人たち - みる会図書館


検索対象: 魔女のレストラン
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1. 魔女のレストラン

た。それも、ウェイトレスらしい女の人や、ポーイや、コックみたいな かっこうの人たち。 しヾこと 「さあ、仕事だよ . まど 女の人は、窓のほうにいきなりふりむいた。 「だれたい わたしとナオミは、ばっとかくれ、手をつないでそろそろ、にげだし もん た。門までくるとはしつこ。 かたち ふりかえったとき、もう〈魔女のレストラン〉はかげも形もなかった。 ゅめ 「あれは夢なの ? ふたりはときどきいいあった。 まじよ 6

2. 魔女のレストラン

房幸 ) 尹を宅豸 ・空をとぶ魔女 / 杉本栄子・ ドイツの伝統的な魔女料理。ストープでこんがりやきました。 ・せんたくものにひそむ魔女 / 剣持弘子・ 魔女を丸ごと煮こんだイタリア料理。トマト味です。 ・井戸の底のばあさま 吉沢和夫・ 心やさしい人にはすてきな料理。そうでない人には こんな顔 ? / 岩崎京子 気せっするほどおいし一い一品 / ・走るおばあちゃん / 常光徹・ てんぐからおそわった、とてもめすらしい料理です。 ・ふしぎなばば / 桜井信夫・ あらしの日にごちそうをたべると、あっというまにおはあさん / ・ルサーノレカ / 斎藤君子 悪い夢からさめない人に、星の水でつくったロシアのスープ。 ・さとりのおばあさん / 望月新三郎・ キャンプでのバーベキューは、心をよまれないよう気をつけて / ・鬼ばばのへそそば / 水谷章三 鬼ばばの愛情たつぶりのそば、どうぞめしあがれ。 ・デザート十二人の魔女 / 岩倉千春・ ぶるっ / としてあまーい特製デザート。 はし ・ 36 ・ 46 ・ 64 ・ 108

3. 魔女のレストラン

まじよ かな れられる魔女も、いやしがたい悲しみをせおっていることがおおいようです。 まじよ げんじっ せかい むかしばなしせかい ところで、ヨーロッパには昔話の世界だけでなく、現実の世界にも魔女とよはれ みこてき やくそう ものし る人たちがいました。むかしから、人よりも物知りで、薬草につうし、巫女的な力を あくよう まじよ ゞ ) こ ) つほうで、その力を悪用して人をのろうことにつかう もつ、たのもしい魔女力しオし きよ、フ まじよあくま まじよ わるい魔女もいたようです。キリスト教にとって、魔女は悪魔にぞくすることでした むじっ まっき から、あってはならないことでした。しかし、中世の末期、おおくの無実の女まで まじよさいばん まほう が魔法をつかったというかどで魔女裁判にかけられ、火あぶりになったことは、わす れきし じじっ れてはならない歴史の事実です。 った まじよ まじよ 魔女にたいする偏見がなくなってからも、魔女がいたという言い伝えは、話として まじよ まじよ のこっています。「空をとぶ魔女」「せんたくものにひそむ魔女」「十ニ人の魔女」が ぞくしん はなし みんかん それです。これらの話には民間にったえられたさまざまな俗信がみられます。このよ った うな言い伝えをのこすことで、「せんたくものはくらくならないうちにとりこめ」と そと せいかっちえ か、「足あらい水は外にすてろ」といった生活の知恵のようなものもったえてきたの へんけん ちゅうせい はなし まじよ 1 41

4. 魔女のレストラン

まじよくろ おくをのぞいてみた。いた、やっといた。ほ う ! まるで魔女。黒 ちょうりだい ながい服をきた女の人が、調理台の上で、なにかしている。なんとなく、 まど ぶきみなんだ。外にまわって窓からながめることにした。 「なにしてるんだろ」 「なんだか、おもちゃみたいな、なべとかさ、サルとかさ、あれ、人 、よう 形だ」 まじよ ちょうりだい にんぎよう 魔女みたいな女の人は、調理台に、ことりと小さな木の人形をおいた。 にんぎよう 木の人形は、なんとひとりでうごきだした。サルをもってちょこま か、ちょこまか、台の上をいったりきたりしている。 「あれ、なにかたねまきみたいなことしてるね」 ふく そと にん

5. 魔女のレストラン

おかみさんが、いそいで村の人たちにしらせました。 まじよ 魔女とわかったからには、もう村の人たちがほうっておきません。と なりのばあさんは、すぐに火あぶりになりました。 ドイツの 一忙勺、 / 44 ボノ日ャ 戚女粹珪 てんと 5 5 3

6. 魔女のレストラン

そこではじめて女の人はたちあがり、ふるい木の箱をだしてきて、人 ぎよう 形もカマもパン焼きがまもぜんぶしまった。 それから、ドアをあけて、小さなすすをちりちりとふった。 トアからとびこんできたのは、ねこだった。しろ、くろ、ぶち、みけ、 まだら : ・・ : 十びきぐら ) しいたかな。 にん

7. 魔女のレストラン

鬼ばばのへそそば おに 〃鬼ははのへそそばみは、そばすきな人なら、しらない人はいない、と いうくらいの名物そはだ。 この〃鬼ばばのへそそは〃には、たしかな由来がある。つまり、その いんさっ ふくろの、つらには、、 月さな字でこう印刷し てある。 おに めいぶつ ゆらい みずたこしようぞう 水谷章一一一 1 〇 8

8. 魔女のレストラン

イ人一 ( さい′」 最後の魔女には十一一本もあった。 まじよ 十二人の魔女たちは、むかしのこ うた とはできみような歌をうたいながら、 よ、つも、つ 羊毛をすいたり、糸をつむいだり、 機をおったりしはじめたんだけど、 そのいきおいがものすごい。糸つむ ぎも機おりも、目かまわるようなは やさだ。 おかみさんはおそろしくて、助け まじよ をよばうとしたけど、魔女のしゅも はた まじよ たす 1 22

9. 魔女のレストラン

いつものことだったけど、その日もかあさんは朝から晩までろくにや かじ すむひまもなく、家事におわれていた。はっと気がつくと、もう外はく せんたくものに ひそむ魔女 イタリアの村むらでは、ごくふつうの人にみえても、しつは魔女だと まじよ いう女がけっこうおおかった。あの人は魔女だといううわさもよくきい まじよ た。これはそういう魔女のお話。 はなし あさ けんもちひろこ 剣持弘子 ばん まじよ そと

10. 魔女のレストラン

まじよ そんなとき、魔女ははうきや火かきばうだけではなく、牛や馬、そば にんげん のもの にいるものはなんでも、人間だって乗り物にしてしまうのです。 まじよ だから、村の人たちは魔女につかまらないように、大きな火を赤あか ともやし、てつばうやムチでおもいきり大きな音をたてています。 「さあ、さ、もっとでつかい音をたてろ」 まじよ 「魔女をちかづけるな」 まじよ 「火をもやせ、魔女にとつつかまってなるものか . ところか、魔女のことをまったくしんじていない人もいます。 たき火のそばにいた男が、わらっていいました。 「へつ、ばかばかしい、空をとぶだって、ばあさんたちにそんな力なん まじよ う 7 2