DayTrain ◎ティ・トレイン ユーロンアイ Eurocity さまざまな種類、編成がある国際急行 宀、 : ツイ ~ 写真 / 左 : EU 内では、ユーロシテ ィはもはや国際列車ではない右 : 普通の車両からプレミアトレインま で、外観はさまざま ひ利用してみたい。スイス国内の区間だけな 国境を越えて主要都市間を結ぶ国際列車、 ら、座席予約がなくても空いていれは座って ユーロシティ。ドイツやイタリアとスイスを よい。スイスパスなどでそのまま乗れる。 結リ車や、ベルギー ~ フランス ~ スイスを 結スリ車など、ルートはさまざま。乗り入れ なお、チューリヒ ~ ウィーン間の EC は、 289 年 12 月より OBB の高速列車レイルジェ てきている国によっても、編成、車両が異な ット知 ) に置き換えられる予定。 る。また食堂車でも、それぞれのお国柄が出 ている料理を提供している。時間があればぜ アムステルダムへ プリュッセル ァュい ルドルフ 鉄道旅行術 Eurocity ・おもな運行区間と所要時間 ーオーストリア方面 チューリヒ ~ ウィーン 2 便 / 日約 8 時間 45 分 チューリヒ ~ インスプルック 3 便 / 日約 3 時間 45 分 ■ドイツ・オランダ・ベルギー方面 チューリヒ ~ ミュンヘン 4 便 / 日約 4 時間 15 分 クール ~ ドルトムント 2 便 / 日約 9 時間 5 分など べリンツォーナ ~ ミラノ 3 便 / 日約 1 時間 50 分 ルガーノ ~ ミラノ 3 便 / 日約 1 時間 20 分 ・クラス 1 等、 2 等 ・最高速度 200km ・グルメ 一部の列車には食堂車がついている。一部車内販売だけのも の、または一部の区間だけ食堂車を連結してし、る列車もある。 リしトムント Czech G 襯れ スイス発着の国際列車 ストラスプール バーゼル チューリヒ ウィーンへ ミュンヘン ザルップルク ベルン ジュネーヴ クール ・リンツォーナ プリーク ニラノ ヴェネッィア
写真 / 左 : シーニゲ・プラッテの山 頂駅に停車中の SL 。目の前にはユ ングフラウ 3 山の大パノラマが広が る右 : 中間駅ブライトラウエネン 近くの展望台。時間がある人は山頂 駅から中間駅までのハイキングがお すすめだ下 : アルペン植物園はシ ニゲ・プラッテの東側の斜面に広 がっている。軽いハイキングも楽し める 登山列車の旅 1 シ・ こがこの鉄道最大の見せ場。 ライ Graetlei トンネルに入る トンネルを抜けると進行方向右側と前方に、ベルナーアルプ 山頂には 500 種類以上の高山植 ゲ 物が見られるアルペン植物園が スが圧倒的な迫力で開けるのだ。アイガー、メンヒ、ユング ある。斜面に広がっているため プ フラウの山々がきれいに並んで、まるで手を広げているよう。 に、見学には階段を上ったり下 フ 乗客からも大歓声があがる瞬間だ。 りたりしなければならないが、珍 列車は東向きに方向を変え、さらに右側の窓いつばいに山々 しい花々が手軽に見られるチャ 鉄 が広がる。乗客のほとんどは興奮状態のまま、ほどなく標高 ンス。花の時期に訪れたらぜひ 立ち寄ってみよう。 1967m のシーニゲ・プラッテ駅に到着。駅は断崖絶壁の上に あって、こから見る景色も大迫力だ。 展望台からユングフラウ 3 山の反対側を眺めれば、インタ ーラーケンの町やトゥーン湖まで遠望できる。こちらの眺め こからは歩いてグリンデルワルト方面へ抜 もなかなかだ けることができるので、ライゼゲペック ( → p. 208 ) を上手に利 用して、登山列車の旅とハイキングを楽しむのもいいだろう。 アルペン植物園 ツ Schynige Platte-Bahn(SPB) 1 インター ーケンへ 1 km 0 ・所要時間 ヴィルダースヴィル ~ シーニゲ・プラッテ約 50 分。夏季のみの 運行 ・乗車券 乗車券 ( スイスパス所持者への割引あり ) が必要。ユングフラウ パス有効区間 ・座席予約 不可。夏休み期間中、天気のよい週末などは大混雑することが ある。積み残されると次の列車まで待たないといけないので、早 めに行って多少待っことをおすすめする ・その他 ニゲ・プラッテ 山頂で、無料のハイキングシューズ、ストックの貸し出しサー *hynige 日 a ビスあり ・ウェブサイト •www.jungfraubahn.ch イルタースヴィル Wllde 「 swil プライトラヴェネン リンデルワルトへ 081
DayTrain ◎ティ・トレイン アイ・シー・イー ICE lnter City Express 鉄道先進国ツが誇る高速列車 ICE InterCityExpress ある。 シートにはモニターが設けられており、映 画が楽しめる。また、一部の駅にあるラウン ジを利用できたり、 1 等の利用客にはさまざ まな特典があるなど、まるで航空機のような サービスが受けられる。 282 年に登場した最 新型の ICE 3 は、急勾配でも走れる機能を備 え、展望座席が設けられている。スイスまで 乗り人れているのは ICE 2 。 ほとんどの列車に本格的な食堂車が連結さ れているのでゆっくり食事ができる。レスト ランとセルフサービスのノヾーラウンジで、時 間帯に応じてセットメニューやアラカルトメ ニューが用意されている。 写真 / 左 : スイス北 部の 3 大都市、チュ ーリヒ、 / ヾ丿レン、 / ヾ ーゼルとドイツ各地 を結ぶ右 : 1 等車 の車内。高級感か漂 う木製のインテリア 鉄道先進国のドイツが誇る高速列車。速さ だけでなく快適さにこだわり、車内はゆった りとした空間。シートは長時間座っても疲れ ないよう工学的にデザインされており、最高 40 度までリクライニングが可能。足元にもゆ とりがある。車体は気密構造になっており、 防音効果が高く、車内はとても静か。特に 1 等車は、ほかの高速列車と比較しても 1 車両 あたりの座席数が少ないため、かなり余裕が ICE lnter City Express ・おもな運行区間と所要時間 国際線 : ハンブルク→インターラーケン線 1 便 / 日約 10 時間 32 分※シーズンにより運休の日もあり ハンブルク→チューリヒ線 4 便 / 日約 7 時間 40 分 ハンブルク→バーゼ丿泉 6 ~ 8 便 / 日約 6 時間 分 シュトウットガルト→チューリヒ線 7 便 / 日約 2 時間 50 分 ・最高速度 250 ~ 300km / h ・クラス 1 等、 2 等 ・料金システム 区間乗車券と座席指定券を購入する。鉄道パスを持ってい る人は、座席指定券を購入する ・グルメ 食堂車あり キール ハンブルク アムステルダム プレーメン ハノーヴァー ベルリン イプチヒ ドレスデン C 訪 デュッセルドルフ 召にを 4 ァ〃ケルン フランク レト ど r 〃 2 ルト 。ュトゥ” ニュンヘン チューリヒ ガルミッシュ・ インターラーケンバルテンキルヘン バーゼル ベルン
NightTrain ◎ナ仆・トレイン 工リプソス Elipsos 芸術家の名前が付いた豪華夜行列車 を圏第ーを町鸞 3 ー第は戸 4 写真 / 左 : 寝ている間に移動。朝到 着できるので効率的に時間か使える 右 : グラン・クラーセのふたり部屋 の快適な 2 段べッド スペインとスイス、イタリア、フランスを で、夕食と朝食が付いている。ディナーは本 結ぶ豪華国際ホテルトレイン。かっては「タ 格的なフルコース。クラーセ・プレフェレン ルゴナイト」と呼ばれていた。 テは、シャワーはないが、ゆったりサイズの 工リプソスには 4 つのルートがあり、それ べッドで快適。グラン・クラーセとクラー ぞれのルートにスペインの代表的なアーティ セ・プレフェレンテの乗客は、マドリッドと スト名を冠している。チューリヒ、パリ、 ノヾルセロナ、ミラノの各駅で専用ラウンジが ラノといった人気都市を結び、使い勝手は非 利用できる。ビュッフェカーは、深夜 1 : 30 常によい。グラン・クラーセは、シャワーと までオープン。食事のあと、ゆっくり大人の トイレ、洗面台を備えたホテル仕様の個室 ナイトタイムを楽しむことができる。 日 iP505 ・おもな運行区間と所要時間 / ヾルセロナ ~ チューリヒ「バブロ・カザルス」約 14 時間 30 分 マドリッド ~ パリ「フランシスコ・デ・ゴヤ」約 13 時間 30 分 バルセロナ ~ パリ「ジョアン・ミロ」約 12 時間 バルセロナ ~ ミラノ「サルバドール・ダリ」約 14 時間 20 分 ・料金システム 乗車券と座席指定券がセットになった包括運賃チケットで の利用となる。ユーレイルバスなど、スイスとイタリアを含 んだ鉄道パスを持っている人は割引で利用できる。 ・寝台の種類 ( クラス ) グラン・クラーセ ( 1 等 ) 、クラーセ・プレフェレンテ ( 1 等、 洗面台付き個室 ) 、クラーセ・トウリスタ ( 2 等、洗面台付 き ) 、スリバレッテ ( 1 等、座席車、リクライニングシート ) ・グルメ 食堂車、ビュッフェカーも連結 ・公式サイト•www.elipsos.com バリ フリプールー : r•O ジュネーヴ リョン チューリヒ ノ マドリッド バルセロナ
NightTrain ◎ナイト・トレイン ンティナイトライン、魴。 夜行列車のイメージを変えた「走るシホデレ」 1 的 5 年にスイス、ドイツ、オーストリアの 3 カ国が共同運営する会社によって誕生した 国際寝台列車。現在はドイツ鉄道 ( DB ) によ る運営。それまでの夜行列車のイメージを塗 り替える快適さが売り物だ。「ホテルトレイ ン」と呼ばれるだけあって、設備やサービス が都市の高級ホテル並みに充実している。 スイス、ドイツ、オーストリア、オランダ をまたがって運行されており、 19 ルートがあ る。ルートによってフランクフルト、ノヾーゼ ル、ザルッカレクなどの駅にも停車する。 2 階建て車両の場合デラックスクラスは 2 るので、車窓からの眺めも抜群。デラックス 階にあり、パノラマ仕様の広い窓が付いてい はそれそ。れの個室に専用のシャワー、トイレ、 鏡、アメニティグッズ、電話などを完備して おり、まるで高級ホテルのよう。ウ工ルカム 写真 / 左 : 高級ホ テル並みの居住性を ドリンクのサービスもある。工コノミーでも 確保した寝台車 ミネラルウォーターやソフトドリンクのサー 右 : チューリヒから 国境を越えて北に向 ビスがある。すべての寝台には羽毛布団が用 かうときにせひ利用 意されているので、心地よい休息がとれる。 してみたい 鉄道旅行術 ′コペンハーゲンへ フレンスプルク アムステルダム City Night Line ・おもな運行区間と所要時間 チューリヒ ~ ハンブルク「コメット」約 12 時間 55 分 チューリヒ ~ ドレステン「ゼンパー」約 12 時間 40 分 チューリヒ ~ アムステルダム「ベガサス」約 12 時間 20 分 バーゼル ~ コペンハーゲン「オーロラ」約 15 時間 55 分 ・料金システム 乗車券と座席指定券がセットになった包括運賃チケットで の利用となる。ユーレイルバスなど、スイスとイタリアを含 んだ鉄道パスを持っている人は割引で利用できる。 ・寝台の種類 ( クラス ) デラックス、エコノミ 、クシェット ( 簡易寝台 ) 、座席 ( リ クライニングシート ) ・グルメ 食堂車 ( バー & ラウンジカー ) を連結。テラックスとエコノ ーには朝食が含まれており、ルームサービスで提供される ・公式サイト•www.citynightline.ch ハンプルク ベルリン ノレーウアー つレトムト デュッセルドルフ ケルン スイス発着の国際列車 ・レスデン プラハ C 訪 フランクフルト マンハイム カールスーエ バーゼル プ丿ーク ミュンの、ン 月 z パな へ ノ
DayTrain ◎ディ・トレイン アー・ンエー・ウ工 - TGV フランス生まれの超高速列車 TGV (Train Grande Vitesse) とは超高速列 車を意味し、 1981 年にパリ ~ リョン間に登 場した。 TGV はフランス全土 28 前後の都市 を結内路線と隣国に延びる国際路線があ る。国際路線は、パリからディジョン経由で ローザンヌまたはベルン、パリからプール・ カン・プレス経由でジュネーヴ、パリからス トラスプールとノヾーゼル経由でチューリヒを 結ぶリリア塚 ria 、マルセイユ ~ ジュネーヴを 3 時間 40 分で結ぶジュネーヴメッド Geneva- Med などがあり、スイスアルプスと南フラン 美しさでも知られるスイスアルプスのルート スのアクセスを快適なものにしている。 は特に人気が高く、ノヾカンスシーズンはチケ シャープなメタリックボディをもち、車内 ットがとりにくい。 のインテリアも洗練されている。車窓風景の 装備ももちろん充実。プライバシーが守れ る公衆電話やパソコン用の電源はビジネス客 写真 / 左 : バーセル 用の心配り。ファミリーが安心して過ごせる やチューリヒで使用 されている TG V- スペースは、家族旅行で利用する人向けのサ POS 右 : スイス ービス。一部では DVD の貸し出しを行って カ晗まれる地中海線 のほか、北ヨーロッ いる。食堂車も充実しており、ファーストク ハ、大西洋線の 3 ラスでは、有料ながら座席への食事サービス 系統の路線がある がある。 TGV ・おもな運行区間と所要時間 スイス方面 パリ→ジュネーウ線 4 ~ 6 便 / 日約 3 時間分 パリ→ベルン線 2 便 / 日約 4 時間 40 分 パリ→チューリヒ線 3 便 / 日約 4 時間 40 分 パリ→ローザンヌ線 4 便 / 日約 3 時間 55 分 ・最高速度 300km / h ・クラス ファースト ( 1 等 ) 、セカンド ( 2 等 ) ・料金システム 乗車券と座席指定券がセットになった包括運賃チケットで の利用となる。ユーレイルグローバル / ヾスなど、スイスとイ タリアを含んだ鉄道パスを持っている人は割引で利用でき る。 ・グルメ食堂車あり。また、ビュッフェ / バー車両もあ り、軽い食事が楽しめる ・公式サイト•www.tgv.* 、 ! 当第物襲 鉄道旅行術 ダンケルク ル・アーヴル プ丿ュッセル 丿ール召どを / 〃 ) クセンブルク G 砿ア〃 4 ストラスプール プレスト カン ルミルンバーゼル ノョン スイス発着の国際列車 トウール ナンアンェ ラ・ロシェル ボルドー ルンチューリ ローザンヌ ジュネーヴ = ラノ トリノ グルノープル 洋ントン リョン トゥールー マ ) セイユ 。ルビニ ャン イルン
DayTrain ◎ディ・トレイン チ切レヒノ CIS CisaIpino イタリアンストあふれる振り子式列車 イタリアとスイスを結ぶチザルピーノは、 写真 / 左 : 2009 年 に導入された ETR イタリアとスイスの鉄道会社が共同運行する 610 「チザルピーノ」 特急列車。イタリアが開発した「ペンドリー 右 : 振り子式車両 は地形の変イヒの激し ノ」という車体傾斜機構を備えた車両を採用 いスイス領内で特に している。ペンドリーノとは、カープにさし 活躍する かかったとき、振り子のように車体を大きく 傾けて走ることによって速度を落とさずに走 たボディ、車内も同系色でまとめられ、イタ れる機能だ。車両はアルストム社製。車体は リアらしいおしゃれな雰囲気が漂う。 カーデザインの第一人者であるジウジアーロ ファーストクラスでは新聞やウ工ルカムド によるもの。シルバー地に青のラインが入っ リンクのサービスがある。またビジネス客用 の装備にはパソコン用の電源があり、そのほ かオーディオ用へッドホンもある。食堂車で はコースでサープされるランチやディナーが あるので、せひイタリアワインとともに試し てみたい。 アルプスを貫くルートを走っており、山と 湖が連なる沿線の景色だけでなく、サンゴッ タルド、シンプロンといった長いトンネルを 通過するので、アルプスの北側と南側の風景 の変化が楽しめる。 0 CIS ChisaIpino ・おもな運行区間と所要時間 ミラノ→ジュネーヴ線 5 便 / 日約 3 時間 55 分 ヴェネッィア→ジュネーヴ空港線 1 便 / 日約 7 時間 ミラノ→バーゼル線 2 便 / 日約 4 時間 10 分 ミラノ→チューリヒ線 4 便 / 日約 3 時間 40 分 ・最高速度 250km / h ・クラス 1 等、 2 等 ( ツーリスト ) 。いずれもオープンサロン式 ・料金システム 乗車券と座席指定券がセットになった包括運賃チケットで の利用となる。ユーレイルグローバルバスなど、スイスとイ タリアを含んだ鉄道パスを持っている人は割引で利用でき る。 ・ 2 9 年 12 月 13 日をもってサービス停止 チザルピーノ社は 2009 年 1 2 月 13 日をもって、会社を解散する ことになった。今後は国際列車の種別であるユーロシティ ( EC ) 扱いとなり、チサルピーノのプランド名は使用されなくなる予定だ。 4 〃化 バーゼル チュ—! 」ヒ ベルン フィス ヌ ュネー ヴェネッィア トリエステ ノ ラ ボローニャ フィレンツェ
・ 1 日目 ( 要パスポート ) [ チューリヒ ] 7 : 07 → ( 旧 ) → 8 : 23 [ クール ] 8 : 30 →くべルニナ・エク スプレス〉→ 12 : 35 [ テイラーノ ] 15 : 40 → (R) → 18 : 07 [ サンモリッ モルテラッチュ氷河とベルニナ線 【参考日程】 ( 2009 年夏時刻 ) ツ ] ・ 2 日目 サンモリツツ泊 [ サンモリツツ ] 9 : 19 →くグレッシ ャー・エクスプレス〉→ 15 : 41 [ ブ リーク ] 15 : 57 → ( 旧 ) → 18 : 24 [ ジ ュネーヴ ] ベルニナ・エクスプレス、グレッ シャー・エクスプレスはすべて座 席指定となっている。事前に指 定券を購入してから乗車しよう。 途中下車して、世界遺産のアレッチ氷 河を見るのもいい ◎ヘルニナ・エクスプレスとグレッシャー・エクスプレスに乗る旅 1 日目はチューリヒからクール方面行き IR に乗車。進行方 向左側を確保しよう。クールからはベルニナ線に直接乗り人 れる直通のベルニナ・エクスプレスに乗る。スイスで一番の 山岳風景が楽しめる路線だ。全車座席指定。全体の座席数が 少ないので、時期によってはグレッシャー・エクスプレスよ りも席が確保しにくいときがある。イタリアの町テイラーノ では、念のためパスポートを携帯しよう。駅前にはイタリア 料理を出すレストランが数多くあり、本場のイタリア料理が 楽しめる。 テイラーノからは同じルートでサンモリツツへ。ベルニナ・ ェクスプレスに乗るのもよいが、比較的すいている普通列車 を利用するのも一案。景色のよいアルプ・グリュムやオスピ ツツオ・ベルニナ駅は、途中下車してハイキングをするのが おすすめだ。所要時間は普通列車でもベルニナ・エクスプレ スでもほとんど変わらない。サンモリツツ到着後は湖畔の散 策などを楽しもう。 2 日目はサンモリツツからプリークまでグレッシャー・エ クスプレスに乗車。約 6 時間 15 分の旅。グレッシャー・エク スプレスも座席を予約していく。 6 時間以上も同じ座席にず っと座っているのも退屈なので、直通で行くだけでなくバリ 工ーションを考えたい。この区間にも途中下車のポイントは いくつかある。例えば、サンゴッタルド峠ルートのハイライ トの悪魔の橋を見学するには、アンデルマットで下車する。 世界自然遺産に指定されたアレッチ氷河を眺めるにはフィー シュ Fiesch で下車し、ロープウェイに乗り換える。途中下車 した場合、到着はその分遅くなり、どちらもあとから普通列 車でプリークに向かうことになる。プリークからはスイス国 鉄に乗り換えてジュネーヴ行き IR に乗る。時間があれば、モ ントルーやローザンヌで途中下車したい。モントルーまで来 ればジュネーヴまでは 1 時間弱の道のり。 チューリヒ 0 サン ュネーヴ クール 、ツ テイラーノ
が行われ、驚くべきことに同年の 8 月 1 日には鉄道の運行が再 開された。現在では道路も線路も山崩れの現場を大きく迂回 するルートがとられている。 山崩れの後ろには、進行方向右側の上方にビス氷河が青白 い姿を見せている。氷河の真下にあるランダ nda 村は実は、 数回にわたって氷河の崩落の被害を受けている村だ。 写真 / 左 : 山頂を覆っているのがビ テッシュ ch 駅を過ぎると次は終点のツェルマット。前方 ス氷河。こちらも崩れてきそうな気 にマッターホルンが見えないかとわくわくするが、 こから 配で迫力満点右上 : ツェルマット の町なかから見るマッターホルン。 見える先の尖った三角形の山はクラインマッターホルン ( 小マ 列車から見られるのはほんの一瞬な ッターホルン ) 。マッターホルンはまだしばらくおあずけだ。 ので見逃さないように右下 : ツェ ルマットの駅前。カソリン自動車が 最後のラックレール区間を登り、行き違い用の待避線が終わ 入れない町なので、ホテルの送迎は るといよいよ終点のツェルマットが近くなってくる。短いト もつばら馬車または電気自動車で ンネルを通り過ぎたまさにそのとき、進行方向右側の車窓か ら前方上方にマッターホルンが。列車はすぐにカープするの で今度は左側の車窓から約 5 秒間。見えた、と思った瞬間に 列車は終点のツェルマット駅に吸い込まれていく。 90 「 906 発着駅 02 、 905 907 、 911 ・所要時間 9 : 00 ツェルマット 9 : 13 10 : 00 16 : 52 17 : 1 1 18 : 31 ツェルマット ~ サンモリツツ約 8 時間 ↓ ↓ ・乗車券 ブリーク 10 : 17 10 : 40 15 : 23 1 1 : 17 15 : 41 16 : 43 乗車券もしくは鉄道パス ( スイスパス、ユーレイルグ 1 1 : 55 アンデノレマット 12 : 24 12 : 43 13 : 57 14 : 21 ローバルバス、ユーレイルセレクトパス ) が必要。ユ 15 : 19 ーレイル系の鉄道パスだけでは乗車できない区間があ 13 : 06 13 : 22 デイセンティス・ミュンスター 12 : 52 13 : 52 13 : 07 13 : 52 るので注意 ・予約 14 : 47 14 : 47 15 : 14 クール 1 1 : 27 1 1 : 27 12 : 17 全席予約制。ただしプリーク ~ ツェルマット、デイセ ↓ ↑ ↑ ンティス ~ サンモリツツのみを乗車する場合は、空席 ↓ ↑ 16 : 48 ダヴォス・プラツツ ↑ 10 : 42 ↑ があれは予約なしでも乗車できる。予約料金は CHFIO ↑ 16 : 58 17 : 42 サンモリツツ 9 : 17 9 : 17 ~ 30 ( 区間、時期による ) 。日本でも予約可能 ・ウェブサイト ( 2010 / 5 / 13 ~ 10 / 17 ) ( * は 6 / 5 ~ 10 / 17 ) このほかにツェルマ •www.glacierexpress.曲 ット 10 : 13 発の 908 と、サンモリツツ 10 : 04 発の 909 * がある GIacier Express(Matterhorn Gotthard BahmRhätische Bahn AG) 氷河急行のスケジュール ↑ ↑ ↑ ↓ ↑ ↓ ↑ ↑ ↓ ↓ ↑ ↑ ↓ ↑ ↓ ↓ ↑ ↑ ↓ ↑ ↑ 034
◎鉄道ビクトグラム ( 絵文字 ) ロ lnformation 鉄道インフォメーション 運行ダイヤや運賃案内、列 車の運休や遅延情報を知る ときに利用する。観光案内 所とは異なるので注意。 手荷物預かり所 大きな荷物を預けておくの に便利。ただし営業時間が 決まっているので、受け取 り可能時間を確認すること。 Check-in ダイレクトチェックイン 主要 56 の駅では、帰国の 際、荷物のチェックインと 同時に航空券の搭乗手続き ができる。 レンタサイクル サイクリングが盛んなスイ スでは、自転車を運ぶ専用 車両を連結した列車があり、 無料で利用できる。 日 切符売り場 ( 発券窓口 ) 区間乗車券を購入する窓口 で、国内線と国際線で窓口 が分かれていることもある。 たいてい英語が通じる。 遺失物取扱所 駅や車内で荷物や持ち物を 紛失したときに届ける窓口。 発見されたときの連絡先や 受け取り方法も確認のこと。 待合室 列車の出発時刻まで無料で 利用できる。等級や禁煙・ 喫煙でスペースが分けられ ていることもある。 バス乗り場 ポストバスも列車の到着に 合わせて運行されているこ とが多いので、旅の予定が 立てやすい。 6 Reservation 予約窓口 列車の座席や寝台の予約窓 ロ。予約と一緒に区間乗車 券も購入できる。予定が決 まったら早めに予約を。 手荷物受渡所 ( ライゼゲペ ) 別送荷物の受け渡し窓口で 目的地までの区間乗車券か 鉄道パスを持っていればひ とつ CHFIO で利用できる。 カート置き場 おもにプラットホームにあ る。コインを入れるとカギ が外れ、所定の場所に戻す とコインは返却される。 Taxi タクシー乗り場 スイスのタクシーはトラブ ルも少なく安全な乗り物。 流しはいないのでタクシー 乗り場から乗る。 ロ コインロッカー スーツケースが入る大型の ものも多いので、ちょっと 身軽になりたいときに便利。 小銭の用意を忘れずに チェックインパゲーシ 帰国の際、駅で荷物をチェ ックインできるシステム。 旅行最終日に身軽に行動で きるメリットは大きい。 両替所 日本円やユーロをスイスフ ランに両替することができ る。週末や早朝、休日など も営業しているので便利。 船乗り場 湖の多いスイスではクルー ス船を加えることで旅に変 化がでる。駅から船着場ま での距離も近いことが多い。