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検索対象: 海と空 1957年12月号
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1. 海と空 1957年12月号

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2. 海と空 1957年12月号

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3. 海と空 1957年12月号

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4. 海と空 1957年12月号

名定価送料 ( 円 ) ( 円 ) 名定価送料 ( 円 ) ( 円 ) 誌 と 既 日本商船号 180 32 アメリカ戦艦号 日本航空母艦号 イギリス戦艦号 各国新鋭艦艇号 150 イタリア艦艇号 150 海幕特集号 16 世界商船画報 フリゲート艦特集号 16 日本重巡号 旧ドイツ艦艇号 8 新兵器特集号 150 8 150 150 250 150 180 150 150 150 東京都千代田区西神田 2 の 10 振替東京・ 7 2 3 6 5 番 海と空社 本社又は書店へ 編集一後記 〇本年最終号を送る。ようやく師走のあ わただしい空気が編集部にもひしひし とせまってくる。読者諸子の熱心な支 持を得て本誌も復刊後一週年を軽く通 過した。 0 本号には戦前、戦後を通しての未発表 写真を多数に挿入した。唯艦型図が「重 巡号」と同様数少いので御不満の向も あると思うが、これは各艦種別に「艦 型図集」なるものを別に企画している ので、これが刊行されるのをお待ち下 さるよ・つ 〇本号には前に収録し切れなかった兵器 の続編と、油槽船の話を現役の鵜殿文 男氏にお願いした。又木俣滋郎氏の「海 戦小史」も号を追うに従って好評を得、 調子も出て来た。新年号か、二月号よ りがっしりした海戦史を連続掲載して 行く予定である。 〇新年号のロ絵はバラエティのあるもの にした。先づ我が海上自衛艦の観艦式 の原色写真、海上保安庁の巡視船十数 隻、海上自衛隊の演習特報写真、加う るに外国ニュース写真等々である。本 文には堀元美氏の四十枚の玉稿、元支 那方面艦隊報導部長松島慶三氏の「海 軍報導戦回顧」の第一回が掲載され 〇バックナンバー中「日本戦艦号」はっ いに品切れとなった。来年再版の予定 を立てているが、御希望の方はしばら くお待ちを乞う。 〇本社に直接問合せてくる方達にお願い したいことは、必ず往復ハガキ、返信 料を同封してほしい。 海と空十一月号第十六号 第十一号 昭和三十二十一月二十五日印刷 昭和三十二任十二月一日発行 ( 月一回発行 ) 編集兼印 刷発行人植村順彦 8 東京都千代田区西神田二ノ一 0 発行听海と空社 振替番号東京七二、三六五番 電話 ( ) 八八二四番 本号定価一五〇円 送料八円 ◇前金購読料 ( 送料共 ) 六ヶ月 九〇〇円 一ヶ年 一、八〇 0 円 ( 但し臨時増刊号を含まず )

5. 海と空 1957年12月号

を取得した者。修業年限二年の短期大完全。聴カ完全。その他疾患、異状物理、化学、一般常識。 学校案内 第二次試験ーロ頭試問、英会話、身 のない者。 学を卒業した者。それ等と同等以上の 航空大学校 教科内容操縦論、飛行方式論、航体検査、航空適性検査。 学歴を有する者。明年三月末までに、 空交通管制論、航空力学、航空機構造 入学検定料一、〇〇円 右に述べた学歴を取得する見込の者。 論、航空動力論、航空機装備論、航空 入学料 一、〇〇〇円 航空に関する専門の学科と、技能を ②①のいずれかに該当し、入学する 工学演習、航空電子工学、空中航法 授業料一三、五〇〇円 ( 一年 ) 教授して、航空従事者を養成する「航月の一日現在、二五才末満であること 卒業所の資格事業用操縦十および 空大学校」について紹介しよう。 身体検査基準身長一六二センチ学、航空法規、航空気象、航空通信、 計器飛行証明の資格を得て、職業パイ 所在地宮崎市赤江町宮崎飛行場以上。胸囲身長の二分の一以上。体外国語、操繰実習、リンクトレーナー ロットとして巣立っことができる。航 修業年限二年 重五二キロ以上。肺活量三、五〇実習。 入学時期四月と十月。 空機使用事業を営む会社、新聞社等で 〇立方センチ以上。握カ三〇キロ以 入学資格①修業年限四年以上の 募集人員一回に約十名。 は小、中型機の機長、定期航空運送会 大学又は修業年限三年の短期大学にお 上。呼吸停止五〇秒以上。視力遠 入学試験第一次試験ー英語、数学、社の大型機の副操縦士となれる。 いて、二年以上在学し、六二単位以上 近距離とも裸眼一・〇以上。弁色カ 中間練習機 整備演習 計器飛行地上訓練 航空交通管制室における航空機誘導

6. 海と空 1957年12月号

f!llllttlhllllllltlllfllllll'llllllllllllllllhtllll!hlltlllllllllllltltlllllllllllllllllllllhll!:lllllllllhllllllllllllllllllllllllllllillllllllllhtllllllllllltlltlllllllllllllllllllllllllltt 磁探と消磁 イ 及 概造鐶 長薯 念木筒一、磁探 ( 1 ) 磁探の威力 貧台射〃 用 潜水艦が海の中に潜没して、水面上に姿を現わさない場合、 下赱式式式 式、式、 この様な時に、 , 14 2 、肉眼やレーダーでは発見することが出来ない。 用 % 茎ュ 4 ノ〕 8 89 其の所在を探し出す装置が、磁気探知機即ち磁探である。 突 7 最近潜水艦は、水中速力が二〇節、或いはそれ以上の高速 となり、又潜航深度も五〇米から一〇〇米となって来ているた め、潜航中は其の所在を探し出す事が、益々困難になって来て 起ナ裸 時深時宿靼時時薬時芝いる。この場合に、磁探が航空機にとりつけられ、海面上を低 く飛び、其の高速を利用して潜水艦を探し出すのに使用され タ 9 2 2 一 一度 2 タ 0 る。一度発見すれば、次々と海中に発煙弾が投下され、潜水艦一 3 遨 2 ュ の通った跡が、海面上に印をつけられる。こうなると潜水艦 9 寸色・ 0 3 2 1 0 は、もはや逃げ出す事が出来なくなってしまう。最後に爆雷や 0 4 クタ 0 距クり グ 0 / ホーミング魚雷によって撃沈されることになる。 召の。式タの 磁探と云うのは、このように目に見えない潜水艦の脅威を防 4 ・ ( 0 8 0 9 ′ ダいタ ( 2 ュュ 4 下い ぐ上に、大切な役目を果す装置である。次にどの様にして、潜 0 0 ク 7 ク 8 0 2 3 / 0 / 0 9 日重量 3 水艦を発見する事が出来るのか研究して見よう。 3 2 ュ 0 / 1 0 0 りつんョ 7 0 歹 9 6 ノタ 7 タグ 3 9 7 ( 2 ) 磁探の原理 0 4 8 3 0 タ 皆さんは小学校の理科の時間に、一本の棒磁石のまわりに、 」径伽タ 2 ョ 4 2 砂鉄をまけば、磁石の z からに磁カ線と呼ばれる、目に見え 形式 ) 不式式 ない磁気の力が、無数の線になってつながっている事を学んだ 〃形 であろう。潜水艦は大部分鉄で構成され、その形は水中で自由 形円 魚円 円畩 に走れるように、魚の形に似せて作られている。其の為細長い 雷曺霄雷 , 曾 ) 曾雷曾 煤規っ煤建用爆爆用 4 咫小雷一本の棒磁石とみなす事が出来る。この棒磁石の両端に磁極が 式式ュ式 2 式式陸式陸尤式 あ 0 て、その z からに無数の磁カ線が 0 なが「ている。磁カ 0 , 9 ' ( 潁 0 , っム 線は海水の中でも、空気の中でも、関係なくどんどん通ってい ( 99 式 )

7. 海と空 1957年12月号

さて昭和三十一年改造入札の時、あ リカ潜水艤によって沈められたので、 保安庁の宗谷は上記の如く燈台補給ので、予算上のめやすがっかず、とて たかも輸出船プームで手一杯の仕事を 特務艦の一部は輸送船として使用され船の任務を与えられ、北は北海道の端も見込みがない ているが、宗谷としてもその例外では から南は沖縄近くまで全国に散在する第一一案は海上連賃率の上昇した当時かかえこんでいる各造船所は、この儲 らぬ仕事に顔をしかめたが、修理専門 なかったのである。 狐島、岬など、交通の便の悪い燈台をの経済事情では外国船をチャーターす その後ラボール ( ニュープリティン まわって色々な航路標識、各種器材及ることが困難であり、又海国日本のプの浅野ドックが、三億八千万円で落 札、三月十二日に起工式をあげた。 島 ) はアメリカ空軍の連日の如き、はび医療品、食料、慰安品等を一年に一 「ライドを傷つけることにもなる。 改造の要点をごく簡単に述べると先 げしい空襲を受け、多くの艦艇が損害回乃至二回運搬して、燈台職員やその 必然的に第三案に傾くわけである を受けたが、宗谷はその度に危うく難家族から「海のサンタクロ ] ス」とし が、国鉄所有の砕氷船宗谷丸 ( 三六五ず船橋楼を延長して船尾楼と結合させ て親しまれた。 を逃れた。 〇総トン ) と大阪商船の白竜丸 ( 三一一ることにより居住性をまし、船首、尾 に各容量一三〇トンのトリミング ( 釣 終戦後は引揚船として使用され南方当時は未だ海軍の性格を有する自衛八〇総トン ) とが議題に上った。 合 ) タンクを附した。これに海水を注 ところが補償金額について業者側と の引揚が一段落すると、その砕氷用艦艦隊は独立せず、海上保安庁の中に含 話し合いがっかず、仕方なくこれ等よ入すれば船体の傾斜を通じ、船の重量 を買われて今度は千島、樺太の邦人まれていたことにもよろうが、この頃 の宗谷は未だ八糎高角砲一門、二十五 りも小さい海上保安庁の燈台補給船宗が氷にかか 0 て砕氷するのである。船 引揚に使用された。翌二十一年九月、 旧海軍の所管を離れて民間の船舶運営粍機関砲一門を有していたものと思わ谷 ( 二二二四総トン排水量三八〇〇腹にはバルヂと称するふくらみをもた トン ) に白羽の矢が立ったというわけせて外板を二重張りとし、往路はその 委員会に移された。昭和二十四年にはれる。 間を重油タンクとしても使用出来るよ一 5 海上保安庁の発足を見たが、二年後の下って昭和三十一年、国際地球観測だ。 ( 註ー排水量は軍艦の重量を測る っ工夫された。 二十六年、宗谷は保安庁の燈台補給船年の予備観測として、我国でも如何なのに用いられ、総トン数は商船の容積 船首、尾の型が氷の圧力に耐え得る る船を南極に送るかにつき次の三案がを示すのに用いられる単位である。 ) 第一号 =O 一号 ) となった。 終戦時残存した軍艦は大部分、英米検討された。 そこで昭和三十年十二月二十七日のよう硬度大なる特殊鋼で鋭利な型に変 えられたことは云うまでもない 或いは中国と第一案、新砕氷船の建造 両国か処分してしまい、 閣議で四億六千七百十三万円 ( 官給の 機関では能率の低いレシプロ ( 一五 ロシャに引き渡され、ここに於いて帝第二案、極地の経験豊かなノールウ = 機械類を含めて ) を投じて宗谷を改造 国海軍は完全に崩壊したのであるが、 イ、ロシア等より、外国船をすることときめ、同時に燈台補給船九七馬力ⅱ十二・三七節 ) に代り、経 傭う。 宗谷を含めて十隻だけは日本の手に残 G-Ä—Ä・ 0 一号 ) より大型巡視船 ()* 済的なディーゼル機関を採用して二四 された。 ( この外に木造の特設掃海艇第三案、現在の手持ち砕水船を南極の・一 0 七号 ) と識別番号が変更せら〇〇馬力十四ノットに向上させた。 航続距離も一躍二・五倍の一万浬に や特設駆潜艇が多数残存していた ) 。 水にも耐え得るよう改造するれた。 宗谷は、生きのびた旧日本軍艦中最 この中、第一案は一 0 〇〇トン、二普通巡視艇は沿岸の警備を目的とす飛躍し、シンガ玉ールとケープタウン 大のものであるが、彼女の〃助命〃に〇〇〇〇馬力の大型砕氷船を建造する る小艇であるのに、三八〇〇トンもあで燃料を補給すれば楽に南極まで往復 はアメリカ水路部東京支部長シーワー とすれば、約二ケ年を要し、とても観る貨物船を「巡視艇」として、ランク出来るようになった。機関室ではレシ 測に間に合わないし、たとえ二〇〇 0 しているのは世界のどこにもないようプロ機械室とイラー室 ( 円罐式ポイ ト大佐の陰の努力、大なるものがあっ ラー二ケ ) の合計容積よりもディ トンの小型砕氷船でも七億円はかかる たと云われている。 ・」 0

8. 海と空 1957年12月号

れ至こ従かドの十分 第 3 図改造による宗谷の要目性能の変化 更て三と来馬けツで分批 にい米にのカてク、使判 第 1 次改造第 2 次改造 るの成ーは改で三用の 要目・性能 建造時 ( 31 年 ) ( 32 年 ) 重じ砕功米そ造、十に的 張氷しよのに 耐ど 2 , 200 2 , 60 つ 2 , 700 能たりま着億年えな り のカ ま手三五得っ 水量 排 3 , 800 4 , 652 でし千月るた 全 長 77. 53 83. 83.28 あた とが を要ヂ米る。百日の改 12.80 15.89 15.80 外でにが万よ結造 9.30 5. 14 5. 52 板あ弯増砕円り論さ 加氷の再にえ のる 航続距離 ( 浬 ) 000 10 , 000 は さ能費び達行 下一・と 行動目数 20 日 60 日 云二せカ用浅しえ の 方わ乃るを を野たは 関 レシプロ ディーゼノレ 変 ポイラー ( 鑵 ) 円鑵式 2 基 不 単思外棒 0 カ今氷ま 馬 カ 1 , 48 で下わ、状改〇もまをで 速カ ( ノット ) 12. 1 のれ外マ造ト前で脱広 図る見ス費ン部四出げ ( 実際には 8.5 ) 上トはのデ 0 すて 1 軸 2 軸 スクリ のあはが先増ッ〇る小 貨る第大鳥年加キト時さ 乗組員 ( 名 ) 80 物棒四し居のををンのな 隊 ナシ 53 50 船状図た型約見高で回咜 にマ参変マ六ためあ転を 貨物積載能力 ※ 400 トン 500 トン 広ス照化ス割。 るっ能 実際には 48 たカ枚 く ト 0 程度 と貨を追 用はなにか に物大加 な 変 し、 但し、ヘリコプター、航空機関係の積み荷 構も よ積にし つ のり載し の れ簡とたで 能、群 ( 第 4 図 ) オ奉状マスト ( 改造前 ) 2 , 400 X 2 12. 5 ュ 900 トン ずる。鳥居型マストは、大正末期より現 含れて、大型船に多く、舷側 ( のリギン を ( 索 ) を必要とせぬ利益がある。 ) なおこの工事は三十二年九月三十日 に完成した。我々は今年も宗谷の活躍 と、その成果を期待してやまない。 第一次改装を終えた宗谷 アンテナ用ポール ソギン ( 索 ) 居型マスト ( 改造後 )

9. 海と空 1957年12月号

日産汽船 在日米空軍 その真相を衝く 航空新聞 小川雷太著 B 6 版 310 頁 始めて親しく公開され た航空機及び隊内のス ナップ写真頁数十枚 「発売中″全国書店、 に有り ¥ 320 円 ( 〒 35 ) 北は北海道の稚内から南 F ー 100 超音速ジェット戦闘機に護られた板付基地 まで , 約三週間に亘り彼らと寝食をともにして調査した航空専門記者がはじ めて鋭く衝いた在日米空軍の実相 東京都中央区銀座西五の三 御申込みは直接本社宛て 航空新聞社 番地 ( 飯島ビル ) 為替又は振替にて御送り 電話銀座 ( 57 ) 6 5 7 1 下さい 振替東京 5 5 5 4 8 番 取締役社長伊藤幸雄 本 社 東京都中央区八重州一丁目二番地 ( 大和証券ビル ) 支 店 神戸市ー一生田区栄町通 2 丁目 40 大阪市東区北浜 2 ー ( 日産生命ビル ) 出張所 横浜市中区日本大通 14 ( 三井物産ビル )

10. 海と空 1957年12月号

◇一〇名をも上廻る驚異的なもので、こが最も多く、次に沖縄、上海、香港万 のような現象は本年四月頃になり、韓・面となっている。最近一年間に検挙し 国人の不法入国が激増したためであた密輸入の品目をみると、外国紙幣、 最近の海上犯罪の傾向 る。 スクラップ、嗜好品、時計、麻薬等が 従来韓国人の不法入国の原因として多額を占め、密輸出の主なものは繊維 ー海上防犯週間によせて は、韓国内における生活不安、日本に品、化粧品、薬品等が多く、金額にし おける勉学を志すもの、利欲のため密て一、八五一万円に達している。 ◇ 貿易を企てるもの、徴兵忌避等とされ我が国と韓国との間には、二〇トン 国からの対日工作のために、これらに ていたが、更に本年急激な密航の増加 ないし五〇トン位の小型貿易船が、常 一、概況 関連した密航、密輸が行われ、我が国 を見た原因としては、昨年韓国を見舞に一五〇隻以上就航しており、これら 戦後日本の近海は燈台は消え、機雷の治安に脅威を与え、このような事犯 った凶作のため、生活の不安が増大しの貿易船が我が国に密輸物資を搬入す は流れ、港湾施設は荒れ、密航、密輸は、未だその一部が検挙されているに たためであると言われている。これに る場合は、韓国の港を出港後秘かに海 はちょうりようして、航海従事者からすぎない 加えて最近韓国人の密航を剌戟するも上積換えを行って我が国に来航し、我 はダークシーとさえ言われていたが、 その他、朝鮮、北方水域等の公海に のに、密航プローカーがあり、彼等は が国の沿海で他船に積換え、我が国に一 昭和二十三年海上治安機関として、海おける、日本漁船の外国艦船によるだ 近年の日本経済の好況を誇大に宣伝陸揚げしており、また密輸出の場合 上保安庁が創設され、以来九年余を経捕事件も跡を断たないなど、楽観を許 し、韓国人の密航心をさそっていると は、韓国より所持して来た米軍票等に て、海上における治安はようやく旧に さないものがある 9 言われている。 よって、密輸物資を構人し、他船より一 復するに至った 9 ニ、密航 不法入国の手段としては、数トンの洋上にて積換えるという方法をとって 最近一年間 ( 昭和三十一年八月より いるようである。 = 一十一一年七月まで、以下同し。 ) の海密航については、不法入国者の殆ん , 老朽船に密航者を満載して運搬する集 どが韓国人であり、不法出国者は日本団密航、韓国貿易船に無効の船員手帳 最近の密輸事犯の検挙について特記 上犯罪検挙件数は約四八、〇〇〇件、 しなければならないことは、 .- 去る九月 検挙人員は約五一、〇〇〇名を算え、人が多く、その他に少数ながら中国人を携行し、船員として乗り組み入国す るもの等、その方法は次第に巧妙にな 十八日海上保安庁大阪海上保安監部 これを前年 ( 昭和三十年八月より三十が含まれている。 が、大阪港人港中のデンマーク賃物船 一年七月まで、以下同じ。 ) の検挙件最近一年間に検挙した不法入国の件 0 てきた。 エルゼーマースク号 ( 四六九四トン ) 数約三一、〇〇〇件、検挙人員約三数は一三五件、人員は五五四名であ 三、密貿易 において、生阿片二十五袋 ( 四七・二 、昨年の検挙件数五〇件一六七名と 四、〇〇〇名と比較して見ると、実に 約一七、〇〇〇件 ( 約一七、 0 〇〇比較すると、実に一七五件、三八七名密貿易の検挙件数を最近一年間につキログラム、時価約二、〇〇〇万円 ) を押収し、同月三十日、同船の甲板部 という、いちぢるしい増加を示してい いてみると、一〇四件、一六七名で、 名 ) といちじるしい増加の傾向になっ ボーイを阿片法違反容疑で検挙し、大 る。これは空前の密航検挙件数である前年の五九件一〇四名と比較すると、 ている。 阪地方検察庁に送致した。阿片の密輸 いちじるしい増加である。 また、我が国の最近における国際トとさわがれた、朝鮮事変勃発の昭和一一 密貿易は韓国との間に行われるものは極めて計画的且っ穏密裡に行われ、 の立場は極めて複雑微妙で、隣接諸外十五年における検挙件数の六四件、五 ◇