時代の蝦夷地では特にアイヌの人々との交易所をさす。 男ラフト今のサハリン。語源には諸説あるが、林蔵は、カラ ( 唐 ) は外国、フトは松前方言で人を 意味するというカラフト説をとった。