坊さん - みる会図書館


検索対象: 呪いのレストラン
19件見つかりました。

1. 呪いのレストラン

「はて、だれだろう。こんなころに 物ほ , っ ガタ、ガタ、木の戸をあけると、そこには、みすばらしい身なりの坊 さんがたってたそうだ。 ばん 「ひと晩だけ、とめてはいただけませんでしようか。お代はちゃんとは らいます , からー 「金なんかもってるのかい」 「まい、 ほ , っ 坊さんはふところから、すっしりとおもそうなさいふをだしてみせた んだって。 あぶらや そのとたん、油屋の人たちの態度がかわった。 学 / し み 9 2

2. 呪いのレストラン

。ほ , っ ますしい身なりの坊さんに、 しゅじんこえ あぶらや 油屋の主人が声をはりあげ ・は、つ ている。坊さんかいくらたす しゅじん ねても、主人はおなじことを どなりちらすばかりだ。 いえ そのうち主人はついっと家 ぼう にはいり、つえと坊さんのす にもっ こしばかりの荷物をもってき て、なげつけたんだよ。 「、つるせえ。とっとと、かえ しゅじん わ / ノ刀

3. 呪いのレストラン

一ぼ一つ それつきり、その坊さんをみた人はいないんだ。 あぶらや それからだよ、油屋かはやらなくなったのは。あんなにはんしようし ぼ , フ みせ きやく てた店も、坊さんの話がしれわたって、ばったりと客がこなくなってし しようばい まった。商売がうまくいかなくなると、使用人もみんなひまをだされ いえ やまい ぜんいんし ていなくなっちゃうし、家のものもはやり病かなんかで、全員死にたえ いえ ほう のろ てしまった。家もなくなっちゃったし、坊さんの呪いのとおりになった わけさ。 のろ あの呪いはね、「さかさづえの呪いっていうんだよ。っえをさかさ まにつくと、つえになってる木かくるしがるんだって。そのくるしみを のろ のろ 呪いにこめるから、呪いのカかつよくなるそうだよ。でもね、ふつうの はなし のろ しようにん

4. 呪いのレストラン

りやがれー みせと そうして、店の戸をせんぶしめてしまった。 ぼう 坊さんはくやしそうに、しばらく戸をドンドンたたいていたけど、つ じめん にもっ いにはあきらめ、しかたなく、地面にちらはっている荷物をひとっすっ ひろいあつめたって。 さいご それで最後につえをとると、くるっとひっくりかえして、いつもとは ぎやくにつえをついたんだ。 いえしんしよう 「この家の身上も、このつえのように、さかさになってしまえ ! 」 。ほ , っ おおごえ 坊さんは大声でそうさけぶと、つえをさかさについたまま、すたすた といってしまった。

5. 呪いのレストラン

ぼ、つ 人にはできない。そういうふしぎな力をもった坊さんだから、できたん だよね。 あら

6. 呪いのレストラン

( 金をかえせ、っていわれたって、しらばっくれりゃあ、 ぼ、つ しゅじん とうとう主人は、こっそりと坊さんのねている部屋にしのびこんで、 金をぬすんでしまった。 こえ あさきんじよ つぎの朝、近所の人は、大きな声で目がさめたんだよ。 「もしや、わたしのお金をごぞんじありませんか。さいふがみあたらな いのでございます。あの金がなけれは、くににかえることかできませ 「てめえ、おれがとったっていうのか。おれはそんな金なんかしらね え へや しいや。よ 2 3

7. 呪いのレストラン

よこめ 「ひらめみたいに、横目つかうな」 よこめ むかし、おかあさんのいうことをきかないで、いつも横目つかってた 子が、ひらめになったんだって : かねや 「そうだ、金谷さんをひらめにしちゃえ」 にんぎよう それから土をほって、人形に虫ピンっきさして、 かねや 「金谷さん、ひらめになれ , のろ って、呪って、うめたの。 カっこ、つ かねや つぎの日、学校へいったら、金谷さん、やすんでるの。あれっておも よこめ びよ , つき った。しんねりと、横目つかう、くらーい子だけど、病気はあんまりし ない子だからさ。 1 22

8. 呪いのレストラン

うがうまれた家へもっていった。そして、ねているおくさんのまえにコ ッフをつきだし、 「さあ、これをおのみ。カラス麦だよ。これをのむと、おつばいのでが よくなるんだよ」 と ) っこ。 なんにもしらないおくさんは、「ありかとう」といって、すぐにそれ をのんだ。 びよ , つき その日から、このおくさんはおもい病気にかかり、ねついてしまった。 ノンもおかゆものどをとおらなくなってしまった。もちろん、そんなか おっと らだではおつばいもでないから、赤んばうだってやせはそっていく。夫 むぎ 1 〇 2

9. 呪いのレストラン

かねや 気がついたら、わたし、ひらめになって、金谷さんのひらめと、なら んでねていた。 と、っちゃんがきて、 「あれ、ひらめ、二ひきいるぞ」 っていうの。 ころさないでえー」 「わあ、うらないでえー わたしバタバタ、あはれたの。 でも、と、っちゃんにはきこえない 「いきのいいひらめだなあ。さしみにするか . っていうの 1 26

10. 呪いのレストラン

それつきり、すーっとやすんでるんだ。 ある日、とうちゃんに、 みせばん 「店番たのむよ」 みせ って、いわれて、お店にいたのね。 みせ そしたら、お店にならんでいたひらめか、ロきいたの。 「よくもわたしを、ひらめにしたわね , かねや って。うっそー、あんた、金谷さんなの ? 「あたしだけ、ひらめにはならないわ、あんたもひらめになるの」 こえ くらい声でいうの : 1 24