「たいへんだ , たいへんだよ。」 「しらゆきひめがどくのりんごをたべちゃった。」 「りんごうりのおばあさんに どうぶったちがおおいそぎで 小人たちにしらせます。 びと ころされちゃったよ。」 びと 小人たちはいかりくるって , おいかけました にがすなよ。」 「いそぐんだ。ぜったいに 「あのおばあさんをつかまえろ。」 「つかまってたまるか。」 びと おきさきは小人たちをおしつぶそうと , ふかい たにそこへまっさかさま。 とたんに , びかりゴロゴロ , どっこいしよところがそうと 31 かみなりが しました。 大きな なって , おお いわを , おきさきは
おうじ 王子は , しらゆきひめを見た なってしまいました 「どうか , わたしのおきさきに どこにもいけません。でも , わたしも王子さ とたん , だいすきに なっておしろに きて ください。」 おうじ 王子の かなしそうに 「わたしは , まがすき なか おうじ 中にかけこみました。そして , べランダから王子を見て , べらんだ ことばをきくと , しらゆきひめはおしろの きす しらゆきひめは , はとにキスを きす キスを 王子にはこびます。 おうじ しました。はとは , その まっています。」 おうじ 「わたしはいつまでもあなたを おうじ 王子は , さびしそうにさっていきました
「目をさますのよ , しらゆきひめ。」 ことりたちのこえに , しらゆきひめは 目をあけました。まわりでは , どうぶつ たちがしんばいそうにのぞきこんで います。びかびかひかっていたのは , みんなの目だったのです。 どうぶったちは , しらゆきひめを森の おくへあんないしました どれだけあるいた 「まあ , かわいいおうち。」 しらゆきひめがみつけたのは , えんと ちい 小さい いえでした つのついた ことでしよう。
しらゆきひめは , 目をひらきました。王子の きす のキスが , わるいまほうをといたのです。 おうじ おうじ びと 「こんどこそ , わたしといっしょに 小人たちはおどりあがってよろこびます。 「たのしそうにわらっているぞ。」 「しらゆきひめが生きかえったぞ。」 あい きてくれます びと おうじ ( おわり ) 小人たちもどうぶったちも , ふたりをおいわいし 「おめでとう。しあわせになってね。」 しらゆきひめと王子は , おしろへむかいます。 0 王子はしらゆきひめをだきあげてうまにのせ
むかし , あるくにに しらゆきひめという , きれいで いました やさしいおひめさまが しらゆきひめのうつく おきさきは , ところが , ままははの みず そうじにせんたく , いりません。水くみや しさがきに こきつかいます。 あさからばんまで , しらゆきひめを なか みず して , いどの中を こと。水をくもうと ある日の こえをあげました。 しらゆきひめは , あっと のぞきこんだ みず いどの水に , わかい男の人がうつっているのです。 「あなたはだれ ? 」 ものです。」 「ちかくをとおりかかった おうじ 男の人は , となりのくにの王子でした。
くすりをのみほした とたん うつくしいおきさきは , みにくい おばあさんになって , こえも がさがさになりました。 「いっぴっひつひ , うまく ぞ。りんごうりのおばあさんに ばけて , しらゆきひめをだまして やろう。」 おきさきはおそろしいわらい をうかべて , どくのりんごを つくりはじめます。 おきさきは , まっかなりんごを くすりに つけました りんごはじわりじわりとがい こつの かたちになります。 いち それからもう 一どくすりに おいしそうなあかい つけると , かわりました りんごに 「できたぞ。どくがたつぶり しみこんだおいしいりんご あとはしらゆきひめにたべさせ てやるだけだ いつひつひ。」 いった 24
0 てましオ かりゅうどは , しらゆきひめを つれて , 森のおくにはいりました かりゅうどは , ナイフを ひと 「こんなかわいい人を なげす ころす 「まあ , なんて ひさしぶりに しらゆきひめは , りません。花を ちといっしょに しそうにわらいます。 かりゅうどは , はな きれいな花。」 はな そとにでた うれしくて つんで , ことりた うたって , たま たの ナイフをふりか 「わたしにはできない。」 ことはできませんでした。 ざしました。けれど , ふりおろす ことなんて , とてもできない。」 かりゅうどは , おきさきにめい ことを , しらゆきひめ れいされた うちあけました。 「どうかにげてください。わた しは , ぶたをころして , その しんぞうをもってかえります。 一どと , おしろへかえっ てきてはいけませんよ。」 9
0 びと たしかめて , おばあさんにばけた 小人たちがいなくなったのを ふしぎなりんご。」 ーロたべるとねがいがかなう , ひとくち おいしいだけじゃありませんよ。 「おいしいりんごは おきさきがやってきましオ いかが りんごをおしつけます。 おきさきはしらゆきひめに 「さあ , はやくおたべよ。」 おきさきのまわりに ことりた ちがあつまってきました 「へんなおばあさん。」 「なんだかおかしいよ。」 りんごをたたきおとします ことりたちは , ヒ。 りんごをたべちゃ 「きをつけて , しらゆきひめ。 ーヒー いけないよ。」 27
しらゆきひめは , ねむってしまいました やま そこへかえってきたのは , 山おくではたらい ている 7 人の小人たちです。 「見ろよ。ばくたちのうちにあかりがついてる。」 あかりを見ておどろいた小人たちは , いえに はいってもっとびつくり。 「なにもかもがびつかびかだ。あったかい スーフ のにおいもぶんぶんしてるぞ。」 小人たちは , そっと 2 かいに べつど 「ばくたちのべッドにだれかがねてるぞ。」 「しいっ , なんてかわいいんだろう。」 びと しらゆきひめは目をさまして , 小人たちを 見ました。 しちにん びと びと こは小人さんたちのおうちだったのね。」 びと 17