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検索対象: 魔法のベッド 〈1〉 南の島でのぼうけん
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1. 魔法のベッド 〈1〉 南の島でのぼうけん

と、フです。 「こいつあ、鉄のヘ べッドだよ。」 「かたづけられます。ーと、ケアリイはいいはりました。「あたしたちがここにもって きたんですもの。かたづける方法があるんです。」 ほ、つほ、つ おも 「このべッドを、どこかにかたつける方法があるとは思えんねーー・このきりの中で。 「ちょっとのあいだ、べッドからはなれてくださったら、」と、ケアリイはいいました。 「お見せしますわ。」 「そういそぎなさんな、しようちゃん。」おまわりさんは、いつものちょうしをとりも どしかけていました。「いまのところ、べッドをはなれる気はないねえ。このべッドを どこからもってきた ? ケアリイは、ためらいました。めんどうなことーーーそう、三人は、めんどうなこと てつ 。ッドだ。」と、おまわりさんはい ) ほ、つほ、つ しました。「りつばな、おもたい にん なか

2. 魔法のベッド 〈1〉 南の島でのぼうけん

「なあに ? 、」チャールズは、こうふんして、こと 「だれもつれてきたんじゃないよ。あれは ばをとぎらせました。「ケアリイ、あれはべッドだよ ! 」 ケアリイはいすからとびあがり、ポールは毛布をはねのけました。ふたりは、まど こがた ぐらそうちょうひかりなか にかけよりました。うす暗い早朝の光の中で、ふたりのおまわりさんが、小型トラッ クからべッドをおろしているのが見えました。べッドのあしが玉石のをひきすられ おと ていく音がきこえました。子どもたちは、おまわりさんたちが、べッドをかべによせて いるのを見ました。それから、ふたりのおまわりさんは、すじをちがえたうでをなで ながら、そこに立って、べッドを見つめました。ふたりはわらいました。 「おれがひとねむりできるくらいだ。 おくない ) ました。そして、中庭は、しすかになったので 屋内にはいりなカら、ひとりかいし なかにわ 118

3. 魔法のベッド 〈1〉 南の島でのぼうけん

だ、ケアリイとチャールズは横むきになっていました。 おおなみ おおなみ ケアリイは、目をこらしました。岩にくだける大波しか見えません。大波と、水し げつこう ぶきと、月光をあびた海。べッドはしすんでしまったのでしようか ? 「ああ。」 なみ と、ケアリイはさけびました。ほうきはスピードをまし、波のほうへむかって、まっ しぐらにとんでいます。 みすした そのとき、ふいに、ケアリイはべッドを見ました。べッドは、まだ、水の下になっ すな しやめんとったん あさみ ていませんでした。べッドは、砂の斜面の突端に、朝見たときのままのかっこうで にんちゃくりく なみ 立っていました。けれど、四人が着陸したとき、ケアリイは、大きな波がもりあがり、 たか 高さをまし、うすをまくのを見ました。 「ねがってよ、ポール、ねがって。 ケアリイは、くるったようにさけびました。波は、四んのおでくだけました。息を うみ よこ みす 199

4. 魔法のベッド 〈1〉 南の島でのぼうけん

おも よるあおいろ 、よいしそうでした。夜は青色にかわったように思えまし べッドは横にかたむき た。空をとぶ金びかのリポンのように、その青はきらきらルり、矢のようにすっとん 目のくらむ日光 でいき、ちかちかまたたいて、金色にかわり、ルり、あっくなり にかわっていきました。 べッドは横すべりし、みんなの顔に砂つぶがびしびしあたりました。それから、 べッドは、ひとはねして、とまりました。ついたのです。 よこ につ、】、つ 155

5. 魔法のベッド 〈1〉 南の島でのぼうけん

「もし、あなたが、自ひとりでべッドに乗 0 てい 0 ちゃ 0 て、、ケアリイは、つづけ ました。「なにかわるいことがおこっても、だれもたすけてはくれないのよ。過去ゃな んかに、はまりこんじゃうかもしれないんだから。」 ポールは、面台のあなの中に、つばをはきました。ポールはあなを見つめて、そ れから、注意ぶかく、また、つばをはきました。ポールは、ねえさんたちにすいぶん おも ひどいことをされている、と思っていました。プライスさんの家からもどってきて、 たま ポールカへ ゞ。ッドの玉かざりをもとどおりはめこんでからというもの、ケアリイとチャー ル。ス、い っときもポールから目をはなそうとしないのです。とにかくあのべッドは たま ポールのべッドですし、おまけに、べッ トの玉かざりはポールのものです。ちょっとた めさせてみてくれてもいいではありませんか。たとえば、廴のはしまでい 0 て、すぐ とお おも に、もどってノ \ るとか : ポールは、遠くまでいきたいとは田 5 いませんでした。でも、 魔法がほんとうにきくかどうか知りたかったのです。 ちゅうい

6. 魔法のベッド 〈1〉 南の島でのぼうけん

べッドにはいっておいでです。 「べッドにはいっておいで ? 」 ケアリイは、また、おうむかえしにい ) あやういところで、ひっこめました。 「おいたは、なしですよ。」エリザベスはくりかえしました。「あなたがたには、どこ かおかしいところがありますね。きっと、ねこをかぶっているんですね。 かいだん 子どもたちは、エリザベスが階段のおどり場で、ためいきをつくのをききました。 にん エリザベスが、角をまがるのをききました。それから三人はスリッパをぬぎすてて、 おと おどりました。音をたてずに、きんちょうして、息をころして、ぐるぐるまわり、と うえ びはね、それから、ハアハアあえぎながら、ポールのべッド の上にどさっとたおれま した。 「どこにいきましよ、つ。 かど しました。そして、のこりの「にこにこ , を、

7. 魔法のベッド 〈1〉 南の島でのぼうけん

しろ ゅうや 木々のかげからでていくと、はまはもう白ではなく、すばらしいタ焼けをあびて、 きんいろ あたたかな金色でした。 「あたしたち、すこしおそくなったみたい。 と、ケアリイカいいました。 ふたりは、目の五に手をかかげて、かんすい湖のむこうの、べッドがあったほうを 見ました。 「べッドはあるわ。」ほっとしたように、ケアリイかいし アリイはためらいました。「プライスさんやポールが見える ? チャールズは、目をこらしました。 なか 「見えなし : べッドの中にもぐっているのかもしれないけど。 たん寸ん 「しゃあ、あのふたり、けつきよく探検にでかけたのよ。」と、ケアリイかいいま さき た。「おそくなったとしたって、とにかく、あたしたちは先にもどってきたんだわ。 きぎ ) ました。「だけどーーー、」ケ 167

8. 魔法のベッド 〈1〉 南の島でのぼうけん

きしゃなか 汽車の中で、チャールズは、まどの外を見ながら、しかめつつらをしていました。 かいわ ケアリイが、プライスさんとの会話のことを話したのです。 まはう けってん 「魔法は欠点かもしれないけど、 [ と、チャールズはい ) は、 ) 丁っと ) ししほうたよ。」 「わかるわ。」 と、ケアリイがさんせいしました。 おも 「もし、ばくたちに、まだあのべッドがあったら、ばく、べッドをつか、フと思うな。 と、チャールズはつづけました。「ときどきね。 「ええ。」と、ケアリイ。「ほんのときどきね。 「べッドが魔法じゃないの。」ポールが、なぐさめるように口をはさみました。「魔法 はべツー の玉かざりだけなの。」 「あら、おんなじことよ。」ケアリイは、い まほう たま そとみ らいらしてポールから顔をそむけながら、 けってん しました。「でも、欠点として くち かお - まほ、つ 223

9. 魔法のベッド 〈1〉 南の島でのぼうけん

し、ゆっくりとふりむきました。「なにといっしょに通りにでていたって ? 」 「べッドといっしょにです。 たま 「そうなんで。それも、玉かざりのついた、鉄のヘ けいぶ 警部は、ふしぎそうにケアリイを見ました。 じぶんけいぶ かお とっぜん、ケアリイには、自分が警部の顔がすきになったことがわかりました。ケ けいぶ くち はんざいにん アリイは、警部のほそめた目や、ロもとのつかれたしわが気にいりました。犯罪人と して、この人のまえにつれてこられたのでなかったらよかったのに、と、心から思い ました。 けいぶ じゅんさぶちょうはな 警部はしばらく三人を見ていて、それから巡査部長に話しかけました。 「そのべッドは、 ) しま、どこにある ? 」 ひろば 「逓 りに。マーカム広場です。」 にんみ 。ッドなんで。 とお こころ 104

10. 魔法のベッド 〈1〉 南の島でのぼうけん

をおろしました。べッドがきしみましたが、おまわりさんかすわったのは、ケアリイ あし の足からはなれたところでした。 じゅうしょ 「住所は ? チャールズが、ねむそうにおきあがりました。 「なあに ? しました。 と、チャールズはい ) かおおも ケアリイは、とっぜん、べアトリスおばさんの顔を思いうかべました。きつばりむ どうてん しんばい すんだくちびるや、ピンクのふちの目を。おかあさんが心配し、気が動転しているす こくそ ばっきんけいむしょ てがみ がたを考えました。手紙、おまわりさん、告訴、罰金、刑務所。 ました。「むこうすねをきすつけて、とっても申しわ 「あのう、」と、ケアリイはいい おも けないと思っています。あなたがちょっとべッドからはなれてくださったら、あたし たちはべッドをかたつけ、もう、ごめいわくをかけません。すぐかたつけます。ほん かんが もう