神か - みる会図書館


検索対象: 神かくしレストラン
111件見つかりました。

1. 神かくしレストラン

水谷章三 げんだいみんわこう かつばてんぐかみ まったに 『現代民話考①河童・天狗・神かくし』 ( 松谷みよ子 / ちくま文庫 ) という本には、 はなししりよう いつばいつまってし ほんとうにあったふしぎな話の資料が、これでもかというほど、 ます。 はなし 「神かくしレストランかできたわけ」のもとになった話も、その中にあるのです。ま はなし かみ はなし てんけい さにはんとうにあった、八十年まえの話。そして「神かくしの話」の典型といってよ はなし と、つきよ、つ いわてけんもりおか しんかんせん じかんはん い話です。いまでこそ、岩手県盛岡から東京まで、新幹線「はやてーは二時間半く とうじ きしゃ うえの もりおか きゅうこう らいでかけぬけますが、当時の汽車では、上野から盛岡まで急行で十四時間十九分。 もりおかしようじよ とうきようにし えき その盛岡の少女が、ある日いきなり、東京の西のはすれにちかい小さな駅にあらわ し れたというのです。ふしぎというほかありません。人が、ある日いきなりゆくえ知れ かみ すになってしまって、どうしてもみつからない これが「神かくし」です。 しんかいてん このたび新開店の〈神かくしレストラン〉、おはいりになると、すぐ目につくのが、 かみ かみ こ ぶんこ じかん ふん 1 54

2. 神かくしレストラン

まえ ( 神市、 ( し黹 ) ニう ) ん 、イくし人月 かみ 神かくしの犯人はさまざまだが、なか でもおおいのが、てんぐやきつねだと いわれている。てんぐにつれていかれ しようねんはなし たという少年の話では、てんぐにだ かれて空をとび、木の葉や草の実など山公キャ冫に をたべていたという いフ仁」んる′弓一 はんにん ( 禎いくしな ) とて , モ建、的にぐせ信れ ビ、つした←の ? - 神くしにあ。尼なんて し、なしし

3. 神かくしレストラン

とも とも どうも神かくしにあっているあいだは、親兄妹、友だちのことはま ったくわすれていて、おもいださなかったらしい。そして家にもどった いえ とたん、家のことはおもいだしたが、神かくしのあいだのことはわすれ てしまったようなのだ。 ちょうきち かみ 長吉のようすも、神かくしにあうまえとは、リ 男人のようにかわって だいしよう ちょうきち いる。からだが大きくいたすらで、ガキ大将だった長吉は、もどって いろじろ きたら、ほっそりとやせて色白になり、ものしすかな子になっていた。 い、も、つし J 友だちゃ妺とも、まったくけんかをしなくなった。 ちょうきち それだけではない。長吉には、これからおきることかわかるという、 よなかははおや ふしぎな力がそなわったようにおもえた。夜中に母親をおこして、 かみ かみ おやきようだい べつじん 9 4

4. 神かくしレストラン

しャ かみ 最初のおはなし神かくしレストランができたわけ 松谷みよ子・ おきもののおはなしおにぎりをいれたべんとうのか 松谷みよ子・ 最後のおはなしてんぐタクシー / 松谷みよ子・料 7 神かくし入門 / 常光 徹 ・ 39 , 75 , 706 解説 / 水谷ー 754 早 . ニ ( ) れい

5. 神かくしレストラン

貞ま 貞え 猫をそ 、の あ 坊げ も れ を お ん た 神を ネ申 っ ま の げ か と り か み か く っ く が ふ し あ し け し れ す や っ ぎ て 0 こ ん 作をわ は が し 太たせ 神完 し ん や 郎 3 よ や と 王し の な さ べ は 話なあ っ ん と た だ と の と 化ば お け へ 猫を / レ ん な い が カゝ せ れ や の 1 43

6. 神かくしレストラン

がたったことがあるそうです。 こうえん うちゅうじん 「宇宙人にさらわれた ? 」事件がおきるのは、うら山の公園ですが、なんとつれて ゅめ ゅめ うちゅうせん いかれたのが宇宙船の中というのですから、夢のようです。しかし、夢ではなかっ かみ たのです。ひょっとして、あなたにも、わたしにも、人にはそれぞれ「神かくしーに あってみたい、 というひそかなねかいかあるのでしようか じかん さて、デザートの時間となりました。 ふたくちみくち 「にゃんこときたよ」は、デサートとはいえ、二ロ三ロでたべおわったあと、ふと気 はなしばねこはし たにがわ がつくと鳥肌がたっている、といった話。化け猫が橋のない谷川をわたって、二歳半 の子どもをつれさろうというのですから。そして「てんぐタクシー」は、このレスト あじほうふ おんなしゅじんさいとうじよう ランの女主人が再登場しての、ふしぎなしめくくりです。ほんものの味、豊富なメ たく まんぞく ーにご満足のあなたを、てんぐタクシーでお宅までおくってくれるのです。「神 かくし」ならぬ「神おくり」です。 では、お気をつけて、おかえりください とり・は・た かみ じけん は 1 58 かみ

7. 神かくしレストラン

うちゅうじん 「神かくしって、もしかして、宇宙人につれていかれるとか ? 」 ゅうがたこうえん わたしは、夕方、公園であったことを、みんなにうちあけました。 うちゅうじん 「神さまのつぎは宇宙人なんて : そんな本ばかりよんでるから、 ゅめ 夢をみたのよ , といって、とりあってもらえません。 「まさか、サトルひとりで、山まではなあ こうえん といいながらも、おとうさんは、車で公園までいってみました。でもみ つかりませんでした。 ゅ、つかい そのうち、おかあさんは、「誘拐かもしれない , となきだすし、おし ) ) はるしで、と、つと、フ、 いちゃんは、「神かくしとしかおもえん , とし かみ かみ かみ 1 31

8. 神かくしレストラン

へや 弟のサトルは二年生ですが、おしいちゃん子で、いっしょの部屋にね ていました。 しようべん : 小便だって、いきた 「サトルがおきて、おれか気づかんはずがなし としょ そうなようすだけですぐわかる。年寄りはそう、ぐっすりはねておらん かみ だから。こりゃあ、神かくしだな」 と、おしいちゃんはいいだしました。 「そんな、いまどき、神かくしなんて。サトルはきっと、ねばけてどこ かでねているさ」 いえそと いえ と、おとうさんかなだめて、みんなで家じゅうをさがしました。家の外 まわりもさがしましたが、サトルはみつかりませんでした。 おと、つと ねんせい かみ 1 30

9. 神かくしレストラン

こしよくそうぜん ガラスケースの中の小さな竹かご。古色蒼然たるむかしの「おにぎりをいれたべん しようじよ と、つきよ、つ もりおか とうのかご」です。なんと、あの日東京から盛岡へおくりかえされるとき、少女っ おもでしな おんなしゅじん いまのレストランの女主人がもっていた思い出の品とい、つわけです。 しゆるいしようかい とうてん デザートをふくめて十一種類の紹介 では、これより当店とびつきりのメニュ をいたしましよ、つ。 はなし 「てんぐの釜たきをした男」は、自分の家のまえから、てんぐにつれさられた男の話 かみ です。「神かくし」とはいっても、相手は神であったりてんぐであったり、ところに おに よっては鬼や、きつねだったりするわけです。しかし、てんぐに命じられて湯をわか てつがまげんじっ した鉄釜が現実にあるというのですから、なんともふしぎです。 すぎたいぼく あな かみ 「神さまの子」では、杉の大木にあいた穴の中からいなくなります。神かくしにあっ た人のおおくは、家の人があきらめたころ、みちがえるようなすがたでひょいっとか はなししゅじんこう えってきて、すぐにまたすがたをけすか、息をひきとるかします。この話の主人公の のうりよく ように、ふしぎな能力をみせることもすくなくありません。 かみ かま じぶん あいて かみ 1 55

10. 神かくしレストラン

竹内さんのおしいさんが、むかしのことをはなしてくれた。竹内さんち せんぞだい は先祖代だい、 ここにすんできたのだという。ひととおり、話がおわっ せんせい たところで、先生がいった。 たけうち 「みなさん、竹内さんにもっとききたいことはありませんか ? 」 「こわい話がききたいです」 はっげん 手をあげて発言したのは、こわい話か大すきなユ力だった。竹内さん ) っこ。 なん まど 「ええ、何十年もまえ、神かくしがあったんですよ。ここの窓から、神 じゃ 社のうらの森がみえるでしよう」 まど じんじゃ いえ みんなは窓をふりかえった。神社のまわりはほとんど家になっていて、 たけうち はなし かみ はなし はなし たけうち たけうち じん 6 8