②保健医療サー分野【基礎・総合】 格保持者は免除、総合は医師、歯科医師のみ免除されています。 基礎は 15 問、総合は 5 問出題されます。基礎は医師、歯科医師、医療系の国家資 ・ー保健医療サービス分野の 構造を知ろう 保健医療サービス分野の試験は、基礎と総 合に分かれていますが、境界が不明瞭なため、 両方勉強しておいたほうがよいでしよう。こ の分野の内容は、主に居宅・施設サービス、 高齢期の特徴や疾患、介護技術などから成り 立っています。 保健医療サービス分野の構造 訪問看護、介護予防訪問看護 ( 訪問リ八ビリテーション、居宅療養管理指導、 居宅サービス ( 介護予防サービス含む ) ・通所リノリテーション、短期入所療養介護、介護予防短期入所療養介護など。 2 施設サービス 3 高齢者の特徴 高齢期に多い疾患 6 介護技術 リハビリテーション 雇高齢者への医学的な対応 136 介護老人保健施設、指定介護療養型医療施設など。 ・生活不活発病、脱水など。 アルツノ \ イマー病、せん妄など。 排泄介助、食事介助、ロ腔ケアなど。 リ八ビリテーション資源、基礎知識など。 ターミナルケア、急変時の対応など。
3 福祉サー分野 免除されています。範囲が広く、どの項目からもまんべんなく出題される傾向にあ 出題数は 15 問といちばん少なく、社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士には る分野です。 ←福祉サービス分野の構造を 知ろう 福祉サービス分野は、出題数は少ない分 野ですが、学習内容はボリュームがあるた め、どのように取り組んだらよいか迷う分 野です。居宅サービスや介護老人福祉施設に ついては、分量的にも内容的にも中心をなす といえますが、それ以外の事柄についても軽 んじるわけにはいきません。どれもケアマネ ジャーには、必須の知識といえます。 福祉サービス分野の構造 , 訪問介護、訪問入浴介護、通所介護、短期入所生活介護、福祉用具、 146 3 生活保護制度 3 障害者福祉制度 社会資源の活用 ソーシャルワーク 6 高齢者の権利擁護 高齢者ケアの基本理念 ( 介護予防サービス含む ) 地域密着型サービス 介護老人福祉施設 ( 介護予防サービス含む ) 住宅改修など。 居宅サービス 一生活保護法など。 障害者自立支援法など。 フォーマ丿レサービスなど。 個別援助技術など。 成年後見制度、日常生活自立支援事業、高齢者虐待防止法など。 ICF など。 夜間対応型訪問介護など。 。サービス内容、運営基準など。
①介護支援分野 保険給付の種類 要介護 1 ~ 5 の認定を受けた人に対する給付 ①夜間対応型訪問介護 ②認知症対応型通所介護 3 小規模多機能型居宅介護 認知症対応型共同生活介護 3 地域密着型特定施設入居者生活介護 ⑥地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護 ■居宅サービス チェックー 1 ・地域密着型サービス 《訪問サービス》 訪問介護 訪問入浴介護 訪問看護 訪問リ八ビリテ - ション 居宅療養管理指導 ( 医師・薬剤師などから ) 通所介護 ( ディサービス ) 通所リハビリテーション ( デイケア ) 短期入所生活介護 ( ショートスティ ) 短期入所療養介護 ( ショートスティ ) 特定施設入居者生活介護 ( ケア八ウス・有料老人ホームなど ) 福祉用具貸与 特定福祉用具販売 ①② 3 ④⑤⑥①①⑨そ⑩・・ ■施設サービス 介護保健施設サービス 介護療養施設サービス ■居宅介護支援 ■住宅改修 3 市町村特別給付 ②介護予防給付 要支援 1 ・ 2 の認定を 受けた人に対する給付 ( 横だしサービス ) ①②以外の給付で、特別な事情によ り要介護・要支援状態の軽減、悪化 の防止のために市町村が条例で定め、 独自に給付するもの。たとえば、配 食サービスや移送サービスなど。 上乗せサービス ( 支給限度額の 引き上け ) 区分支給限度額 横たしサーヒス ( 介護保険法に 市町村特別給付 ( 介護 定められた給付 ) 保険法以外の給付 ) ■介護予防サーヒス ①介護予防訪問介護 ②介護予防訪問入浴介護 3 介護予防訪問看護 ④介護予防訪問リ八ビリテーション 3 介護予防居宅療養管理指導 0 介護予防通所介護 ①介護予防通所リハビリテーション ①介護予防短期入所生活介護 ⑨介護予防短期入所療養介護 ⑩介護予防特定施設入居者生活介護 ・介護予防福祉用具貸与 ②特定介護予防福祉用具販売 ①介護予防認知症対応型通所介護 ②介護予防小規模多機能型居宅介護 3 介護予防認知症対応型共同生活介護 ■地域密着型介護予防サービス ィー CN CO ー介護予防支援 ■住宅改修一 134
地域包括支援センター ~ 、一 でも大切な支援介護予防サビスについて知っておこうい ・地域包括支援センターで働く ケアマネジャーには、要介護者の支援だけではなく、要支援者が要介護に移行しないように とプランを作成し支援していく仕事があります。これらは介護予防サービスと呼ばれます。 要支援 1 、 2 を対象に支援する 2005 ( 平成 ] 7 ) 年の介護保険制度改正 ずに、できる限り在宅で生活できるように介 によって、要支援 1 、 2 の方を対象に、生活 護予防サービスの組み合わせを考えていくの 機能の向上を目的に介護予防サービスが提供 もケアマネジャーの仕事です。 されることになりました。 要支援から自立へと導くことも目的とする 要支援の方といっても、変形性膝関節 ため、サービスの特徴は、たとえばホームへ 症で家の中をようやく移動できるような方 ルバーの利用などに関しては、家事を協同で 行うなど、要介護の方のサポートとはちがっ や、日常生活を送っているものの特定疾病の せきちゅうかんきようさくしよう 脊柱管狭窄症がある方など、さまざまなケー た側面があるのも特徴です。 スがあります。これらの方がこれ以上進行せ 介護予防サービスの種類 2. 地域密着型介護予防サービス 1. 介護予防サービス 介護予防認知症対応型共同生活介護 介護予防小規模多機能型居宅介護 介護予防認知症対応型通所介護 介護予防訪問介護 介護予防訪問入浴介護 介護予防訪問看護 介護予防訪問リ八ビリテ ーション 介護予防通所介護 介護予防通所リ八ビリテ ーション 介護予防福祉用具貸与 介護予防短期入所生活介護 介護予防短期入所療養介護 介護予防居宅療養管理指導 介護予防特定施設入居者生活介護 特定介護予防福祉用具販売 3 介護予防支援 4. 住宅改修 66
・②介護保険制度のあらまし ・介護予防サービスの中心を担う 福祉ではなく、予防することが大切であると 地域包括支援センターの役割 いう考えに基づいて行われるものです。 介護保険のなかには、予防重視サービスと この中心を担っているのは、地域包括支援 して確立されているものがあります。これは、 センターで、市町村をもっと細かい生活圏域 要介護者を除く軽度者、つまり要支援の認定 単位に分け、管轄しています。この前身は在 を受けた人向けのサービスで、「介護予防サー 宅介護支援センターでしたが、地域活動の強 ビス」といわれます。そして、「介護になっ 化と予防事業の担い手として、 2005 ( 平成 たから援助しましよう」という一方向からの ] 7 ) 年の改正で地域での役割を強化した形 ノを = , ク ! 居宅サービス / 施設サビス 0 居宅サービス 訪問介護 訪問入浴介護 訪問看護 訪問リ八ビリテーション 居宅療養管理指導 通所介護 ( ディサービス ) 通所リ八ビリテーション ( デイケア ) 短期入所生活介護 ( ショートスティ ) 短期入所療養介護 ( ショートスティ ) 福祉用具貸与 認知症対応型共同生活介護 夜間対応型訪問介護 1 訪問サービス 2 通所サービス 短期入所サービス 3 ( ショートスティ ) 4 その他 22
←保健医療サービス分野の 傾向や学習ポイント また、居宅サービスの範囲は広くボリュー ムのある内容なので、それぞれの目的と具体 的内容を、整理して理解しておきましよう。 保健医療サービス分野は、どの分野からも 保健医療サービス分野の構造にそった出題 出題される傾向があるので、まんべんなく学 傾向と問題を掲げます。できなかったところ 習しておくことが大切です。 とくに高齢期の疾患の特徴や褥瘡、脳血管 は問題のロ欄にチェックして、今後の学習の 参考にしてください。 障害、認知症などについては、よく出題され ます。それぞれの症状と介護ポイントを整理 しておきましよう。 ケアマネジャーの試験をチェック 居宅サービス ( 介護予防サービス含む ) について ・傾向と学習ポイント・ ①訪問看護、介護予防訪問看護、訪問リハヒリテーション、 居宅療養管理指導なと 居宅サービスのうちの訪問看護、介護予防訪問看護、訪問リ八ビリテー ション、居宅療養管理指導などについては、毎年出題される傾向にあり ます。それぞれの目的と実施される内容をおさえておくことが必要です。 この他、通所リ八ビリテーション、短期入所療養介護などを表にまと めて整理しておきましよう。 ②総合的な問題に注意 居宅サービスに関しての具体的な設問以外に、近年では総合的な問題 も出題されています。 137
←福祉サービス分野の傾向や や障害者基本法などをはじめとする障害者福 学習ポイント 祉制度や、高齢者の権利擁護に関しては、概 要とポイントを整理しておくことが大切にな 全体としての出題傾向は、居宅・施設サー ビス、ソーシャルワークなどに関する事柄が ります。 福祉サービス分野の構造にそった出題傾向 中心になっています。内容が膨大にわたるの で、時間をかけて学習する必要があります。 と問題を掲げました。できなかったところは また、それ以外の項目からもまんべんなく 問題のロ欄にチェックして、今後の学習の参 出題されており、とくに、障害者自立支援法 考にしてください。 居宅サービス ( 介護予防サービス含む ) について ①訪問介護、訪問入浴介護、介護予防訪問介護なと 毎年複数問出題されています。サービス提供責任者やサービスの目的、 サービス内容・特徴などを整理しておきましよう。訪問介護のサービス 提供責任者や居宅サービス計画などに関しては、近年出題されています ので、注意が必要です。 ②通所介護、介護予防通所介護 毎年 1 ~ 2 問ほど出題されています。これらのサービスの内容、人員 基準、運営などをまちがえないようにしておきましよう。 3 短期入所生活介護、特定施設入居者生活介護、介護予防 短期入所生活介護なと 毎年 1 ~ 2 問は出題されています。各種サービスの目的や対象者をと りちがえないようにしておきましよう。近年では特定施設入居者生活介 護に関する対象者や計画についての出題がされていますが、いすれのサー ビスについても表などに整理しておく必要があります。 ケアマネジャーの試験をチェック ・傾向と学習ポイント・ 147
は与がえた問題はロ欄にチェックしようい ; 試験にトライ 介護老人福祉施設について適切なものはどれか。 ロ 1 介護老人福祉施設では、生活相談員を置かなくてはならない。 ロ 2 介護老人福祉施設では、可能な限りの居宅での復帰に向けた援助をしなければならない。 ロ 3 医師は入所者 100 人に 1 人以上必要とされ、常勤でなくてはならない。 解答と解説 ケアマネジャーの試験をチェック 1 〇社会福祉士や社会福祉主事などの有資格者がこれにあたる。 2 〇基準第 1 条第 1 項にも定められている。 3 x 医師に関しては健康管理や療養上の指導ができる必要な数で、非常勤でもよい。 , = ま与がえた問題はロ欄にチェックしよう 試験にトライ 介護予防通所介護について適切なものはとれか。 ロ 1 サービスを行う期間の終了までに、少なくとも 1 か月に 1 囘はモ二タリングを行う。 ロ 2 管理者は介護予防通所介護計画の作成を看護師に委任することができる。 ロ 3 事業者は利用者の安全面を最大限考慮してサーヒスの提供を行う。 解答と解説 1 x モニタリングは、サービスを行う期間の終了までに、少なくとも 1 回行うことになっている。 2 x 介護予防通所介護計画の作成は管理者が行う。 3 〇記述のとおりである。 A 方色殳 0 ロロロロ ロロロ ロロ 0 0 149
②保健医療サービス分野【基礎・総合】 高齢期に多い疾患について ・傾向と学習ポイント・ 140 ・傾向と学習ポイント・ 食事介助に関しては、嚥下障害なども合わせて学習しておきましよう。 3 食事介助 クしておきましよう。 排泄介護に関しては介護のポイントを整理し、褥瘡への対応もチェッ ②排泄介護や褥瘡ケア 出題されている出題頻度の高い分野です。 この分野は、排泄介助、食事介助、ロ腔ケアなど、毎年必す 4 問ほど ①排泄介助、食事介助、ロ腔ケアなと 介護技術について ても知っておきましよう。 症状の特徴をおさえることが大切です。特定疾患と呼ばれる難病につい 3 バーキンソン病 よく出題されます。認知症の症状、ケア、支援などをまとめておきましよう。 ②認知症 合併症などや検査値なども覚えておきましよう。 整理しておくことが大切です。また、糖尿病については、予防、食事療法、 脳血管障害は、脳内出血、脳血栓、脳塞栓、くも膜下出血などの特徴を や症状、介護のポイントなどを表にまとめておくことが大事です。とくに どれも複数問出題されている傾向にあるので、各疾患については、原因 ①脳血管障害や糖尿病なと
地域包括支援センターは、介護保険法改正によって新たにつくられた機関です。 ここには、主任ケアマネジャーが配置され、相談・助言・指導などの業務にあたっ ています。 0 地域包括支援センターの役割 それの相談業務にあたっています。 主任ケアマネジャーは、 2005 年の介護 地域包括支援センターは、地域住民の保健・ 保険法改正により創設されたもので、地域包 福祉・医療の向上、心身の健康維持や生活の 安定などを目標に、地域における総合的なマ 括支援センターでの相談、プラン作成、ケア ネジメントを行い、問題解決に向けての取り マネジャーへの支援などを行います。 居宅や施設のケアマネジャーの仕事は、要 組みを実践していく機関です。この機関は、 2005 年の介護保険法の改正に伴い創設さ 支援や要介護者の支援を行います。しかし、 れました。ここでは、①高齢者の実態を把握 地域包括支援センターでは、「要支援 ] 、 2 」 する総合的な相談窓口機能、②介護予防マネ に認定された人、非認定であるがこれから要 ジメント、③権利擁護事業、④介護サービス 介護・要支援になるおそれのある「特定高齢 者」を対象に、地域において介護予防サービ 以外のさまざまな生活支援も含む包括的・継 スの提供をマネジメントしていきます。 続的マネジメントを目標としています。 そのためには、主任ケアマネジャーは、関 夛主任ケアマネジャーの役割 連機関相互のネットワークをつくり上げて、 地域の高齢者の支援体制を強化していく役割 地域包括支援センターには、総合的な相談 窓口機能として社会福祉士、介護予防マネジ を担っています。 具体的には、民生委員、ボランティア団体、 メントとして保健師、包括的・継続的なマネ ジメント・ケアマネジャーの支援として主任 福祉事業者、自治会の人々などと、地域ケア ケアマネジャーなどの職員が配置され、それ についての会議を開くこともあります。また、 64