管理会計 - みる会図書館


検索対象: 会計の基本がわかる本
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1. 会計の基本がわかる本

はじめに 企業はもとより、ビジネスパーソン一人ひとりの激しい競争の時 代がスタートしています。特定分野の高い知識と経験が問われてい るのです。しかし、そこにもうーっプラスアルフアの能力をつけれ ば、より明確化された「プロ・ビジネスパーソン」の姿が完成しま す。 その一つにアカウンティング ( 会計 ) 能力をお勧めします。会計 は企業規模や業種を問わず必須の分野です。専門分野 + 会計の二刀 流で知的武装してはどうでしようか。 ところが、会計の勉強は容易ではありません。簿記の知識や会計 用語というハードルのためです。しかし、簿記は経理スタッフ以外の 人には不要です。無理に簿記から入るとアレルギーになるでしよう。 会計は企業活動のモノサシです。測定は経理スタッフが担当しま すが、多くのビジネスパーソンは読む力が必要です。つまり、会計 情報がもたらす経営的な意味の理解が大切なのです。 そこで、本書では、簿記を使わず、会計用語を経理的な意味より も経営的なレベルで理解することを優先しました。 また、会計の勉強というと損益計算書と貸借対照表に落ち着きま すが、そのような狭い範囲に留めす、資金収支、管理会計、経営分 析などに広げて、興味があるテーマを拾い読みできるようにしてあ ります。さらに、個別テーマとして、減価償却や税金、資金繰り、 手形知識など、ビジネスの側面に近い内容を取り上げています。本 書は、新会社法による「純資産の部」への対応や、各種の新しい会 計基準についてもとり入れています。また、減価償却制度の改正に も対応しています。

2. 会計の基本がわかる本

佛けるための会計とは ・業績評価や意思決定に役立てるのが管理会計 管理会計とは何かを理解するには、その対局にある財務会計と比 較するとよい。財務会計は、企業の決算を外部の利害関係者へ報告 することを目的として法律で定められた会計である。このため、企 業自身が日々の管理に用いるには使いにくいところがある。そこで、 経営者の意思決定と業績管理のために役立つ情報の提供を目的とし た内部報告の会計として生まれたのが管理会計である。 管理会計は、古くは予算統制など目標設定と実績を測定し、業績 評価と管理をベースにしていた。やがて経営の近代化とともに、計 画や意思決定に役立てるように守備範囲を広げて意思決定会計とい う側面へと広がった。 ・未来志向の会計が管理会計 財務会計の損益計算書は過去の結果であり、貸借対照表は作成日 の状態に過ぎない。しかし、企業は日々変化しており、財務会計は 後追い計算であるとも言える。一方、管理会計は「この商品に重点 をおけば儲かる」とか「この目標値に向けて行動しよう」というよ うに将来を目指している。したがって、管理会計は未来志向の会計 と言える。 管理会計の学習の定番としては「損益分岐点、変動費、固定費、 限界利益」などになる。しかし、管理会計といっても難しいことを するわけではない。たとえば、販売数量の統計をとることは、現在 と将来の販売計画に役立てるためにどこの企業でもやっているはず だ。原価データを集めることも、コストダウンや原価管理に役立て るためである。こうしたことも、立派な管理会計の取り組みである。

3. 会計の基本がわかる本

財務会計と管理会計の違い 管理会計 内部報告 ( トップ・各担当部門 ) ・創意工夫して作成する ・形式にこだわらない 業績の評価、意思決定 の支援に利用する 現在と未来を見る 財務会計 外部報告 ( 株主・金融機関等 ) ・法律で作成義務がある ・形式を尊重する アウトブットは決算書 に表す 過去と現在を見る ・儲けるための管理会計 管理会計は未来志向 B/S 3 / 31 P/L 未来 現在 過去 ・ 157

4. 会計の基本がわかる本

会計の目的別体系 , = 会計への接し方 ・財務会計 ( 企業会計 ) 、株主、債権者など外部向け ・公開 ・簿記により決算書を作る 度 0 税務会計 ・国家・社会向け ・公開 ・税法により所得を計算する 0 管理会計 ・企業内部向け ( 経営者、管理者、担当者 ) ・非公開 、自由意思により作成する ( 非制度的 ) ・損益分岐点分析、限界利益管理、直接原価計算、 予算実績管理など

5. 会計の基本がわかる本

0 ひと口に会計というけれど その体系は ・会計は目的別、対象別に 3 つに分けられる 会計とは、いろいろな経営活動やモノをおカネで測定・評価して 経営に役立てることである。法律で決められた財務会計と税務会計 のほかに、法律に依存しない管理会計に大きく分けられる。一般の ビジネスパーソンにとっては、財務会計と管理会計が重要だ。 0 財務会計は様式が決まっている、外向けの会計 財務会計は簿記という方法で儲けや財産の価値を測定して、外部 の利害関係者 ( 株主、金融機関、債権者、取引先、税務署など公的 機関 ) に報告するための会計である。要するに外向報告のための会 計であり、社長や社員のために作っているわけではない。様式やル ールがバラバラでは困るから商法などで規制されている。 ー管理会計は自由な形式で、内向けの会計 管理会計は経営トップや各部門への内部報告として作るものだか ら、様式やルールは自由だ。損益分岐点分析とか予算編成などが管 理会計の定番だが、日々の仕事の意思決定に役立つような資料なら それはそれで立派な管理会計である。なお、内部用であるから原価 や販売データなどが使われるため、通常は「社外秘」である ( 詳し くは第 6 章参照 ) 。 だから、会計の学習は、一般に公開されて目にふれやすい財務会 t から始めてみよう。 なお、税務会計とは、税法に従って公平な課税所得や税額を算定 することを目的する会計のことだ。手続きとしては、財務会計によ って作られた決算をベースにして、税法特有の調整をして課税所得 を求めている ( P. 22 参照 ) 。 旨ロ

6. 会計の基本がわかる本

ノ好評既刊図書 財務・会計のレシビ 山口文紀 [ 著 ] 企業会計の基礎知識から応用知識はもち ろん、会社で直面するあらゆるシーンの 意思決定で使うためのスキルを丁寧に解 説。 ・ A5 判 232 頁・ お客さまの業務がわかる 改訂版 SE のための会計知識 篠田昌典、栗原直樹 [ 著 ] ・ A5 判 280 頁・ 実務入門 顧客の各業務をフローで示し、それに沿 って具体的な伝票・帳票と仕訳例、シス テムのイメージを組み合わせながら会計 処理をわかりやすく解説。 これなら読める決算書 嶋敬介 [ 著 ] ・ A5 判 224 頁・ 身近な題材を例にしたイラスト図解を掲 載し、実在企業の最新決算書を事例にし て実践的に理解でき、著者との対話形式 で疑問点がわかりやすく整理できる書。 ココまでできる儲かる会計 北岡修一 [ 著 ] ・四六判 224 頁・ 税理士として数多くの会社の経営状態を 「会計診断」によって改善してきた著者 が、儲かる会社にするための会計の使い 方を教える画期的な一冊。 日本能率協会マネジメントセンター

7. 会計の基本がわかる本

儲けるための管理会計 管理会計は、企業が将来をめざ して活動するうえでの指標を割り 出す未来志向の会計といえます。 第 6 章は、損益分岐点、変動費、 固定費、限界利益の基本的な考え 方と見方のポイントを解説します。

8. 会計の基本がわかる本

ロ会計をビジネスの 標準語にしよう ・会計とは経営のモノサシだから無関係ではいられない 多くのビジネスパーソンにとっては「会計 = 経理部門の仕事」と いう認識だろう。たしかに会計業務は経理の仕事だが、元になる 日々の取引はすべての社員に関係している。営業の仕事は売上につ ながるが、その存在は人件費という費用になるし、鉛筆 1 本買えば 消耗品費になる。工場で働く人の給料は製造原価に入る。 販売不振になれば在庫が増え、不良率が高ければ原価が上がるよ うに、経営上の問題点は会計数字に表れる。ライバルや取引先の実 態調査にも決算書が使われる。会計数字のみが正しい姿を映すわけ ではないけれど、会計とは経営のモノサシであることに違いない。 ・企業の一員として会計の知識は不可欠 問題は数字に正面から向き合うか、苦手意識や無関心で背を向け るかにある。できるビジネスパーソンは自分の専門外であっても会 計を意識するものだ。 日々、売上や利益の数字を口にしながら、実はよくわかっていな いという肩書きだけの管理職もいるけれど、それが許される時代は 終わった。これからは会計の基本用語くらいは常識語として社内で 語れるようなレベルが要求される。 つまり、会計はビジネスランゲージとして重要なのだ。社内での 会話に会計用語や数字が飛び交うようでないと、数字に強い企業に はなれない。会計は「 accounting: アカウンティング」と表現され る。この機会にアカウンティング能力を高めよう。

9. 会計の基本がわかる本

ー第 1 章理解度確認テスト 問 次の文章を読み、正しいものには〇、間違いには X を付けな さい。なお間違いのときは正しい文章になるよう語句を書き 換えなさい。 1 . 上場企業等は年間決算の終了後 3 か月以内に決算短信を金融 庁に提出しなければならない。 ローー 2 . IR とは投資家向けのホームページのことである。 ロ 3 . 四半期決算は年に 4 回行う 3 か月間の決算である。 ロ 4 . 一般に出資比率が 50 % 超を子会社と呼ぶ。 ロ 5 . 財務三表と呼ばれるのは、貸借対照表、損益計算書、資金繰 り表である。 ロー 6 . 管理会計は内部報告のための会計、財務会計は外部報告のた めの会計である。 ロ 7 . 税法の益金とは、財務会計の収益に対応した言葉である。 ロ 8 . 2006 年の会社法施行からは「資本の部」という表現はなくなった。 ロ 9 . 退職給付会計や減損会計は損益計算書の透明化を促進した。 ロー 10. 損益計算書はある時点の経営成績を示し、貸借対照表はある 期間の財政状態を示している。 ロ 一一一会計への接し方 ・ 37

10. 会計の基本がわかる本

索 引 減価償却・ 減損会計・・ 交際費・ 構造改革費用 固定資産・・・ 固定長期適合率 固定費・ 固定費の変動費化 固定負債・・ 在庫回転期間・・ 財務会計・・・ 債務超過・ 財務レバレッジ 資金繰り 自己株式・・・ 自己資本・・ 自己資本比率・・・ 支払手形・・ 四半期決算 社債・ 純資産の部 少数株主利益・ 剰余金・・ 新会社法・・ ステークホルダー 税効果会計 製造原価報告書・ ・・・ 162 ・・・ 104 ・・・ 84 安全性分析・ 受取手形・ 売上原価・・ 売上債権回転期間 売上総利益 売上総利益率・・・ 売上高・・ 売掛金・・ 営業外収益 営業外費用 営業利益・・ 営業利益率・・ 買掛金・ ・・・ 88 会社法・・ ・・・ 31 貸倒引当金 ・・・ 76 株主資本等変動計算書・・ ・・・ 124 管理会計・ ・・・ 156 キャッシュフロー計算書・・・ ・・・ 144 金融収支・・ 金融商品取引法・・ 繰越利益剰余金・・ 黒字倒産・ 傾向分析・ 経常利益・・ 経常利益率・・ 決算公告・・ 決算短信・・・ ・・・ 194 ・・・ 74 、 116 ・・・ 120 ・・・ 56 ・・・ 80 ・・・ 196 ・・・ 158 ・・・ 170 ・・・ 86 ・・ 44 ・・・ 184 ・・・ 46 ・・・ 178 ・・・ 42 ・・・ 74 ・・・ 52 ・・・ 50 ・・・ 178 ・・・ 186 ・・・ 20 ・・・ 130 ・・・ 192 ・・・ 136 ・・・ 95 0 1 っ 0 9 、っ 0 、 6 【 0 1 1 っ 1 ワ〕「 / 4 8 -4 8 ワ 3 -4 LO ワ】っ「 / 0 「 / 、 1 11 1 1 ・ 213