イラクリオン飛行場付近の光景。イギリス軍 の対空砲火で撃墜された , ドイツ空軍の輸送 機墜落地点から煙が上がっている。上空には , 降下中のパラシュートも見られる。 ドイツ空挺隊が , 3 編隊に分かれて降下する 通常の降下編成がよくわかる。下方に見える 四つの組み合わせ / くラシュートは , 火石包 , モ ーターサイクル , 自転車 , その他の兵器など を降下させているものである。

クレタ島のイラクリオン飛行場は , ドイツ空軍の激 しい爆撃を受けた。さらにメッサーシュミット戦闘 機による機銃掃射も行われ , その後に空挺部隊が降 下を始めた。イギリス軍の対空砲火はその 60 ~ 70% を撃ち落したものの , ドイツのパラシュート部隊は 果敢な降下を繰り返したのであった。写真は一連の もので , 被弾したユンカース J u52 / 3 m 輸送機が , 火 煙を吐きながら墜落して行く。

ま は MG34 機関銃で攻撃態勢のドイツ空挺隊マシンガン・チーム。壊れた風車がオランダである事を示している。 す無傷であった。地上では , 要塞南部にある兵 舎をかねた建物に守備隊がたてこもり , 猛烈な 機銃火を放っている。 さらに命令が飛び , 近くに残っているトーチ カからの砲弾が , ひとにぎりのグラニート隊を ねらって撃ち出され始めた。ジョトランは自分 の地下壕の頭上を砲撃するよう命じたのだった ト隊第 8 班の班長ウンガ、一軍曹がや られた。部下は制圧したトーチカのなかに逃げ こむ。いまや部隊すべてが浮き足だっているの だった。 70 名にも満たない部隊が必死に防戦す る。危険だ。敵は 10 倍以上の兵力を有している のである。 第 第 ある。 しかし , 彼らは見捨てられなかった。第 2 急 降下爆撃航空団と第 2 教育航空団第 2 ( 襲撃 ) 大 隊の爆撃 , 襲撃機隊が救援に駆けつけてきた。 けたたましいサイレン音をひびかせて Ju87 「シ ュッーカ」が急降下に移り , ベルギー軍の砲兵 陣地が一瞬揺らいで白い煙につつまれる。 この力強い味方の援護を得てグラニート隊は , ふたたび爆破作業にとりかかった。地下通路を 分断し , コンクリート外壁を爆破するのだ。そ して , 部隊は果敢に働いた。 エバン・エマール要塞陥落 アルディンガー高射砲大隊と空軍機の支援に よって確保した橋頭保は , すべてもちこたえた。 翌朝午前 7 時 , 最後まで孤立していたエバン・ ート隊も , 陸軍の先遣部隊で エマーノレのグラ ある第 4 機甲師団第 151 歩兵連隊のミコシュ中 佐率いる第 51 工兵大隊と合流し , 正午に至って , 残りのトーチカ群に対する攻撃が開始された。 そして , ついに午後 1 時 15 分 , 白旗がふられ , ジョトラン少佐とその部下のベルギー軍守備隊 約 1 , 20() 名が , ドイツ軍の前に降伏した。 鉄壁の要寒エバ たひとにぎりの部隊によって , ン・エマールはわすか一日・あまりで陥落したの である。 救援来たる そうしたさなかの午前 8 時 30 分ごろ , 銃砲火 の飛び交うなかをグライダーが 1 機突っ込んで きて着陸した。部隊が捜し求めていた指揮官ビ チヒ中尉のグライダーであった。 ビチヒは早速部隊を掌握したが , 事態は依然 として緊迫していた。アルべール運河では爆破 されてしまったカンネの橋梁を除き , 他の 2 橋 梁は確保に成功して橋頭保を築いていたが , そ れらの上也 . 点とエノヾン・エマールのグラー ート隊 がこもるトーーチカに対して , ベルキ、一軍の猛烈 な砲火が , 絶え間なく降りそそがれていたので 29

< 2 脚架にのせた M G 42 機関銃を構える降下猟兵。 M G 42 は , M G 34 多目的機銃に代わって円 43 年から 空挺部隊に支給された機関銃で , 口径 7 . 92mm , 発射 速度は毎分 200 発以上にも達し , 現在も西ドイツ陸 軍が G ー機関銃として装備するほどの傑作機関銃で あった。

きを : 籥 をも ' ドみサ吭や彎な 隨をみ年第 △ドイツ軍は , ギリシ ャからクレタ島に向け てユンカース J u 52 / 3m 輸送機でパラシュート 降下部隊を送り込んだ。 クレタ島はギリシャか ら約一時間の飛行距離 にある。写真はクレタ 島上空で被弾 , 炎上す る Ju52 / 3m 輸送機。 兵器コンテナはどこだ。 無事地上に着地した者 は集結を急がねばなら

モンテ・カッシノの戦いにおけるドイツ空キ廷 部隊。山腹の破壞された建物の中から機関銃 を構え , 山頂めがけて攻撃して来る連合軍を 迎撃している。 円 44 年 4 月 , カッシノ戦線のドイツ空挺隊員 たち。民家の問に隠れ , 小休止のひとときで ある。その間にも , 地上に置かれた M G 34 機 関銃は , 扉の下から外部に銃口を向けている。 3 ・ 、を

ドイツ空軍のユンカース Ju52 / 3m 輸送機群。 四 35 年のドイツ空車再建時には主力機の一つ であり , 第ニ次大戦中はもちろん , 戦後も何 機かは活躍していた , と言う信頼性の高い機 体である。ドイツ空軍および世界の航空会社 で使用された。 ドイツの物資 , 空挺隊などの輸送に活躍した ユンカース Ju52 / 3m 輸送機。連合軍の砲火を 尾部に受け , 不時着陸したもの。工ンジンの 部分からも火を噴き出している。

】一、 . ィッィア サイドカー内で一息入 れるドイツ空挺隊員。 首にかけたプレートに は FeIdgendarmerie ( フ 工ノレトジャンダノレメリ ー ) の文字が書かれてい るところから , 空挺隊 の野戦憲兵隊とでも言 うところか。階級は空 軍の軍曹である。 ドイツ空挺部隊の憲 兵隊。それぞれ首に憲 兵隊を示すハート型に 似たプレートを下げて いる。 4 輪の小型乗用 車には樹枝でカムフラ ージュを施し , 敵機か ら発見されにくくして いる。空をにらんでい る所を見ると , 上空に 連合軍機が飛んでいる のであろうか ?

円 44 年の貶月ロ日。Ⅵ号戦車 B 型タイガーⅡ ( ケーニヒ・ティーガァ ) に乗ってマルメティ ー近くのアルデンス森林地帯を進撃する降下 猟兵部隊。アルデンヌ攻勢 ( / ヾルジ大作戦 ) は , 連合軍進攻部隊を恐怖のどん底へ陥れた。 迷彩スモックを着たドイツ空挺隊の兵士。ノ ルマンジー戦線で捕虜になった 2 人である。 向かって左の兵士は襟章から空軍の伍長であ る。傍で監視する英軍兵士は , トンプソン短 機関銃を右手に下げている。 第一の、

グラン・サッソ山のケープルカー山頂駅プ ラット・ホームで監視するドイツ空挺隊の兵 ニ救出作戦に際し , 山麓からの 士。ムソリ 敵軍に対して監視をしている。 - 第物能ミ川第物を、冖ョす ・第再第朝物洋第蠡ツ第を地 、 , 洋”、。。にををャ新いらを 第を第 < グラン・サッソ山のケープルカーを制圧す るドイツの空挺隊員。ムソリーニ救出作戦で , グラン・サッソ山頂付近に強行着陸したドイ ッ空挺隊員は , 山麓からの敵の援軍を阻止す るため , 直ちにケープルカーを制圧した。 73