さとり - みる会図書館


検索対象: 魔女のレストラン
17件見つかりました。

1. 魔女のレストラン

かんり 山を管理しているおしいさんが、ぼつりといった。 「あれは、山にすんでる、さとりの化けものよ」 1 〇 7

2. 魔女のレストラン

サーシャはいったいどうしているの」 しんばい ターニヤは心配でたまらなかった。 そんなある日、なかよしの友だちがきて、こんなことをいった。 まいにちし′」と 「ターニヤ、あなた、しってるの ? サーシャがへんなのよ。毎日仕事 おがわ もしないで、 日のはとりをふらついているんだって」 ターニヤははっとした。あの女はルサールカだ ! そうおもったとた ん、ターニヤはワルワーラはあさんの家へむかってかけだしていた。 ばん つきょ ようかい 水の中にルサールカという女の妖怪がすんでいて、月夜の晩に川や はなし みずうみ 湖のほとりにあらわれて、わかい男を水の中にさそいこむ。そんな話 はしよっちゅうきいていたのに、どうしてすぐに気つかなかったのか とも 7 8

3. 魔女のレストラン

まじよくろ おくをのぞいてみた。いた、やっといた。ほ う ! まるで魔女。黒 ちょうりだい ながい服をきた女の人が、調理台の上で、なにかしている。なんとなく、 まど ぶきみなんだ。外にまわって窓からながめることにした。 「なにしてるんだろ」 「なんだか、おもちゃみたいな、なべとかさ、サルとかさ、あれ、人 、よう 形だ」 まじよ ちょうりだい にんぎよう 魔女みたいな女の人は、調理台に、ことりと小さな木の人形をおいた。 にんぎよう 木の人形は、なんとひとりでうごきだした。サルをもってちょこま か、ちょこまか、台の上をいったりきたりしている。 「あれ、なにかたねまきみたいなことしてるね」 ふく そと にん

4. 魔女のレストラン

さとりのおばあさん カっこ、フ カっこ、つ ばくは、あそびの学校で、夏のキャンプにでかけた。あそびの学校で は、竹とんばやオカリナづくりなど、あそぶことならなんでもおしえて くれる。 しよくじ さんか 食事も、参加したみんなで、たのしくつくるんだよ。当番だってアミ とうはん ダクジできめる。ばくは火おこし当番になった。 火おこしとい「ても、マッチやライターでつけるのでなく、とても なっ ) ・ / 望月新三郎 もちづきしんざぶろう とうばん げ 6 9

5. 魔女のレストラン

房幸 ) 尹を宅豸 ・空をとぶ魔女 / 杉本栄子・ ドイツの伝統的な魔女料理。ストープでこんがりやきました。 ・せんたくものにひそむ魔女 / 剣持弘子・ 魔女を丸ごと煮こんだイタリア料理。トマト味です。 ・井戸の底のばあさま 吉沢和夫・ 心やさしい人にはすてきな料理。そうでない人には こんな顔 ? / 岩崎京子 気せっするほどおいし一い一品 / ・走るおばあちゃん / 常光徹・ てんぐからおそわった、とてもめすらしい料理です。 ・ふしぎなばば / 桜井信夫・ あらしの日にごちそうをたべると、あっというまにおはあさん / ・ルサーノレカ / 斎藤君子 悪い夢からさめない人に、星の水でつくったロシアのスープ。 ・さとりのおばあさん / 望月新三郎・ キャンプでのバーベキューは、心をよまれないよう気をつけて / ・鬼ばばのへそそば / 水谷章三 鬼ばばの愛情たつぶりのそば、どうぞめしあがれ。 ・デザート十二人の魔女 / 岩倉千春・ ぶるっ / としてあまーい特製デザート。 はし ・ 36 ・ 46 ・ 64 ・ 108

6. 魔女のレストラン

ぐうはつじこ いますが、なんでもおみとおしで「さとり」と名づけられたはどのものが、偶発事故 むかしばなし にたいして、人間とは、おもわないことまでするものだとおどろくところに、昔話 のおもしろさがそのまま生かされています。 かお むかしばなし てんぐ まじよ 「こんな顔 ? 」も昔話をもとにしたこわい話です。天狗は魔女ではありませんが、 はなし どめ せいか / 、 話の中での生格にはにたところがあります。一度目のおどかしがすんで、はっとした けっていてき どめ しか むかしばなし むかし ところに決定的な二度目のおどかしがくるという仕掛けは昔話そのままです。昔 ばなし かお 話では、ふりむいた顔がのつべらばうだったという話がよくしられています。 ゆくえふめい いわてけんとおのじっ・ 4 むかしは行方不明になると神かくしにあったといったものでした。岩手県遠野で実 かみ はなし 際にあった神かくしの話としてったえられている「サムトの婆」の話がもとになって いるのが「ふしぎなばば」です。ふつうの女の子が、子どものときにさらわれて、山 よめ のものの嫁になり、ふしぎな力をもつようになったとかんがえられていたようです。 はなし けっこんはんたい にゆうすい 「ルサールカ」はロシアの話ですが、結婚を反対された女が入水して死んだために、 よ、つ力い すいちゅう そんざい 水の妖屋となって、人を水中にひきこむこわい存在となっています。人びとにおそ かみ はなし はなし はなし し

7. 魔女のレストラン

おに いるのは、ヨーロッパの魔女とおなじです。「鬼ばばのへそそば」の鬼はばも、む根 た じぶん おに のよい女の子をたすけてくれるしんせつな鬼ははです。自分のからだから食べものを はなしあおもりけん ほうじようめカみ だすところをみると、豊穣の女神だったのかもしれません。この話は青森県にった 」士 6 はなし おに わる「鬼のへそ玉」というめすらしい話がもとになっています。 はなこ 「井戸の底のばあさま」のはあさまも、よい子の花子にとっては、やさしくたのもし そんざい こころね いおばあさんですが、心根のわるい竹子や母親にとっては、おそろしい存在です。こ はなしにほん の話はグリムの「ホレおはさん。とそっくりですね。ヨーロッハの話が日本にはいっ にほんはなし てきて、いつのまにか日本の話になったものとおもわれます。 ぼせいてきかみそせん まじょにめんせい こわくもあり、やさしくもあるという魔女の二面性は、母性的な神を祖先にもちな まじよふくざっれきし しやかい がら、社会からはじきだされてきたという魔女の複雑な歴史によるものでしよう。そ にほんおに して、それは日本の鬼ばはややまんばにもつうじることです。 こころ にほんむかしばなし 「さとりのおばあさん」も日本の昔話がもとになっています。心の中をなんでもい はなしげんだいはなし ぶきみ いあててしまう人かいつもそはにいたら、不気味ですね。この話は現代の話になって はなし どそこ まじよ たけ、」 ははおや おに こころね 1 39

8. 魔女のレストラン

0 0 んのせいで、どうすることもできな かった。金しばりにでもあったみた いに、いすにすわったまんま、たち こえ あがることも声をだすこともできな いんだ。 やがて、魔女のひとりがおかみさ んに ) っこ。 「パンケーキをやいとくれよ , ミルクはも、つなかったから、おか みさんは井戸から水をくんでこよう かな まじよ 1 23

9. 魔女のレストラン

井、尸の底のばあさま 花子は、ト / さいときにおかあさんをなくした。 しはらくすると、あたらしいおかあさんが、ひとりの女の子をつれて なまえたけこ やってきた。女の子の名前は竹子といった。 は 子 / 子 / 力し 「花子、せんたくはすませたかい は 「花子、水をくんできておくれ . そこ よしざわかずお ー吉沢和夫 6 4

10. 魔女のレストラン

あのかあさんもそこにいた。あわれなたのみをきくと、せめて死ぬと きくらい手をにぎってあげようと、おもわす手をのばした。 その手を、だれかがびしやりとたたいた。いちばん年かさの女だった。 まじよ 「およしー だれも手をだすんしゃないよ。死にぎわの魔女に手をにぎ まじよ られたものは、魔女になるっていうからね」 まじよ そういうわけで、その村から魔女がひとりへったってことだ。 とし