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検索対象: 魔法のベッド 〈1〉 南の島でのぼうけん
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1. 魔法のベッド 〈1〉 南の島でのぼうけん

だから。いまに、、つまくいくよ、フになるわ。 おお ふたりのあいだで、ポールは大きく息をつき、気持ちのいいあたたかさをまきちら しました。 ショックがおとすれたとき、ケアリイは、しばらくねむったあとだったにちがいあ りません。ゅめからゆりおこされても、すこしのあいだ、ケアリイはしっと横になっ ていました。しめつばい暗さ : : : 足がしばりつけられているようです。どこにいるの てしよ、フ ? おも そのとき、ケアリイはいだしました。 「おねがいー ごえ ケアリイは、いたくて、キーキー声でさけびました。きりはこくなっていました。 なんにも見えません。 こえ しわがれた声が、あえぎました。

2. 魔法のベッド 〈1〉 南の島でのぼうけん

と、プライスさんはい ) 、 鼻をかみました。 子どもたちは、プライスさんをささえてやって、立たせました。ケアリイはめんく おも また、とてもこうふんしていましたが、それいしようたすねたいとはいませ んでした。 ゅ 0 くりゆっくり、ほねをおりながら、子どもたちとプライスさんはをとおりぬ こみち たいようひかり け、プライスさんの家へつうじる小道をくだっていきました。のばってくる太陽の光 みちうえ が、きらきらと生けがきのあいだをとおりぬけてきて、道の上にまっているちりを、 きんいろ ようじん うすい金色にかえました。ケアリイとチャールズは、たいへん用心ぶかくすすみ、プ ーしいろとり ライスさんは、ふたりのあいだで、まるではねをおった大きな灰色の鳥みたいに、手 あし 足をばたばたさせていました。 ポールがそのうしろを歩いていきました ほ、フきを、もって・ おお

3. 魔法のベッド 〈1〉 南の島でのぼうけん

「もし、あそこにいけたら と、チャールズがいし ました。 「もしーー。」 と、ケアリイ。 あおひかり うす青い光に、顔をやわらかくてらされながら、子どもたちは、そこへいきたそう に、鉄ごうしのあいだからべッドを見つめていました。 てつ かお 119

4. 魔法のベッド 〈1〉 南の島でのぼうけん

長いあいだ歩いたわけではありません。しかし、くっしたしかはいていないチャー みちひょうめん ある ルズにとっては、歩くのは、とてもつらいことでした。ロンドンの道の表面が、こん なにいろいろなぐあいになっているなんて、チャールズはいままで、まったく気がっ かなかったのです。 おまわりさんのうでに、しすしすとだかれているポールは、おまわりさんとおなじ よ、フに、まったくよそよそしく見えました。 くら きぶんある ケアリイは、ゆううつな暗い気分で歩いていました。べッドから一足はなれるごと べッドと法律 ほ、つりつ ひとあし

5. 魔法のベッド 〈1〉 南の島でのぼうけん

ようい 「しゃあ、用意なさったのなら、お茶を。」ケアリイは、おすおずとい にすみません。」とつけくわえました。 ふじん ワトキンス夫人は、ちょっとのあいだ、ケアリイを見つめていました。 「まい子になったの ? 夫人は、知りたそうにききました。 もぞう皮のひじかけいすのはしつこにこしかけているケアリイは、ぐあいわるそう にほほえみました。 「正確には、そうしゃないんです。 「わるさをしたの ? 」 と、ワトキンス夫人。 あか ケアリイは赤くなり、目になみだがあふれてきました。 せいカ′、 「せ、正確には、そうしゃないんです。」 せいか′、 「ほんとう 111

6. 魔法のベッド 〈1〉 南の島でのぼうけん

プライスさんは、ゆっくりと ) ししました。 「はい。」 ケアリイは、ひざのあいだにおいた両手をにぎりしめながら、こたえました。 なか プライスさんは、ソファーのまんなかにすわりました。しんとした中で、子どもな かおみ ちは顔を見あわせました。 「ほんとに、ちゃんとやったのね ? いわれたとおりにやりました。 かざりを半くらい、ねじいれました。そ れからちょっとまわして、ねがいごとをしました。」 「で、なにがおこったの ? 」 「なんにも。」 と、ケアリイカいし ) ました。ポールの目は、非難でまんまるになって、しっとプライ かお スさんの顔にむけられていました。 りようて ひなん

7. 魔法のベッド 〈1〉 南の島でのぼうけん

「ほんのすこしのあいだなんで。ワトキンス夫人からカップをうけとり、さとうをい れ、かきまわし、すぐドアから外にでて 「それで 「そのう、子どもたちのすがたが見えないんで。さいしょは、はしらのかげにいるん おも じゅんさぶちょう だと思いました。」巡査部長は、、 ノンカチで顔をふきました。「でも、ちがったんで。」 と、つけくわえました。 「子どもたちは、 ) しってしまったのか ? 「よい。 ) しってしまったんで。 「そして、べッドも。 「はい、べッドもで。われわれは構内をさがしました。屯甦の門には、南京錠がかか たままでした。ロ バーンは、なにも見なかったというんで。」 けいぶ 警部は、ゆびのつめを見つめました。 そと かお ふじん っ 123

8. 魔法のベッド 〈1〉 南の島でのぼうけん

ず・かに、つごきました。 ほ、つほ、つ 「なにか、方法があるはずだわ。プライスさんは、ゆっくりといいました。「なにか ほうほう 方法がーーあるーーはす : ・ まうほう 「なんのガ法ですか ? 」 ちょっとのあいだ、気ますいちんもくがつついたあとで、チャールズがいい きいろは プライスさんは、長い黄色い歯を見せて、ほほえみました。 くち 「あなたがたのロをふさいでおく方法。 > いました。 プライスさんは、びしやりと ) ケアリイはショックをうけました。これでは、およそレディーらしくないではあり ませんか。 「ああ、プライスさん ! 」 こえ ケアリイは、みしめな声でさけびました。 ほ、つほ、つ み ました。

9. 魔法のベッド 〈1〉 南の島でのぼうけん

「なんと ? こえ じゅんさぶちょう 巡査部長は、声をひくくしました。 ま 6 ほ、つ 「魔法でもってきた、といったんで。」 けいぶ 警部は、ちょっとのあいだ、ロがきけませんでした。それから、 じゅんさぶちょう 「きみねえ、巡査部長ーー。」 こえ と、よわよわしい声でいいました。 巡査部長の顔は、い 0 そう赤くなりました。 「わかっとります。 ぶちょう ました。 部長は、おとなしくいし しよるい じゅんさぶちょうた 「まさか、巡査部長。 [ 立ちあがって、法廷にひつような書類をあつめはしめながら、 くうそ、つ けいぶ 警部はことばをつづけました。「きみは、もう、おとななんだよ。そうした空想は、お さえるべきだね。」 くち ほうてい 127

10. 魔法のベッド 〈1〉 南の島でのぼうけん

と、フです。 「こいつあ、鉄のヘ べッドだよ。」 「かたづけられます。ーと、ケアリイはいいはりました。「あたしたちがここにもって きたんですもの。かたづける方法があるんです。」 ほ、つほ、つ おも 「このべッドを、どこかにかたつける方法があるとは思えんねーー・このきりの中で。 「ちょっとのあいだ、べッドからはなれてくださったら、」と、ケアリイはいいました。 「お見せしますわ。」 「そういそぎなさんな、しようちゃん。」おまわりさんは、いつものちょうしをとりも どしかけていました。「いまのところ、べッドをはなれる気はないねえ。このべッドを どこからもってきた ? ケアリイは、ためらいました。めんどうなことーーーそう、三人は、めんどうなこと てつ 。ッドだ。」と、おまわりさんはい ) ほ、つほ、つ しました。「りつばな、おもたい にん なか