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検索対象: 呪いのレストラン
28件見つかりました。

1. 呪いのレストラン

。ほ , っ ますしい身なりの坊さんに、 しゅじんこえ あぶらや 油屋の主人が声をはりあげ ・は、つ ている。坊さんかいくらたす しゅじん ねても、主人はおなじことを どなりちらすばかりだ。 いえ そのうち主人はついっと家 ぼう にはいり、つえと坊さんのす にもっ こしばかりの荷物をもってき て、なげつけたんだよ。 「、つるせえ。とっとと、かえ しゅじん わ / ノ刀

2. 呪いのレストラン

すからねえ」 あんまりつらい話で、わたしもため息がでました。 かいはっ じだい 「そのうちに、時代がかわって、はれ、開発だ、町つくりだがはじまっ たてもの た。どーん、とこの町ができたですよ。よめこ田の上にも建物ができて、 のろ みせ 店ができた。ところかすぐっぷれちまう。呪われてるからなあ」 「それでどうしました」 「ひとりの男がでてきましてね。こういいました。腹すかして死んだよ のろ めこのために、おれはレストランをつくるぞ。それしか呪いをとくかぎ はねえ」 「なるほど、それでよめこレストランですか」 はなし はら し 7

3. 呪いのレストラン

ネ社からわすかにくだったところで、小さなあかりか目にはいりまし 道からすこしわきにはいった大きな木のそはで、チラチラと炎がゆ れて、なにやら白いものかうごいています。カツーン、カツーンという 音も、そこからひびいているようです。 「こんなよふけに、なにをしているのだろう」 こころ かいちゅうでんとう 中電灯をけすと、ふるえる心をおさえて、あかりのゆれるほうに そろそろとはいっていきました。 しよういち 大きな木がみえるところまできて、章一はおもわす息をのみました。 にんぎよう スギの大木に、ワラでつくった人形がしはりつけられているのです。 にんぎよう きもの 白い着物をきてをふりみだした女か、ワラ人形につきさしたなかい じんじゃ みち たいぼく ほのお

4. 呪いのレストラン

一ぼ一つ それつきり、その坊さんをみた人はいないんだ。 あぶらや それからだよ、油屋かはやらなくなったのは。あんなにはんしようし ぼ , フ みせ きやく てた店も、坊さんの話がしれわたって、ばったりと客がこなくなってし しようばい まった。商売がうまくいかなくなると、使用人もみんなひまをだされ いえ やまい ぜんいんし ていなくなっちゃうし、家のものもはやり病かなんかで、全員死にたえ いえ ほう のろ てしまった。家もなくなっちゃったし、坊さんの呪いのとおりになった わけさ。 のろ あの呪いはね、「さかさづえの呪いっていうんだよ。っえをさかさ まにつくと、つえになってる木かくるしがるんだって。そのくるしみを のろ のろ 呪いにこめるから、呪いのカかつよくなるそうだよ。でもね、ふつうの はなし のろ しようにん

5. 呪いのレストラン

しろしようぞくあたまてつ まいりというのは、白装束で頭に鉄のわくをはめ、その上に三本のろうそくをとも じ じ のろあいて まよなか し、真夜中の一時から三時のあいだに、だれにもみられすに、呪う相手にみたてたわ じんじゃ すん にんぎよう ら人形を五寸くぎで、神社などのふとい木にうちつけます。それを三日または七日 」うりよく かん つつけますが、その間、これを人にみられると、効力をうしなうといわれています。 こく はなし じっさい 「コンビニののろいグッス」は丑の刻まいりあそびの話です。実際、こうしたグッズ ひょうばん みせ をうったところ、あまりの評判でひっこめたという店もあるそうです。はんとうに のろ ひょうばんじんじゃ までも、呪いにきくと評判の神社が ききめがあるのかどうかはわかりませんか、い たいぼく いちめん かず しやしん くっ下、写真、わ あって、ひとかかえもある大木の一面に、おびただしい数のくつ、 にんぎよう ら人形などか、くぎでうちつけられているそうです。 むじっ へいしろう へいしろうむし 「平四郎虫」は、無実の罪をきせられ打ち首になった平四郎が、虫となって、自分を のろ みごろしにした村の人たちにうらみをはらす話です。かっては虫をつかって、人を呪 ほ、つは、つ 、つ方法もありました。 じようるり じようるり るすばん 「ねこの浄瑠璃」は、留守番をするよめさんにねこが浄瑠璃をかたる話です。ところ つみ 、つし はなし はなし じぶん 1 38

6. 呪いのレストラン

「ほっ、コンビニって、どこもにてるね」 こんしゅうしんしようひん 「今週の新商品、〃 サラダサンドみとクびつくりアイス〃だって、び つくりアイスってどんなアイスかなあー めだましようひん はいったとたん、なっきはレジの上の目玉商品のチラシをよみはじ めた。 「また、なっきったらー ます、ひとまわり まゆはなっきの手をひつばって、かまわすおくへはいっていった。 べんとう かし ていばんしようひん 弁当やパン、カップめん、お菓子と、コンビニの定番商品がびしつ とならんでいる。そのむこうのアイスクリームケースのよこのたなに、 はなび 花火とならんで《おもしろグッズ》とかいたコーナーがあった。 8 5

7. 呪いのレストラン

わたしはお礼をいってあるきだしました。いわれたとおりにあるいて いきますと、なかなかしゃれたレストランです。たしかに「よめこレス トランーとかかれています。 ドアをおして、中にはいりました。 しゝ「 1 9

8. 呪いのレストラン

コンビニののろいグッズ じゅく まゆたちのかよう塾のちかくに、あたらしいコンビニかできた。 「まゆ、あついよー、ちょっとだけすすんでいかない ? たんけん 「いいよ。ついでに、中、探検していこう」 じゅく 塾へいくとちゅう、まゆとなっきは、さっそくはいってみた。 みぎがわ しゅうかんし にちょうひん すぐ右側に、週刊誌や日用品のたな、つきあたりに、ジュースやお さけ 酒のケースがみえる。 もちづきまさツ」 望月正子

9. 呪いのレストラン

ようじ そこへ、間かわるいことに、しゅうとめさまか、用事おもいだしたっ じようるり てもどってきたんだと。そして、家の中からきこえてくる浄瑠璃かたる こえ 声をきいてしまったもの。がらっと戸をあけてはいってくると、 じようるり にわ 「庭までくると、浄瑠璃かたる声がしたんだが、どこのだれ、家さいれ きしめることもできすにかえしてしまう : : : そのせつなさが胸にしみて くるよ、つだったと。 しゅうとめさま、まなこつりあげていうんだと。 トラはたまげて、さっとえんの下へもぐりこんだ。 こえ むね 4 8

10. 呪いのレストラン

ぎゅう へびの呪い ちほうさんそん イタリアのトスカーナ地方の山村で、農夫のアレッサンドロは、乳 牛をかっていた。 あきあさ ある秋の朝、アレッサンドロはいつものように、牛たちの乳をしばる ぎゅうにゆう うしごや と、牛乳のはいったおけを、牛小屋のそばの木の枝につるしておいて、 こむぎ ちかくのクリ林に、クリをひろいにいった。このあたりでは、小支かあ まりとれないので、クリもだいしな食べものだ。 のろ のうふ 上 0 えだ うし けんもちひろこ 剣持弘子 ちち にゆ、つ 1 1 〇