でもねえ、ましょ子ちゃんのへたっぴい おうちにかえったら、ママがいったの。 あか 「マホちゃん、なにー このスカ】ト、赤い絵の具がべたべたくつついちゃっ て。あらったら、こんなにうすくなっちゃって。どうせならケチャツ。フで もくつついてたらワンちゃんになめさせたのに ! 」 ううつ ましょ子ちゃん、あなたなんか ぜーったい、 しい花よめさんになんてなれないわよー こ 126
わたしがびつくりしていうと、まじよ子ちゃんがいいます。 あか くろ 「マホちゃんの赤いスカートは、ケチャツ。フスカート、あたしの黒いマント は、おしようゆマントになっちゃったってことなのよ。」 ええつ、ほんと ? あわててスカートをさわってみると、やだ ! うし、うん、これほんとにケチャツ。フ , きいろ ついでに、キャッ , 黄色いポケットは、からしになっちゃってるうー それでね、まじよのおねえさんが、 「ケチャツ。フマホちゃん。」 って、声をかけてつぎつぎにやってくるから、いろんなまじよのおねえさん とおしゃべりできて、とってもたのしかったの。 でも、かえるときこまりました。 こえ ゅび たしかに指がつつこめちゃ 124
「とってもすてきなひとなのよ。さいしんしきのおみあいで、コンピュータ ぎぼう にこっちの希望をいれると、。ヒ。ヒッて、すてきなひとが何人もでてくるの。 そこからえらぶのよ。 「ええつ、コンピュータで 2: 」 0 、 0 、 「うん。でも、マホちゃんのノ むりかな。もっと大きいの。」 「へええ、ざんねん。」 「しゃあね、バイバ ある そういいながら、うれしそうに歩いていっちゃうおねえさん。 いいなあ。 うふつ、 おも 思わす見とれちゃったときです。 「ねえ、いまきこえちゃった。あなたのうち、コンピ = ータあるんだって ? 」 み おお ノのコンビュータじゃ、 なんにん 77 まじよ子のすてきな王子さま
「うん。ゆだんしてたら、おかしにされちゃうわ。」 「ええつ、うそだろ ? じようだんだろ ? 」 ぼくはこわくなっていいました。 「でなきや、おかしのおしろなんてできるわけないでしょ ? あんな大きな ん おう ケーキをやけるオ ] ブンなんて、ないわよ。王さまオバケはおかしがだー いすきで、なんでもおかしにしちゃうのよ。そのうえ、いろんなおいしそ国 し うなおかしも、ゆうかいしちゃうのよ。こわい ? 」 お の 子 「だれがこわいもんかいくそ」 ま ぼくは、チョコレートでできているとびらをあけました。 ず あーあ、でも、やつばりこわいよなあ。 どうか、おかしになりませんように。 ふき まじよ子ちゃんが武器のかわりに、ス。フーンをくれました。 おお
ほうでたまごをわったのよ。それも、きみをこわさすそのまんまでよ。そ うしたら、おばあちゃまが、 『ましょ子ちゃんは、きっと、いい花よめさんになるわね。』 って、いったの。だからなのよ。でもマホちゃんなんて、そんなこといわ れたことないでしよ。」 まじよ子ちゃんは、気どっていいます。 「わたしだっていわれたことあるわよ。。 ハのお客さまに、ビールもっていっ たらいわれたもん。」 「へええ。マホちゃんみたいな人間の子が ? しんしられない。ぜったいお せしよ。」 「まあっ、しつれいね。そんなこというんなら、まじよ子ちゃんだっておせ じいわれちゃったのよ。」 にんけん こ ぎやく こ 1 06
おうし たらまほうがとける王子さまなんていや。」 ましょ子ちゃんがさけんでにげだそうとして、わたしもあわててにげまし 「わたしなんて、キスされたら、マホーマホウしゃなんにも なくなっちゃうわ。 そのときです。 ま みあ さ 子 「ましょ子 ! だめでしよ。お見合いコンピュータであそんしゃ , こえ な き すてきな声がして、おとなの女のひとが立っていました。 て す の 「マ、ママ。」 子 まじよ子ちゃんがいって、このきれいなひと、ましょ子ちゃんのママなんだ。 そのましょママがいいました。 「まじよ子、マホちゃん、こんなのであそんだってしようがないでしよ。ど おんな ひく
ます。 「マホちゃんったら、いちど人魚になってみれば しいのに。」 「いや、そんなの。まじよ子ちゃんは ? 」 「いやよ。だってまえにいちどっけたことあるの くろ よ。そうしたら、黒ネコがおさかなとまちがえてかしっちゃったんだも ん。 ええつ、ましょ子ちゃんってそんなことしたの。 うんどうじようみす 運動場の水のみ場のところでは、オバケさんたちがおせんたくのしゅぎよ 、っちゅ、つ。 くろ 黒めがねをかけたオバケの先生が、せつめいしています。 にんぎよ せんせい
「やあねえ。なんてかっこうしてるの ? 」 こえ とっぜん、そばで声がして、ぼくは、ぎやっととびあがりました。 ま、ましょ子ちゃん , あんなこというんしゃなかった。 ん はすかしいなあ。 大 国 だから、、ほくあわててすわりなおして、どなっちゃったんだ。 の 「な、なにさ。へんなときばっかりきてさ ! 」 お あし 足なんかバタバタさせて、『おなか子 「気どったってしようがないでしょ ? ま すいたよう』なんて、ふふつ、あかちゃんみたい。」 まじよ子ちゃんは、クスクスわらいます。 ふんつ、ふんつ、どうせ、どーせー 「なにしにきたんだよ ? 」 こ こ
「だめよ。マホちゃんはあたしのつぎよ。あたしね、王子さまみたいに、な いろんなウェディングドレス、きてみたい んかいも結婚しちゃうんだ , もん。」 「うわあ、わたしも ! 」 わたしがさけんだら、ましょ子ちゃんがわらいだしました。 「マホちゃんって、まねばっかり。しゃあ、きようそうね、どっちがたくさま けっこんしぎ 子 王 ん結婚式して、しようたいできるか。」 な き て 「うん、まけないわ。」 す おも の 子 わたしも思わすいってしまいました。 ま でも、なんかちょっと、これへんだったかなあ。 けっこん こ おうし
「ええつ、またひみつ ? このあいだのスカートみたいに、しつばいしない でしようね。」 ちょっといやみっぽくにらんだのに、まじよ子ちゃんたらへいきでにこっ としちゃって : 「あはつ、やつばりしつばいしちゃったフ こんどはだいじようぶよ。のそ ま くだけだもん。」 さ 子 王 「のそく ? のそくって、そんなことしていいの。」 な けっこんしき み 「だっておよばれしてないけど、結婚式って見てみたいんだもん。しかたな す の 子 じ 「そ、そうねえ : ま けっこんしき 「いいじゃない。あたしの結婚式には、マホちゃんもよんであげるから。」 「うわあ、わたしもよんであげるわ。」 こ