ネネプ - みる会図書館


検索対象: ふたごの魔法つかいSOS
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1. ふたごの魔法つかいSOS

だして、にぎりしめた。それから、ながいっえを、頭の上にかざして、魔法の じゅもんをかけたのだ。 「ネネプ、ネネフ、ネミシガン。八さいのネネフ、ネミシガン ! 」 ひやく まほう あっというまのことだった。五百さいの魔法つかいのおばあさんの体が、 かお かお はんぶんになった。そして、顔はしわのない、子どもの顔になった。 かわみず かお ネネプが、川の水に、しぶんの顔をうっそうとして、二、三ば、あるいたと いわうえ あし きだった。コケのはえた岩の上で、つるりと、足をすべらせた。 「おっとととーっー ネネプは、まるですべりだいを、すべりおりるように、つめたい水に、とび こんでしまった。 「まったく、も、フ ! 」 こ あたまうえ みず からだ まほう

2. ふたごの魔法つかいSOS

紀子は、目をうたぐった。オウムのなみだをみたのは、はじめてだった。そ れだけではない。ネネプは、オウムのなみだを、手のひらで、うけとめると、 みぎて 右手にもっていた、ながいっえを、月にむかって、つきたてたのだ。 ネネフ、ネネフ、ネミシガン。オウムのなっかしい、ふるさとを、ネミシガン。」 おお つき ネネプは、じゅもんをとなえて、つえを、大きくふりおろした。すると、月 たきみず から、あのほそい光のすじか、まっすぐにおりてきて、滝の水に、ぶつかった。 たき 滝はい「しゅん、ばんやりと 0 て、すぐに、ジャングルのけしきか、うつ しだされた。ふとい木か、かさなりあうように、はえている。木のねもとには、 かはな まっ赤な花が、かぞえきれないほど、さいている。 まわりの動たちから、「ほうー「。」と、ためいきかもれた。 目のまえにいる、ネネプとい、フ女の子は、まちかいなく、 のりこ ひかり おんなこ つき ほんものの魔法っ まほ、つ

3. ふたごの魔法つかいSOS

いわうえ 紀子は、すばやく、岩の上にとびのった。そして、カまかせにネネプがもっ ていた、ながいっえを、うばいとったのだ。 「な、なにを、するのじゃ ! 」 こえ おも おどろいたネネプは、思わず大きな声で、さけんだ。 まほ、フ 「このつえが、なければ、魔法はかけられないでしょ ! あぶなくて、しよう がないからね ! 」 「いかん ! かえすのじゃー のりこ っえに、しがみついてきたネネプを、紀子はっきとばした。そして、足もと の、たきな ~ 石に、手をふれて、ききだしたばかりの魔決の、しゅもんをかけた。 「ネネプ、ネネフ、ネミシガン。みんな石になれ、ネミシガン ! 」 すると、ほんとうに魔法が、カカった のりこ まほ、つ おお ちから あし

4. ふたごの魔法つかいSOS

「この、つめの、われかたは : つめが、たてにわれるのは、ネネプからの、 (J) O のしんごうだった。 じかん 「まったく、あたしの楽しい時間を、ねえさんは、なんで、じゃまするのさ ! 」 き エスオーエス デデブは、もんくを、 いいなからも、ネネプのことが、気になった。 O (-n のしんごうだけでは、どんなことが、ネネプにおこったのか、わからなかった からだ。 「しようかない、しようかない・ ほん デデブは、たいせつな本を、マントの中にしまうと、キノコの上にとびのった。 キノコの上で、飃にむか「て、りよう手をひろげたデデブは、森のにの 0 だき て、まっすぐ、ネネフがいるはすの、かくれ滝に、むかったのだった。 たの なか エスオーエス うえ

5. ふたごの魔法つかいSOS

まほ、つ , 刀しネノし ) つ、どんな魔法を、かけられるかわからない。紀子は、プタや虫に、 かえられてしまうかもしれない。そうかんかえると、きゅ、フに、こわくなった。 まほ、フ 「ねえ、ネネプ。魔法で、ネネプ、ネネプ、ネミシガンとかいえば、生きもの を、石にしたりできるの ? 」 紀子は、ドキドキしてきいた。 「たきなに、手をあてて、しゅもんをかければ、できるが、わしは、け「し まほう て、そのような魔法は、つかわんよ。」 こごえ ネネフか、小声でいった。 たきみず 滝の水に、ジャングルのけしきか、うつっていたのは、十びようくらいだっ た。すぐに、ゆらゆらと、けしきがゆれると、す、フっと、すいこまれるよ、フに、 きえていった。 のりこ のりこ むし

6. ふたごの魔法つかいSOS

らぎにな。」 のりこ 紀子は、しんじなかった。ことばだけなら、だれだって、 ま 6 ほ、フ 「魔法をつかって、ふるさとに、 かえせば : のりこ 紀子かいうと、ネネフは、かなしそ、フに、顔をくもらせた。 まほ、つ 「ふるさとの土がなければ、ふるさとにかえる魔法は、かけられないんじゃ。 からだ それも、生まれたときに、はじめて体についた、 土がないとなあ。」 そのとき、ネネプのかたに、とびのって、マントをひつばったのは、きいろ いくちばしをした、オウムだった。 「おうおう、おまえのばんだったか。わかった、わかった。」 まほ、フ あたま 魔法つかいのネネプは、オウムの頭を、やさしくなでた。すると、オウムは 目をつむって、しすかに、ひとつぶのなみだを、ながしたのだ。 っち かお っち しいことはい、疋る。

7. ふたごの魔法つかいSOS

そのしゅんかんだ 0 た。デデブも、うしろの動たちも、そろ「て、かるく の。り」 まほ、つ とびあがった。紀子の魔法は、さっきのように、 かからなかった。 「ネネプ、ネネフ、ネミシガン。みんな石になれ、ネミシガン ! 」 「ネネフ、ネネフ、ネミシガン。みんなかたまれ、ネミシガン ! 」 のりこ まほう 紀子は、ひっしで、なんども、魔法のじゅもんをかけた。デデブたちは、そ かお のりこ のたびに、かるく、とびあがった。そして、へいきな顔で、紀子のうしろを、 ゅびさしていった。 かぞく 「おまえの家族だけに、魔法がかかったようだな。」 のりこ しきをのんだ。デデブのいうとおりだった。 あわてて、ふりむいた紀子は、 ) ハハたち三人が、石になって、テントのまえで、ころがっていたのだ。 「なんで」 にん まほ、つ

8. ふたごの魔法つかいSOS

このろ、フと、したときだ。 あか 「ち、ちょっと、まつんしやデデブ ! ネネフ、ネネフ、ネミシガン。赤いイ ナズマ、ネミシガン ! 」 まほう ネネプは、つえを、まわして、魔法のしゅもんを、かけた。すると、あさや そら あか けの空に、まっ赤なくもが、とっぜん、うすをまいて、赤いイナズマが、デデ プをめがけて、おちてきた。 リ、リ、リ 森が、きくゆれた。 「ねえさん、なにをするんだい ! 」 くろ こんどは、デデブが、もとどおりになっていた黒いつめを、カチカチならし 111

9. ふたごの魔法つかいSOS

「ネネプ、ネネプ、ネミシガン。鳥になれ、ネミシガンー のりこ 紀子は、りよう手を、はばたいてみた。でも、なにもかわらない ネ、不フ、ネネフ、ネミシガン。わたしよ、鳥になれ、ネミシガン ! 」 まほ、つ もういちど、魔法をかけてみた。やつばり、だめだった。 「たぶん、しゅもんか、ちか、フんだろ、フな。もっと、いろいろなじゅもんを、 まほう いし ききだしてから、魔法つかいを、石にすればよかったな。」 こえ 紀子か、つゃいたときだった。とおくのほうで、かすかな声が、きこえた。 「の、り、こーっー ごめんなさー こえ よくきくと、ママの声だった。 「紀子ーっー かえっておいでーっー こえ ハの声だ。 のりこ のりこ レり . と

10. ふたごの魔法つかいSOS

紀子は、あまりのうれしさに、どうしていいか、わからないくらいだった。 あるきなから、ひとりでに、にやにやしてしまう。 まほ、つ 「魔法が、つかえるなんて、サイコー おも たきなをだした。紀子は、木のねも 一丁ン・にもどるとち - ゅ、つ、田 5 い医」り・、 とのたきなに、左手をあてた。 「ネネプ、ネネフ、ネミシガン。この木よ、石になれ、ネミシガン ! 」 たの 魔法つかいは楽しい 6 ほ、フ