イチョウ - みる会図書館


検索対象: 呪いのレストラン
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1. 呪いのレストラン

みずたにしようぞう きられたイチョウの木 / 水谷章三 じゅれい たいぼく こ、ってい しょ , つかっこ、つ ある町の小学校の校庭に、イチョウの大木がありました。樹齢三百 でんせつ ちち 年とも四百年ともいわれ、この木には、乳だしイチョウという伝説まで ありました。 そのむかし、赤ちゃんがうまれたのに、お乳のでない母親が、この木 ちち におねがいすると、お孚かでるようになったというのです。そんなふし ぎな力を、人びとはしんじていました。 ちち ははおや 9 3

2. 呪いのレストラン

こ、ってい ひろくもない校庭に、 いくらシンポルだといっても、イチョウの木は大 まいとしお ひょ、つ きすぎました。それに、毎年の落ち葉のそうしには、けっこう費用かか あたま かって、頭をいためていたのです。 ざんねん 「そうですなあ、残念ではありますが、きるということで、話をすすめ ることにいたしましよ、つ」 はんたい 町しゅう、すいぶん反対もありました。これまでにも、何回かおなじ はんたいうんどう ような反対運動がありました。こんどはかりは絶望か、などという人も あらわれました。 よ よ 夜な夜な、イチョウの木がぶるぶるふるえては、なみだのように葉を おとす、といううわさかなかれたりもしました。 ぜっぽう なんかい はなし 2 4

3. 呪いのレストラン

おも ていたことをおもいだしてくぎをうったとき、主人公のわたしは、どんな思いたた のでしようか たびぼう りよかん ひとむかしまえ、旅館などのすくなかった時代には、みしらぬ旅の坊さまがやって ばんやど きて、ひと晩の宿をもとめるというのは、めすらしくありませんでした。そして、そ はなし ふく ・は、つ の坊さまにしんせつにしたため、おもわぬ福をさすかることもあれは、この話のよう ばあい のろ に、呪いをうける場合もあります。「呪いのつえ」となったさかさのつえの「さかさ」 じゅほう みんかんしんこう というのは、民間信仰では呪法のひとつで、さかさにすることで、とくべつの力をは げんざいじようたい たらかせたり、現在の状態をひっくりかえすことをねんじたりします。 こ、ってい ながねん 「きられたイチョウの木」は、校庭にはえ、長年みなにあいされていた木をきったた はなし はなし こ、っちょ、つきよ、つと、つ いちょうびようき め、校長と教頭が胃と腸の病気でなくなったという話です。この話では、イチョウ あ ちょ、つびよ , フき をきったら、胃と腸の病気、とごろ合わせになっていますが、イチョウは霊がこもり やすく、たたる木だといわれています。 、つしこく 、つしこく 「みたなあ」は、丑の刻まいりをする女をみたためにおいかけられる話です。丑の刻 のろ じだい しゅじんこう はなし 1 37

4. 呪いのレストラン

なるほど、ふとい枝からさがっているたくさんの木のこぶが、大きい ちぶさ 乳房のようにもみえるのでした。 ツ」、つか こ、つしよ、つ 〃わたしたちをやさしくみまもり〃と校歌にもうたわれ、校章のデサ インにもとりいれられた、イチョウの木でした。 はなし そのイチョウの木を、きってしまおうという話がでたのは、あたらし こうちょうせんせい い校長先生になって、つぎの年の夏ちかいころでした。 「たいせつな木だということは、じゅうぶんこころえております。しか こ、ってい し、これをきることによりまして、校庭をひろげることかできます。子 うんどう どもたちに、のびのび運動させることができます」 きようとうせんせし さんせい しようカっこ、フ まえからいた教頭先生も、それには賛成でした。町の中の小学校の えだ なっ

5. 呪いのレストラン

こうちょうせんせい 校長先生がとっぜんなくなったのは、五月ごろだったでしようか。 きようとうせんせい そして、それからひと月もしないうちに、つついて教頭先生がなくな ったのです。 こうちょうせんせい げんいん 校長先生は、胃かいようが原因でした。 きようとうせんせい だいちょう 教頭先生は、大腸ガンでした。 きりたおされたイチョウの木のたたりに、ちがいありません。 4 4

6. 呪いのレストラン

あき ふゅ 秋がすぎ、冬がすぎ、春休み。 ついに、イチョウの木は、きり たおされました。。 フルドーザーな こい」 , つ「じ どもっかって、大工事さながらの さよう 作業でした。みんながみまもるな かで、四日も五日もかかりました。 「がらあんとして、これじゃあ空 き家だよ . こ、ってい 校庭をながめて、だれもが、そ 、つおもいました。 はるやす

7. 呪いのレストラン

~ ⅳ O しェフのおすす品米斗工里 ・呪いのつえ / 岡野久美子 呪いの油であげたさかさつえの天ぶら。精進料理です。 ・きられたイチョウの木 / 水谷章三 のろ し ・ヘびの呪い / 剣持弘子・ のろ 死ぬほどおいしいロシアの水挈 ・死の水 / 斎藤君子 古城の地下で何百年もねかせたドイツワイン。 ・呪われた王女 / 杉本栄子・ のろ おうしよ あわれ味、魚たつぶり、ペンカチャンカなべ。 ・ねこの浄瑠璃 / 宮川ひろ・ しようるリ 夏おすすめ / うらみ虫のカプト焼き。 ・平四郎虫 / 岩崎京子 へいしろうむし 7 日間じっくり煮こんだうで肉のシチュー ・コンビニののろいグッズ / 望月正子 人形のくしあげ。目をとじてたべてください。でないと・・ ・みたなあ / 常光徹・ たたりのギンナン入りミルクスープ。 ・ 39 ・イ 6 ・ 57 ・ 700 ・ 89 イタリア、 がくっ / トスカーナ風へびのしつば入りスパゲティ。 ・アサートひらめになれ / 松谷みよ子・ としてしょっぱーい特製デザート。