水 - みる会図書館


検索対象: 昆虫世界のサバイバル 3
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1. 昆虫世界のサバイバル 3

こんちゅう 記虫サバイバル かかくちしき 料学知識 こんちゅう すいせいこんちゅう みず す 水に住む昆虫、水生昆虫 すいちゅうせいかっ いっしよう のぞ こんちゅう すいせい すいせい ないりく すいせいこんちゅう あさみすべ こんちゅうるいそうしよう 一生または一部を水中で生活する昆虫類を総称して水生 ( 水棲 ) 昆虫といいま す。海で生活する何種類かを除いたほとんどの水生昆虫は、内陸の河川や湖など、 みずくさ たんすいせいかっ 淡水で生活します。水生昆虫は、深い水よりも浅い水辺や水草の生い茂った所に おおせいそく 多く生息します。 すいせいこんちゅうせいそくち 水生昆虫の生息地と種類 すいせいこんちゅう こんちゅう かせんみずうみ なんしゆるい うみせいかっ しげ お みず すいせいこんちゅう しゆるい す みず こんちゅう みずす なが すかんきよう 水生昆虫は、住む環境によって流れる水に住む昆虫と、水がたまった所に住む 昆虫とに分かれます。流れる水には主にカゲロウの幼虫、ムラサキトビケラの幼 虫、カワゲラの幼虫などが住んでいます。水がたまった所にはコウチュウ目のゲ ンゴロウ、ミズスマシ、ガムシなどのほか、カメムシ目のタガメ、ミズカマキリ、 タイコウチ、コオイムシ、マッモムシ、アメンポなどが住んでいます。トンボの 幼虫の中には、流れる水に住むものと、水がたまった所に住むものがいます。 こんちゅう みす 陸から水へと移動した昆虫 すいせいこんちゅう ようちゅう みす おも なが みす ようちゅう ちゅう す みず なが なか ようちゅう いどう のが てんてき さが こんちゅう りくじようす 水生昆虫は、陸上に住んでいた昆虫がえさを探したり、天敵から逃れるために てきおう 水中に入って適応したといわれています。その証拠を三つあげることができます。 ーっ目は、昆虫の殻が水を通さないキチン質である点。ニつ目は、陸上のよう てん に、水中でも空気呼吸をするという点です。ほとんどの水生昆虫は、さまざまな 方法で大気中から空気を得ています。三つ目は、水生昆虫が全世界に生息する 100 万種以上の昆虫の中ではとても種類が少ないという点です。 水中は食べ物も 希いから たくさんあるしね。 しよう みつ すいちゅう はい りくじよう め てんふた からみすとお こんちゅう ひと すいせいこんちゅう すいせいこんちゅうぜんせかいせいそく きゅう くうき すいちゅう め みつ くうき たいきちゅう ほうほう てん しゆるいすく こんちゅうなか まんしゆいしよう すいら・ . う - ん一 . もの 0 0 つ ) 0

2. 昆虫世界のサバイバル 3

こんちゅう 昆虫サバイバル かかくちしき 科学知識 みす すいちゅうしよくぶつ す 水に住む水中植物 すいちゅうしよくぶつ すいちゅうみずべ 水中植物とは、水中や水辺に生息している植物体のすべて、または一部が水中 せいそく しよくぶったい すいちゅう かんが かいか りくしようしよくぶっすいちゅう きちルう も はな つ さ すいちルうしよくぶつ すいせいすいせい しよくぶつ 気中で開花することから、陸上植物が水中に移ったものと考えられています。 根元と通道組織 ( 水と養分が移動する管 ) を持っていて、生殖器官である花が空 せいしよくきかん ねもとつうどうそしきみすようぶん に浸かっている植物を指し、水生 ( 水棲 ) 植物ともいいます。これら水中植物は、 しよくぶつ 水を浄化する水中植物 すいちゅうしよくぶつ みずじようか そくしん ゆうきぶつぶんかい おせんぶっしつきゅうしゅう 水中植物は、汚染物質を吸収して有機物の分解を促進し、重金属を浄化するこ すいちゅう とができます。ホティアオイは水中のカドミウムを、アカウキクサはカドミウム すいちゅうしよくぶつ じようか しゅうきんぞく あえん じようか し をはじめとした亜鉛、ニッケルなどを浄化させることで知られています。これら きゅうしゅう けつごう しつ まわ しよくぶっさいぼう みすいうか けつごう かんきよう しゅうきんぞく を吸収して結合させることで水を浄化します。 植物の細胞には、重金属と結合するタンバク質があるため、周りの環境の重金属 しゅうきんぞく すいちゅうしよくぶつぶんるい 水中植物の分類 みずうみぬま たんすい すいちゅうしよくぶつ 水中植物は、淡水の湖、 ちょすいち 、貯水池、河川、畑、湿地などに生息しますが、 かせんはたけ しっち せいそく ちゃくせいすいちゅうしよくふつ 成長する状態によって固着性水中植物と浮標性水中植物に分類することができま ていすいしよくぶっちゅうすいしよくぶつ す。固着性水中植物は、挺水植物 ( 抽水植物とも呼ふ ) 、浮葉植物、沈水植物に、 ふひょうせいすいちゅうしよくぶつ ぶんるい じようたい せいちょう ふようしよくふつ よ ちゃくせいすいちなうしよくぶつ ちんすいしよくぶつ ふゆうしよくぶつ わ ふすいしよくぶつ ふひょうせいすいちゅうしよくぶつ 浮標性水中植物は浮水植物と浮遊植物に分けられます。 くぶん 挺水植物 ふようしよくぶつ 浮葉植物 ちんすいしよくぶっ 沈水植物 浮水植物 ふゆうしよくぶつ 浮遊植物 ていすいしよくふつ ふすいしよくぶつ とくちょう くきしたぶぶんすいめんか 茎の下の部分が水面下にある植物。 どろね 水中の泥に根っこを下ろし、葉っはは水面に浮かん いくぶっ すいめん すいち物う は しよくぶつ でいる植物。 しよくふったいかんぜんすいち朝う 植物体が完全に水中に浸かっている植物。 すいめん は つ しょ ( ふつ ね すいち 0 う た う 茎と葉っぱが水面より高く、根っこが水中に垂れて いる植物。 茎と葉っぱが水面下にあり、根っこがないか、とて しよくぶっ も貫弱な植物。 しよくぶっ すいめんか は ひんしやく しゆるい ハス、アシ、マコモ、ガマ、 オモダカ、ミズアオイなど。 スイレン、ヒシ、ガガプタ、 ジュンサイ、オニバスなど。 黒藻、セキショウモ、フサ くろも タヌキモ、ムジナモなど。 サンショウモなど。 ウキクサ、ホティアオイ、 モなど。

3. 昆虫世界のサバイバル 3

こんちゅう 昆虫サバイバル かがくちしき 科学知識 みず アメンポが水に浮く理由は ? かるがるすいめん みす うえすべ せんしゅ アメンボは水に浮くことができ、まるでスケート選手が氷の上を滑るように、 う りゆう じゅう し みずうえ 軽々と水面を移動することで知られています。さらに、細く長い脚でジャンプを みしか け あぶら あし は さき ほそながあし みじか け う あぶらみず したりします。このようにアメンポが水の上を自由に動けるのは、脚の先に生え ふ け くうき あわ みじか からだ ささ ちから お うえ さよう みす また、アメンボの脚の短い毛にはたくさんの空気の泡がつきますが、これが浮 ンボの体を支えてくれるのです。 水をはじき、水面が表面張力によって押されるふん、上に向かう力が作用しアメ すいめんひょうめんちょうりよく ている短い毛のおかげです。油が水に浮くように、この短い毛についている油が み けんびきよう かくたい さよう 力として作用します。アメンボの脚を顕微鏡で拡大して見ると、この短い毛が直 け ちょっ みじか マイクロメ - トル けい マイクロメ - トル ナノメ - トル おくぶん ぶん すうひやくナノメ - トル 径 3 4 m ( 1 4 m は 1 ミリの 1000 分の 1 ) から数百 nm ( 1 nm は 10 億分の あわ ふりよく さよう かすおお くうき はい ながみぞっく くうき みしか あわ はり こうぞう はり くことになります。すると、数多くの空気の泡が浮力として作用し、アメンポが 形をした短い毛が水中に斜めに入って長い溝を作ることで、ここに空気の泡がつ けすいちゅうなな 1 メートル ) にもなる細かい針の形をした構造だということがわかります。針の みずう 水に浮くことができるのです。 ① 0 3 ④ 0 えものつか まえあし ①獲物を捕まえる前脚 かしやくわり なかあし ②舵の役割をする中脚 うしろあし ちょうせい 3 方向を調整する後脚 ④複眼 3 触覚 0 胸 ②腹部 ・毛を拡大した様子 ふくがん しょっかく むね ふくぶ ようす かくだい け

4. 昆虫世界のサバイバル 3

あたま しゅししよくぶつ かふん じゅふん 受粉は、種子植物でおしべの花粉がめしべの頭に つくことをいうんだけど、受粉ができて初めて 種を作ることができるから、植物の繁殖の 過程だといえるの。 はじ じゅふん しよくぶつはんしよく たねつく かてい しぼう こうやって子房の 入り口から入って しゅふん 受粉するんだ。 めしべ おしべ かふんつふ 0 花粉の粒 0 子房で種が 作られるんだよ。 しぼうたね しぼう 子房 ちゅうばいか こんちゅう かふんはこばいかいたい みず すいばいか ふうばいかわ かぜ 花粉を運ふ媒介体によって、昆虫による虫媒花、 ちょうばいか 水による水媒花、鳥による鳥媒花、 風による風媒花に分かれるんだけど、 すいばいか 水媒花 かふん 0 0 ー 花粉 、私はメジロ。 はな ツバキの花 ハチ ばいかいたい 媒介体を 引きつけなくては ちゅうばいか いけない虫媒花や鳥媒花は はでかお 派手で香りが強い半面、 水媒花や風媒花は香りが なく素朴なのが特徴よ。 ちょうばいか つよはんめん すいばいかふうばいか かお ち・うばいか ちょうばいか 虫媒花 とくちょう そぼく 鳥媒花 しゅふん こんち 0 う 何も食べてないから はらむしあば 昆虫だけが受粉してくれるもの だとばかり・・・ へへ、 \ 違うんた。 腹の虫が暴れてるよ。 何かくれって 騒いでるんだな。 0 0 さわ らが NAN ・ 95

5. 昆虫世界のサバイバル 3

ひょうめんちょうりよく えきたいきたい 表面張力は、液体と気体のように ぶっしつ 互いに違う状態にある物質が ときえきたいかいめんせっ 接している時、液体が界面 ( 接する境界 ) に ひょうめんせき 生しる表面積をできるだけ 小さくしようとする力のこと。 0 0 ちがいうたい たが きようかい ちから ちい 僕はせつけん水の上では 浮いていられないんた。 みす かくだい 拡大 あしさき アメンボの脚の先は、たくさんの細かい毛に みず けさき 覆われていて、水にふれる箇所が多く、また毛先から ひょうめんちょうりよく 由を出して表面張力をより大きくするから 水に浮いていられるのよ ( * ) 。 こいつら、 陸、海、空のすべてを 兼ね備えてるんだな。 け おお かしよおお おお みずう おおせい こんなに大勢 いるんだ。 何か方法を 考えないと・・・ かし、 かそな ほうほう かんが そうね、 そうとも 0 いえるわ。 0 0 。 0 * 最近の研究結果によると、アメンボの脚にあるたくさんの細かい毛には長い溝があり、この溝に 空気の泡ができるため、水に浮かふことができるという見解もある。 さいきんけんきゅうけっか くうきあわ ながみぞ け みぞ 84 みずう けんかい

6. 昆虫世界のサバイバル 3

こんちゅう 昆虫サバイバル かかくちしき 科学知識 こんちゅう 昆虫の吸 さんそ こんちゅう きもん ふしぶし ふくぶ きもん ほとんどの昆虫は胸部と腹部の節々にある気門で呼吸します。気門から吸った きかんとお 空気中の酸素は、細く分かれた気管を通して体のすみすみまで行き渡ります。 ういった気管がない昆虫は皮膚で呼吸をし、またバッタやハエ、ミッパチのよう に活発に羽ばたきをする昆虫は、気管の一部が膨張して作られた気嚢を通して酸 素を供給します。 くうきちゅう ほそ わた からだ こんちゅう きかん かつばっ こんちゅう は ぼうちょう きかんいちぶ さん とお きのう つく きようきゅう すいちゅう 水中でどうやって吸をするのか ? さかな きゅう すいちゅう こんちルう 魚はえらで呼吸をします。では、水中で暮らす、えらのない昆虫はどうやって 呼吸をするのでしようか ? 水中で暮らす昆虫の幼虫のほとんどが、皮膚が変形 ようぞんさんそ してできたえらで水を吸い込み、水中に溶け込んでいる酸素 ( 溶存酸素 ) で呼吸 をします。カゲロウ、トンボ、ハエや蚊の幼虫のほとんどが気管えらや皮膚で呼 吸をします。 成虫は直接、空気を吸いますが、種類によって呼吸法が少しすっ違います。ゲ ンゴロウのように、水の外に出て体の一部分に空気をためて水に入るものもいれ なが ば、ミズカマキリのように長い呼吸管を水面に出して呼吸をするものもいます。 ようちゅう すいちゅう こんちゅう へんけい みずす すいちゅう さんそ こきゅう ようちルう きかん きゅう ちよくせつくうき せいちゅう しゆるい き 0 うほうすこ ちが からだ みすそと みずはい いちぶぶんくうき こきゅうかんすいめん @shin dong-young みすす すいち 0 う えらで呼吸をするトンボの幼虫直腸の中にあるえらで水を吸い込み、水中 に溶け込んでいる酸素で呼吸をする。 なか ちよくちょう ようち 0 う さんそ

7. 昆虫世界のサバイバル 3

こんちゅう 昆虫サバイバル かがくちしき 科学知識 かりうど うえ みず 水の上の狩人、アメンボ みじか はねなが こんちゅう アメンポは、カメムシ目アメンポ科に属する昆虫で、翅が長いものと短いもの にしゆるい のニ種類がいます。体長はオス 1 1 ~ 14 ミリ、メス 13 ~ 16 ミリほどで、体の 色は黒、または濃い茶色です。アメンポは日本、韓国、シベリア、台湾、中国な いけぬま おがわ どに分布していて、主に池、沼、小川などに生息します。 こんちゅうたいえき 死んだ魚やおほれた昆虫の体液を吸い取る肉食昆虫で、トンボのような昆虫が 水に落ちると水面にできる波紋で感知して、集まってきます。アメンポは、雨や 外部の原因によって水の流れが速くなるなど生息環境が悪くなると、他の場所を はねちい 探しに飛んで行きます。しかし、体の重さと大きさに比べて翅が小さいため、 なが 度に長く飛ふことはできす、バッタのように少しすっ数回にわけて飛びます。 冬眠から覚めたメスが、春から夏にかけて水に浮かんでいる物にいくつもの卵 を産み、幼虫を経て成虫になります。成虫になったアメンポは、水中や落ち葉の 中に隠れて冬を越します。 からだ たいちょう たいわんちゅうごく にほんかんこく ちゃいろ くろ いろ せいそく おも ふんふ こんちゅう にくしよくこんちゅう さかな はもんかんち あめ あっ すいめん みすお ほか みずなが せいそくかんきようわる げんいん はや がいぶ いち くら からだおも さが すうかい もの なっ はる とうみん すいちゅう せいちゅう せいちゅう ようちゅう ふゆ なか @shutterstock みずうえいどう 水の上を移動するアメンポ

8. 昆虫世界のサバイバル 3

ふう・ これで なんとか・・ ごあとは。 カエルか 行くのを 、待てばいいな。 はやみずうえ 早く水の上に 出なきや・・・ 111

9. 昆虫世界のサバイバル 3

/ / 0 冖 えル カエルのえさになりたくなければ 早く水の中に隠れろ。 はやみずなかかく 、一一す 0 = 化

10. 昆虫世界のサバイバル 3

こんちゅう 昆虫サバイバル かかくちしき 科学知識 ふせいあい オスのコオイムシの父性愛 ふせいあい こんちゅう うえ コオイムシはカメムシ目コオイムシ科に属する昆虫で、この上ない父性愛で知 られています。産卵をする前、オスとメスのコオイムシは水中で 30 ~ 50 分ほ ど交尾をし、交尾が終わるとメスはオスの背中に卵を産みつけます。お父さんコ オイムシは、その時から卵の世話に専念しますが、基本的には背中についている 卵に十分な酸素を供給するため、一日のほとんどを水の外で過ごします。水の外 は、天敵の水鳥に攻撃される危険もありますが、お父さんは危険を顧みす卵を守 ります。 また、せっせと腕立て伏せのような動作をして、卵が乾かないように保護しま す。このようなお父さんの努力は、卵が孵化するまで 15 ~ 20 日ほど続き、そ あいだ の間、お父さんコオイムシは何も食べません。コオイムシの幼虫はオスの背中で 孵化し、成虫と同じ姿をしていますが、翅がありません。生まれたばかりの幼虫 は、浅い池などで小さな獲物を捕食します。大きくなったコオイムシは、翅を広 げて飛ふこともでき、冬には水に落ちた木の葉の中に潜り込み、冬眠します。コ にほんかんこく オイムシは、日本、韓国、中国などに住んでいます。 さんらん まえ ふん すいちゅう こうび せなか とき せんねん きほんてき せなか じゅうぶんさんそ てんてきみすどり きようきゅう いちにち みずそと みすそと こうげき きけん まも きけんかえり うでた どうさ かわ ほ ふか つづ せなか ようちゅう せいちゅうおな すがた はね ようちゅう あさ いけ えもの ちい ほしよく おお はねひろ みずお ふゆ もぐ なか とうみん は ちゅうごく @TIMESPACE せなかふか オスの背中て孵化した幼虫 「イをい ようち・う