年 - みる会図書館


検索対象: 現代の図書館 2013年 03月号
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1. 現代の図書館 2013年 03月号

46 現代の図書館 Vol. 51 No. 1 ( 2013 ) 飯塚市立飯塚図書館 ( 2008 ) 毛呂山町立図書館 ( 2010 ) 福岡県 埼玉県 飯塚市立庄内図書館 ( 2008 ) 宮代町立図書館 ( 201D 飯塚市立ちくほ図書館 ( 2 開 8 ) 刈羽村立図書館 ( 2006 ) 1 新潟県 大牟田市立図書館 ( 2007 ) ① 山中湖情報創造館 ( ~ 2005 ) 山梨県 ④ 鹿島市民図書館 ( 2009 ) 根羽村立図書館 ( 2006 ) 佐賀県 長野県 ③ 島原図書館 ( 2006 ) 美濃白川楽集館 ( 2008 ) 長崎県 岐阜県 ③ 島原市有明図書館 ( 2007 ) 大野町立図書館 ( 2007 ) 荒尾市立図書館 ( 2006 ) 幸田町立図書館 ( 2006 ) 熊本県 1 愛知県 菊池市立泗水図書館 ( 2 開 7 ) 明和町立図書館 ( 2g7 ) 2 三重県 佐伯市立佐伯図書館 ( 288 ) ② 稲美町立図書館 ( ~ 2005 ) 大分県 兵庫県 えびの市民図書館 ( 2008 ) ② 播磨町立図書館 ( 2006 ) 宮崎県 串間市立図書館 ( 2006 ) ② 那賀町木頭図書館 ( 2010 ) 徳島県 小林市立図書館 ( 2008 ) ② 多度津町立明徳会図書館 ( 2006 ) 香川県 阿久根市立図書館 ( ~ 2005 ) ② ライプラリーうたづ※ 鹿児島県 いちき串木野市立図書館 ( 2009 ) ① いちき串木野市立図書館市来分館 ( 2 開 9 ) ① 砥部町立図書館 ( 2010 ) 愛媛県 西之表市立図書館 ( 2009 ) ② 佐川町立図書館 ( 2006 ) 高知県 指宿市立指宿図書館 ( 2007 ) ② 那珂川町図書館 ( 2006 ) 福岡県 ② 指宿市立山川図書館 ( 2007 ) 岡垣サンリーアイ図書館 ( 2006 ) ① 鹿屋市立図書館 ( 2008 ) 遠賀町立図書館 ( 2006 ) ① 曽於市立図書館 ( 2010 ) 上毛町立図書館 ( 2007 ) 曽於市立図書館大隈分館 ( 2010 ) ① 久山町民図書館 ( 2010 ) 曽於市立図書館財部分館 ( 2010 ) 時津町立時津図書館 ( 2006 ) 1 長崎県 出水市立中央図書館 ( 2011 ) 徳之島町立図書館 ( 2006 ) 1 鹿児島県 出水市立高尾野図書館 ( 2011 ) 北中城村あやかりの杜図書館 ( 2008 ) 〇 1 沖縄県 出水市立野田図書館 ( 2011 ) ① 大空町女満別図書館 ( 2 開 7 ) 北海道 大空町東藻琴図書館 ( 2007 ) 栗山町図書館 ( 2 開 8 ) 中標津町図書館 ( 2010 ) 丸森町立金山図書館 ( 2010 ) 宮城県 山形県 河北町立中央図書館 ( 2007 ) 川西町立図書館 ( 2007 ) 矢吹町図書館 ( 2009 ) 福島県 栃木県 那須町立図書館 ( 2009 ) ① 上三川町立図書館 ( 2010 ) 高根沢町図書館 ( 2010 ) ① 高根沢町図書館仁井田分館 ( 2010 ) ① 高根沢町図書館上高根沢分館 ( 2010 ) ① ① 埼玉県 伊奈町立図書館 ( 2009 ) ワ 11 00 ワ】 -4 ・ 00 1 、つ 0 11 ワ、 1 っ朝っ 0 叮 0 , 1 つっ 0 00 1 、 1 っ 0 -4-- ワ ワ」っ 0 4 ・り 0 ワ 4 ワ 3 11

2. 現代の図書館 2013年 03月号

44 現代の図書館 VOL51 N 。 .1 ( 2013 ) 練馬区立南田中図書館 ( 2 開 9 ) 練馬区 市立釧路図書館 ( 2008 ) 北海道 仙台市広瀬図書館 ( 2008 ) 市立留萌図書館 ( 2009 ) 宮城県 神奈川県横浜市山内図書館 ( 2010 ) 千歳市立図書館 ( 2007 ) 浜松市立流通元町図書館 ( 2010 ) ① 静岡県 八戸市図書情報センター ( 2009 ) 青森県 ① 神戸市立灘図書館 ( 2008 ) 兵庫県 八戸市立南郷図書館 ( 2 開 9 ) ① 神戸市立垂水図書館 ( 2008 ) 三沢市立図書館 ( 2 開 8 ) ① 神戸市立西図書館 ( 2008 ) 天童市立図書館 ( 2008 ) 山形県 ① 神戸市立兵庫図書館 ( 2009 ) 新庄市立図書館 ( 2 開 9 ) ① 神戸市立北図書館 ( 2 開 9 ) 長井市立図書館 ( 2 開 9 ) 神戸市立北図書館北神分館 ( 2009 ) ① 東根市さくらんば図書館 ( 2010 ) 神戸市立新長田図書館 ( 2009 ) ① 潮来市立図書館 ( 2010 ) 茨城県 神戸市立三宮図書館 ( 2010 ) ① 栃木市栃木図書館 ( 2009 ) 栃木県 神戸市立須磨図書館 ( 2010 ) ① 栃木市大平図書館 ( 2007 ) 広島市立中央図書館 ( 2 開 6 ) ③ 広島県 真岡市立図書館 ( 2009 ) ③ 広島市こども図書館 ( 2 開 6 ) 矢板市立図書館 ( 2008 ) 広島市立中区図書館 ( 2006 ) ③ 大田原市立図書館 ( 2010 ) 広島市立東区図書館 ( 2 開 6 ) ③ 大田原市立黒羽図書館 ( 2010 ) 広島市立南区図書館 ( 2 開 6 ) ③ 字都宮市立南図書館 ( 2011 ) 広島市立西区図書館 ( 2006 ) ③ 伊勢崎市赤堀図書館 ( 2007 ) 群馬県 広島市立安佐南区図書館 ( 2006 ) ③ 春日部市立庄和図書館 ( 2010 ) 埼玉県 広島市立安佐北区図書館 ( 2006 ) ③ ① 富士見市立図書館鶴瀬西分館 ( 2008 ) ③ 広島市立安芸区図書館 ( 2006 ) ① 富士見市立中央図書館 ( 2010 ) ③ 広島市立佐伯区図書館 ( 20 ) ① 富士見市立図書館ふじみ野分館 ( 2010 ) ③ 広島市まんが図書館 ( 2 開 6 ) 吉川市立図書館 ( 2010 ) ① 北九州市立門司図書館 ( ~ 2005 ) ① 福岡県 市川市市川駅南ロ図書館 ( 2009 ) 千葉県 北九州市立門司図書館大里分館 ( ~ 2 開 5 ) ① 流山市立北部地域図書館 ( 2008 ) 北九州市立門司図書館新門司分館 ( ~ 2 開 5 ) ① 野田市立せきやど図書館 ( 2006 ) ① 北九州市立国際友好記念図書館 ( ~ 2005 ) 野田市立南図書館 ( 2007 ) ① 北九州市立戸畑図書館 ( ~ 2005 ) ① 野田市立北図書館 ( 2007 ) ① 北九州市立戸畑図書館戸畑分館 ( ~ 2005 ) ① 稲城市アイプラザ図書館 ( 2009 ) ① 東京都 北九州市立八幡図書館 ( 2006 ) ① 立川市幸図書館 ( 2010 ) ① 北九州市立八幡図書館八幡東分館 ( 2 ( ) ① 立川市錦図書館 ( 2010 ) ① 北九州市立八幡図書館大池分館 ( 2006 ) ① ひと・まち・情報創造館武蔵野プレイス ③ ( 2011 ) 北九州市立八幡図書館折尾分館 ( 2006 ) ① 北九州市立八幡図書館八幡南分館 ( 20 開 ) ① 神奈川県綾瀬市立図書館 ( 2008 ) ① 北九州市立若松図書館 ( 2006 ) ① 三条市立図書館 ( 2008 ) ① 新潟県 北九州市立若松図書館島郷分館 ( 2006 ) ① 三条市立図書館栄分館 ( 2008 ) ① 三条市立図書館下田分館 ( 2008 ) ① 長岡市立互尊文庫 ( 2008 ) ① ① 長岡市立西地域図書館 ( 2008 ) 政令市 11 ワ 1 人 1 人 11 00 -4 ・ 11 っ 0 1 ・ - -4 ・、 1 、 1 っ 0 、 1 11 っ 11

3. 現代の図書館 2013年 03月号

42 現代の図書館 VoI. 51 N 。 .1 ( 2013 ) ・指定管理者制度を導入し、直営に変更した長野県の飯島町図書館、島根県の安来市立図書館、出雲 市立大社図書館、出雲市立平田図書館、香川県の善通寺市立図書館、福岡県の小郡市立図書館、佐 賀県の佐賀市立東与賀図書館の 7 館は集計に含まれていない。 表 2 市区町村立図書館の検討状況 ( 自治体数 ) 2011 年度までに導入 2012 年度に導入予定 2013 年度以降に導入を予定 表 3 市区町村立図書館の検討状況 ( 図書館数 ) 2005 ~ 2011 年度に導入 2012 年度に導入予定 表 4 2011 年度までに導入した館の指定管理者の性格 ( 図書館数 ) 特別区 政令市 図書館数 特別区 政令市 計 町村 市 10 1 34 5 94 10 6 2 4 8 1 -4 11 -4 町村 市 特別区 政令市 合計 37 5 147 25 36 3 76 3 296 36 市 合計 町村 「 / っ 0 0- 1 っ 0 1 1 1 「 / LO -4 っ 0 尸 0 -4 -9 ) ワ 3 ワ 3 LO 0 1 0- っ 0 ワ朝 、 6- ワ朝っ 0 0 1 296 205 37 9 ①民間企業 ② NPO ③公社財団 ④その他 表 5 2011 年度までに導入した館の導入年度 ( 図書館数 ) 特別区政令市 図書館数 76 0 0 24 6 21 22 3 指定管理者の性格 市 合計 町村 6 、 1 8 9 、「 / ワ 3 、 1 8 1 亠 LO -4 -4 LO 、 6 11 「 / ワ】 11 「 / っ 0 っ 0 0- 1 「 / っ 0 8 一 4 -4 LO -4 ・ っ朝 1 っ 0 ワ 3 ワ 3 11 、 6- 8 0 -4 -4 ・ 4 ・ 0 ~ 2005 年度 2006 年度 2 開 7 年度 2008 年度 2009 年度 2010 年度 2011 年度 導入年度

4. 現代の図書館 2013年 03月号

40 現代の図書館 VoI. 51 No. 1 ( 2013 ) 教員 , 職員は , その教育機関内外の関連する専門 職や学問分野について認識し , かつ意思疎通を図 るべきである。さらに教育プログラムは , その機 関の運営組織計画の中に確固たる地位を占める必 要がある。教育プログラムは , 教育機関の目的や 達成目標と知的一体性を保っ限りで , 自律性を備 えるべきである。 ガバナンス意思決定は , 明確に規定されかっ公 開されているポリシーに基づく必要がある。ガ バナンスに対して , 教員 , 職員 , 学生 , 卒業 生 , 設置主体が関与することを進めるべきであ る。重要な決定事項と活動内容は文書化するこ とが望ましい。 経済的支援図書館情報学教育プログラムは , 十 分な経済的支援のもとで , 現場の期待に応え , また別の同様な教育プログラムとも遜色のな い , 図書館情報学の学習課程を発展・維持して いくべきである。年間予算はプログラムの主任 が管理し , 財源規模は学生数 , 教員数 , 事務・ 補助職員数 , 教育資源 , 設備と関連させる必要 がある。 G7. 教育資源と施設 達成目標 図書館情報学教育プログラムに用いられる教育 資源と施設は , 最新に保たれるとともに , 深さ , 質・量ともに十分に有され , 教育プログラムで提 供される科目内容や教員の研究活動を支えること が求められる。 原則 図書館資源図書館資源は , 図書館情報学教育プ ログラムにおける教育・研究的側面を支援する ために , 最新かっ適切に保たれ , 学生と教員が 利用できる必要がある。そこには , 印刷や電子 形態の出版物 , 教育や研究を支援する一連の書 誌的ツールとオンラインツール , その他の適切 なメディアが含まれる。別の機関で所蔵される 情報資源へのアクセス手段も整えておくべきで ある。 情報技術資源コンピュータのハードウェアやソ フトウェア , マルチメディア資源は , 学生や教 職員が利用でき , 授業や教員の研究活動の際に 求められる利用水準を満たす必要がある。 インターネット資源教員と学生が適切にイン ターネットにアクセスし , 利用できることが求 められる。教育・研究のためのインターネット 利用に関するポリシーは , 図書館員にとって情 報の知的自由への関心が高い点に力点を置いて 作成し , 公表すべきである。 物理的な施設図書館情報学教育プログラムの施 設は , 教員 , 職員 , 学生がその目標を達成する のに十分な空間を提供すべきである。 く参照 > ・ Australian Library and lnformation Association (ALIA) http://www.alia.org/au.edu/ation/courses/accreditation. html and http:〃www.alia.org/au.edu/ation/courses/criteria.html ・ Chartered lnstitute of Library & lnformation ProfessionaIs ( CILIP) (formerly the Library Association (UK) ) see: http://www.cilip.org/uk/jobs-careers/qualifications/ accreditation/Pages/default. aspx ・ LiIley, A. S. ( 2012 ) . lntroducing "Awareness of lndigenous Knowledge Paradigms" IFLA core elements. AvaiIable from: s.c.lilley@massey.ac.nz ・ MedicaI Library Association (US) , see: http ・ //www.mlanet.org.edu/ation/policy/ ・ Special Libraries Association (US) , see: http://www.sla.org/content/learn/members.com/etencies/ index. Cfm ( 2013.5.8 受理 )

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プログラムの主任図書館情報学教育プログラム の主任は , 親機関の同列の部門で与えられる地 位と権限を同様に有するべきである。プログラ ムの主任は , 教員に求められる学術的・専門的 資格や管理能力 , リーダーシップ適性を備えて いることが望ましい。 教員の任命・審査・昇進図書館情報学教育プロ グラムでは , 専任教員の任命・審査・昇進につ いて , 同列の部門で作成されるのと同様のポリ シーや基準を持つべきである。すべての専任教 員が , 世間に認知された学術機関で関連分野の 学位を取得している必要がある。教員 ( 教育 職 ) の継続教育や専門性向上について明確にポ リシーを文書化し , また科目内容や教授法が時 宜に適い妥当であるかどうかの検証について も , 同様に明確にするべきである。 非常勤教員非常勤教員は適切な資格を持ち , 専 任職員の教育能力を補完しバランスを保っこと が望ましい。非常勤教員からの貢献は , プログ ラム全体と調和している必要がある。 一般職員教員以外 ( 事務職・事務補佐・技術職 ) の職員は , 同様の部門にいる人びとに相当する 資格を持っていることが望ましい。職員の人数 と職種は , 教員の任務遂行を助けるのに適して いなければならない。 助言図書館情報学教育プログラムを担当する教 員は , 教育機関と現場との相互関係をさらに深 めるために , 図書館や情報機関に助言を提供す る機会を持つべきである。 G5. 学生 達成目標 学生の選考は , 明文化され一般公開された判定 基準に基づいて行われる必要があり , そうした判 定基準では学生の関心 , 才能 , 知的・教育的背 景 , 多様性が考慮されるべきである。 図書館情報学専門職教育プログラムのためのガイドライン 39 原則 アカテミックポリシー学生募集 , 入学者選考 , 経済的支援 , クラス分け , その他学生のための 教育的・事務的な規則は , 図書館情報学教育プ ログラムや当該教育機関の全体的な使命・目 的・達成目標と一致している必要があり , はっ きりと非差別的でなければならない。アカデ ミックポリシーは図書館情報学教育プログラム の対象となる集団のニーズと価値観を反映する べきであり , 一般公開することが求められる。 入学者選考学生の選考は , 明文化され一般公開 された判定基準に基づいて行われる必要があ り , そうした判定基準では学生の関心 , 才能 , 知的・教育的背景 , さらには多様性が考慮され るべきである。入学基準は矛盾なく適用される 必要がある。 学習プログラム図書館情報学教育プログラムの 使命・目的・達成目標に沿って , 学生が自分の キャリア願望を満たす学習プログラムを立てら れるように支援する必要がある。学生の到達度 評価は , 矛盾なく公平に行われるべきである。 学生と卒業生からのプログラム評価は , 定期的 に実施される必要がある。 履修要件図書館情報学教育プログラムを履修し 終えるための要件は , 公式文書に明記し , 学生 や今後入学を見込まれる者が見ることのできる ようにする必要がある。要件を満たした学生 は , 学習レベルにあわせて , 学位 , 卒業証書 , あるいは資格証明書を授与される。 G6. 支援 達成目標 図書館情報学教育プログラムは , 多くの場合 , 親機関の大きな教育組織の一部であり , 必然的に 質の高い支援と施設の保証が求められる。 原則 連営と財務 図書館情報学教育プログラムに関わる管理職 ,

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で認識されている図書館情報サービスの役割に ついても触れるべきである。目的と達成目標 は , しかるべき公式の機関から出される教育ポ リシーと一致させる必要があり , また親機関や 国から学生・卒業生の学習成果・能力として求 められている資質を満たす必要がある。 計画と評価図書館情報学教育プログラムでは , 計画・評価の過程を明確にし , それらを定期的 に行っていくべきである。そうした過程では , 図書館情報学分野やそれを含む上位社会におい て今後予測される変化を踏まえつつ , ポリシー や手順が絶えず見直される必要がある。教員 , 職員 , 学生を計画・評価の活動に関わらせると ともに , 設置機関や実務家にも意見を求めるべ きである。教育プログラムは , その国で規範と される教育要件や専門職認証評価要件を満たし ービ 達成目標 G2. カリキュラムの要素 ていなければならない。 コア・カリキュラムでは , 以下に挙げる要素が 重要である。 図書館情報学力リキュラムのコア要素は以下の 原則 と方法を組み込むこと ・カリキュラムの中に地域固有の先住民の知識 り組みに繋がるものを含めること ・過去の取り組みのうち , デジタル環境での取 5 . 情報資源管理 , これには情報の組織化・処 4 . 情報の伝達過程 ス計画 3 . 情報ニーズの評価とそれに対応するサ 2 . 情報の生成 , 伝達 , 利用 報ポリシー・倫理 , 図書館情報学の歴史 1 . 情報環境・社会が世の中に及ばす影響 , 情 とおりである。 7 . 図書館情報学分野のあらゆる成果とサービ 6 . 情報の研究 , 分析 , 解釈 式や媒体も多様である 理・検索・資料保存・修復が含まれ , 表現形 図書館情報学専門職教育プログラムのためのガイドライン スに対して情報通信技術を応用すること 8 . ナレッジマネジメント 9 . 情報機関の運営 10. 情報と図書館利用の成果に対する量的・質 的評価 37 り , 図書館情報学分野における研究や実践の理論 スやその他の教育的経験から構成されるべきであ 的や達成目標に基づいて , 統合された一連のコー 図書館情報学力リキュラムは , プログラムの目 達成目標 G3. カリキュラム 2012 ) 。 統性・革新・敬意・言語の問題がある (Lilley, となる価値観やテーマとしては , 伝統・保護・正 語で表現される ) 。一方 , 先住民に共通する中核 マをもっている ( 自身の文化構造から派生する言 community) は , 自分たち独自の価値観やテー る。そのため , それぞれの先住民社会 (indigenous 民にはそれぞれ共通点もあるが , 大きな違いもあ てさらに理解が深まるであろう。地域固有の先住 これらの特徴は , その価値観を知ることによっ が重要である点 うした人びとに合った調査方法を用いること る情報資源やサービスについて調べる際 , そ ・地域固有の先住民の図書館利用者が必要とす ことの影響 語が , 先住民の知識の枠組みに内在している ・地域固有の先住民の [ 思考 ] 過程・信条・ 構造についての理解 ・地域固有の先住民の知識の重要性 , 多様性 , ること。その範囲は以下を含む。 11. 地域固有の先住民の知識パラダイムを認識す ては , 以下の指針を示す。 番目の地域固有の先住民の知識パラダイムについ 文書の範囲を超えている。しかしコア要素 11 上記の要素すべてについて述べることは , この すること 11. 地域固有の先住民の知識パラダイムを認識

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32 現代の図書館 Vol. 51 N 。 .1 ( 2013 ) ント機能は , 講師と参加者との間での , あるい は , 参加者間での意見交換に活用できると考えた からである。さらに , 研修プログラムでは , シス テム中の「レファレンス事例データベース」への 登録作業を行うが , 登録フォーマットそのものが 有効であると認識した。すなわち , 登録フォー マット上に「回答プロセス」や「参考資料」など が用意されており , これらの記載によって , 処理 プロセスや典拠とした情報源に対する意識が高ま ると期待した。 ただし , このシステムは , 研修プラットフォー ムとして開発されたものではないことから , 当初 はシステムの参加館に「擬する」形で「研修会」 を位置づけて試行した。しかし , 2010 年度から は , システム内に「研修環境」が用意され , 名実 ともに研修プラットフォームとして機能するよう になった。なお , 研修環境は , 二つの利用が想定 される。ーっは , システムそのものをネットワー ク上のプラットフォームとして活用する場合であ る。もうーっは , すでに収められている「レファ レンス事例データ」や「調べ方マニュアルデー タ」を , 研修教材として活用する場合である。本 稿で示す研修プログラムは , 前者に該当する。 3 . 4 研修環境 上述した研修方法の実現には , ネットワーク環 境が前提となる。すなわち , 参加者がインター ネットにアクセスすることができ , レフア協を活 用できなくてはならない。したがって , 参加者の 勤務する図書館等に , ICT 環境が整っているこ とが最低限必要となる。また , 研修会が開催され る会場には , レフア協の画面が閲覧できるよう に , インターネット接続がなされた講師用 PC と 投影機器が用意されていることが求められる。も ちろん , 参加者一人一人が PC を利用できれば , さらに望ましいが , そうした環境を必要とするこ とは , 研修会の開催そのもののハードルを高くす ることにつながるため , 要件にはしていない。 3 . 5 開催要領 この研修プログラムでは 研修会の実施要領は , 筆者が一定の「標準」を 示し , 開催者の状況に合わせて調整した。標準 は , 先行事例や筆者の経験をもとにしながら定め た。まず , 事前課題の確認からレフア協への登録 までの間に 2 週間程度を設けるようにした。これ は , 事前課題を 2 週間かけて解決することを意図 したものではない。公立図書館の職員の勤務実態 を考慮してのことである。すなわち , 2 週間あっ たとしても , 参加者の労働環境や勤務体制によ り , 事前課題の解決にかけられる時間は , それほ ど多くはないと見込んだためである。 なお , 事前課題は , 参加者に一定の力量があ り , かっ , 情報源が十分に整っていれば , 30 分 程度で解決できる難易度を目安とした。ただし , 解決できなくてもかまわないことを伝えており , むやみに時間をかけることを求めてはいない。 研修会の時程としては , 2 ~ 3 時間を目安とし , 必要に応じて途中休憩を取る程度の長さとした。 これにより , 研修会を開催しやすくするととも に , 参加者の出席に伴う負担を少なくした。地域 によっては , 研修会場への遠方からの往復の時 間 , あるいは , 天候による制約があることを踏ま えての措置でもある。 参加者数は , 20 人から 25 人を理想とし , これ よりも多くなる場合には , 開催時間との関係で調 整するようにした。また , 研修プログラムでは , 事前課題への取り組みの結果を比較することを主 眼にしている。したがって , ーっの課題に対し て , 複数の参加者が取り組むことになるが , その 人数を 4 , 5 人程度と考えた。これは , 取り組み の結果の広がりがある程度得られるようにするこ とを意図しての設定である。これよりも少ない人 数の割り当ては , 演習問題に取り組まなかった り , 研修会を欠席したりする者がいたとき , 比較 できないというリスクが生まれてしまう。また , 人数を多くすると , 「右に同じ」式の解説が増え , 参加者の集中力が低下することにもつながる。し かも , 解説は , 参加者とのインタラクションを基 調にするため , 例えば一人に 5 分程度かかると考 えた場合 , 2 時間では 25 人分を扱えない。 3 . 6 事前課題 事前課題は , レファレンス質問に対する回答を

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したことによる。 三つの理由の根拠は , 先例および関連する事象 に求めることができる。例えば , 2000 年度に開 始された日本図書館協会の「中堅職員ステップ アップ研修 (1) 」は , 図書館員の専門的能力を高 めることを目的としているが , 「レファレンスク 工スチョンの処理」は , 「レファレンスインタ ビューの方法」と「レファレンスツールの評価」 とともに , 一貫して基本科目となっている。毎年 の文部科学省地区別研修や各地の研修会の実践例 を確認すると , 「質問回答サービス」は常に主要 テーマの一つに位置づけられている。また , レ ファレンス質問の処理は , 有志による自己研修活 動である「レファレンス探検隊」で用いられてい る手法であり , 必要かっ取り組みやすい研修テー マであると予想される。さらに , レファレンス サービスに関係する啓蒙書の多くは , この技能を 中心に解説されており , 図書館員の専門的能力と して「わかりやすい」ものとみなすことができる。 3 . 2 形式 研修プログラムは , 演習形式を基本としてい る。すなわち , 参加者に事前課題に取り組むこと を求め , その結果をもとに研修会を開催する手順 としている。研修会では , 作業結果を比較しなが ら解説することを基調とした。演習は , 事前課題 に対する参加者の取り組みと , 研修会当日の講師 とのやりとり ( インタラクション ) , ならびに 参加者間の意見交換から構成される。 事前課題は , 前節で説明したように , レファレ ンス質問の処理を行うものである。この作業を事 前課題としたのには , 二つの意図があった。ーっ は , 作業時間を確保するためである。もうーっ は , 参加者の勤務している図書館の環境のもとで 解決することを狙いとしたためである。 従来行われている研修会の中には , 研修会場で 課題となるレファレンス質問を提示し , その場で 処理を行う形態のものある。これには , 会場に調 査資料が用意されていることが必要となり , 会場 の制約が大きくなる。また , 参加者によっては , その会場に用意された資料の利用に必ずしも慣れ ているわけではないことから , 実質的な調査時間 「レフア協」研修モードを活用した研修活動の実践 31 に無駄が生じやすい。 また , 参加者が行う作業は , 勤務する図書館等 で行い , 日常の活動との関係を意識しながら進め ることが望ましいと判断した。そのため , 勤務し ている図書館で所持する資料 , 情報源の利用条件 を踏まえた取り組みとすることを優先した。 3 . 3 研修方法 研修プログラムの汎用性を高めるためには , 研 修方法に留意する必要がある。すなわち , 研修の 開催者 , 講師 , 参加者のいずれもが扱いやすい方 法を用いることが望まれる。研修プログラムで は , これに関係する二つの構想を , 方法として組 み入れた。ーっは , 研修への取り組みが参加者間 で共有され , 相互に刺激が得られるようにするこ とである。もうーっは , 研修会に参加するという 物理的な制約を少しでも減らすために , ICT を 最大限に活用した遠隔型の研修を志向することで ある。 前者は , レファレンス質問の処理に関して , 参 加者の取り組みを相互に比較できるようにするこ とを意味する。後者は , そうした取り組みをネッ トワーク上で「いつでも」「どこでも」できるよ うにし , 参加者の研修参加に対する物理的・心理 的ハードルを下げることを目指している。また , 取り組んだ結果がネットワーク上に掲載できれ ば , それ自体が記録として保持され , 意見付与や 二次利用などを可能にすることから , 研修プログ ラムとしての効用が高まるからである。 3.1 で説明した技能を対象に , 上記の方法を用 いて効果を高めるためには , ネットワーク上で研 修用のプラットフォームを用意することが考えら れる。大学の授業では , BIackboard をはじめと する教育用のプラットフォームが利用されてお り , 研修用に援用することもできる。しかし , れには経費が伴うことから , 開催者にとっては ハードルの一つとなる。そこで , レフア協の可能 性に , 筆者は着目した。このシステムでは , レ ファレンス事例を参加館が登録していることか ら , 上記の研修方法に適用できると判断したので ある。また , 無償で利用でき , かっ , 参加者に とって身近であるとともに , 搭載されているコメ

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30 現代の図書館 Vol. 51 No. 1 ( 2013 ) 図 2 研修プログラムの実施プロセス 12 週前 1 1 週前 10 週前 9 週前 8 週前 7 週前 6 週前 5 週前 4 週前 3 週前 2 週前 1 週前 当日 企画案の策定 講師への打診 企画の確定 会場・設備の手配・確保 参加者の募集案内 開 参加者・人数の確定 催 者 事前課題・登録要領の 事 受取 局 事前課題の割り当て 事前課題・登録要領の 参加者送付 プレゼン資料の受取・ 処理 事前課題のレフア協 登録の督促 講師依頼の承諾 開催者との協議 参加人数の確認 事前課題・登録要領の 準備 講 事前課題・登録要領の 事務局送付 師 プレゼン資料の作成 プレゼン資料の事務局 送付 登録内容の閲覧 登録内容へのコメント 付与 募集の確認・申込 事前課題・登録要領の 参 受取 加 事前課題への取り組み 者 事前課題のレフア協登録 登録内容の閲覧 講師からのコメント確認

10. 現代の図書館 2013年 03月号

「レフア協」研修モードを活用した研修活動の実践 29 表 1 研修会開催概要 研修会名 開催者 平成 21 年度福井県公共図書館職 福井県立図書館 員実務講座 平成 21 年度レファレンス研修会 千葉県立中央図書館 平成 21 年度公共図書館等職員研 宮城県図書館協会 修会Ⅲ ( 午後 ) 平成 21 年度レファレンス研修会 栃木県公共図書館協議会 平成 21 年度中堅職員研修会 佐賀県公共図書館協議会 平成 21 年度レファレンス研修会 北九州市立中央図書館 平成 21 年度レファレンス研修会 千代田区立千代田図書館 平成 22 年度第 3 回大分県公立図 大分県公共図書館等連絡 書館等職員研修会 ( 午前 ) 協議会・大分県立図書館 平成 22 年度市町村図書館・公民 13 : 00 ~ 16 : 00 秋田県図書館協会 館図書室職員研修会 平成 22 年度レファレンス研修会 13 : ~ 16 : 30 千葉県立中央図書館 平成 22 年度公共図書館等職員研 10 : 30 ~ 12 : 20 宮城県図書館協会 修会Ⅲ ( 午前 ) があまりにも大きいからである。研修プログラム 旨や手順 , レフア協の取扱い方法を , 参加者が理 では , どの情報源を利用すべきかではなく , どの 解できるように作成した。「作業要領」は , 「事前 ように考えて情報源を選んだのか , 情報源の選択 課題」とともに , レフア協への登録に役立つよう にはどのような点に留意すべきかなど , レファレ 摘記する項目を整理した「処理シート」を添付し ンス質問の処理を効果的なものとする考え方を意 ている。また , レフア協の研修環境へのログイン 識することを基本的な狙いとしているからでもあ ID とパスワードを記した別紙を添えている。「作 業要領」は , 開催者から参加者に電子メールや る。 ネットワーク上で迅速に配布できるように , MS 3 研修プログラムの詳細 PowerPoint で作成した。また , それを PDF ファイルにしたものも用意した。 第三は , 研修会同日の「プレゼン資料」であ 3 . 1 目的 る。これは , MS Power Point で作成し , レファ 研修プログラムでは , 向上させることを目指す 協の画面へ推移しやすいようにした。また , 適宜 能力として , 「質問回答サービス」の処理に必要 ウエプページへのリンクを貼り , 操作効率を高め るようにした。「プレゼン資料」には , 事前課題 な技能を中心に設計した。これは , 三つの理由に よる。第一は , この能力に対する図書館界の需要 の登録結果に基づいて , 研修会当日に解説する要 が高く , 研修プログラムの汎用性が得られると認 点を記した。ただし , レフア協への登録締切から 識したことによる。第二は , この技能を向上させ 研修会当日までは数日程度しかないため , 注意す ようとする図書館員の意識が強く , 研修プログラ べき内容を例示する簡略なものとしている。 ムの持続性が確保できると理解したことによる。 なお , 「プレゼン資料」では , 回答の例示は行 第三は , この能力の意義は , 外部の者にもわかり うが , それを「模範解答」と位置づけてはいな やすく , 研修プログラムの支持が得やすいと判断 い。図書館の環境の違いによって , 「模範」の幅 参加者数 32 開催時間 13 : 00 ~ 16 : 20 13 : 00 ~ 16 : 30 13 : 00 ~ 15 : 30 開催日 2 開 9 / 10 / 21 2009 / 10 / 22 2009 / 12 / 4 2010 / 2 / 10 16 31 25 10 : 00 ~ 12 : 00 ( 午前 ) 38 43 13 : 30 ~ 16 : 30 13 : 開 ~ 16 : 00 15 : 30 ~ 17 : 30 2010 / 2 / 23 2010 / 3 / 2 2010 / 3 / 3 8 9 : 50 ~ 12 : 00 2010 / 9 / 13 2010 / 10 / 19 2010 / 10 / 21 14 2010 / 12 / 3