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検索対象: 今日もどこかでスペシャルオリンピックス
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1. 今日もどこかでスペシャルオリンピックス

令もとマ ゴち南まで 0 ・・ 0 ・ 00 0 ・・ 00 0 ・ 000 ・ 00 ・・ 00 0 ・・ 0 0 ・ 00 00 ・ 0 0 ・ 0 ・ ・・ 000 富 石 ロ 設立準備 山口 広島岡山 愛媛 三重愛知 大阪 奈良 一 0 田分 0 賀 熊本 徳島 児 バスケット ポール フィギュア スケート 水泳 ア丿レベン スキー 体操 スノー シューイング ボウリング フロア ホッケー 陸上 クロス カントリー スキー スポ サッカー スピード スケート

2. 今日もどこかでスペシャルオリンピックス

スペシャルオリンピックスは楽しい . り・ゅ、つ 理由はたくさん考えられるけれど、そ のすべてをひとまとめにすると、ノーマ ライゼーションの楽しさ、といえるだろ、つ よろこ あせ ともに汗をかくというスポ 1 ツの喜び か、いや、スポーツはたまたまそこにあ ー刀学 / るだけで、いっしょに肩をならべて生き ることの楽しさが満ちているからだろ、つ 医一よ、つ たいいくカん 今日もどこかの体育館で、青空の下で、 スペシャルオリンピックスの声か聞こえ ている

3. 今日もどこかでスペシャルオリンピックス

ックを受けたのだ。 こもりくん ドッジボール大会についての小森君の はっげん 発言があったのは、その雨の日のシーン しよ、つ - 力し くっ のあとだった。障害ということを、「靴ひ みさだ こもりくん も」を通してちゃんと見定めた小森君は、 それを曲げてとらえす、かといってオ 1 1 にも考えすぎず、ありのままを友人 、つ の個性と受けとめる。受けとめたうえで、 あいっといっしょにゲームをしたら、そ れんしゅう のために練習をしたら、さぞかし楽しい こもりくん だろうと考えたのだ。小森君のノーマラ イゼ 1 ションである こせい 123

4. 今日もどこかでスペシャルオリンピックス

・も・り ). 、ん 森君だ。 くん きおくのこ けつか 結果からいうと、そのドッジボ 1 ル大会にマサキ君は出場し、記億に残るすばら こもりくん しいゲ 1 ムをしたのだけれど、クラスみんなが小森君のことで知らないことがふた つある。 こもりくん れんしゅう ひとつは、練習のこと。小森君は大会までのほとんど毎日、マサキ君の家によっ て、ふたりでボ 1 ルを投げ合った。 も、つひとつは、雨の日のこと。 こもりくん くんお しよ、つこ、つぐち 下校時間だ。昇降口を出てすぐのあたりで小森君はマサキ君を追い越した。追い こもりくん くんくっ 越すときに、ふっと小森君はマサキ君の靴のひもがほどけているのに気づいた。 「ひも、とけてるぞ」 ゅびさ そう指差して、通り過ぎる じめん しばらく歩いてふり返ると、かさか地面について、こんもりしたかっこうになっ くん たまま止まっている。そのかさの下では、マサキ君がしやがんでいるようすだ。 か、ん くん 121

5. 今日もどこかでスペシャルオリンピックス

みんなか取り立てて口にしないようになるのかいちばんだ、という意味でもやはり スポーツのル 1 ルに似ている くんこもりくん マサキ君と小森君のことをちょっと例に出そう ー ) よ、つ おふせ かんそう くん よ、つごがっこ、つ 小布施マラソンを完走したダウン症のマサキ君は、小学校も中学校も養護学校や しよう力いじカつきゅ、つ 障害児学級でなく、ふつうの学校に通った。 そこで親友ができた。なんと、クラスでいちばんケンカの強い、どちらかという しゅぎよう こもりくん さかんや とこわいタイプの男子、小森君だ。左官屋さんの修業をしている今も、ときどきマ くん あそ こもりくん ぜんこう サキ君のところに遊びにくる小森君。ふたりの親しくなったきっかけは、全校ドッ ノボール大会だった。 くん おうえん クラスのみんながマサキ君をかばって、「おれたちがんばるから応援していてく れんしゅう こもりくん れよ」という中で、「マサキもいっしょに練習やれ , 、そういったのが小森君。そし みぎき て、ひとりの子の「じゃあ、マサキにボ 1 ルを投げるとき、右利きのやつは左手で、 ひだりき あん はんたい へん 左利きのやつは右手で投げよう」という案に、「そんなの変だ」と反対したのも小 レ」 0 0 み 120

6. 今日もどこかでスペシャルオリンピックス

ら 1 っとして、つまらない。 しど、つ 」よ、つい′、 、り・ツて、つ スポーツのル 1 ルは、教育や指導や、正義や理想という面もあるけれども、それ しあい よりも前に、「試合をどれだけおもしろく楽しむか」、そのためにある考えだ。 いみ ばくは、ノーマライゼーションという考えが、その意味でのスポーツのルールと 似ていると思、つ。 せいきなか 二十世紀中ごろ、北欧ではじまったとされている考え方、ノーマライゼ 1 ション。 しよう力いしやこ、つれいしゃ 障害者や高齢者などが、そうでない人びとと別べつに生きるのではなく、いっしょ に生き、活動をともにすべきだという考え方だ。 しゅぎ しそ、つ それを主義とか思想のようにとらえるのは、、、 し力にもきゅうくつだ。なぜ、ノ 1 かんたん マライゼ 1 ションするといいのか、答えはとても簡単。そのほうが楽しいから。こ の世の楽しみのあり方がまたひとっふえるから。 やきゅ、つ そして、野球の打者がいちいちルールブックを片手にしてバッターポックスに立 一」 AJ ば っことはないように、本当は、このノーマライゼ 1 ションという言葉そのものを、 かつどう だしゃ にノ \ 42 、つ ひと せいぎ かたて めん 1 1 9

7. 今日もどこかでスペシャルオリンピックス

スポ 1 ツにはル 1 ルがある るいだ るい やきゅ、つ 野球でバッターが打ち、一塁へではなく、いきなり一二塁へ走っていって「三塁打 しあい るいだ だ、三塁打だ」といい張ったらどうだろう。試合はめちゃくちゃだ。ルールはそれ きん を禁じる。 サッカ 1 にはオフサイドとい、つルールかある。ちょっとわかりにくいといわれる 一」、つげ・医」 せんしゅあいてしゅびせんしゅぜんいん こともあるけれど、攻撃している選手が相手の守備の選手全員より前に出ていては きそくあいて という規則相手がみんなでワーツと攻めているとき、から空きになっ きん あいて ふきんま とそれを禁じることから生まれ た相手ゴールの付近で待ちぶせするのはいけない、 きそく なぜ、この規則があるか。待ちぶせなんてヒキョウなことをしちゃいけない、 しあい きよ、つい / 、てを」 1 ) レてつ いう教育的指導か。そうじゃないよね。待ちぶせをアリにしたら、試合がつまらな くなるからだ。待ちぶせするやつをほったらかしに攻めることはできず、そいつの ぜんたい そばにだれかが立たなければならないすると攻めの迫力はなくなるし、全体にだ 、つ 1 1 8

8. 今日もどこかでスペシャルオリンピックス

第⑦章 いっしょに 生きることの楽しさ

9. 今日もどこかでスペシャルオリンピックス

」、も えんどう さっき、気持ちをふるい立たせて沿道のおじいさんにあいさつをしてから、それ すす ゅうすけくん がクセになったかのように、雄介君はたくさんの人びとに声をかけながら進む。 わだいこ 土手の終わりでは和太鼓の音がひびいてきたのだけれど、ゴ 1 ルあたりから聞こ えんそう えているのは、ハワイアンの演奏だ。その音のするほうに、ゆるりゆるりと走って 「だれだろう」 ゅうすけくん また雄介君がつぶやいた。 り・よ、って 「だれだろう、この道つくったのは」 こんど 今度は、うらめしい気分ではなく、なんだかありがたそうにいっている 「さあ、ゴールだぞ、手をあげて入ろう」 まぶか あいか ゅうすけくん 雄介君は、相変わらず幗子を目深にかぶって、表情は変えず、ややうつむきかげ り・よ、って んで、けれども両手だけは高く高く空へつきあげて、ゴールラインをふんだ。その にゆ、つい」、った、、も 両手の先の空には、もくもくと大きな入道雲がうかんでいる ひょ、つじよ、つ 1 1 6

10. 今日もどこかでスペシャルオリンピックス

なか せんしゅ とおじいさんは目を丸くして、思いがけないあいさつをよこした選手を見ている ゅうすけくん その雄介君のわきをたくさんのランナ 1 が追いぬいていく。追いぬいていった背 ふしぎ ゅうすけ 中はどんどん小さくなる。でも、となりにいるばくから見て、不思議なことに雄介 まよよ くん かん 君はぬかれている感じがしない。歩幅はぐんとせまくなっているけれど、とても どうどう 堂々としているように見えるのだ。 「応援、ありがとうございますっ」 びつくりするほど大きな声でいった。 とお じゅんび 遠くから見えたおじいさんに近づくまでに、このあいさつを準備していたのだ。 「ありゃあ」 「応援、ありがとう ) 」さいますー おうえん おうえん そ、つご、つこ、つ、えん いよいよ、ゴールの総合公園が見えてきた。 1 1 4