ノ / 1 なか おしろの中では , おきさきが いつものようにまほうのかがみ にたずねました。 「かがみよ , かがみ , せかいで いちばんうつくしいのはだれ ? 」 「しらゆきひめがせかい 。おき さきさまは 2 ばんめです。」 「なんですって。ずっとわたしが せかいーだったのに。あの子か わたしより きれいに なるなんて , ゆるせないわ。」 おきさきは , たまり くやしくて ません。 「にくらしい。わたしより きれい なしらゆきひめをころそう。」 かりゅうどをよんで , おきさき はめいれいしました。 「あの子を森につれていっ て , ころしておしまい ころした しようこに , しんぞうをもって かえるんだよ。いう とおりに しないと , おまえをころすからね。」 こ いち
びと かがみは , しらゆきひめと小人 たちをうつしました 「なんですって。わたしは だまさ れたのね。」 おきさきはかんかんに なって おこりました。 「こんどこそわたしの手で しらゆきひめをころしてやる。」 おきさきは , ふるい本をよみ ながら , まほうのくすりをつく りました。 しよくじのあとは , おんがくと びと だんす ダンス。しらゆきひめは小人たち うたいます。 といっしょに おきさ そのころ , おしろでは きいて きが , まほうのかがみに いち 「せかい一 きれいな人はだれ ? 」 いち 「しらゆきひめがせかい 「あの子はしんだよ。しようこ のしんぞうも , ちゃんとある 「それはぶたのしんぞうです ひと ほん 22
おそろしいおきさきはしんでしまいました けれど , しらゆきひめはいきかえりません。 「だいすきな びと 小人たちは おかの上に 中にうめる つん なか しらゆきひめがしんじゃった。」 しらゆきひめを , きれいなだいに おきました。だいすきなやさしい ことができなかったのです。 ねかせて , 人を , 土の っち ひと 「ああ , なんてかなしいんだろう。さびしいんだろう。」 しらゆきひめをかこんで , みんなはまいにちなきました ある日のこと。王子がとおりかかりました 「しらゆきひめ , ずっとあなたをさがしていました。」 おうじ きす 王子はしらゆきひめにそっとキスしました おうじ 34
「たいへんだ , たいへんだよ。」 「しらゆきひめがどくのりんごをたべちゃった。」 「りんごうりのおばあさんに どうぶったちがおおいそぎで 小人たちにしらせます。 びと ころされちゃったよ。」 びと 小人たちはいかりくるって , おいかけました にがすなよ。」 「いそぐんだ。ぜったいに 「あのおばあさんをつかまえろ。」 「つかまってたまるか。」 びと おきさきは小人たちをおしつぶそうと , ふかい たにそこへまっさかさま。 とたんに , びかりゴロゴロ , どっこいしよところがそうと 31 かみなりが しました。 大きな なって , おお いわを , おきさきは