「何だ、そんなことか」と思うかもしれません。 分ける。 余ったオレンジの種を土に埋め、たくさん実ってから同数ずつ 一方法、オレンジの種を植える 子どもが考えた案には、まだまだ面白いものがあります。 固定観念に縛られて、物事を柔軟に考えることができないのです。 します。一方、大人はその壁をなかなか越えることができません。 子どもは「前提」や「常識」を簡単に乗り越えて、自由に発想 実は、小学校に上がる前の子どもでした。 ところで、この解決策、誰が考えたと思いますか ? ないでしようか。 そして、その制約にいかに強くとらわれていたかがわかるのでは しかし同時に、いかに自分自身が思考に制約をつくっていたか、
でも、ちょっとした発想の転換で、楽にゴールに到達できる方 法があるとしたら ? 「コロンプスの卵」のように、誰も思いつかないけど、誰にでも できる簡単な方法があるとしたら ? その「ずるい考え方」を実践した人は、正攻法によって長い順 番を待っことなく、いち早く「成功」という果実をもぎとること ができるかもしれません。 一方、常識的な考え方で人並みの利益しか得られなかった人は、 こんなふうに思うはずです。 「何で早く気づかなかったんだろう」 「そんなことなら、わたしだってできたのに ! 」 しようか。 はじめに あるいは、「自分もやればよかった・・・・・」と思うのではないで 「ずるい考え方」には、こんなふうにわたしたちをひきつける、 不思議な魅力があります。 そんな思考法を、あなたも知りたいと思いませんか ? ・常識にとらわれず、自由な発想を可能にする考え方 ・最短ルートで問題を解決する考え方 ・お金や時間をかけずに目的を達成してしまう考え方 5
疑うカ 自由な発想を邪魔するもの ~ 固定観念を打ち破る ~ に当たります。これらは、ラテラルシンキングの。天敵 " と言っ 考を枠に押しこむ考え方で、常識や先入観、思い込みなどがそれ 固定観念とは、「 ~ であるべき」「 ~ になるはず」など、人の思 この点について、もう少し掘り下げてみたいと思います。 思考停止を引き起こしてしまう・・・・・と書きました。 第 1 章で、固定観念にとらわれると、自由に発想できなくなり、 ていいかもしれません。 カ
0 なったそうです。 おそらく、何かを設置しなければ事故は減らないという「思い 込み」があったのでしよう。この「思い込み」を疑ったことで、 事故の減少を実現できたのでした。 この事例を参考にして、日本の自治体でもセンター ちなみに ラインを消す動きが始まっているそうです。 「疑う力」を鍛えるマジックワード 問題を解決するには、このように「疑う力」を発揮することが じゅばく 大事です。あらゆる前提を疑うことで、思い込みの呪縛から解放 されるのです。 とはいえ、わたしたちは、当たり前だと思っていることに対し て、なかなか疑いの眼差しを向けることができません。
大前提。もし、途中で論理の運び方に無理があれば正解にはたど り着けません。 常識や経験から、妥当だと思われる「正解」を導くためにロジッ クを掘り下げていくので、垂直思考 (vertical Thinking) と呼ば れることもあります。 第 1 章ようこそー・ラテラルシンキングの世界へ これに対してラテラルシンキングは、解決策を導くための順番 や過程はあまり間題になりません。 だから、筋道立てて考える必要もない。 それどころか、スタート地点からジャンプして、いきなり答え に到達してもいいのです。 0 23
参考資料 ・『水平思考の世界一電算機械時代の創造的思考法』 工ドワード・デボノ ( 講談社 ) ・「イノベーション・シンキング』 ポール・スローン ( ディスカヴァー トウ工ンテイワン ) ・『日本は、よみがえるドラッカーの予言』望月護 ( 祥伝社黄金文庫 ) ・「アイデアのちから』チップ・ハース他 ( 日経 BP 社 ) ・『私の行き方阪急電鉄、宝塚歌劇を創った男』小林一三 (PHP 文庫 ) ・『予想どおりに不合理一行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』 ダン・アリエリー ( 早川書房 ) ・『トヨタ強さの原点大野耐ーの改善魂』 日刊工業新聞社編 ( 日刊工業新聞社 ) ・『エピソードで読む松下幸之助』 PHP 総合研究所編著 (PHP 新書 ) ・『生涯最高の失敗』田中耕一 ( 朝日選書 ) ・『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』 ート・キョサキ ( 筑摩書房 ) ロノヾ ・『金持ち父さんの起業する前に読む本一ビッグビジネスで成功するための 1 0 のレッスン』ロバート・キョサキ他 ( 筑摩書房 ) ・『思考は現実化する』ナポレオン・ヒル ( きこ書房 ) ・『 7 つの習慣ー成功には原則があった ! 』 スティープン・ R ・コヴィー他 ( キングべアー出版 ) ・『親鸞の言葉ーー明日を生きる勇気』向谷匡史 ( 河出書房新社 ) ・「セラピスト入門ーシステムズアプローチへの招待』東豊 ( 日本評論社 ) ・『インターネット・まんが喫茶を発明したのは私です。ーアミューズメント革命』 田中千一 ( しののめ出版 ) ・『働かないアリに意義がある』長谷川英祐 ( メディアファクトリー新書 ) ・『ルーカス帝国の興亡ーくスター・ウォーズ〉知られざる真実』 ゲリー・ジェンキンズ ( 扶桑社 ) ・「「時間の王様」 VS 「お金の王様」』中島孝志 ( ベストセラーズ ) ・「アメリカ人は何を食べてきたか」 ( ヒストリーチャンネル ) ・さっぽろ雪まつり http://www.snowfes.com/index.html ・日本動物行動学会 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jes2 ・国立科学博物館 http://www.kahaku.go ・ jp 書籍 テレビ番組 ウェブサイト 195
ラテラルシンキング ってどんな思考法 ? 発想の枠を広げる思考法 「はじめに」で述べたように、本書の目的は「ラテラルシンキン グ」という思考法をご紹介することです。 でも、「それはどんな考え方なんですか ? 」と聞かれると、「ラ テラルシンキング」のセミナーを数多く実施してきたわたし自身、 答えに困ります。 言で定義するのが簡単ではないからです。 何しろ、 一般的な説明としては、イギリス人のエドワード・デ・ポノ博 士が 1967 年に提唱した考え方で、「どんな前提条件にも支配さ れない自由な思考法」ということになります。 さらに言えば、「発想の枠を広げる思考法」とでも言えばいい でしようか。 でも、これではまだ漠然としていますよね ? ' こで「ロジカルシ では、もう少しわかりやすくするために ンキング」という考え方について触れておきましよう。 積み上げるロジカル、ジャンプするラテラル ロジカルシンキングとは、「論理的な思考」のことです。 A → B → C というように物事を順番に積み上げながら、筋道立 てて正解を導いていく考え方です。 したがって、思考の各ステップが正しくつながっていることが 22
だからわたしたちは、新しいことを始めるときには、濃い霧の 中を進むように、手探りで進まなければなりません。 このとき役に立つのは、常識にとらわれず、複数の選択肢を検 討できるラテラルシンキングなのです。 どんな変化にも対応できる思考法 今の時代、変化のスピードは驚くほど速くなっています。 たとえば、 IT 業界では技術革新が目ざましく、他の業界の 7 年が IT 業界の 1 年に相当するとも言われています。 こうした環境では、今日「常識」だったことが、明日には「非 常識」になってしまうことも珍しくありません。そうなると、常 識的に発想するロジカルシンキングでは、太刀打ちできません。 「常識」が覆されてしまえば、また一からロジックを組み立て直 さなければならないからです。 その点、はじめから常識にとらわれないラテラルシンキングな ら、変化に柔軟に対応することができます。 変化が速いということは、それだけチャンスが多いということ でもあります。それなのに、古い常識にこだわって、ありきたり の発想から離れられないのは、もったいない。 変化を察知していち早く対処できれば、人より 1 歩抜きん出る ことができるのです。 どうです ? 楽しいと思いませんか ? 40
「 ~ であるべき」「 ~ となるのは当然」という考え方から離れて 自由に発想し、さまざまな可能性を探ればいいのです。 このように、ロジカルシンキングと比較すると、ラテラルシン キングがどのような思考法なのか、何となくイメージできるので はないでしようか。 要するに、問題を解決するときに、ロジカルシンキングで問わ れるのは「過程」であり、ラテラルシンキングで問われるのは「結 果」なのです。 第 1 章ようこそ ! ラテラルシンキングの世界へ ロジカルシンキング 筋道立てて論理的に解答 を導き出す 垂直思考。ひとつの考え 方を深く掘り下ける。物 事を分類・整理する。具 体化を考える ラテラルシンキング 目的 思考の幅を広げる 水平思考。考え方の可能 性を広げる。物事の要素 を集める。本質を考える 唯一の正解はなく、たく 基本的に解答はひとつ さんの解答がある 常識的・経験的に発想す 自由奔放に発想する。直 考え方 観を大切にする。枠組み る。論理を重視する。既 存の枠組みに当てはめる にとらわれない 思考の 方向性 解答 ラテラルシンキングの特徴はこれだけではありません。 他にも次のようなものがあります。
ラテラルシンキングに唯一の正解はない ラテラルシンキングには、ロジカルシンキングと違って、「唯 ーの正解」というものがありません。 ラテラルシンキングのラテラル (LateraI) は、「水平」という 意味です。したがって、ラテラルシンキングは日本語に訳せば「水 平思考」ですが、これはロジカルシンキングと違って、水平方向 に視点を広げる思考法だということです。 的に 見る ラ〒ラルシキンワ " まっすく " 崛リ下ザ ロルシ > ング ( 垂直思老 ) 視点を広げる際にさまざまな選択肢が生まれますが、どんなも のであれ、問題の解決につながるものはすべて正解。 答えが多ければ多いほうが望ましく、あらゆる案に対して「そ れもアリだね」という態度をとる思考法なのです。 答えを導くときには、常識的に考える必要はありません。 24