高橋 - みる会図書館


検索対象: UP 2016年8月号
10件見つかりました。

1. UP 2016年8月号

は、戦後文学はある意味では同時代でした」と述べている。高い月」 ) が、「戦後第二世代」の中村文則、島本理生と奥泉との 橋源一郎は、さらに「彼らとは、ある意味で地続きだった」とあいだで論じられる。とりあげられた作家は、そのほか、武田 いうが、この感覚を有するものを「戦後第一世代ーとすると泰淳 ( 「蝮のすえ」「わが子キリスト」 ) 、椎名麟三 ( 「深夜の酒宴」 読 き、現在では、あきらかにそれとは絶縁した「戦後第二世代」「重き流れのなかに」 ) 、梅崎春生 ( 「桜島」「幻花」 ) 、大岡昇平 ( 「野火」「武蔵野夫人」 ) 、石原吉郎 ( 「ペシミストの勇気について」 か登場してきている。 これはアジア・太平洋戦争との距離でもあり、父母が戦争経「棒をのんだ話」 ) 、藤枝静男 ( 「田紳有楽」「悲しいだけ」 ) 、小島信戦 験者であるか ( 第一世代 ) 、祖父母がそれに当たるか ( 第二世夫 ( 「アメリカン・スクール」「月光」 ) 、そして大江健一二郎 ( 「芽む しり仔撃ち」 ) である。おおむね、戦後文学史のなかでの重要な 代 ) の差異となって現われてきている。こうした状況のもと、 「戦後文学」があらためて検討されることとなったのである。 作家、そして正典をなす作品が取り上げられるが、その選書 は、奥泉ー高橋の対談中でなされている。 、ほほ同世代の私自身の売 ふたりは、丁々発止とやりあうが 本書は、序章「なぜ今「戦後文学」か」、終章「「戦後文学」書経験とも重なりあうような作家ー作品が挙げられる。このと と現在、の二つの対談がおかれ、そのあいだに座談会がはさまき「 ( 戦後文学をー註 ) 現代文学のフロントとして読む」と高橋後 れる構成となっている。座談会では、戦後派作家の作品を二編は述べ、さらに「重苦しい観念性があって極端に生まじめなん 取り上げ、奥泉とふたりのゲストによって「合評」がなされだけど、生まじめ過ぎて笑えるところがある」ともいう。 る。序章と終章は、高橋源一郎 ( 一九五一年生 ) と島田雅彦奥泉は、 ( 「戦後文学」は ) 「日本語で書かれた小説のなかで、 ( 一九六一年生 ) という、奥泉と同世代「戦後第一世代」の作家いまなお最も批評性が高い」ことを、あらためて「戦後文学」 が対談相手をつとめ、あいだの「合評」 ( 座談会 ) には、奥泉を読む理由とする。「いわゆる日本的な言語空間」に対して批光 より年下の若い作家たちが参加している。一九七〇年代から八評的であり、「戦後文学」は「意志的。「方法的に」そこにきり奥 こもうとしたと評価するのである。他方、高橋は、密室での議 〇年代生まれの小説家であり、ゲスト二人のうちひとりは、た いかい女性が招かれている。 論を描く作品ー埴谷雄高『死霊』を、インタ ! 不ットや「ひき 読みあう対象は作家が前面に出され、たとえば、第一章はこもりと同じとみなすなど、その類似性から「戦後文学」に 「野間宏を読む」とされ、野間の二作品 ( 「暗い絵」「顔の中の赤接近する。こうした高橋は、読み方の推移ーー・「当時の読み 二二ロ スロ

2. UP 2016年8月号

しまったものではない」とうける。「二一世紀になって、リア A 」 このこ リティーを持っ戦後文学作品は果たして何なのか」 こ む とが、奥泉の問題意識となる。 読 を 奥泉に主導される「合評」には、二つのタイプがある。第一 学 のタイプは、原作 (<) に対し、 ( 奥泉 ) 「戦後第一世代」 (n) 文 と、 ( ゲストたち ) 「戦後第二世代」 (0) との差異が際立つもの後 である。このばあい、 (0) ははじめて「戦後文学」に接する ことがしばしばである。野間宏の作品を読む回で、島本理生 ( 一九八三年生 ) は、 る あ 方ーか、いまは変わるということに自覚的であり、そのゆえに 「戦後文学」を読もうとする。差異を有しつつ、しかし歴史資 む 今回、野間宏作品を初めて読んでみたんですが、すんなり 読 を 料としてではなく、ともに「いまそこにあるもの」 ( 奥泉 ) と 読めるようなところと、もたっくところが両方ありまし 学 して、「戦後文学」を読むことを図っている。 た。でも、全体的にはおもしろかったです。 文 後 戦 と述べている。「戦後文学」に対し、 (m) のような思い入れ編 奥泉光と高橋源一郎のふたりは、大西巨人『神聖喜劇』と村 ( 思い込み ) を持たず、突き放して接している。いまひとりの集 像 上龍『コインロッカー・べイビーズ』が刊行された一九八〇年ゲスト、中村文則 ( 一九七七年生 ) も、野間のもつ「自己への 群 を ( 「戦後文学の」 ) 「交代」の時期と考えている。妥当な認識で執着」を指摘し、自らの世代では当然のことが、「この時代だ 光 泉 あろう。高橋は、高度資本主義時代に入り、「戦後」自体が終と、これが罪悪感」をもっとされている点が「すごい新鮮」と 奥 0 わり「違う社会」に入っていったことと、「戦後文学」が「次いう の文学に移行」したこととを同時のこととし、「戦後文学」が 他方、大江健三郎の作品の「合評」は、 (n) のメンバー同 「世界を触知する能力」をこの時期に「失効ーしたとする。し士でなされ、「芽むしり仔撃ち」は「すごく久しぶりに読んだ書 かし、その指摘を、奥泉は「戦後文学の可能性がすべて消えて気がする」 ( 町田康、一九六二年生 ) 、「 ( 大江の作品中でもー註 ) 朝鹿接橋野江む を高堀城 立 0 を形曺 光生 松 悟規映彦月 能町未雅深信康 講談社文芸文 文庫判・ 434 頁・税込 2160 円 装丁 : 菊地信義 講談社文芸文庫・ 2016 年

3. UP 2016年8月号

シリーズ大学の教授法 日本銀行と高橋是清佐藤政則著 1 0 、 ) 1 4 中島英博編著 ・金融財政ガバナンスの研究序説日本銀行における高橋是清の込ト 8 税 授業設計 園午格 証金融財政家としての姿を明らかにし、金融財政ガバナンスの視点税 3 定価 2268 円格 学嶇 版血から高橋経済論の軌跡を論究する。 ケ 1 意欲を育てる授業、複数教員での授業などの設計方法を示し、 立ロ 教材やシラバス例、評価の基準などを多数掲載。実践的な指版 g 立ロ 針と技法を提供する。 <I-O 判並製・ 224 頁本体 2400 円出叩 朱熹修養論の研究 業柏 < 学町慧 宮下和大著朱熹の思想は「朱子学」として東アジア全般に大き事県 内 澤 大京 〃な影響を与えてきた。朱熹の思想の基本的枠組みである修養論を、園葉引 東 E 案 大学の 一麗意図されてる実効性に留意し 0 「再検討する。定価 3 。 24 円学千芻 0 ( 0 佐藤浩章、中井俊樹、小島佐恵子王 6 8 2 - 4 城間祥子、杉谷祐美子編 4 0 〃〃 会 の企業倫理と社会の持続可能性 売レ教職員・管理職に向けた具体的なノウハウ集。現場のリアリティ 〒 y—猷 麗澤大学企業倫理研究センター監修 / 中野千秋・高巖編当セ発〒旺 を反映したの疑問に対し、経験豊かな執筆者が研究の ンターの研究成果をまとめた論文集。企業倫理研究は多岐の分野 知見を基盤に回答。 <LO 判並製・ 212 頁本体 2000 円 にわたっている 立ロ 定価 28 。 8 円 版 会出 版熹学 会ホスピタリティ 1 産業の経営理「韻文訳妖精の女王 出大 ディヴィッド・・ヘイズ、アリッシャ・ < ・ミラー著 / 中谷秀樹訳 エドマンド・スペンサー作 / 福田昇八訳 レベ一一ユ 1 ・マネ 1 ジメントを体系的に解説した世界初のテキスト。 出 版 浜円 学 航空業界の経営」携わる機会を獲得する一方で、観光立国 ( 一担日、美しい日本語で詠い上げる、本邦初の韻文訳大 出 百一 本の産業にグローバル・スタンダ 1 ドを導入するための必読書。 大 区 原作はシェイクスピアと同時代にエリサベス一世に捧げられ 判並製 5 。 4 頁本体価格 27 。。円十税市 7 6 た長編叙事詩で、英文学の最高峰を誇る。アーサー王物語を 済 早 題材に、妖精国女王の命を受けた遍歴の騎士達が、貴婦人や 別岡浦 」 6 魔術師や竜をめぐる冒険を繰り広げ、徳の姿を体現する寓意税福ⅵ 衄中国女子労働者の 9 物語である。本書は、従来の散文訳とは異なり、七五調によっ 価 13 て原詩の韻律を忠実に反映させた、日本の西洋叙事詩翻訳に予网 階級と消費空間 茨合 <LO 判・函入・上下 2 巻・ØOOOO 円格 おける初の試み。 陳蕭蕭著 <IO 判上製 242 頁本体価格 33 。。円十税

4. UP 2016年8月号

今月の新刊 〈主要目次〉 まえがき〈媒介〉としての日本第—部現代アメリカ演劇研究の地平ーーモダン・ 内野我 ( 東京大学大学院総合文化研究科教授 ) ドラマとパフォーマンス二〇世紀アメリカ演劇をマッピング / ザッピングする リべラル悲劇の顛末ドラマと身体「身体からテ オニールを読み直せるか ? クストへ」「アジア系」から遠く離れて〈マルチメディア的〉アメリカ第Ⅱ 演劇の場所 部演劇を理論化するーー〈九・一一〉のあとに演劇をマッピング / ザッピン グする身体論から「身体」へ松尾スズキからチェルフィッチュへ近代劇 トランスナショナルな移動性へ は終わらない / 始まらない〈という場所〉で歴史を「」する一〇 世界の現代演劇の文脈に占める、特異で、凡庸で、閉塞した、しかし可能性年代の上演系芸術続・一〇年代の上演系芸術第Ⅲ部グローバリゼーションに リゼーションは身体に悪い」ヴァーチャルに行くジュデ に満ちた「演劇」とでも称すべき場所。小劇場ブーム以降、ニ〇一〇年代まみれて「グロー イス・バトラ 1 へ / から科学 / ガリレイ / 革命村上春樹を上演 (perform Ⅱ までの日本のパフォーマンス・アートが問うてきた、時代ドラマ、身体を、 世界のマッピングのなかで、著者ならではのスリリングな文体で論じる、ニ embody) するためにエクスティンクションの文化から創造としての介入へ 一世紀もっとも重要な現代演劇論。 あとがきに代えてトランスナショナルな〈移動性の現場〉から <LO 判・四四〇頁 / 定価 ( 本体六八〇〇円十税 ) 一 SBN978 ー 4 ー一 3 占 802 一 7 ー 8 0 メロドラマからパフォーマンスへ内野儀定価 ( 本体一二八〇〇円 + 税 ) 〈主要目次〉 ~ 〕回橋啓 ~ たかはしのばる ( 大阪教育大学教育学部教授 ) 編 序章なぜ文化を比較するのかーー子どもにとってのお金の意味 ( 高橋登 ) 山本癶昱士 5 哉やまもととしゃ ( 供述心理学研究所・埼玉所長 ) 第 1 部人間関係の中のお金 1 消費社会を生きる子どもたち ( 片成男 ) / 2 大人になることの意味と親子関係の構造 ( 竹尾和子 ) / 3 お金を媒介にする 4 韓国の 友だち関係の構造 ( 呉宣児 ) 第 2 部日韓中越・子どものおこづかい 子どもとお金 子どものお金をめぐる生活世界 ( 金順子 + 崔順子 ) / 5 中国の都市部の子ど もとお金の智恵 ( 周念麗 ) / 6 ベトナムの子どもとおこづかい ( フォン、フ おこづかいの文化発達心理学 アン・ティ・マイ + ホア、グエン・ティ ) / 7 日本の子どもたちにとっての 日・韓・中・越の 4 カ国で、おこづかいをめぐる子どもの仲間関係の発達をお金 ( 高橋登 ) 第 3 部おこっかい研究から理論をたちあげる 8 おこづかい 共同調査した心理学者たちは、共同の買い食い、「おごり」の是非などの「文の意味づけの中に親子関係の両義性をみる ( 片成男 ) / 9 おこづかい研究と 化差」に驚くとともに、自らの文化の「違い」やその記述の方法論に深く悩 の誕生 ( サトウタッャ ) 差が立ち現れる時・それを乗り越える時 むことになった : : : 。数々のフロンティアを築いた伝説のプロジェクト、初 ( 呉宣児 ) 第 4 部おこ、つかい研究から心理学理論へ終章おこづかい研究と差 の書籍化 の心理学 ( 山本登志哉 ) / 補章調査の概要と要約、そして伴走者によるコメ <LO 判・三三六頁 / 定価 ( 本体四八〇〇円十税 ) ント ( 渡辺忠温 ) 一 SBN978 ー 4 ー 1 3 ー 051334 ー 0 うちのただし モビリティ

5. UP 2016年8月号

こ 読 は、その観点からの検証が求められているというべきであろ 読 「戦後文学」といっても、この語はいまや危機に瀕していよそうした矢先、二〇〇九年から、文芸雑誌『群像』で連載が う。いや、「戦後文学」のみならず、「戦後」に生み出され、始まった座談会「戦後文学を読む」三〇一二年まで、全一〇回 ) 「戦後」を主導した「戦後思想」も同様の状態である。そのこが、あらたな語り下ろしを加え、 ( 単行本化を飛び越え ) 一挙に とを示すように、「戦後文学」は手にしたり、読むこと自体が文庫化された ( 講談社、二〇一六年 ) 。この座談会の軸になって編 難しくなっている。また、昨二〇一五年には「戦後七〇年」が いるのは、作家・奥泉光である。奥泉光といえば、一九五六年集 云々されたが、「戦後文学」や「戦後思想」の検証とは無縁の生まれ。戦争小説「石の来歴」を書くとともに、「戦争 x 文学」 ところで、話題が創られていた。「戦後」がなかなか過ぎ去ろという、戦争文学の集成の企画に編集委員として参画してい うとしないなか、「戦後」の内実を創りだしてきた「戦後思想」る。他方、「文芸漫談」と名づけ、 ( 作家のいとうせいこうと ) 内泉 や「戦後文学」は打ち捨てられたままとなっている。 外の文学作品を一冊ずつ読み解く試みをしている。幅広い教養 だが、これらのことは「戦後文学」や「戦後思想」の価値がと、現状への緊張感を持っ作家・奥泉が、「戦後文学」を真正 なくなったということを意味しない。逆に、「戦後」が歴史化面から論ずる試みを企てた。 される前夜の〈いま〉、あらためて「戦後文学」や「戦後思想」奥泉は、 ( 本書の高橋源一郎との冒頭の対談で ) 「ばくらの世代 奥泉光・群像編集部編『戦後文学を読む』、 あるいは、いま「戦後文学」を読むこと 〔書評〕 成田龍一

6. UP 2016年8月号

著である。 かって、評論家の江藤淳は「いわゆるク戦後文学乙とは占 領下という「「苦しみ」の時代に咲き誇った徒花」に過ぎない ( 『もう一つの戦後史』一九七八年 ) と冷笑した。しかし、このと きには「戦後文学」の存在感をみなが感じており、そのゆえの ーしまや 江藤の苛立ちであった。だが、冒頭に述べたようこ、ゝ 「戦後文学」の存在自体が希薄化している。本書は、こうした なかでの作家たちの「戦後文学」へのコミットであった。 こうした試みが、戦後思想史をはじめ、戦後映画史、戦後マ ンガ史などへも応用ー展開され、それぞれのジャンルでなされ登 で るということを、私は夢想する。この営みこそが、「戦後」の 本 検証であり、戦後作品の批判的継承であり、「戦後」の歴史化行 の実践のひとっへと、なりゆこうと思うからである。 画 * さきの町田康も、「芽むしり仔撃ち」の「閉塞感」が「今現在のじ わじわ嫌な感じ」につながり、「今、ここに至っている時代の始ま一気 りのところにある小説」と述べている。「戦後文学」のリアリティ の を「戦後」の時代性と重ね合わせ、あらためて「戦後文学」への回 路を示そうとしている。 * * 高橋源一郎は、奥泉が ( 「戦後文学」の ) 「香りのようなもの」を 「継承」していると評している。 ( なりた・りゅういち日本近現代史・歴史学 ) 東大教師が 新人生にすすめる本 2009 ー 2015 東京大学出版会『 UP 』編集部一一一 [ 編 ] 2009 ~ 2015 年の『 UP 』 4 月号に掲載された好評アンケー ト 7 年分を収録。東京大学のスタッフが、新入生にいま読 んでほしい本を熱く語る。さらに哲学から生物学まで、 12 名の各分野の第一線の執筆者が、それぞれの学問の 戦後の軌跡を解説。 ISBN 978-4-13-003333-6 B6 判 / 270 頁 / 本体 1 , 800 円十税 51 [ 書評 ] 130 奥泉光・群像編集部編「戦後文学を読む』、あるいは、いま「戦後文学」を読むこと 東大教師が 新人生にサすめる ご ( ) KGU = )F, 一 9 - 20 一い

7. UP 2016年8月号

東京大学出版会新刊案内 上、あらかじめ書店へご注文くだされば幸いです。 201 6 年 8 月 一般財団法人東京大学出版会 〒 153-0041 東京都目黒区駒場 4-5-29 電話 : 03-6407-1069 / FAX : 03-6407-1991 HP : http://www.utp.0「.jp/ 大野秀敏 + MPF ファイバーシティ 縮小の時代の都市像 B5 判 / 下旬刊 / 定価 ( 本体 2900 円十税 ) 内野儀 J 演劇の場所 モビリティ トランスナショナルな移動性へ A5 判 / 下旬刊 / 定価 ( 本体 6800 円十税 ) 高橋登・山本登志哉編 子どもとお金 おこづかいの文化発達心理学 A5 判 / 下旬刊 / 定価 ( 本体 4800 円十税 ) 橋元良明編 日本人の情報行動 2015 A5 判 / 下旬刊 / 定価 ( 本体 12000 円十税 ) 木村福成・椋寛編 国際経済学のフロンティア グローバリゼーションの拡大と対外経済政策 A5 判 / 下旬刊 / 定価 ( 本体 8500 円十税 ) 月刊 IJPJ 誌の定期購読をお薦めします 「 U 円 ( ゆう・びい University pres の略 ) 誌は、 1972 年 11 月創刊され、学問の最前線やその周辺のトピックス、 読書論や書物をめぐる小論・エッセイ、歳時記風のコラム を掲載しています。巻末には小会発行の新刊図書につい ての案内や、重版、復刊図書をお知らせしています。 ■ A5 判・本文 48 頁 / 毎月 5 日発行 お求めの小会の出版物が書店にない場合でも、その書店にご注 文くだされば 10 日位でお手に入ります。この新刊案内をご覧の [ 8 月の新聞広告 ] 朝日新聞 北海道新聞 京都新聞 3 段 8 割 1 日 3 段 8 割 1 日 3 段 8 割 1 日 西日本新聞 3 段 8 割 1 日 中日・東京新聞 3 段 8 割 17 日 日本経済新聞 3 段 8 割下旬 水野誠・三浦麻子・稲水伸行編 読者コード ( 7 桁 ) をお書き添えください ) 分まで承ります。 ( 住所変更等お知らせいただく場合は 号からご希望かを明記してください。ご購読期間は 5 年 お申し込みください。ご住所、お名前、郵便番号、何月 ハガキもしくは FAX にて「新規申込」とご記入のうえ、 ■定期購読のお申し込み方法 ・年間購読料 1 网円 ( 税・送料込。海外は 2 円。 ) A5 判 / 下旬刊 / 定価 ( 本体 4800 円十税 ) 精神医学の科学と哲学 [ 精神医学の哲学 1 ] 石原孝二・信原幸弘・糸川昌成編 A5 判 / 下旬刊 / 定価 ( 本体 6600 円十税 ) オスマン朝宮殿の建築史 川本智史 A5 判 / 下旬刊 / 定価 ( 本体 3400 円十税 ) 新興国の経済発展とメガシティ [ メカシティ 4 ] 村松伸・山下裕子編 A5 判 / 下旬刊 / 定価 ( 本体 3500 円十税 ) 21 世紀の科学技術と政策形成 科学的助言 有本建男・佐藤靖・松尾敬子 / 吉川弘之 [ 特別寄稿 ] A5 判 / 下旬刊 / 定価 ( 本体 5000 円十税 ) ファン心理とスポーツビジネス プロ野球「熱狂」の経営科学

8. UP 2016年8月号

保守の で権 比較政治学 な根 い拠 ー欧州・日本の保守政党とポピュリズムー 水島治郎編 欧州各国の既成保守政党の再 編を比較し , 日本についての 月」 . 甲 童統 一章を加える . 保守政治に関 する初の体系的研究 . A5 判・本体 4800 円 を統制在 忘却された支配 わ使 一日本のなかの植民地朝鮮ー の真 伊藤智永 に議別対 宇部 , 北海道 , 紀州 , 知覧・・・ ムせ す行 炭鉱や特攻で死んだ朝鮮人犠牲 がず 者を追悼しようとする各地の試 みをたどる . 四六判・本体 2200 円 の権 カエサル戦記集 アレクサンドリア戦記 に統 アフリカ戦記 ヒスパーニア戦記 て者 注通 高橋宏幸訳 ル下統使 ポンペイウス歿後も続く熾烈な 内乱を描いた三作品の本邦初訳 . 四六判・本体 3000 円 リオデジャネイロに つ解 降る雪 、統民符有あ が議 ー祭りと郷愁をめぐる断想ー 福嶋伸洋 、す 、立 . 卩日 忘れがたい魔法を帯びた街 , リ 政稀 。民 オの魅力を , プラジル文学と音 楽の研究者である著者が , 眩い 筆致で綴る . 四六判・本体 1800 円 っ時 疋ね 人類の未来と 治数 立憲 人人 地球科学 法法 だ物民民 者制 井田喜明 っ述 科学と近代文明は , 地球環境 の表 とどのように関わっているの か . 人類を支える地球の「限 界」はどこにあるのか . 【岩波現代全書】四六判・本体 1800 円 人任 み法 れ制 、権 た与 岩波書店 東京・千代田・一ツ橋 [ 定価は表示価格 + 税 ] http://www.iwanami. CO. jp/ で 目 の 統 治 作 を 人 民 が 政 府 に 委 託 す ' る と つ い て 治 、形 体が治 人 の 小 な し に は 変 . 更 し イ な い と い っ イ呆 障 の し 、統 形 を 変 表更思 し て ま っ 占 っ た で は な い か 人 、民 に よ る 明 小 の 決 疋 し抜画 き で 主 を 簒 奪 し 行 は や お 憲 そ れ 主 と 治 と 、区 本 来 の た る て 自 由 な の だ ろ っ か 1 は必立 、要法 あ がる 権イ ギ リ ス 然形権 月ヒ に る ル ソ の 主否 疋 的 評 価 しす る 人 民 し か も 法 。制 を 日 導 さ れ る 民 は 果 の み ら ず . 憲 の法存 疋 力し ) を も 使 し 得 た と に カゞ 日 吊 の 治 は 、府 に 疋 政 の 選 に の 関 む し ろ 。な制は 、法 の し な イ リ ス で は 議 は 常 の を 持 国 ーよ で あ た は 瞭 と 「コ ん な い た 里 に る 当 。統少 者 に よ 変 さ れ の で 明あ等 れ ば ル ソ が 。国項 ム 議 員 へ 叩 天 を 要 求 す る か 否 か を る は く と べく て い る と も っ 決 疋 の 国 、制 の 基 本 事 に 関 る に 任的法 : な、 も の ら る の 行 使 で つ た 0 彳皮 が い て 事 よ 検 討 し て し法カ で は い ル ソ カゞ 主 権 の と す る 皿 が 限治権 形 月ヒ き 彳皮 が 否 ス E. し て い る の 以 を外代 者 に よ る さ れ な得 と し て い る の は 行あ援 く ま で 主 権 で あ 、糸充ル 治 の 、行代 の使表 ソ 権 に お い て は さ れ 得 な しゝ と にコ つ と 求 し た と し て し ば し ば 用 さ れ る し か ソ が ソ は 異 を て は し ) な し、 得 な 憲 法 5 [ 法の森から く A Letter from the Forest of Law 〉 ] ルソーの同は法律か ?

9. UP 2016年8月号

大学生、限界集落へ行く 「情報システム」による南魚沼市辻又活性化プロジェクト町 局専修大学経営学部森本ゼミナール編一五 00 円 ( 本体 ) 保 5 新潟県が公募した「大学生の力を活かした集落活性化事業」田 版 に採択されたのをき 0 かけに、都会の学生達が住民人の限神 出 界集落に一週間滞在。そこで見たもの、聞いたもの、感じた田・ 学 ものを学生ならではの感覚で綴る 千 -< 大 また、その後も継続的に集落を訪れ住民との交流を続けて都 多ノ 〔るほか、辻乂米を利用したおにぎり販売、ライスミルクの 商品開発、みようがを使 0 たレシピ作りなど、辻乂集落の「情 専 報」を様々な形で発信する 手探りで取り組んだ限界集落活性化プロジェクトで、学生 たちが本当に「活性化」できたモノとは。 〒 東洋美術史 朴亨國監修 376 頁 2 , 592 円 武蔵野美術大学通信教育課程「東洋美術史」 教科書。美術史を学ぶ基本姿勢から、基盤と なる教養までを身につけるための重厚な一冊。 日楽冊 白石美雪編 384 頁 2 , 916 円 音楽文化、現代音楽、世界音楽の三つの視 点から音楽的事象を読み解き、比較し、思 考する。共著者に宮澤淳一、横井雅子。 新しい教育相談論 高橋陽ー・伊東毅編 224 頁 2 , 052 円 マルチメディアを考える 清水恒平著 96 頁 1 , 296 円 ミュセオロジーの展開経営論・資料論 金子伸ニ・杉浦幸子編 384 頁 2 , 808 円 武蔵野美術大学出版局 TEL : 0422 ー 23 ー 0810 FAX : 0422 ー 22 ー 8309 大学出版部協会ブックレット 点心中、 め哲座防羅文 ふの村 ~ し、 の学小 = 之の男 ~ くく 0 ~ 樹一リー へな俊 ら働哲 多方学串との を地克 を像三 様震復基 る学川 比開 較夫性に興層 朝こ、 る朗 新か秀 科藤捉脳対の刊し信都古 市代 学田えは い知 改社文 ・和て世 発生 通 会明 生 3 1 てをか 1 達冖 o 著るを 0 て 2 都 11 0 市考ら キ・ 0 知かい 0 え持 O 科か 0 再る以 O の 後円魅る続 に円生 円学 十の + カ 十の を税と 税た 税視 な 発行 : 大学出版部協会 発売 : 東京大学出版会 〒 153-0041 東京都目黒区駒場 4-5-29 TEL 03-6407-1069 FAX 03-6407-1991 http://www.utp.or.j p/ く価格税別〉 大正大学仏教学科編 りけ 00 お坊さんも学ぶ仏教学の基礎 ①インド編 / ②中国・日本編 〔改訂版〕 <LO 判 / 各 1500 円十税し はじめて仏教を学ぶ人や仏教文化に関心を抱く人のための、簡潔で旺楙 版 分かりやすい仏教学の入門書。歴史的な時系列に即しながら、地理 出 的な伝播経路に沿って記述し、教義思想の把握やその展開過程も理 解できるように構成されている。 巣 内 西 大」嶋知善編 案 正久保田正文著作選ー文学的証言ー <LC) 判 / 8400 円十税ね 文学の大切さに懸けて歩み続けた生涯。同人雑誌の活動を評価し続 け、多くの作家を見いだした文芸評論家。単行本未収録の小説・短 歌・評論・随筆など、重要著作を中心に収録し、巻末には詳細な年 譜と著作目録を附した。 ⅱ立ロ 版 出 大 版 出

10. UP 2016年8月号

小林康夫 表象文化論講義絵画の冒険 <LO 判 / 定価 ( 本体三五〇〇円十税 ) 劉文兵 日中映画交流史 <LO 判 / 定価 ( 本体四八〇〇円十税 ) プラトン著 / 山本巍訳・解説 饗宴訳と詳解 <LO 判 / 定価 ( 本体六五〇〇円十税 ) 江﨑浩 インター、不ット・、、、 ノイ・デサイン 幻世紀のスマートな社会・産業インフラの創造へ 四六判 / 定価 ( 本体ニ八〇〇円十税 ) 稲葉昭英・保田時男・田渕六郎・田中重人編 日本の家族一 999 ー 2009 全国家族調査〔 NFRJ 〕による計量社会学 <LO 判 / 定価 ( 本体五四〇〇円十税 ) 長谷川公一・保母武彦・尾崎寛直編 岐路に立っ震災復興地域の再生か消滅か <LO 判 / 定価 ( 本体六五〇〇円十税 ) 塩川伸明・池田嘉郎編 東大塾社会人のための現代ロシア講義 <LO 判 / 定価 ( 本体三〇〇〇円十税 ) ・東京大学史料編纂所編纂新刊 日本荘園絵図聚影釈文編一一中世一 <0 判 / 定価 ( 本体ニ四〇〇〇円十税 ) 三谷太一郎 戦後民主主義をどう生きるか 西野嘉章 前衛誌 新保敦子・阿古智子 超大国・中国のゆくえ 5 勃興する「民」竹峰義和 四六判 / 定価 ( 本体三ニ〇〇円 + 税 ) 〈救済〉のメーデイウム 7 月の新刊 大橋靖雄・浜田知久馬・魚住龍史 生存時間解析応用編 による生物統計 <LO 判 / 定価 ( 本体四八〇〇円十税 ) 伊沢紘生・松岡史朗 自然がほほえむとき <LO 判 / 定価 ( 本体三ニ〇〇円 + 税 ) 落合啓一一 ナチュラルヒストリーシリーズ ニホンカモシカ行動と生態 <LO 判 / 定価 ( 本体五三〇〇円 + 税 ) 東京大学医学部健康総合科学科編 社会を変える健康のサイエンス 健康総合科学への幻の扉 判 / 定価 ( 本体ニ五〇〇円十税 ) トウッティ・ソ一フンタウス ~ 者 アントニア・リングボムイラスト / 上野里絵訳 お母さん、お父さんどうしたのかな ? 〈こころの病気を抱える親をもっ子ども〉のハンドブック 子どもにどうしてあげればいい ? 〈こころの病気を抱える親〉のハンドブック 変型判 / 各巻定価 ( 本体一六〇〇円十税 ) 東京大学新聞社編 現役東大生がつくる東大受験本 東大 2017 とんがる東大 <LO 判 / 定価 ( 本体一五〇〇円十税 ) 9 月の新刊 久保亨・加島潤・木越義則 統計でみる中国近現代経済史 大西品子 キャンパスの国際化と留学生相談 太郎丸博編 後期近代と価値意識の変容 川島浩平・竹沢泰子編 人種神話を解体する 3 「混血」から「、 ( ックス」へ 東京大学社会科学研究所 / 大沢真理・佐藤岩夫編 ガバナンスを間い直す全 2 巻 越境する理論のゆくえ Ⅱ市場・社会の変容と改革政治 田中亘 会社法 宮川努・淺羽茂・細野薫編 インタンジプルズ・エコノ、くー 清水克俊 金融経済学 開一夫・金山範明編 脳波解析入門 村松伸・岡部明子・林憲吾・雨宮知彦編 メガシティ 6 高密度化するメガシティ 小泉秀樹編 コどュニテイデサイン学 青木人志 日本の動物法第 2 版 鈴木晃仁・北中淳子編 精神医学の哲学 2 精神医学の歴史と人類学