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検索対象: いじめの現場 : 子どもたちの叫び声
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1. いじめの現場 : 子どもたちの叫び声

1 ろ 4 者にしか見えません。 ・いじめる側にこそ、いにゆがみがある 「いしめ伝一言板」を毎週、胸の痛む思いで読ませていただいている二児の子どもの母親です。 現高校二年の息子は、小学校高学年ころから、先輩に「ムカつく顔」となぐられ、中学校では 完全な村八分にあい、灰色の中学校生活を過ごしました。なぜいしめられるのか、当人も、さ さえてあげたい親にもわかりません。いしめられることでコンプレックスばかりか蓄積されて : 息子は多感な中学 いきます。「おれはみんなに嫌われている」「近寄るとみんなが逃げる」 生生活の中で自信を失い、表情から活気が消えていきました。「昼休みがつらい。仲間に入れ て、と言っても無視されるし、机にうつぶせて寝るしかない」、そう言いました。 相談した先生は「おまえの被害妄想」として、いしめを直視することをさけました。教師も、 ひとりの生徒の人権よりも、その他の生徒側に立ち、ひとりのいしめられる生徒の犠牲によっ て守られるクラスの平穏を選択します。 のろまでドンクサイ人もいるでしよう。人間関係に不器用な人もいるでしよう。でも、いし めてもいい理由にはなりません。専門家や教師の一部は「いしめられる側にも問題がある」と 公言しますが、これは暴言です。都合の良い大人の容認が、いじめを増幅させている気がして ( 宮崎・高一・修羅 )

2. いじめの現場 : 子どもたちの叫び声

強くならなきやと励ましたのにーー・・・・・母 ( 歳 ) の話 死亡推定時刻は午後三時だそうです。おじいさんが突拍子もない声出して、私が畑から帰っ 撃 てきたら、やってました。そこ ( 家の裏 ) ですよ。午後四時ごろ、学校に電話しました。木は もう切っちゃいましたよ。亡くなる前の二週間くらい、元気なくて、プスッとしてて、どうし 章 第たのかなと思っていたんですが、中三ですから、受験勉強で悩んでるのかな、声かけたら悪い 一度、実力テストが近いのにマンガ読んでていいのかなと思って な、と一人にしておいた。 年月日 / 千葉県市原市 ) ・中学 3 年女子の自殺 ( 2000 残されたメモににじむいじめの卑劣さ ニ〇〇〇年十月十三日、千葉県市原市立中学三年の女子生徒が「あいつらは絶対許さない ふくしゅう 復讐してやる」とメモを残し、自宅裏で首をつって自殺した。女子生徒へのいじめは小学ニ 学校側 小学四年のときと中学三年の六月に自分で手首を切っていた 年生のころから始まり、 はいじめを把握して解消にあたり、中学ニ年のニ学期でいじめはなくなったと思っていた 事件直後に両親と学校長、市原市教育委員会に聞いた。

3. いじめの現場 : 子どもたちの叫び声

249 第 3 章ーー希望 そのためには、自分が生きている社会や環境が平和であること。戦争がないだけでなく、 や人権が守られる社会が土台にあって初めて楽しく生きられるのです。薬害エイズの被害にあ ってわかりました。一一度と同しことを繰り返さないように、自分が今できることをやっていき たいです。「子どもたちがのびのびと生きられる」、それが僕の理想の社会です。 〈薬害エイズ〉 ナ夛カ熱の輸入濃縮血液製剤の投与によって、各地で血 ェイズウイルス ( ー > ) の混入しこロ、 友病患者を中心にー > 感染者が発生。血友病治療のほかにも、肝臓病の治療などに使われ、 国内では一九八〇年代前半に被害が広がった。ェイズ発症で死亡した国内の血友病患者はこれ までに五百人を超える 感染者らは八九年、国と製薬会社五社を相手に東京、大阪両地裁で損害賠償請求訴訟 ( いわ ゆるー > 訴訟 ) を起こした。訴訟は九六年三月、国と製薬会社が患者側に一人あたり一律四 千五百万円の一時金を支払うことで和解が成立した。 九七年から専門医、厚生省 ( 現、厚生労働省 ) 官僚、元ミドリ十字社長らに対する刑事責任 ・ 6 ・ 3 付 ) ( 朝日中学生ウィークリ をめぐる裁判が始まっている

4. いじめの現場 : 子どもたちの叫び声

なりません。いしめる側の責任はだれが正すのでしようか じめる相手を刺した事件、放火をして いしめられる側の少年の悲しい事件がありました。い 加害者の家庭環境や生活環境が問題視されてしまうのですが、心 老女を死亡させた事件 : ・ かねじれるはど傷ついて、血を吐くほど追いつめられた生徒の背後に、そのように精神的に追 いつめたいしめる側の責任を問う人は皆無です。私はあえて言います。「手は白く汚れていな くても、きみはこの少年の間接的であっても、立派な共犯者だよ」と。 疎外される者の心の痛みや、孤独でいる不安を「いじめられている側」以外の親子で、ある いはクラスの問題として話し合ってもらいたいと願います。いじめられる側は、親も子も傷つ きながら真剣に話し合い、もがく時間があります。しかし、いじめる側の親子、傍観者の親子 は、こ、つしたことを話し合う時間かあるのでしよ、つかいしめることで、知らんぶりをするこ とで、ひとりの犯罪者を生み出しているかも知れないと考えた時、いしめられる側だけの間題 ではないことに気付いていただけると思います 実 現 犯罪が起こった時「問題は家庭にある」と言われます。本当に、それだけでしようか ? 章しめられて傷ついて、人に失望し、生きることに失望し、それらを心にかかえ切れなくなった 第 時、かわいい我が子が明日の事件の主役になっても不思議ではないのです。 犯罪者になる少年は「犯罪者になりたい」のでしようかいじめられる側に、どんな責任か