LISETT VAN GESSELE れるから、両方ともなくてはならないも ら予算管理まて、一通り学んだ そして、彼女の豊かな語学力と鋭いカのなのだ。 ンが認められ、 1 年前にシニア・プロデ好奇心いつばいの彼女は、常にチャレ ンジ精神を持って、仕事に取り組む職業 ューサーの職に就いたのだ。 「そう、各番組ともそれぞれの民族に人人だ。にしい毎日のなかてリゼットが 気があるから、とてもやりがいがある仕安らぎを感じるのは、週末て過ごす家族 との時間。 事てす。毎日、朝 7 時過ぎには出勤する リゼットの自宅はトロントのアップタ けれど、オフィスにつくのが待ち遠しく ウン、エグリントン付近。市内から車て てたまらないくらい楽しいの」 分程度の閑静な住宅街。 彼女がこれほどまてに仕事に没頭し、 充実した毎日を過ごせるのも家族の協力リゼットの家族はご主人のマリン訂 があったからだ。 歳、フランス語・英語の翻訳業 ) 、長女の リゼットの家族は単に家事を分担するニナ ( 四歳、将来小児科の医者をめざし、 といった物理的な助けにとどまらず、精生物学を専攻中の大学一年生 ) 、次女モイ 神面ても、彼女が生き生きとして専念てラ行歳、活発て社交的な高校生 ) の四 きる職業を誇りと考えてくれていると言人。家族全員、音楽が好き。 時々、家族が集まる週末はそれぞれ得 「男性とちがって、女性は仕事と家庭を意な楽器を持ちょって、四人て演奏会を ど - フ両立させるかとい - フ 大きな課題を楽しむ ( マリンはバス、ニナはフルート、 かかえているのよ。ても、それだけに両モイラはフレンチ・ホーン、リゼットは 方をうまくこなすことがてきた時は喜びォルガンやピア / のキーポード ) 。 「カナダの大自然も好き。ても、オラン が大きいわ」 リセットは自分のことを欲張りだと一言ダ人って、こうして家のなかてのんびり 職業のために家庭や子供を諦めたら、過ごすのが好きなのよ」 リセットはほほ笑みなから一一フ。この 逆に、暖かい家 成功してもつまらない。 庭があるからこそ仕事もますます充実し平和な週末の時間こそ、リゼットの明日 への仕事の活力なのだろう。 てくる。お互いによい方向に作用してく 行 ラ 卍いま △多国語テレビ局、各番組のコーディネーターが集合
グランド・シェフという仕事を得て、 として三年の修を積んだ。 この修時代に彼は単に料理人としてウイニペグに移り住むようになったのは、 、こだけてはなかった。精神的八年前、一九七五年のこと。そしてその の腕を磨し にも強く大きくなっていったのだ。言葉翌年には、彼にとって初めてのひのき舞 のハンディのために臆していたカナダ人台、世界料理大会のカナダ代表メンバ とのつき合いがうまくなるにつれ、友人に選ばれた。これがまた一つの大きなス テップになったのだ が次々に増えていった。そんな時知り合 この大会て彼は、カナダの代表の名に ったのが現在の奥さんだ。 「カルガリーに来て一年くらいの時てしふさわしく、以上もの金メダルをチー 。手にケガをして通った病院て、彼女ムにもたらす快挙を成し遂げた。その結 と初めて会ったわけてす。そこて彼女は果、ついにはフランクフルトて 4 年に一 看護婦として働していたんてすが、ケガ度行なわれる世界料理オリンピックのナ だけじゃなくて精神的にもずい分とささショナル・チームの一員にまてなった。 外国人て選ばれたのは、トニーが初めて えになってもらったと田 5 ってます笑」 の一 ) し J ・ ' 、つこ。 と照れながら話してくれた 、、れ・ごけ、てはた 6 い。 彼はオリンピック 現在のゴルフ場て働くようになったき 初参加にもかかわらず、最も優秀なシェ つかけを彼は本山ョにラッキーだったと、 フに贈られるグランド・チャンビオンの 「正直言って、話をもらったときには、座に輝いたのた トニーとカルガリー時代から一緒に仕 若いスタッフを使って行けるかどうか心 配てしたね。しかし、せつかくのチャン事をして来た総支配人のドナルド・カト スだし、私は自分の仕事に自信を持ってラー氏は、 「トニーはウイニペグじや有名人だよ。 いましたから、まず彼らに仕事を認めさ せようと思ったんてす。心に私を助カナダ、いや国際的有名人といってもい けてくれたところをみると、わかってく いくらいだ。僕は、カルガリー以来十七 年間も一緒に仕事をしているけれど、実 れたのてはないかな」 る足から 問カ 破 時な なるれ のるす照た 、うれを、れ 中よくフカく えてルいて 。とせゴなし 自たわてれ / 、と 大は しりを のる・一見 んあド、で さが一今ち たツもむじ はポ一しき にスニ楽るた ・トをいえ ハグとグて捕 トンるンっを ニイなイ入物 ン日ン ハ休ハ事 111
「夏の週末はポートを出して ィッシングに行ったり 買物や食事をしたり ・新進実業家 プライアン・マッキャルスター 月ら一しさがあ - る」 「常に大好きな山て、自然と拘わってい ビジ、不スⅡライフ・ワークⅡライフ・ く仕事をしたいと願っていた。だからス スタイル。 キーの後は川という仕事を選んてスター トさせたんだ」 夢は早くリタイアをして、仕事抜きて と、フライアンは一 = ロ , フ。 今のライフ・スタイルを続けてゆくこと 彼はまた大の釣り好き人間てもある。 そして彼にとってアウト・ドアて体を ウイスラーの周辺を流れる川はレインポ ー・トラウト ( 虹マス ) の宝庫てもあり、動かすことが仕事だとすれば、趣味も ーケン・ヘッド日、 チャカムズ川、 工仕事も同じ延長線上のものてある。 ラホー川などのポイントてキャンプをし「反対に女房に迫られて、バンクー ながら釣りを楽しむ。たまにを越すなどにショッビングててかけることの方 カホリデーといえるのかもしれませんね」 大物を釣り上げることもある いたずらつばい視線を向けながら、 「街には無い大自然の空間が、とてもい とおしい。ウイスラーの周りには、供が穏やかに語った。 一生かかっても見つくせないくらいの素 赤ん坊というのはまっさらな鏡だ。周てしまう。 囲の自分に注がれる周波数を繊細にキャ世の赤ちゃんはみんな天使だと思うが ッチして正直に映し出す。不幸な夫婦のそれてもこれ程まてに穏やかな赤ちゃん 子供は笑顔も少ないものだ。反対に、玄は珍らしい しいくらい輝いて、笑顔を絶やさない赤メガンは動物に笑いかける。揺れる樹 ちゃんは、そのまま両親の幸せを反映し木に話しかける。オトナの目には映らな ているのてあろう。 、妖精達とむて対話をしている。これは プライアン・マッキャルスターの一人 とりもなおさず、彼女の両親が素晴らし 娘、メガンは生後九カ月。彼女は初対面い人間てあることの証てある。 の人にニコニコ笑いかける。この子の笑父、プライアン・マッキャルスター 顔に出会えば、どんなにヘンクツな人間 歳。彼のこれまての人生は、現代のサ ても、どんなに落ち込んていても、どんクセス・ストーリーそのものてある なに腹が立っていても、思わずほほがゆ 、ハンクーバー生まれ、バンクーバー育 るんて限りなく優しい気持ちに包まれちの彼は、子供の頃からアイス・ホッケ
TONY MURAKAMI 「ダイヤモンドは ど , 」に一打っても ダイヤモンドなんだ。 磨きあげれば 見事に光り輝 ・世界料理オリンピック・チャンピオン トニー・村上 トニー村上がグランド・シェフとしてれたという。まして、東洋人などほとん 勤めるのは、セント・チャールズ・ゴル どいなかった時代に体も小さなトニー フ・アンド・カントリークラブ。プライが、日常生活や仕事て流した涙は一度や べートのゴルフクラブとしては、カナダ一一度てはなかったてあろう。しかし、彼 屈指の粤あるゴルフ場だ。 は昔のつらい思い出を黙して語らない。 トニーはここて人のカナダ人調理ス現在の幸福は若い時の辛苦をバネにして タッフを使い、料理オリンピックのチャ作り上げてきたんだという強い確信が彼 ンピオンとして、常に最高級の味とデザの中にあるからだ。 インを創り出すために励んている カナダへ来て、初めて職についたのは、 彼は、弱冠幻歳の若さてカナダへと渡カルガリーの町。カルガリータワーのア った。仕事に対する自信は充分にあったシスタント・シェフとして一年、キャニ ものの言葉のハンディには随分と悩まさオン・メドー・ゴルフ・クラブのシェフ 9 nadian tyle 110
0 ↑ 0 TONY MURAKAMI TEAM ' S CULNRY m.YMPtS FR T Ⅷ T 田 4 7 1 ド・ハンティングた。マニトバには多 に素晴らしい男だね。若いし、腕はいい のハンティング・スポットがあり、費 し、才能もある。それに何といってもよく く価くよ。これからも、ずっとオリンピ用は信じられないくらいに安いハンテ ックに参加して行くだろうね。彼と仕事イングを楽しむためには、銃を持っ許可 証、鳥類を撃っ許可証、渡り鳥を撃っ許 カてきることを誇りにっているよ」 可証、野生動物保護のスタンプなどのラ とべタばめだった。 調理場は巧人のスタッフて常に 300 イセンスが必要になるが、トニーのよう 人前後の宴会をこなせるという。メニュなカナダ居住者は、そのすべてをたった ドルて取得てきる ( ちなみに日本から も幅広い。彼は、クラブのメンバー どんな料理を出しても、「最高の味だ」との旅行者がここて驫、りを楽しむのには、 言われたいと思っている。彼の調理場かライセンス料 100 ドルほど ) 。 トニーのお気に入りは、きじ撃ち。広 ら出される料理は、一品たりとも手抜き は許されないのだ。そこには、オリンピい大自然の中にわけ入り、静寂を破る発 ックのゴールド・メダリストというタイ砲音と飛び立っ野鳥の羽音。他ては味わ トルに決しておばれてはいない、彼の料えないスケールだという 州へ来たら、ぜひ、ためして 「マニトバ 理に対する厳しい姿勢がうかカえる のにしだ そしてもう一つ、彼の精神の柱となっ欲しいスポーツてすね」 トう厳の スよにる と勧めてくれた。 ているのは日本人としての誇りだ。カナ テの分せ ン品自出 トニーは常日頃からスタッフとの話し ダの国籍を持っ彼は、 コ祚もり 合いの場を持っことを心がけている。 担っ「何事てもそうなのかもしれませんが、 でこ 先日、カナダ人スタッフの一人が、「や 私が今日あるのは、いつも自分に厳しく、 はり、ウイニペグのような小さな都市て 一番を目指してきたということてしよう ムダ参 は限界がある。もっと大きなトロントや か。もちろんこれからも常に一番てし 一チたク ニューヨークて腕を磨いてみたい」と一言 いと思っています」 ナ得ピ ってきた。地道な努力をしていても、大 と一一 = ロった。 シて ナし料理人の中てもフランス料理を勉強す都会ては、もっと速いスピードて料理方 のと る人は多」。彼もフラを旅しながら法は進歩して」る。とり残されるのては ないかという不安を抱くのは、むしろ当 カン数世た多くの貴重な体験を得た。 △メマ の丿く加 「もちろん、フランス料理は素青らしい然なのかもしれない しかし、そんな時、「ダイヤモンドは、 と思います。しかし、私は料理に片寄っ た考えをしたくありません。世界各国のどこにいってもダイヤモンドなんだ。磨 料理には、それぞれにふさわしい作り方きあげれば、見事に光り輝くんだよ」と トニーは一一 = ロう。これは、ローカルても良 や味がある。だから、なるべくたくさん い仕事がてきることを身を持って実践し の国を旅して勉強したいと思っているの てす。料理を作るときに一番大事なことてきた彼だからこそ言える言葉てはない ・ ' 、ろフカ は、真むてはないてしようか。私の料理 トニーは、今、料理人として技術だけ を食べる人に、本当においしいと田 5 って もらいたいと、いつも願っているんてすてはなく、人間的にもより一層成長する よ。不思議なものて、その思いは、料理ことを願っている。これからも、カナダ を通じてお客様にわかってもらえるんて人として、日本人として更に素晴らしい カ績を残していくことだろう。 彼が唯一楽しみにしているのは、ヾ
△彼の仕事 = 生き様 = ライフスタイルであるラフティング。夏は毎日のように川を下る。写真はバーケンヘッド川 △アウトドア・ビジネスはすべて電話でまとめる ヤい 三のド △大切なイ士事道具のバン。オフにはこれて・家族とドライプ △ウイスラーに来た当時から根っからのスキー・バムだった 39 △自宅の地下が父と息子の遊び場兼ワーク・ショップ △ご自慢の手作り毛ばり。この 3 倍は持っているという
仕事をやめ、隠居している父親は今てからシャワーを浴び、朝食をとって九時 も週に最低五、六回、殆ど毎日のように半に出勲 プレーをしている。母親も負けずおとら冬場は明るくなるのが遅いから無理だ ず週に三、四回のペース。そしてダグも が、一年を通してプレイ可能なバンクー 四回はするそうだ。 ノーたから、週末には必ずゴルフ場へ出 夏場は大体、朝出勤前に六時頃スター かける トをして九哇則に一ラウンド終了。それ この感覚はまるて来示の人間がジョギ ダグかすすめる バンクーバー・ゴルフ場ガイド UBC のキャンバス内にある左は礙したばヵ、りのクラブ・ハウ スの入口。ユニノヾーシティ・ゴ丿レフ・ UniversitY GO げ CIub クラブはダウンタウンから車でわず か分足らずの所にある気持ちの良 ~ いゴルフ場。 コース : 5962 ャード 料金 : 平日円ドル、週末 22 ドル ) 絡先 47 田 University Blvd. van- couver 谷 224 ー絽田 予約日前に電話て予約を 設備 : レンタル・クラブ、パワー カート有り ランガラ・ゴルフ・コースは全体的 にフラットな林コース。ダウンタ ウンからは車で丐分ほど。左はこじ んまりとしたヨーロッハのクラブ / 、ウス。 コース : 60 引ャード 料金 : 平日、週末共に田ドル ミ車絡先 290West49thAvenueVan- couver 谷 32 ト 8 Ⅱ 3 予約日前に電話で 設備 . レンタル・クラブ、ノヾワー カート有り 緩やかなアップ・ダウンがあるマッ クレリイ・ゴルフ・クラブのコース。 気軽にプレイを楽しめるのが魅力だ 右は日本商社の奧様方。市内からは 車で丐分ほど。 コース : 6002 ャード 料金 : 平日、週末共にドル ) 絡先 7 ロ 0 MacDonald St. van- couver 谷 26 ト 4522 予約日前に電話で 設備 : レンタル・クラブ、パワー カート有り アップ・ダウンの うっそうとした森に囲まれたフレイ ザービュー・ゴノレフ・コース。 F 「 ase 「 View GO げ Cou 「 se の打ちっ放しの練習場は、とにかく 気持ちカ浪い市内からは車で 2 吩・ くらいの所。 コース : 6400 ャード 料金 : 平日、週末共に田 ) 車絡先・ 7800 Vivian St. Vancouver B ℃ . 谷 327 ー 37 ロ 予約日前に電話で 設備 : レンタル・クラブ、パワー カート有り ちょっとゴルフをという人にはうっ てつけのマスクイーム・ショートコ ース。ここの練習場は広く、何と日 本人のプロもいて親切に教えてくれ る。打ちっ放し気分でプレイできる のがうれしい。市内からは車で丐分 ほど。 コース : 3365 ャード 料金 : 7 ドル 連絡先 3904 W. 引 st. Ave. 谷 266 ー 2334 設備 : レンタル・クラブ、プルカ ート有り 親しみやすい Langa 「 a GO げ Course 変化に富んだ McClee 「 Y GO げ Club ンクをするより軽そうご。 ンやバンフのリゾートへ 自 ~ 下ーーゴルフ場ー仕事場が隣接し そのときは、ゴルフ場がとりもっ縁て ているからこんな贅沢なライフ・スタイ巡り会ったローナ夫人と、 1 歳 6 カ月に ルが許されてしまうのてすね。日本のゴ なる一人息子のジェームズ君を伴い、ゴ ルファー諸君 / 羨ましい話てはないてルフ好きの友人達と一緒にゴルフ三昧に すか ひ 4 にるみ、 - フ・ご。 ちなみに彼のバケーションはオカナガ 3 練習気分で行ける Musqueam GO げ Cent 「 e 43
、彼のジャスパーての仕事と家庭を紹スキースクールのディレクターを勤めた こし」 4 も亠のる 介ー ) ト - フ。 まず仕事は、バックパッキングやハン そして夏は、山の中のことは何ても屋、 ティング用の馬の貸出業。広大な公園内山登り、フィッシング、ハンティングの を自由気ままに動くのにかかせない交通プロのガイドを何十年と続けてきた。 手段てある。 トムはこうした仕事を振り返りながら なにしろ町の周囲は、すべて道無き大しみじみと語る。 自然なのだ。 , ー 彼よ大都会から訪れる人間 「私は素晴らしい世界に生きてきたと思 達に罸を提供して、彼らを地球を楽しむう。夏・冬を通してのガイドや指導の中 旅へと連れてい て、世界中に住む人々と友人になれたこ そう、トムの役割は自然と都会との接 点を作ることとも一一 = ロえよ , フ。 現在、彼は頭のを所有しており、 並葮は馬の訓練、世話に明け暮れている 物心がついた頃から馬達と馴れ親しん てきたトムの馬好きは、ジャスパーても 評判だ。彼は一一一一口う。 「私には三つの愛がある。一番目が馬、 一一番目がスキー、そして一一一番目が妻。な にしろ妻より自然が好きなのて」 と横に座っている奧さんのルイーズに、 ほほ笑みかける。 たから、今、大好きな馬囲頭に囲まれ ている生活は、トムにとって最 ~ 「騎というのは、乗り物、生き物以外の 存在なんてす。彼らのいない人生を考え わ」こしトもた 6 い」 そして 3 人の子供長男のトッド ( 歳 ) は、救助隊のヘリコプター ット。すてに結婚しており、孫も出来オ 次男のテス ( 歳 ) は会只て独身。そ して長女のクリスティーナ ( 歳 ) は、 以前カナダのナショナル・スキー・チー ムにい ' 、こと力あるとい - フ、スポーティ な美人。いずれも自然と深いかかわりあ いをもっている父親の影響を多大に受け ている。 彼の半生には、自然との一体感が浸み わたっている。 2 番目の『愛』。スキーては若くして熱 中し、このジャスパーてのパイオニア的 存在。冬場は幾シーズンもマーモットて △彼の自宅の居問は、昔ち劬鼡した動物たちのはく製力られている。春夏秋冬の四季を通じて落ち着ける家である ■■ と。素敵な人間関係が生まれたこと。こ「都会から来る人は、どこか疲れている れはきっと制約の多い都会の中ては、出ように見える。てもカナダの人は、こん 来なかったことだと田 5- フ。 な豊かな国土と恵まれた自然環境の中て、 特に、大自然の中て数日間、数週間も人間として自然との付き合い方を深い所 過ごしていると、都会から来た人ても普て知っている。だから、本物の大地に触 段見せない顔を正直にみせてくれる。それると、忘れていた自然との付き合い方 して新しい人間関係がそこから生まれてを思い出して、生き生きと輝きだす。ジ くる。もしかしたら街中に住む人より私ャスパーは、その量咼の適地。そして私 の方が、多くの素晴らしい友人を得てき はそのお手伝いをしているわけてす」 たのかも知れない」 一時はアルバータ州の大都会てあるエ ドモントンに住み、ホッケーのコーチを していたことのあるトムの一言葉は、地味 ながら何故か説得力が感じられる。コー ヒーを手にトムは、トットッと自然や愛 や神などについて語り続けた。 「私にとってのバケーションとは、馬に 乗って山へ入ること。それは仕事と一緒 て区別をつけがたい長年のライフ・スタ イルてもある。いつの頃からか、都会の 人はその一一つを区別しはじめたが、自殀 ルの中てはそれがない。 イ今ても寝袋を持って 1 週間から川日間 ラ るほど騎にまたがり山に入る。 1 日時卩 気の肉体労働になることもあるが、それを 用上回る素晴らしさを得られる。動物達と 。△の出会い、雨上がりの森林、すがすがし い朝焼け、降り立っ星空 : : ・・数えあげた らきりカない」 ところてジャスパーは、人口三千人の 小さな町。殆どが長年、自然の恵みの中 て生き続けた人だからトムにとって 町の人間全員が友人てあり、親戚のよう 、るなものだ。誰もが自然の偉大さ、厳しさ、 作 豊かさを知っているごけに、ちつばけよ " 、野人間同士の争いなどほとんど起こらない し」一 = ロ - フ そしてここての生活は、町を包む大自 夏然のペースに合わせ、実に穏やかなもの い「私は、いつも人生に満足を感じてきた。 当背伸びすることなどない家族と周りの仲 間に囲まれて : : ・・」 △ 9
一言う。彼いわく 「 Locals know how to enjoy out- door by heart—地元っ子てのはね、頭 じゃなくてハートてアウトドアの楽しみ 方を知っているのさ」 都会の子供が自動車を見るのと同じよ 、彼はヘラ鹿やリス、山の動物達を 見て育った。歩けると同時にスキーをは いた。公園の中て遊ぶように岩登りにて 8 歳の時からアルバータ・スキー・チ ームに所属し、本格的スキー・レーシン クをしていたと一一膏フ 間代の後半からテレマーク・スキー 熱中し、大きな大会て数々の賞をとって 5 年前、日本て開催された『 WiId Turkey Cup 』てだんとっ優勝 2 シー ズン、日本てテレマーク・スキーを教え ていたこともある ポプは高校を六薬すると、自由に生き ていくために大好きな料理のセンスをい かして、一流のシェフになろうと決むし、 2 年間、カルガリーにある料理学校に通 「『料理』っていうのはね、食べる芸術だ と思うんだ。将来どうやって身をたてて いこうかと悩んだ時、『食べ物』という芸 術て幸せを表現していくのが一番だ 感じたんだ。料理は大好きだし、この才 能を生かせば、世界中どこへ行っても暮 、らしてい′、こし」が出来る」 プはニャリと笑ってから、付け足し 「なんて、大義名分的にかっこつけたけ ど、もっと大事な理由は女の子にもてた かったからさ」 し」ひょ , フ当」んみフに一一 = フ フライバンとスキーとカメラを担いて、 ここ数年、彼は世界を旅してきた。日本、 中国、東南アジア、ヨーロツ。ハ、南米・ 。言葉が解らなくても、食べることへ 0 、 カ C ′ む [ ONE 7 / ″ / 物い川 1 一 △父親の家て物のクロスカントリースキーを手入れする△仕事が終わると毎免仲間がきまって集まるのが、ローズ & クラウン " 酒を飲みながら明日の遊びをプランする の好奇心、スポーツを愛する気持ちは万 る国共通だったと彼は一一 = ロう。 にそしてそれらを通じて、世界の人々と 自コミュニケし、友人をたくさん作っこ。 由 てもどれだけ地球を歩き回ってみても、 山やはりバンフほど心落着くかけがえのな の い場所は無かったと一一一口う。 ン 「世界は広いし、中には息を飲むほど素 ク晴らしい景色があるところや、エキサイ バティングな空気が氾濫している昜所に、 ン触れたりもしたけれど、フト気が付くと ハンフを懐かしがっているボクがいるん やつばり故郷っていうのかな、ここ △ には仲間がいて、自然があって、そして む暖まる生活がある」 今、彼は週に 5 回、夜になると『 G ミ 0 』 というイタリアン・レストランてシェフを 一している。 そして仕事が明けると決まって顔を出 。。礒テすのは地元っ子の溜まり場。ここてみん 丿なと飲みながら明日の遊びの相談をする ホカヌーにしようかマウンテン・、ハイク はスて遠出、テニス、スキー、ゴルフ、バー ーティ、それともロック・ ンベキュー 一プクライミングてあの壁に挑戦しようか : : 話はっきない。 フ ン ついこの間も、友人と一一人て大ゾリ △を使ってコロンビア・アイスフィールド を登り、氷河の上てテントを張り、 2 泊 3 日のキャンプをしてきたばかりだと言 る こんなチャンスカ当たり ~ 則のようにバ ンフには散乱しているのだ。 、る夢はここてアジア風味付けのレストラ 、でンと古着屋をひらくこと。仲間、仕事、 遊び、夢に囲まれ、のびのびとした人生 をおくれるのはここバンフならてはのこ とてあろう。 「そしてね、たまに気分転換のため旅行 久して『バンフ』ってなんて素晴らしい場 亠所なんだと再確認するんだよ」 カ △ 7 8
界中どこてもい、 トロントから、プリンス・エドワード 言うまでもないこどてすか、「アン」は なたの一番行きたいどへど向かう飛行機の中で、私は必死にな実在の人物てはありません。今から八十ど、取材はモンゴメリを追って、そ ド・モンゴメの生家、大好きだった従兄弟の家、教会 ころへ連れて行ってあってカメラマン氏に頼み込んていました。年はど前にルーシー・モー げます。どこへ行きた リどいう女性が書いた物語の女主人公でなど、プリンス・エドワード島を転々ど しかし、その願いもむなしく、数分後 歩きまわりました。 そーツど氏の席を偵察に行ってみるど、す。 いてすか ? 」 その行く先、行く先て出会った日本人 こんな夢のようなこ言われたら、ア氏は本を片手にスャスャど気持ちよさそ アンか住んだアヴォンリーどいう村も ナタどうします ? 私なんか、迷わすにうに寝人っています。本はさっきから一架空の村、アンの家、グリーン・ゲイプのカップルかあります。 ページもめくられていない気配てした。 「新婚旅行なんだって」 答えていましたね。 ルズ ( 緑の切妻屋根の家 ) もお話の中の ど、早耳のスタッフか、早速どこから プリンス・エドワードに降り立つど、家。 「カナダへ / 『赤毛のアン』の故郷、 しかし、モードがその生い立ちの大半か情報を仕人れてきました。 眠り足りて、氏は元気いつばい。 プリンス・エドワード島へ / 」 を過ごしたキャヴェンディッシュは、確「奥さんが『赤毛のアン』の大ファンな 「いやあ、いい天気だ、仕事をしよう / こ かにアヴォンリーを彷彿どさせますし、んだってさ。帰るまてに、もう一ペん全 どいうわけて、私は意気揚々ど、カナ「て、イメージ湧いた ? 」 「え ? あ、いけね、忘れてきちゃったそこにはちゃんどグリーン・ゲイフルス部回りたいって言ってたよ」 ダの東端、プリンス・エドワード島へど よ、本。座席のポケットに / かあり、アンの部屋も、アンのべッドも、 「旦那が大変だよなア」 来り込んて行きました。 スタッフはさかんに、旦那サマに同清 ートの頭を叩いて割ってし 頃は六月、長い冬を終えて、今まさに いまだに、アレは未必の故意てはなかアンかキルハ します。とうやら、私の思い入れに引き 春爛漫。プリンス・エドワード島が一番ったかど、私は疑っております。 まった石板まてか用意されています。 輝く時季てす。 「むくつけきをのこ」ど、先程申しまし 「飲喜の自路」「ドライアッドの泉」「恋人すり回されている自分たちの身の上を、 しかし、残念ながら、それは気ままな た。决して、姿かたちをきめつけての言の小径」 : ・。アンは自分の好きな場所に、暗にこばしているようなのてす。 「アラ、旦那サマだって、アンが好きだ ひどり旅てはありませんてした。そうそ葉てはありません。わか呑恋の物語に対ピッタリの名前をつける名人てした。も ううまい話か転かっている道理かありまする姿努、それか何ども「むくつけし」ちろんこの名を本当につけたのはモンゴからはるばるここまてやってきたんじゃ ないの ? ・」 メリ。だからモンゴメリを訪ねて行けば、 せん。むくつけき日本のをのこ ( ディレだったのてす。 さてしかし、空は青く、緑は柔らかて いっか必ず物語の場所に出会えるはずど、私は抗弁しました。 クター・カメラマン・サウンドマン ) に 引き連れられての、仕事をいつば、背負した。 った旅だったのです。 そよ吹く春の風に私の心は和らミ「赤 「赤毛のアンの故郷を訪ねて」どいう取い道」「輝く湖水」「すみれの谷」「おばけ 材意図てあったにもかかわらず、同行のの森」と、アンの世界に出会うたびに御 殿方のアンへの関心度はいま一歩のよう機嫌になってゆきました。 てした。 「むくつけきをのこ」たちも、それなり カメラマン氏など、言うのてす。 に楽しい道連れに思えてくるから不思議 「俺さア、道みち読もうど思って持っててす。 きたんだけど、ニ、 三べージて眠くなっ 「どこを撮っても絵になっちゃ、つか、ら、 ちゃうのよね、コレ」 面白くないんだよなア」 眠くなる /. 何どい、つこどてしよ、つ。 「チマチマど綺麗て可愛くて、女の子好 私なんか百。へん以上も読んてるけど、眠みだね。オレどしては、カナディアン・ くなったこどなんて一ペんもない。それロッキーみたいに雄大なのかいいな」 なあんて、おっしやるこどかかわゆい どころか、「赤毛のアン」の「赤」の字を 見ただけで、いまだに胸が高鳴るどいうじゃありませんか。「赤毛のアン」を百べ ん読んていれば、もつどもつど味わい深 のに。ああ、何てこどだ。眠くなる ? 、のにね工。 「も、もう少し読んてみて、もう少し。 きつどやめられなくなるど思うから。だ と、いたるどころにアンの面影を見い ってホラ、やつばり風景なんか撮る時、だしなから、私はひどりに人っていま イメージって大事じゃない。ねッ / こ ふるさと アンど旅する 檀ふみ ↓女優 152