男の子は大男のほおにキスしました。 これを見たほかの子どもたちは、大男が いじわるでもわがままでもないことを知って、 もどってきました。 大男はおのをふるってへいをとリこわすと、 子どもたちに言いました。 「いつでもあそびにきておくれ。」 まいにちおおおとこ こうして子どもたちは毎日、大男と日ぐれまで あそぶようになったのです。けれど、大男にキスを おとこ 小さな男の子は、あれから一度も おとこ おおおとこ こ おおおとこ ( ちど おおおとこ おおおとこ
はなし せガい ちい 気あすなしくてわがままな大男が、小さな男の子ならあくられたものとは・・ おおおとこ わがままな大男 げんさく 原作・オスカー・ワイルド文・木暮正夫 \ 世界のあ話 あああとこ ぐれまさお ぶん えおくだれい あるところに、大男の やしきがあリました。 ひろ やしきはにわが広く 木もたくさん あリましたから、 子どもたちのまたとない あそび場でした。 大男は、友だちの ひとく 人食いおにのやかたへ 長いあいだ、 なか おおおとこ とも おおおどこ
あばれました。 このため大男のやしきのやねはあちこち ゆき ゃぶられ、へやには北風やあられや雪が ふきこむあリさまです。 「ああ、なんてさむいんだ。いつになったら 春が来るんだろう : ふゅ 大男は冬のままのにわをながめては、 ふる , んていました。 あたリが夏になっても、大男のやしきの にわは冬げしきでした。花一つさこうとしません。 おおおとこ おおおとこ なっ きたかぜ おおおとこ つん
あそび昜にしてやろう。 大男がにわへ出ていくと、子どもたちは おそれて「わっ ! 」とにげだしました。でも、 おとこ にわのすみの 小さな男の子だけはにげようと しませんでした。なみだで大男が 見えなかったからです。 おおおどこ 大男は男の子をそっとだきあげ、木のえだに きたかぜ ゆき のせてやリました。すると、雪もしもも北風も まあられもきえさって、木には花がさきだしました。 トのさ , んず - リもきこ , んてきました。 おおおとこ おとこ おおおとこ
そのまま秋になっていきました。 おおおとこ そんなある朝のこと。大男は小鳥の声を耳に しました。ひ癶」し ) 小 ト鳥のさえずリは、 おんがく どんな音楽よリすばらしく、大男を , フキ ) , フキ ) 癶」せました。 「わしのにわに、ようやく春が来たんだー 大男がにわをながめると、いっ入リこんだのか、 こし」 子どもたちがそれぞれの木のえだに かけてあそんでいました。よろこんだ木は花を 小っています。 つけ、そのえだをしずかに おおおとこ あき あさ おおおとこ こと こレ」 みみ
はなし かせ よく見てみてください。お日さまや、風さん、雨さんがかいたお話って、どん はなし なお話かしら ? おちばの絵本を、ぜひ、読んでみましよう。 ふゅ 『どうぶったちの冬ごもり』 : : 牛は、わがままななかまたちをゆるし、 ちからあ 屋に入れてやります。みんなで力を合わせ、くまたちから、みをまもることが たの できました。くま、きつね、おおかみの、ゆかいなあわてぶりも楽しめます。 おおおとこ 『わがままな大男』 : ・ : 子どもたちをおいだしたにわは、すっかりさみしく はるき なりますが、小さな男の子があらわれて、にわに、また、春が来ました。大男 おおおとこ にやさしくされた男の子は、大男にすはらしいおくりものをしましたね。 『おちばの絵本』 : ・秋に、まいちる色とりどりの、おちば あめ やけんちから びようきはは 『岩あなのサル』 : ・ : おもい病気の母ザルは、野犬と力いっぱいたたかって、 えほん おとこ おとこ えほん 。ひろって、 おおおとこ 197
わがままな大男 きたかぜ みあ へいを見上げては、 たの にわだったのになあ 「楽しい と、みんなでためいきをつきました。 春になリました。でも、大男のやしきのにわは 冬のままでした。子どもたちが来ないため草も 木もさみしがって、花をさかせようとしません。 小鳥も、おとずれてはくれません。 ゆき しつまでも冬のままのにわをよろこんだ雪と しもは、北風をよんでなかまにしました。すると、 北風は、友だちのあられをよびよせ、 こと きたかせ とも おおおとこ 0
うたれたきすあとがのこっています。 「だれが、おまえにこんなひどいことをしたのだ。 わしがしか , んしをしてやるー 大男がかけよっていってさけぶと、男の子は ほほ , んみを , つかべてこ , フ亠 = ロいました。 「これは、かみさまにあたえられたきずなのです。」 こ、ん おおおとこ おだやかでおごそかなその声に、大男は ま、ん にひざますきました。男の子はさらに 大男の子の前 言いました。 「あなたは、いっかわたしをこの木のえだに おとこ おおおどこ おとこ おどこ
あらわれません。大男はあの男の子に会いたくて、 子どもたちにたすねました。ところがだれも 知らないと宀一口います。 どこの子なのでしよう。 やがて大男はおじいさんになリました。体も くな「て、にわであそぶ子どもたちを ながめてくらしていました。 そうしたある年の冬の朝でした。にわの 小さな男の子が すみの木の下に、あのときの リようて 立っていました。男の子の両手と両足には、くぎで おおおとこ おおおとこ おとこ かゆあさ おとこ りよう亠め」ー ) おとこ からた
か ) ん 出かけていました。しば一らく ) め 、リに帰ってきてみると、 子どもたちがにわをかけまわっていました。 木のえだに ) 小、ら癶」がったリ、 小鳥の声に耳を います。 すましている子どもも 気むずかしくてわがままな大男は、子どもたちが すきではあリません。 で 「出ていけ , ここはわしのにわだぞー こ一ん と、からから士尸でどなリました。 子どもたちが にげだすと、大男はいそいで にわをへいでかこってしまいました。子どもたちは で おおおとこ こと おおおとこ みみ