0 の 0 0 つゥつ、 1 つ 0 古しい 0 4 0 0 かな 最初のおはなし金しばりレストランか , こにあるわけ / 松谷みよ子・・ 7 電話のおはなしあの世への電話 / 松谷みよ子・四 最後のおはなし声だけの友だち / 岡野久美子・ 724 金しばりにあうには / 常光徹・ ・ 48 たいけん 金しばり体験・その時見たもの / 常光徹・ 72 , 90 夢うらない / 常光彳散 ・ 708 解説 / 常光徹 ・ 138 ゆめ
ホタルになった全 これはイタリアのお話。 ゅうれい のうふゅめ ある村の農夫が夢をみた。うすぐらい中にばーっと、まるで幽霊のよ ぶきみこえ うな気配がして、不気味な声がした。 いっしよう ばしょ たから 「宝のうまっている場所をおしえてやろう。一生らくにくらしていけ はなし たから るくらいはあるはすた。いい言たろう ? そのかわり、宝を手にいれた ら、ひきかえにおまえのたましいをよこすんだ」 はなし たから けんもちひろこ 剣持弘子 4 7
夢の中のおとずれ風 この話は、ほんとの話です。 ゅうじん ていねんしごと わたしの友人で、定年で仕事をやめてから、からだをこわして、ぶら し ぶらしていた < 君が、かぜをこじらせて、ばっくり死んでしまったんで し す。なんともあっけない死にかたでした。 しゅうき はやいもので、一周忌がやってきました。墓まいりをしながら、人 いのち の命のはかなさがつくづくおもいやられました。 はなし エーくん はなし よしざわかずお 吉沢和夫 2 9
ゅび 、」、つい 好意でとめた男かしつはとんでもないどろばうだった。「もえる指」では、どろば きみよう ゅび うは気づかれぬために奇妙な手の指に火をつけますが、このひからびた手はいったい みせ なにでできているのでしよ、つか。それにしても、このできごとのおかげで店がにぎわ つうろ し力し ゅめげんじっせかい ったというのはゆかいです。夢は現実世界と異界とをつなぐ通路といってよいでしょ ゅめ あくまのうふ 「ホタルになった宝」では、悪魔は農夫の夢の中にあらわれて話をもちかけてきます。 のうふ さくりやくしつばい たから たましいをわたさすに宝を手にいれようとした策略は失敗におわりますが、農夫の したたかさがかんしられる話です。 ふうしゅう そうしき しお お葬式からかえったら塩をまくというのは、ひろくおこなわれている風習です。 きょ しお 塩にはけがれたものをはらいきよめる力があるとされているからです。「清めの塩を ろう“は しお わすれたら : ・」では、その塩をまくのをわすれたために、あやしい老婆にとりつかれ すがた たのです。しかし「さっさとかえれ」とどなられて姿をけしたところをみると、気の 小さい霊だったのかもしれません。 たから はなし はなし しお 1 41
よ でんわ はもちろんですが、もうひとつ、ロビーにとりつけてある「あの世への電話」のため しよくじ にくしんとも よ なのです。食事のあとで、亡くなった肉親や友だちと「どう、あの世のはうは」なん れんらく りようきん て、連絡しあえたらたのしいにちがいありません。科金もそれほどたかくはないそ よ うです。あの世はいがいにちかいところにあるのかもしれません。 ゅめ しゅうねん 廿一い・か′、 「ねこ夢」は、執念ぶかいといわれるねこの性格をえがいています。おなかの上で いのち だんだん大きくなったのは、おばさんの命をすいとっていたからでしよう。かわいが りくっ ってくれた人にまでとりついて、くるしめるところに、理屈をこえた布さがあります。 し たびだ せかい つやきやく さいほうじようど 死はあらたな世界への旅立ちなのでしようか。「通夜の客」は、これから西方浄土 ししゃ ばめん ゅめ にむかう死者たちが、あいさつをかわしている場面に、夢をとおしてたちあいます。 きようつうたいけんげんじっゅめ 母とむすめの共通の体験が現実と夢とをむすびつけています。 すいみんちゅうかな みんしゆく 「空をとんだ話」は、睡眠中に金しばりにかかっ . たわたしのたましいが、民宿にす あんない たき けんがく はなし ゅめげんじっ みついているわらしに案内されて滝の見学にでかける話です。ここでも、夢と現実の どくしゃ ふんいき いっちが読者をふしぎな雰囲気にさそっています。 はなし な こわ 1 4 〇
けん 解説 げんざい せかい 現在、わたしたちがすんでいるこの世界とはちがうべつの世界 ( 異界 ) が、どこかに そうぞう あるにちがいない。すっとむかしから、人びとはそうしんして、さまざまな想像をめ じごく よりゅうぐうじよう ′」くらく ぐらしてきました。極楽、地獄をはじめ、あの世、竜宮城、よみの国、ニライカナ ヤ」とば イ、など異界をあらわす言葉はいろいろあります。 うらしまたろうむかしばなしゅうめい りゅう かいていりゅうぐうじよう せ カメの背にのって海底の竜宮城をたすねた、浦島太郎の昔話は有名ですが、竜 ぐうしゅんかしゅうとうどうじ せかい 宮は春夏秋冬が同時にあるという、とてもふしぎな世界です。太郎がそこでくらし りゅうぐう じかん ちじよう びやくねん ねんかん た三年間は、地上にもどってみると、三百年がすぎていたといいます。竜宮の時間 よ は、この世よりもゆっくりながれているのでしよう。 よ こうつうじこ はなしかくち あの世をみてきたという話も各地にったえられています。交通事故にあった人の体 はなばたけ いちめん 験では、くらいくらいトンネルのようなところをぬけると、一面のお花畑がひろが ふね り、目のま、んには日ゞ , 力ながれていたそうです。川にうかぶ船には死んだおじいちゃん し・カし せかい たろう し 常光徹 たい 1 38
いえ 自分がすんでいた家がさびれていくのをさびしくおもうのは、生きているものだけ ゅめ むじん ししゃれい ではないようです。死者の霊が、無人になったわが家にすみつく「夢の中のおとず しゅうちゃくおも いえ れ」には、家にたいするふかい執着と思いがこめられています。人の体内にはたま ゅめ しぜんご しいがやどっていて、死の前後にはそれがぬけでるとしんしられてきました。「夢で たいけん ゅめ ばしょ そうなんしゃ みた場所」は、遭難者のたましいのさけびを夢の中できいたというふしぎな体験をえ がいたものです。 ゅめげんじっ じけんみぜん ゅめ 「夢とちがうじゃないか」は、夢と現実のわすかなすれが、おそろしい事件を未然に ゅめ じんぶつ ふせぎます。それにしても、まったくおなじ夢をみていたもうひとりの人物がいたと とも ゅめ ヤ」と・は こえ きみよう いうのは奇妙です。「声だけの友だち」も、あまい言葉をかけて夢の中にあらわれる はなし ははおや ききいつばっ こえぬししようたい 声の主の正体をしった舞が、危機一髪のところで母親をたすける話です。 じん たいない 1 42
⑥ TH 肌 [ 田 RESTAIJRANT ISBN4 ー 494 ー 00479 ー 0 C 8 2 9 5 \ 6 0 0 E 定価本体 600 円 ( 税別 ) 9 7 84 4 9 4 0 0 4 7 9 9 背すじがゾーツとするような ぞんふん たのしいお話を、どうそ存分 しようみ にご賞味くださいませ とうてんしまん なお、誠に勝手ながら、当店自慢のオリジナルス しんぞう よわ パイスを利かせてございますので、心臟のお弱い かた えんりよ 方はご遠慮いただいたほうがよろしいかと : ゆうれいやしき だいかん 第 1 巻 幽屋歎レストラン だいかん 化け猫レストラン 第 2 巻 さっしん レストラン 第 3 巻 ゆうれいれっしゃ 幽霊列車レストラン 第 4 ようかい 第 5 妖怪レストラン 金しばりレストラン 第 6 巻 女のレストラン 第 7 巻 かがみ 鏡のうらがわレストラン 第 8 巻 はかば 墓場レストラン 第 9 巻 第 10 巻 お化け屋レストラン ゾ背 之す まことかって はなし だいかん だいかん 1 9 2 8 2 9 5 0 0 6 0 0 6 だいかん だいかん 0 ー 0 ーロ だいかん だいかん だいかん 怪談レストラン騙集委員会・責任編集松谷みよ子 絵たかいよしかす 筌談レストラン編集委員会 青任編集松谷みよ子 怪談レストラン 童心社
ゅめ 「みて、となりの写真 ! ゅうべ、わたしの夢に、でてきた人なの。あ ったことないのに」 しやしん するとママは、写真をみて、なんともいえないへんな顔して、わたし にきいた。 ゅめ 「どんな夢だった ? ゅめ 「おしいちゃんが、生きかえった夢」 ゅめ わたしは夢のことを、くわしくはなした。 ママは、しんじられないというようすで、 ゅめ 「おなしだわ。なにもかも。ママもゆうべ、まったくおなじ夢をみたの。 でも、そんな : : : 」 しやしん かお 5 4
おも さいじよう いたい の遺体につきそって、斎場にとまることになった。おじいちゃんの思 さい′」 でばなし い出話をして、最後のおわかれをするのだ。 くみかぞく し十 / し お通夜をしていた、ふた組の家族も、遺体といっしょに、ろうかをへ へや だてた、むかいの部屋にとまっていた。 りえ 「利恵はさきにねなさい ママにいわれて、よこになったわたしは、つかれているのに、なかな かねむれない。 でんしゃ おしいちゃんと、ふみきりへ電車をみにいったことなど、わすれてい たむかしのことが、つぎつぎにうかんでくる。 よるさいじよ、つきみ それに、夜の斎場は気味がわるい