マレド第防 : とア。プりカ ロンメル , アフリカを去る テべサへの攻撃が失敗し , メデニーヌのイギ リス第 8 軍への乾坤一擲 ( けんこんいってき ) の攻撃も , 裏切り行為によって挫 ( ざ ) 折して しまった 1943 年 3 月 9 日 , ロンメルは自分から 進んでアフリカを去った。アイゼンハワーは , 命が惜しくなったからだときめつけたが。 このままではもはや勝運のないことを悟った ロンメルは , ヒトラーに状況を理解させ , ドイ ツ・アフリカ軍団をイタリアへ撤退させる許可 を得 , 全部隊を降伏と全滅の悲劇から救うため 62 に , ラステングルクの総統司令部へ飛んだので ある。 だが , それは無駄な努力だった。ヒトラーは , ロンメルの説得を病気のためにわき出た悲観論 であると言って一蹴 ( いっしゅう ) し , 以後は 病気をなおすことに専心せよと命して , アフリ 力へ民りたいというロンメルに首を縦にふらな かった。こうしてロンメルは , 以来 , 2 度と再 びアフリカへ帰らなかったのである。 マレト線のアフリカ軍団 ロンメルを失い , 本国からも見離されたアフ

められていった。その地雷の数はおよそ 50 万個 に達している。 ロンメル , アフリカを離れる アラム・ハルフア戦のころから , 鼻と肝臓と 血圧の状態が悪化していったロンメルは , 治療 のために一時帰国することになった。戦傷以外 での , 生涯 ( しようがい ) はじめての病気による 帰国である。 9 月 22 日 , ロンメルの専用機が飛び立った。 ウィーン近郊のツエメリンクの病院に入院する こでも燃 月リ , ロンメルはムソリ ニは避 料補給について要請している。ムソリ 暑中だった。ヒトラーにも会見した。 この時点でのロンメルは , ヒトラーの意向で 北アフリカには帰任せす , 後任はシュッンメ将 軍ということになっていた。彼は退院したら南 ウクライナ軍集団の指揮をとるはすだった。 その彼が , まだツエメリンクの病院にいる 10 月 24 日午後 , ヒトラー自身から電話がかかって きた。そして , IO 月 25 日早朝 , ロンメルは再び 北アフリカ戦線へと飛び立って行くことになる。 満月とトリック 砂漠地域ではかってないほどの防御を固め , 広範囲な地雷原を敷設しているドイツ軍に対し , イギリス側もまた , その対策をねっていた。 モントゴメリーは情況を十分に知っていた。 背後からの奇襲攻撃や包囲作戦が , 地形的に無 理なこともわかっている。ならば , 考えられる ドイツ・アフリカ軍団司令官工ルウイン・ロンメル。 ことは一つ , ドイツ軍のタイミングをはずし , かりに , イギリス空軍の妨害によって機動部隊 意表をつく戦術的なトリックである。 主攻撃の場所 , 時期などをドイツ軍に察知さ の到着がおくれたとしても , それを耐えぬくだ れす , 逆に偽の情況設定をして , すべてをくる けの兵力を投入する。 地雷原にも , 若干の兵力の前哨 ( ぜんしよう ) わせる。これがモントゴメリーの考えである。 を配置し , なお , 鉄条網 , 針金の罠 ( わな ) など , しかも , この作戦の実行にとってむすかしい 細かい仕掛けを各所に設ける。 点は , 砂漠戦での攻撃時期は , 月齢を考慮して 防御陣地のすさましさは , 地雷の敷設方法を おかなければいけない場合が多いことである。 みればはっきりする。コースとしては , 鉄条網 , とくに地雷原の状態を調べることもあり , 満月 針金の罠を通過した所に地雷がある。しかも , こうしたことを考え の時期が最ものぞましい。 その地雷は 3 段階にわかれていた。まず , 敵の ると , 毎月作戦を開始する時期は一定の期間に 地雷除去班がきて第 1 の地雷をはすすと , 第 2 しは、られてくる。 の地雷が爆発する。かりに , 第 2 の地雷に気が 10 月の満月は 10 月 24 日である。ドイツ側でも , ついたとしてこれを除こうとすると , 第 3 の地 この程度のことは知りすぎるほど知っている。 雷が破裂する。 と思わせるトリ 少なくとも 10 月の攻撃はない , 昼も夜も , 工ル・アラメインの砂に地雷がう ックを行わなければならない。 28

モケイのペー 8 トン・ハーフ・トラ ク S d. K f z. 7 。ドイツて は各種の軍用車両を製 作し , この中型 8 トン・ ハーフ・トラックもそ の一つてある。 88mm 高 射砲の牽引や故障戦車 の救出などに活躍した この車両のプラスチッ ク模型が 1 / 35 スケー ルて田宮模型から発売 になっている。 左からドイツのⅢ号戦 車 M 型。水陸両用車シ ュビムワーゲン。 B MW R 75 モーター・サイク ル・サイドカー付き。 これらのプラスチック 模型が , 1 / 48 スケール ( ョンバチ ) 機甲師団シ リーズてバンダイから 発売されている。 、 ~ 罅に 〇第 1 号「史上最大のクルスク戦 第 2 号「北アフリカのロンメル」 〇第 3 号「モスクワ侵攻台風作戦 第 4 号「バトル・オプ・プリテン 〇第 5 号「モントゴメリーの登場 〇第 6 号「レニングラード攻防戦 〇第 7 号「モンテカッシノの戦い」 〇第 8 号「最後の決闘パルジ作戦 竃こ第ン 〇第 9 号「北アフリカに連合国軍 x 第 10 号「大西洋の u ポート作戦 〇第Ⅱ号「ノルマンジー上陸作戦 〇第号「ヒトラーとスターリングラード」 〇第号「壮烈 / ベルリン攻防戦 △第 14 号ヒトラーと第 3 帝国の興亡上 〇第 15 号「ナチス・ドイツ海軍の最期 ロ第号ナチス・ V ロケットと秘密兵器」 △第け号ヒトラーと第 3 帝国の興亡下 ロ第 18 号 ドイツ軍 / イタリアで敗走 ロ第 19 号 ドイツの電撃作戦ーバリ陥落」 ロ第 20 号ヾ砂漢の狐ロンメル」 ロ第 21 号ナチ最知ライン川突破作戦 ロ第 22 号激闘 / 東部戦線の情景」 ロ第 23 号戦うナチス武装親衛隊 ロ第 24 号奇襲 / ドイツ空挺部隊 クラフィック・第ニ次大戦・アクションバックナンバー アグヨョコ 奇襲 / ドイツ空 - CRATIONS 醉、を経 ROR 、 TROOPS ノ第 株式会社文林堂 ☆各 B 5 判定価〇印 430 円 x 印 * 送料は 1 冊 160 円 , 2 ~ 3 冊 28 円 , 500 円△印 550 円ロ印 450 円 4 ~ 5 冊 240 円 , 6 ~ 7 冊 280 円。 100

に物戸い 瞽をい第洋ぃ第、を , 第こ第を第之。 4 竃 イ 1 れす 第罸物鳶をな第イ マレト線 ~ 向けて撤退してゆく大部隊。 DAK はエル・アラメインから撤退したが , 後衛戦闘と工兵隊の地雷敷 設によって敵の追撃をくいとめ , その損害は比較的に少なかった。 北側から北に向けて進撃し , その行く手をはば れている。 む第 21 イタリア軍軽砲兵 1 個大隊をふみにしっ 11 月 2 日 , 夜になってロンメルは撤退を決意 て行った。翌 10 月 31 日の朝 , イギリス軍の重戦 していた。現在保有の輸送車で , ドイツ軍を脱 出させる可能性はまだある。 車 30 両が海岸道路に到達している。 ロンメルは残りの戦力を投入し , 北部戦線の そして , 翌日 , 撤退を始めようとした時 , ド 「現在 切断を防ごうとしたが , 結局 , できる精一ばい イツ陸軍総司令部から命令がとどいた。 のことは , 北部の孤立した部隊との連絡回復だ 地を死守し , 優勢な敵に精神力で勝て , でなけ れば死あるのみ」という有名な勝利か死かの総 だが , モントゴメリーはなおも追 けであった。 い討ちをかけようとしていた 統命令である。この途方もない命令に従うこと は , まさに死であることをロンメルは知ってい 決断 / 追撃と退却 た。決断がせまられている。 硝煙のただようアフリカ戦線に 一一つの糸吉言侖 11 月 4 日の夜 , ドイツ軍はフカへ退却した。 が出されようとしていた。 1942 年 11 月 1 日夜 , 翌朝 , ヒトラーとムソリーニの両人からの , 退 アラメイン戦の 9 日目であり , ドイツ戦線は北 却許可命令が伝えられている。 部へ大きく後退し , いたる所が切断されていた 2 万 5 , 000 のイタリア軍と 1 万のドイツ軍。そ アラメインの D ディと同し戦法がくり返され れに 60 両の戦車をつれてロンメルは退却して行 る。 3 時間にわたる大砲撃 , 急降下爆撃のあと く。退却の途中 , 地雷や道路封鎖をして , イギ 歩兵が進撃し , 400 両の戦車が続く。イギリス軍 リス軍の追撃を遅らせながら。 はさらに 400 両の予備車両をかかえているのだ。 ドイツのバイエルライン将軍は「ロンメルが 迎撃するドイツ軍戦車 90 両 , イタリア軍 140 両 北アフリカで行った最上の仕事は , この退却で である。連日の爆撃で , 88mm 砲も次々に破壊さ した」といっている。 32