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検索対象: 魔法のベッド 〈1〉 南の島でのぼうけん
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1. 魔法のベッド 〈1〉 南の島でのぼうけん

ケアリイは、目をきらきらさせて、ささやきました。 みなみしま 「南の島へいってみようよ。」 ) ました。 と、チャールズかいし ポールは、ばくっとパンにかぶりつきました。ほおをふくらませ、あごをゆっくり にんなか とうごかしています。三人の中で、いちばんしすかです。 さんみやく 「ロッキー山脈。」 ケアリイかいいだしました。 なんきよく 「南極。」 と、チャールズかいいました。 「チベッ 「月。」 つき め

2. 魔法のベッド 〈1〉 南の島でのぼうけん

「ああ。」と、プライスさんはさけびました。「ひどいことになったわ。」 「ねえ、プライスさん、やらなきやだめ。」ケアリイが、うながしました。「にげるん ですよ。 あしみ じ」ぶん プライスさんは、自分のほねばった足を見ました。 「まんいち、に ~ = ったりしたら : : : 。」 ちから ました。 プライスさんは、カなくいい 「やってみなきやだめ。 と、ケアリイ。 「きいてー あたま チャールズが、頭をあげて、ささやきました。 かいだん おと そう、まちがいなく、だれかが階段をあがってくる音がします。 「いそいで、プライスさん。」 203

3. 魔法のベッド 〈1〉 南の島でのぼうけん

「よい。 と、ケアリイ。「家にはかぎかかかっています。」 おまわりさんは、手帳にいそがしく書きこんでいました。 「自分の家のすぐそばしゃあ、」と、つぶやきました。「話はちがってくる。」 てちょう ました。「さしあたり、わっしと 「では、」おまわりさんは、手帳をとじながらいい っしょにきなさい おまわりさんは、子どもたちにろうかを歩かせ、うらのドアから、ま 0 暗な屯甦に つれだしました。 「足もとに気をつけて。」 しました。 と、子どもたちにい ) ポールは、ケアリイの手をとりました。 けいむしょ 「ばくたち、刑務所にいくところなの ? と、ポールはささやきました。 じぶん てちょう て 108

4. 魔法のベッド 〈1〉 南の島でのぼうけん

きました。 「プライスさんが、おはいりなさい、 しよくどう 子どもたちは、また、食堂にとおされました。三人は、めいめい いすのはしにちょこんとこしかけました。 「プライスさん、きっとおこるよ。」 しいんとした中で、ポールがささやきました。 あおかお と、ケアリイ。ケアリイは、すこし青い顔をしています。 とっぜんドアがあき、プライスさんが、びつこをひきながら、はいってきました。 丿ツ。、をはいていましたが、 かた足にほ、ったいがしてあり、しゅうたんスー っえなしで ある 歩けるのです。プライスさんは、子どもたちの顔を見まわしました。 「きかなかったんですって ? あし なか いすをえらび、

5. 魔法のベッド 〈1〉 南の島でのぼうけん

こえ と、チャールズは大きな声でいったのです。 「おかしいな、べッ ちかしって そのころには、もうほとんど暗くなっていました。人かげが、地下室の手すりごし にん に、三人をのぞきこみました。 「子どもたちょ。」 こえ 声がささやきました。もうひとり人がいて、その人にしゃべっているようでした。 こえ あしおと 足音がきえていくと、チャールズは、うしろから声をかけました。 「それから、べッ 「おやめなさいよ、チャールズ。たいどがわるいわよ。あなたのせいで、めんどうな ことにまきこまれるかもしれないわ。 くら くら すっかり暗くなりだしました。暗やみに、きりがましっていました。 かわ 「川からわいたきりだよ。」と、チャールズがいいました。「ばくにいわせれば、おか おお ひと

6. 魔法のベッド 〈1〉 南の島でのぼうけん

くち 「あなたがたのロをふさいでお っそうぶきみにはほえみなから、プライスさんは、ゆっくりとくりかえしました。 いすにすわっているポールは、すこしもぞもぞと、からだを、フごかしました。 「いま、プライスさんは、〃わるく〃なってきてるんだよ。 こえ ポールはうれしそうな声で、ケアリイにささやきました。 こえ ケアリイは、その声がきこえなかったみたいに、ポールから身をはなしました。ケ かおしんばい アリイの顔は心配そうでした。 「どういう意味ですか ? プライスさん。あなたは、あたしたちが、だれにも話し ちゃいけないと : ・・ : 。」 ケアリイは、ためらいました。 まじよ 「あなたが魔女だってことを、ね ? 」 くち と、ポールが口をはさみました。

7. 魔法のベッド 〈1〉 南の島でのぼうけん

にしつかりくるまっていました。ほうきは、はねぶとんの下にいれています。それか らみんなは、めいめいの位置にしんどりました。プライスさんはポールの横に、チャー ルズとケアリイは、ヘ ・ツドのすそのほうにつかまっていました。 ポールは手を、べッ トの玉かざりのわにおきました。それから、ふりむきました。 「ばく、べッドがうごきだすと、気持ちがわるくなるの。」 ポールは、そう、みんなにおしえました。 「ああ、ポール。」ケアリイは、ささやきました。「ほんのちょっとのあいだよ。がま んできるわよ。プライスさんは、ふくろの中に、すてきなピクニックのおべんとうを いれているのよ。」 ケアリイは、ポールを、フなかしました。 「さあ、やるのよ。まわして。 ポールは、まわしました。 なか

8. 魔法のベッド 〈1〉 南の島でのぼうけん

「どこに ? 」 こえ ポールは、ふつうになった声で、ききました。 みなみしま 「しいつ。」ケアリイは、ささやきました。「南の島よ。さんごしよう、おばえている でしょ ? 「でも、とっても暗いよ。」 というふうにいい ポールは、さんせいできない ひる あか 「むこうでは、い ま、お昼で、明るいのよ。 ケアリイは、ポールにガウンのそでをとおしてやりました。 しい子。ーケアリイは、ほめました。「あなたは、『ばくはウィープ島にい きたいです。』っていわなくちゃいけないのよ。ここに、あみとバケッとシャベルが あるわ。あなたのために、もっていってあげるのよ。ひざますきなさい、ポー あたま トの頭のほうをむいて、ひざますきました。プライスさんは、毛布 ポールは、べ ました。 153

9. 魔法のベッド 〈1〉 南の島でのぼうけん

おも 「わからないわ。 , ケアリイは、ささやきかえしました。「そうだと思うけど。」 けいむしょ なんねん 「何年くらい、刑務所にはいってるの ? 」 ホーーノか医」医」まー ) た。 なが 「わからない。 と、ケアリイ。「長いあいだじゃないわよ。 「きなさい。」 じゅんさぶちょう と、巡査部長かいし ) ました。子どもたちは、おまわりさんが、あけたドアをおさえて いるのを感じました。三人は、巡査部長のおなかのところをおすようにしてとおりぬ じゅんさぶちょう け、べつのろうかにはいりました。また、家の中にはいったのです。巡査部長は、か いちゅう燈をつけました。 ふじん 「ワトキンス夫人。 とよびました。 ワトキンス夫人は、せかせかした女の人で、手荷物あすかり所の番人と保母さんを おんなひと いえなか てにもっ ばんにんほま

10. 魔法のベッド 〈1〉 南の島でのぼうけん

おも フライスさんは、わらいました。 ( 「よかった。と、ケアリイは思いました。「プラ イスさんは、い らいらしてないわ。」 ) ましない師は、プライスさんをにらみつけました。プライスさんは、じいっとす おも わっています。おかしなくらいしっとしてる、と、ケアリイは思いましたーーーーでも、 なにごとかか、おこりかけていたのです。 じめん プライスさんと地面のあいだに、すきまができました。すきまは、大きくなってい くうちゅう きます。あいかわらすすわったかっこうのプライスさんは、空中に一メートルちかく のばってしまいました。 ごえ おどろきのささやき声があがりました。プライスさんは、うきあがったまま。ケア リイには、プライスさんが歯をくいしばり、その顔が赤くなっているのがわかりまし 「やっちゃえ、プライスさん。 , ケアリイは、ささやきました。「がんばって。 あ おお 186