アリス - みる会図書館


検索対象: 非暴力で平和をもとめる人たち
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1. 非暴力で平和をもとめる人たち

自 当 ほのお 炎となって ベトナム戦争に 抗議した人 せんそう アリス・ハーズ びじゅっ 2000 年のはじめ、カリフォルニアのある美術 ちょうこく てんらんかい 館で、彫刻だけの小さな展覧会がひらかれまし きようぞう た。展示された 12 体の胸像作品は、見る人に大 きなショックと感動をあたえました。すべての像は、 こうぎ せんそう しようしんじさつ 1960 年代のベトナム戦争に抗議して、焼身自殺 した人びとをモチーフにしたものだったのです。 10 体はベトナムのお坊さん。 6 番「アリス」と 7 番 「ノーマン」の 2 体だけが、アメリカ人でした。 1963 年、ひとりのベトナムのお坊さんが、南べ どくさいせいけん トナムの独裁政権に抗議して、焼身自殺をしまし えいぞう しようげき た。その映像は、世界中に衝撃をあたえました。 南へトナムの政府は、じっさいにはアメリカがあや つっていました。しかしアメリカは、このあともベト ナムへの侵略をますます広げるはかりでした。 とうとう 1 9 6 5 年 3 月、アメリカのデトロイトで、 82 歳の女性が抗議の焼身自殺をしました。それが 6 番の像「アリス」・ハーズさんなのです。 7 番の 像は、やはりその年の 1 1 月に、ワシントンの国防 そうしよう 総省の前で焼身自殺をした、「ノーマン」・モリソ ンさん。 32 歳の若い男の人でした。ティンカー兄 わんしよう 妹たちが、黒い腕章をして抗議に立ちあがったの てんじ せし、ふ しんりやく じよせい こくぼう

2. 非暴力で平和をもとめる人たち

は、その 1 2 月のことです。アメリカではこのあと も、 6 人の焼身自殺がつづきました。 アリス・ハースさんには、日本にしたしい友だち がいました。海をこえて 1 3 年も文通をしていた、 てつがくしゃ 芝田進午さんという若い哲学者です。ハーズさん は、当時 35 歳だった芝田さんにも、遺書を送って せんそう きようりよく いました。ベトナム戦争に協力する日本の首相 にわたしてほしいと、書いてありました。 だいとうりよう ハースさんは、大統領たちがアメリカの国民を なんちょう 大ウソでだまし、何兆ドルものお金を破減の兵器 ししゆっ 庫に支出してきたとして、つきのようによびかけま 0 「めざめて、たちあがってください ! / 明日では おそすきるのです。 / 世界を / すべての人間が人 間らしく平和に生きられる場所にするか / それとも せきにん 破減させるか / それをきめる責任はみなさんの手 にあるのです。 / 神はあなどられません。 / わたく いしひょうめい しは、自分の意志を表明するため / 仏教徒の こうぎ しようしんじさつほうほう 焼身自殺の方法により / 抗議することにきめまし ハースさんは、ナチスに殺されないように 1942 むすめ 年にひとり娘とアメリカににげてきた、ユタヤ系の ドイツ人です。一生を平和運動にささげ、アメリカ しみんけん の侵略政策も批判したので、アメリカの市民権は とれませんでした。ハースさんのねがいをうけつ き、平和研究と運動に全力でとりくんだ芝田さん は、 2001 年にカンのため 70 歳でなくなりました。 しばたしん しゅしよう こくみん はめつへいき ぶつきようと けい しんりやくせいさくひはん

3. 非暴力で平和をもとめる人たち

もくじ じよせいこっかいぎいん せんそう 子どもが戦車を見たことのない国を 戦争に反対したふたりの女性国会議員 ランキンとリー フイケレスとアリアス 20 こうぎ こっきけいれい きようせい けんぼう しかえしの戦争に抗議した女子高校生 国旗敬礼の強制は憲法に違反する じけん はんじ 6 パーネット事件とジャクソン判事ー 22 ケイティ・シェラ さし、こうさい ひはん くっ 最高裁で戦争批判の権利をみとめさせた ヒトラーに屈しなかった作家 ティンカー兄妹 工ーリッヒ・ケストナー 8 ほのお へし、えき きょひ 炎となってベトナム戦争に議した人 兵役を拒否した日本人 ゃべきよしとうだいしゃ アリス・ハーズ 矢部喜好・灯台社の人びと 女性の平和運動を世界にひろけた人 平和へのひとすしの希望をうむ シェーン・アダムズ イスラエルの高校生たち ひぼうりよく じつげん どくりつ 非暴力で独立喧由・平等・平和の実現を 核兵器をなくすために生涯をささける ガンジーとキング ケイト・テユース しよくみんちしはい 3 ・ 1 独立運動を支持した日本人 「核の植民地支配」とたたカっ ゃなぎむねよしいしばしたんざん 柳宗悦と石橋湛山 南太平洋の女性たち おきなわ 世界がもし 1 OO 人の村たっカづ 沖縄のカンジーとよはれた農民 あわごんしようこう ドネラ・メドウズ 阿波根昌鴻 18 4 いはん けんり 24 26 10 きほう 12 28 しようがい かくへいき 14 50 16 52 のうみん 54

4. 非暴力で平和をもとめる人たち

・参考文献 ・参考にした HP 『絶対平和の生涯 : アメリカ最初の女性国会議員シャネット・ランキン』 ・テロも戦争も反対 ! ピースアクション ( H. ジョセフソン小林勇訳藤原書店 ) http://www2.starcat.ne.jpFdeIphyne/paixO.htm The StreggIe for Student Rights Tinker v. Des Moines and the 1960S ・アメリカ同時多発テロへの武力報復に反対するホームページリンク集 (John W. Jonson University press of Kansas) h t t p : //w w w. g e 0 c i t i e s. c 0. j p / H e a rt L a n d - A s a g a 0 / 7 4 4 0 / Tinker v. Des Moines Student Protest (Leah Farish Enslow index. htmIPeaceful Tomorrow Walk from Hiroshima, Publishers,Inc. ) ・ NY 平和な未来へのグラウンド・ゼロからの行進 『ある平和主義者の思想』 ( アリス・ハース芝田進午編訳岩波新書 ) http://wwwl . harenet. ne. jprsusumu/peacefultomorrow. html 『われ炎となりて』 ( アリス・ハース芝田進午編訳青木文庫 ) ・ピース・ニュース 『アメリカの女性平和運動史』 ( 杉森長子ドメス出版 ) http://www.Jca.ax.apc.org/p-news/ 『ガンジー』 ( マイケル・ニコルソン坂崎麻子訳偕成社 ) ・「非暴力平和隊」の提案 『キング牧師 : 人種の平等と人間愛を求めて』 ( 辻内鏡人・中条献岩波 http://www jca. apc. orgrnvpf/index. htm ジュニア新書 ) ・ David Settino SCOtt 『民芸四十年』 ( 柳宗悦岩波文庫 ) http://www.davidsettinoscott.com/ 『わたしたちと世界 : 人を知り国を知る』 ( 武田清子岩波ジュニア新書 ) ・日本民芸館柳宗悦の生涯 『韓国民芸の旅』 ( 高崎宗司編著草風館 ) http://www.mingeikan.or.jp/Pages/soetu.html 『石橋湛山評論集』 ( 松尾尊編岩波文庫 ) ・平和市民連絡会今月の人阿波根昌鴻 ( あわごんしようこう ) さん 『石橋湛山と小国主義』 ( 井出孫六岩波ブックレット ) http://www.jca.apc.org/heiwa-sr/jp/ahagon.html 『命こそ宝 : 沖縄反戦の心』 ( 阿波根昌鴻岩波新書 ) ・コスタリカの人々と手をたずさえて平和をめざす会 『軍隊のない国コスタリカ』 ( 早乙女勝元編草の根出版会 ) http://www.jca.apc.org/costarica/ 『平和をわが手に : コスタリカ大統領のノーベル平和賞感動の伝記』 ・パレスチナ子どものキャンペーン ( 竹井博友竹井出版 ) http://plazal 7. mbn. or. jpFCCP/contents/cont2. html 「ケストナー : ナチスに抵抗し続けた作家』 ( クラウス・コードン那須田淳 ・パレスチナ反占領・平和の闘い 木本栄訳偕成社 ) http://www.jca.apc.org/stopUSwar/Palestine/PaIestine.htm 『良心的兵役拒否の潮流 : 日本と世界の非戦の系譜』 ( 稲垣真美社会評 ・パレスチナ・オリーブ 論社 ) http://www5a.biglobe.ne.jprpolive/top.html 『兵役を拒否した日本人 : 灯台社の戦時下抵抗』 ( 稲垣真美岩波新書 ) ・市民が描いた原爆の絵 『最初の良心的兵役拒否 : 矢部喜好平和文集』 ( 鈴木範久編教文館 ) http://www.pcf.city.hiroshima.jp/virtuaI/VirtuaIMuseum j/visit/ 『良心的兵役拒否の思想』 ( 阿部知ニ岩波新書 ) art/art00. html 『写真記録パレスチナ』 1 ・ 2 巻 ( 広河隆一日本図書センター ) ・わたしは見た ! 市民が描いた原爆の絵 『パレスチナ : 瓦礫の中のこどもたち』 ( 広河隆一徳間文庫 ) http://www.pcf.city.hiroshima.jp/peacesite/BPW/japanese/ 『パレスチナ新版』 ( 広河隆一岩波新書 ) index. html 『非核と先住民族の独立をめざして : 太平洋の女性たちの証言』 ・北海道新聞「 1000 人の村」取材班戦いの灯平和の灯 ( ケイト・テュース、ゾール・デ・イシュター編 ; 岩崎裕保、大庭里美、石堂 http://www5.hokkaido-np.co.jp/syakai/peace/war-peace/ 良人訳現代人文社 ) ・色字で表記している本は、小学校高学年から読めます。 フォトドキュメント 1978 ~ 1991 』 ( 豊崎博光写真大阪人権歴史資料館編 ) 「太陽がふたつ出た日 : マーシャル諸島民の体験』 ( ジェーン・ティブリン 沢田朋子、松村美也訳紀伊國屋書店 ) 『世界がもし 100 人の村だったら』 ( 池田香代子・再話 c. ダグラス・ラミ ス・対訳マガジンハウス ) 『核汚染の大地 : ロンゲラップ・ヒキニ・スリーマイル・チェルノブイリ