悪魔 - みる会図書館


検索対象: 金しばりレストラン
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1. 金しばりレストラン

じ′」くそこ 地獄の底からきこえてくるよう あくま こえ のうふ な声だった。農夫は、これは悪魔 いちみ の一味にちがいないとおもった。 たから 宝はのどから手がでるはどほしか あくま ったが、悪魔にたましいをうるこ とがどんなことだかわかっていた ので、うつかりしようちすること じ′」く はできなかった。死んだら地獄に おちるってことなんだ。 「いらねえよ、あいにくだがな」 5 7

2. 金しばりレストラン

ばしょ 場所がみえたような気がした。 にし 西の山だー よるのうふ つぎの夜、農夫はシャベルをも って九時に家をでた。なんとして たから あくま も悪魔がくるまえに宝を手にいれ なけれはならない からだはしぜんに山のほうにむ かった。山についたときは十時に もなっていなかっただろう。 ここだとかんじたところをむち 9 7

3. 金しばりレストラン

っしゅん、ゆうわくにまけそうになった。だが、 せわ 「大きなお世話だ、はっといてくれー ふりしばるようにさけぶと、目をさました。あせびっしよりになって のうふ 農夫はその日一日、なんども仕事の手をやすめては、かんがえこんだ。 たから 「宝なんてほんとうにあるのだろうか。たましいをうらすに手にいれ るわけにま ) 、 し力ないだろうかー よる あくま そしてその夜は、なんとか悪魔とかけひきしてみようとおもいながら、 ふとんには ) っこ。 ねつくとまもなく、 こえ 声がした。 し」と 7 7

4. 金しばりレストラン

舞はほっとすると、そのままないてしまった。 その晩、舞はまた金しばりにあった。ムーマがきて、ひくくおそろし こえ い声でいった。 にんげん 「舞、よくもおれさまのじゃまをしてくれたな。人間のいちばんたいせ いちにんまえあくま しけん つなものをうばうことが、おれさまが一人前の悪魔になる試験だったの もう、おまえのところになんか、一一度ときてやるもんか」 くろ かな そのとき金しばりのとけた舞には、黒いけむりのようなものが天しょ うのすみにきえていくのがみえた。 かな 1 34

5. 金しばりレストラン

けっしん 「どうだ、決心がついたか」 のうふ 農夫はつぶやくようにいった。 たから けっしん 「決心かっくもっかないも、宝がほんとにあるかどうかだってわかった ものじゃない。あるとわかってからとりひきしようじゃないか」 こえ あくま 悪魔はちょっとかんかえているようだったが、しばらくして、また声 かきこえた。 し′」と まよなか 「よかろう。あすの夜、十一時だ。真夜中のかねがなるまえに仕事をす たからきんか まさなくてはならない 。宝は金貨だ。ちゃんとみつかったら、たましい はおれのものだぞ、 いいな」 たから ことばでおしえられたわけではないのに、農夫には宝のうまっている よる じ のうふ 8 7

6. 金しばりレストラン

シェフのおすすめ料理 ・ねこ夢 / 水谷章三 ねこのうらみをふきとばし、元気になれる健康食。 つや きやく ・通夜の客 / / 」清 あの世へのたびだち ( か、せない一品で ・空をとんプ龕月 、空をと - べる・かもッ 夜のうちに 指 千春・ ミルクた 悪魔に会いたい たましいの黒 きよ ・清めのを おばあさんの料理 ( ゆめ ・夢の中の ふわふわした ・夢でみた場所 / 望 雪のつめたーいソースをかけた、人間の姿やき ! ? ゆめ ・デザート夢とちがうじゃないか / 常光徹 ぞくっ / としてあまーい特製デサート。 ゆめ ・ 27 は。 ・ 50 。津美保子・・ 83 吉、和

7. 金しばりレストラン

のうふゅめ と、農夫は夢の中でこたえた。するとそれきり、なにもきこえなくなった。 よるあくまゆめ ところが、つぎの夜も悪魔は夢の中にやってきた。 とち くろう いっしよう 「こんなやせた土地にしがみついて、一生あせ水たらして苦労するな んて、ばかげたことだとおもわないかごうせいなくらしかしたくない のか。うん、と ) しいさえすればいいんだぜ . たしかにくらしはきびしかった。朝はくらいうちからおきだし、日の まいにち ′、ろ、つ くれるまで、石ころだらけの土をたがやすという毎日だ。そんなに苦労 いっか しても、一家がやっと飢え死にしないでいられるくらいのしゅうかくし じ」く かなかった。地獄のくらしとたいしてちかわないのしゃないかい てんごく きぶん この世にいるうちだけでも、天国にいる気分をあじわってみるか あさ

8. 金しばりレストラン

ゅび 、」、つい 好意でとめた男かしつはとんでもないどろばうだった。「もえる指」では、どろば きみよう ゅび うは気づかれぬために奇妙な手の指に火をつけますが、このひからびた手はいったい みせ なにでできているのでしよ、つか。それにしても、このできごとのおかげで店がにぎわ つうろ し力し ゅめげんじっせかい ったというのはゆかいです。夢は現実世界と異界とをつなぐ通路といってよいでしょ ゅめ あくまのうふ 「ホタルになった宝」では、悪魔は農夫の夢の中にあらわれて話をもちかけてきます。 のうふ さくりやくしつばい たから たましいをわたさすに宝を手にいれようとした策略は失敗におわりますが、農夫の したたかさがかんしられる話です。 ふうしゅう そうしき しお お葬式からかえったら塩をまくというのは、ひろくおこなわれている風習です。 きょ しお 塩にはけがれたものをはらいきよめる力があるとされているからです。「清めの塩を ろう“は しお わすれたら : ・」では、その塩をまくのをわすれたために、あやしい老婆にとりつかれ すがた たのです。しかし「さっさとかえれ」とどなられて姿をけしたところをみると、気の 小さい霊だったのかもしれません。 たから はなし はなし しお 1 41