「にげなければ。おそろしいおきさきに見つからない へいってしまわなければ。」 しらゆきひめははしってはしって , 森の はいっていきました 森のおくはまっくらでした びかびかひかっています。 「こわい。だれかたすけて。」 くらやみの おくへおくへと 中で , なにかが なか にげようとしたしらゆきひめは , 木のねっこに てたおれました 「ああ , どうしよう。もううごけないわ。」 しらゆきひめは , きをうしなってしまいました。 つますい
しらゆきひめは , ねむってしまいました やま そこへかえってきたのは , 山おくではたらい ている 7 人の小人たちです。 「見ろよ。ばくたちのうちにあかりがついてる。」 あかりを見ておどろいた小人たちは , いえに はいってもっとびつくり。 「なにもかもがびつかびかだ。あったかい スーフ のにおいもぶんぶんしてるぞ。」 小人たちは , そっと 2 かいに べつど 「ばくたちのべッドにだれかがねてるぞ。」 「しいっ , なんてかわいいんだろう。」 びと しらゆきひめは目をさまして , 小人たちを 見ました。 しちにん びと びと こは小人さんたちのおうちだったのね。」 びと 17
「あらまあ , なんてよごれているのかしら。」 はいったしらゆきひめは , びつくりしました いえに ゆかはほこりまみれ。かべはくものすだらけ。なにも かもがちらかって います。 「おそうじしましよう。てつだってね。」 しらゆきひめは , どうぶったちといっしょに いえの 中をきれいにかたづけます。おいしいスープもつく りました。 「つぎは 2 かいよ。 みましよう。」 いって ちい べっ ど 2 かいには , 小さなべッドが七つならんでいまし た。まくらをたたいて , シーツをのばして , しらゆきひ べつど めは , 七つのべッドをきちんとします。 「ああ , つかれた。ねむくなっちゃったわ。」 なか
ノ / 1 なか おしろの中では , おきさきが いつものようにまほうのかがみ にたずねました。 「かがみよ , かがみ , せかいで いちばんうつくしいのはだれ ? 」 「しらゆきひめがせかい 。おき さきさまは 2 ばんめです。」 「なんですって。ずっとわたしが せかいーだったのに。あの子か わたしより きれいに なるなんて , ゆるせないわ。」 おきさきは , たまり くやしくて ません。 「にくらしい。わたしより きれい なしらゆきひめをころそう。」 かりゅうどをよんで , おきさき はめいれいしました。 「あの子を森につれていっ て , ころしておしまい ころした しようこに , しんぞうをもって かえるんだよ。いう とおりに しないと , おまえをころすからね。」 こ いち
0 てましオ かりゅうどは , しらゆきひめを つれて , 森のおくにはいりました かりゅうどは , ナイフを ひと 「こんなかわいい人を なげす ころす 「まあ , なんて ひさしぶりに しらゆきひめは , りません。花を ちといっしょに しそうにわらいます。 かりゅうどは , はな きれいな花。」 はな そとにでた うれしくて つんで , ことりた うたって , たま たの ナイフをふりか 「わたしにはできない。」 ことはできませんでした。 ざしました。けれど , ふりおろす ことなんて , とてもできない。」 かりゅうどは , おきさきにめい ことを , しらゆきひめ れいされた うちあけました。 「どうかにげてください。わた しは , ぶたをころして , その しんぞうをもってかえります。 一どと , おしろへかえっ てきてはいけませんよ。」 9