0 ポーランド軍の T55B 戦車。東ドイツ軍は他のワ ルシャワ諸国と違い、戦車、自動車化師団ともソ ビエト類似の編成をとっている。 lnterconair ヨーロッパ駐留ソビエト軍の T62 戦車。在欧ソビエト軍は最良の装備を誇り、 ワルシャワ条約国軍では唯ひとつ攻勢をとれる打撃力を持っている。戦車も現 在 T72 の配備が急速に進行しつつある。 ln terconair NATO 軍と対峙する東ョーロッパの統一機構軍 ワルシャワ条約統一軍 川井幸雄 国は、東ョーロッパにおけるソビエトの行動に大きな脅 ワルシャワ条約軍の創設 威を受け、これに対する集団安全保障のために、北大西 1945 年 4 月、ドイツ第 3 帝国の首都ベルリンを攻略し、 洋条約機構 (North Atrantic Treaty ()rganisation さらにエルべ川においてアメリカ・イギリス連合軍と手 = NATO ) の設置を決め、さらに 1950 年 5 月のロンドン をつないだソビエト軍は、ドイツ国土を東西に 2 分する における N A T O 理事会では、国際軍の性格を備えた共 とともに、大戦後アメリカ、イギリス、フランスが軍備 同防衛機構であるヨーロッパ連合軍 ( ふつう N A T O 統 を縮少したのに対して、反対に東ヨーロッパに駐留する 合軍または N A T O 軍 ) の編成が決議された。 ソビエト軍を増強し、さらに大戦中に占領したポーラン 一方、ソビエトでは西欧側のこの処置に対抗するため ド、チェコスロパキア、ルーマニア、プルがリア、ハン ワルシャワにおいて、ソビエトを中心、とし、東ヨーロッ がリーなどにソビエト型の人民軍を作った。 パ諸国軍を統一した機構を作る条約を結んだ。この結果 また、アルバニアに対する軍事援助、そして 1949 年 10 生まれたのが N A T O 軍の東欧版ともいえるワルシャワ 月には、東ドイツのソ連占領地区に東ドイツ民主共和国 条約統一軍 ( 略して WP 統一軍、正式には東ョーロッパ を創設するなど、東ョーロッパ諸国の衛星国化と軍備の 統一軍 ) である。 拡張を行った。 1955 年 5 月 14 日、ポーランドの首府ワルシャワで結ば これに対して、大戦後の休養と経済の復興のために軍 れたこの条約は一般にワルシャワ条約 ( Wars aw pac t 備を大巾に縮少しつつあったアメリカと西ョーロッパ諸 : 略 WP ) と呼ばれ、主な条文は第 1 ~ 11 条からなり、
ワノレシャワ条約加盟国の位置 ス . 工ーテ・ン 0 0 0 9 モスクワ ーク テ・ン - ~ ( こ 1 ソビエト連邦 イキリス ・、丿しリン 0 ワルシャワ 0 フンド ガい・一 民主共和国、 チェコスロ / 、キア フラ / 、 し . トイツ 連邦共和国 オーストリア フタへスト フランス フ - カレスト パンカリ 0 プルカリア - ユ - ーコースラヒア 0 イタリア ソフィア アノレ / ヾニア / そして , 各国の国防相は最高軍事機関である国防相会 略ロケット軍の一部に限られているということになる。 議を構成し , また , 軍政事項は統一軍総司令部と各諸国 最初 , ワルシャワ条約機構の加盟国は , ソビエト連邦 , 軍の総司令官で構成される軍事評議会が担当する。この ポランド , チェコスロパキア , ハンガリ プルガリ 評議会は , 平時においては条約機構において決定された ァ , アルスニア , ルーマニアおよび東ドイツの 8 カ国で 事項を各国の軍に対して指示することと , 逆に各国軍の あったが , 1968 年 9 月 , アルスニアはソ連・東ョーロッ 軍事問題を総司令官に伝達する役割も持っている。すな ハ 5 カ国のチェコスロパキアへの進攻を理由に この条 わち WP 軍の組織は , ソビエト軍の場合と同様に国防相 約機構から脱退した。 に作戦指導権があり , とくに平時においては軍司令官は 各国軍の現状 軍政官的な色彩が強い 0 統一軍総司令部の下には , ソビエトおよび各国軍から 東ヨーロッパのソヒ工ト地上軍 派遣された将官級の作戦連絡将校によって統一軍の参謀 本鄙を構成し , 統一軍総司令官と総参謀長のポストはソ 3 月号でソビエト地上軍の編成・装備について紹介し ビエト軍の将官が任命され , またその他の重要な部門も たことと重複するが , 現在 , ワルシャワ統一軍司令部の ソビエト軍の高級将校によって占められている。 直轄部隊とされている東ョーロッパに駐留するソビエト 統一軍は条約の第 5 条によって , 統一軍総司令部の下 地上軍は , 何といっても WP 統一軍の主力を形成してい にソビエトおよび各国軍から必要な兵力を提供されるこ るので , あえて解説を試みたい。 とになっているが , 平時においては , 各国軍はその指揮 東ドイツ , ポーランド , ハンガリーおよびチェコスロ 下になく , 必要な場合にはじめて総司令部の指揮権がこ スキアなどのヨーロッパ正面には 31 コ師団 ( うち戦車師 れらの軍におよぶことになっている。しかし必要な場合 団 16 コ ) が配備されている。そのうち最も強力なのは東 というのは , 必ずしも戦時態勢を意味せす , 戦時の各国 ドイツに駐留する軍集団で , 司令部はベルリン近郊のビ 軍に対する指揮権はソビエト国防軍最高司令部にあるか ュンスドルフにあり , 10 コ自動車化 ( 狙撃 ) 師団および ら , この司令部の指示があってはじめて wp 軍総司令部 10 コ戦車師団からなる 3 コ機械化軍 , 2 コ戦車軍および は各国軍に対する指揮権を発動することができる。 総司令部予備などで編成されている。 したがって , ふつう WP 軍総司令部の指揮下にあるの またポーランドのレグニツアに司令部をおく北部軍集 は , 在ョーロッパのソビエト地上軍 , 戦術空軍および戦 団司令部の指揮下には 2 コ戦車師団があり , 戦時にはポ トノレコ 0 キリシャ 8
ソビエトの援助により , 人民軍は陸軍 300 , 000 名 , 4 コ 陸軍の主要装備は 3400 輛の T54 / 55 戦車 , 680 輛の O 軍管区 , 13 コ師団と 5 コ予備師団が編成された。その内 T 65 および B R D M 1 / 2 装甲偵察車 , 200 輛の B M P 1 一般師団 12 コ , 航空師団 2 コ , 防空 訳は戦車師団 3 コ , / 2 戦闘兵車 , 2000 輛の O T62 / 64 / 810 の装甲兵車 , 師団 1 コおよび空挺旅団 2 コなどであった。 200 輛の z s U57 ー 2 対空砲車および M53 / 59 自走 2 連装 しかし , 1955 年の動乱以後 , ソ連軍師団の駐留ととも 30E 対空機関砲を持っており , とくに O T62 / 64 / 65 お に , 逆に軍備の削減が行われ , 現在は陸軍の兵力 91 , 000 よび M53 / 59 は , チェコスロ . パキアの自国製の兵器であ 名 , 1 コ戦車師団 , 5 コ自動車化師団 , 1 コ重地対地戦 術ミサイル旅団の他に , 3 コ砲兵連隊 , 2 コ高射砲連隊 , ハンカリー陸軍 1 コ地対空ミサイル連隊および 1 コ空挺大隊となり , 1000 輛の T54 / 55 戦車 , 1000 輛の p T76 軽戦車 , 約 600 第 2 次大戦においてドイツ・イタリア側に加盟したハ 輛の FUG65 / 66 装甲偵察車 , 1500 輛の P S Z H 装甲兵 ンガリーは , 東部戦線などに出兵したが , ドイツ軍のウ 車などの車輛を持っている。また 130 , 000 名の予備役の クライナ戦線の消滅ののち , ソビエト軍の第 2 , 第 4 ウ 人数から予想すると , 戦時体制の場合には削減前の師団 クライナ方面軍の追撃によって 1945 年 2 月 14 日 , 首府フ・ 数を配備することが可能であると思われている。 ダベストが攻略され , さらに 4 月 4 日には全土が完全に 制圧された。 ルーマニア陸軍 1944 年 12 月 , ソビエト軍解放地区であるハンガリー東 第 2 次大戦においては , ルーマニアはハンガリーとと 部のデブレツェンに民族独立臨時政府が作られ , 逆にド もにドイツ・イタリア側に参加し , 東部戦線に 8 コ歩兵 イツに対して宣戦を布告するとともに , 旧軍の整理が行 師団 , 3 コ山岳師団 , 3 コ騎兵師団および 1 コ機甲師団 われた。そして , 戦後の 1947 年のパリ平和条約で兵力は を派兵したが , そのほとんどが壊滅し , 1944 年 4 月には 65 , 000 名 , 航空機 90 機 , 空軍 5000 名が認められた。 ソビエト第 2 ウクライナ方面軍および第 3 ウクライナ方 だが , ソビエトの東ョロッパ諸国の衛星国化と軍備 面軍によって本土を制圧されて人民政府が樹立された。 拡張計画の推進によって , 1949 年 8 月 18 日に採択された 、リ条約によってハンガリーとともに兵力は制 憲法では , 国家の防衛はすべて国民の神聖な義務とされ だが , M i - 7 攻撃へリ と協同演習を行 っているホーラ ンド軍の T 55 戦 車。各車とも発 煙装置を働かせ ている 4 15
演習において T 54 戦車から飛び降リるチェコ軍の 戦車歩兵。持っている火器は M58 小銃 ーランド軍とともに北部方面軍を編成する。さらにチェ コスロパキアのミロビスにある中央軍集団司令部の指揮 下には , 3 コ自動車化師団および 2 コ戦車師団があり , 戦時にはチェコスロパキア軍とともに南西部方面軍を編 ハンガリー陸軍の FUG65 。 BTR40 の改良型て , 成する。 14.5 または 23 機銃を装備したターレットをつんて なお , これら 3 つの方面軍は場合によっては東ョーロ いる そして , , 、ンガリーの首府フ・ダベスト近郊のテケレに ある南部軍集団司令部の指揮下の 2 コ自動化師団および 2 コ戦車師団とハンガリー軍は , 戦時にはソビエト国内 のカルバト管区軍 ( 方面軍 ) とともにドナウ戦域軍を構 成し , 前方にある東ョーロッパ戦域軍を支援することが 予想されていることは 3 月号で述べたとおりである。 ホーランド陸軍 薹ま = 十一ランド陸軍は 1939 手 9 月 1 日のナチス・ドイツ国 防軍のフ・リツツ・クリークの前にかい滅し , 国土はドイ ツとソビエトによって分割された。そして大戦間は , ド イツ軍の占領下で武装ゲリラによる武装闘争をはじめと して , 反ファシズムの戦いが続けられた。 またこれとは別にソビエトではポーランド人民師団が 編成されて独ソ戦に参加し , 一方 , 連合軍側にもポーラ ンド第 2 軍団 ( 第 3 , 第 5 師団 ) が編成されてイタリア 戦線に参加し , 有名なマーケット・ガーデン空挺作戦に もポーランド落下傘旅団が参加した。 だが 1944 年 7 月 , ポーランドの東部地区がソ連第 1 白 ロシア方面軍によって解放されて以来 , ホーランド民族 12
射撃準備中の BM-21 ロケ ット・ランチ ャー。兵はガ スマスクをつ けているのに 注意 隊 , ロケット砲兵大隊 , 対戦車ミサイル大隊 , 高射砲大 ったと予想されている。 隊 , 機甲偵察中隊 , 工兵大隊 , 通信大隊 , 衛生大隊 , 補 その編成は連隊本部 , 本部・管理中隊 , 機甲偵察中隊 , 給輪送大隊 , 化学戦防護中隊および後方勤務隊からなり 対空中隊 , 通信中隊 , 工兵中隊 , 化学戦防護中隊 , 整備 推定兵力は 9000 ~ 10 , 000 名であり , 主要装備はソビエト 中隊などの支援・兵站管理部隊の強化や , 3 コの戦車大 . 地上軍の戦車師団に近いものと思われる。 隊の打撃力をじゅうぶんに発揮させるため 1 コ自動車化 ( 1 ) 戦車連隊 : 師団の主力である戦車連隊は , 連隊本 中隊が増強されたのではないかと判断されている。その 部 , 本部・管理中隊 , 通信中隊 , 機甲偵察中隊 , 対空中 結果 , 戦車連隊の主要装備は 6 輛の z SU57 ー 2 , 4 輛 隊 , 工兵中隊 , 化学戦防護中隊 , 3 コ戦車大隊 , 1 コ自 の Z S U23 ー 4 , 7 輛の B R DM 2 / S A 7 対空ミサイ 動車化中隊 , 輸送中隊および整備中隊からなり , 主要装 ル搭載車 , 4 輛の B R DM 2 / S A 9 対空ミサイル搭載 備は 6 輛の Z S U57 ー 2 , 4 輛の Z S U23 ー 4 , 6 輛の P 車 , 3 輛の PT76, 95 輛の T54 / 55 , 10 輛の BMP 1 , T76 , 95 輛の T54 / 55 , 3 輛の BRDM1/2rkh, 6 23 輛の BRDMI および多数の BTR60P または装輪車 の B T R 50 P , 16 輛の B T R 60 P , 10 輛の B M P 1 , 輛を持っていると推定されている。 1 輛の T54 / MTU 戦車橋 6 輛の戦車回収車および多 このようにワルシャワ条約統一軍の主力であるソビエ 数の装輪車輛を持っている ト地上軍と東ドイツ陸軍は , N A T 0 統合軍と隣接する 他のワルシャワ統一軍の連隊に比べて編成が少し異って 位置にあるので , 国境付近には装備の強化と改編が行な おり , 連隊本部 , 本部中隊 , 対空中隊 , 通信中隊 , 整備 われた精鋭部隊を配置していると予想されるが , 他の東 中隊 , 輸送中隊 , 装甲偵察小隊 , 工兵小隊 , 化学戦防護 ョーロッパ諸国軍は編成・装備の面から推定して , NA 小隊および 3 コ戦車大隊からなると一般に認められてい T 0 統合軍に対する攻勢の場合でも第 1 線級の戦闘部隊 るが , 最近 , 西ドイツ連邦軍の機甲師団の戦力増強に合 として投入されることはないと考えられる。 わせて増強に着手し , 戦車師団および戦車連隊はソビエ ト地上軍の第 1 級戦闘体制の師団および連隊と同じにな 砲兵中隊 ( ソ連の一例 ) 0 砲兵小隊 砲兵小隊 中隊本部 管理班 M 円 73 X 3 M 円 73 X 3 75
語り合うワルシャワ諸国軍の将校達。演習の合い間の スナップで、うしろにみえるのは BTR60 装甲兵車。 上陸演習中のソビエト海兵隊。水上航行をしているのは B T R 60 装 甲兵車、揚陸艦は級で、前甲板上には援護射撃のためのロケ ット・ランチャーを装備している。
Uniph0topress G A S 69 トラック : ジープに相当するソビエト製車体で、一東側諸国で広く使われているよ。自重に引に路上速度 90 / れ、登坂 55 % 、ドライバーを含めて 8 名を乗せることができる。、写真はハンガリー陸軍の車体で、他の トラックなどとに渡河訓練中の光景。このクラスのバリエーションでは 4 ドアにした 69A 、 69B がある。 GAS69 truck, larger numbers 0 子 this type being used by 訓 Easte 「 n Armies. UniphOtopress 朋 26
ハンカリー駐留ソビエト軍の 122E 野砲 D 30 。車輪を上げ , 旋回可能な砲架を持っている 限されて , 陸軍は国境警備隊を含めて 120 , 000 名 , 防空 T34 / 85 , 戦闘部隊用に 1500 裲の T54 / 55 戦車 , 1000 輛 砲兵 5000 名 , 航空機 150 機 , 航空要員 8000 名となったが , の BRDMI / 2 装甲偵察車 , 1600 裲の BTR50 / 60 , ソビエトの東ョーロッパにおける軍備拡張計画によって TAB70 / 72 装甲兵車 , 130 輛の S U100 駆逐砲車および 再び強化され , 陸軍の兵力は 230 , 000 名 , 3 コ軍管区 , 若干の ZSU57 ー 2 対空砲車を持っている。 4 コ歩兵師団 , 4 コ自動車化師団 , 2 コ山岳師団 , 2 コ プルカリア陸軍 戦車師団となり , 400 裲の戦車を装備した。 プルガリアは 1941 年春以来 , ドイツの占領下にあった 現在のルーマニア軍は , 他の東ョーロッパ諸国軍と同 が , 1944 年 9 月 , 第 3 ウクライナ方面軍の進攻とともに じく義務兵役制で , 地上軍は 140 , 000 名 , 2 コ戦車師団 , フ・ルガリア国内で労働者党を主流とした政変がおきて , 8 コ自動車化師団 , 3 コ山岳旅団 , 1 コ空挺連隊 , 重地 1946 年には共産主義国になった。 対地ミサイル旅団 , 2 コ砲兵旅団 , 3 コ砲兵連隊 , 2 コ そして , 人民共和国憲法の施行にともなって人民軍の 対戦車連隊および 2 コ高射砲連隊からなり , 戦時には上 編成に着手し , 1947 年にはパリ条約による軍備の制限下 記の兵力から 2 コ機械化歩兵軍および陸軍総司令部予備 に陸軍の兵力は当初 55 , 000 名 ( 国境警備隊を含む ) で発 として , 2 コ自動車化師団 , 3 コ砲兵連隊からなる 1 コ 足し , のちソビエトの援助によって 1954 年 12 月には陸軍 機械化軍その他の部隊を編成することができる。 総兵力 200 , 000 名 , 3 コ軍管区 ( 司令部は首都ソフィア , ルーマニア陸軍の主な装備として , 訓練用の 200 輛の 自動車化師団の編成 ( 推定 ) 師団司令部 自動車化 連 隊 自動車化 連 隊 自動車化 戦車連隊 連隊 理 ~ 管隊 部 令中 一口 ヘリコプター 中隊 ロケット砲兵 大 地対地ミサイル 大 戦車連隊 機甲偵察大隊 高射砲連隊 砲兵連隊 補給・輸送 大 隊 通信大隊 工兵大隊 衛生大隊 後方管理隊 自動車化 連隊 戦車連隊 戦車連隊 図は自動車化師団を示す。 戦車師団の場合は 点線の中が右のようになる。 戦車連隊 16
って志願兵制から徴兵制に移行し , プロシア陸軍の伝統 を継承する精強な人民軍が造り上げられた。 陸軍は 89 , 000 名 , 北部軍団 ( 司令部はノイプランデン フ・ルク ) と南部軍団 ( ライプチヒ ) よりなり , 主力は 4 コ自動車化師団 , 2 コ戦車師団 , 2 コ重地対地戦術ミサ イル旅団 , 2 コ砲兵連隊 , 2 コ対戦車大隊および 1 コ空 挺大隊で , 2 つの軍団は , それそれ 2 コ自動車化師団 , 1 コ戦車師団 , 1 コ重地対地戦術ミサイル旅団 , 1 コ砲 兵連隊 , 1 コ高射砲連隊 , 1 コ対戦車大隊および軍団兵 站管理部隊で編成され , すべてソビエト式の編成を採用 している。 東ドイツは , 1968 年のチェコスロスキア事件に派兵以 来 , 1975 年のソ連・東ドイツ友好協力相互援助条約によ る出動義務によって , アフリカ南西部のアンゴラ人民共 和国とモザンビーク人民共和国に軍事顧問団を派遣し , ワルシャワ条約軍では最も重要な役割を担っており , ま た東ドイツ軍だけはドイツに駐留するソビエトの軍集団 司令部の指揮・統制下にあるといわれている。 東ドイツ陸軍の主要装備は , 2590 禰の T54 / 55 戦車 , 120 輛の p T76 軽戦車 , 1500 輛の BMP 戦闘兵車 , BT R50P, BTR60P および BTR152 装甲兵車 , 880 輛の 82E 迫撃砲 M37 を陣地に配置するソヒェト兵 B R D M 1 / 2 装甲偵察車およびハンガリー製 F U G 66 装甲偵察車 , 335 門の D30 122E 長榴弾砲および M1955 また , 西ドイツ国防軍の NATO 軍への編入に対抗す 122E カノン砲 , 100 門の M1954 130E カノン砲 , 72 門の るため , 人民軍をワルシャワ条約統一軍に編入すること M1955 ( D2 の 152E 榴弾砲 , 250 門の M1943 120m 重迫 が決定された。 撃砲 , 108 基の B M21 多連装 210E , RM70 多連装 122E 新編成の人民軍の兵力は , 陸・海・空軍を合わせて 120 , 000 名であり , その後ソビエトの要求で 90 , 000 名に ロケット発射機 , 24 基のフロッグ 7 および 16 基のスカッ 縮少したが , 1961 年 9 月 , ドイツ民主共和国々防法によ ( 71 ヘーシへ区 ' ) 改編予定の東ドイツ陸軍の戦車師団の編成 ( 推定 ) 師団司令部 機甲偵察大隊 師団砲兵 戦車連隊 司令部中隊 戦車連隊 理 管隊 部 令中 一口 自動車化 連 隊 司令部 通信大隊 工兵大隊 戦車連隊 交通統制 大隊 化学戦防護 大隊 補給・輸送 大 隊 観測中隊 砲兵連隊 整備大隊 ロケット砲兵 大隊 高射砲連隊 地対地ミサイル 大
F u G 65 装甲偵察車、ソビエト軍の B T R 40 ( B 日 D M 2 ) をハンガリーが改造した車輛で、車体を延長し工ンジンをガソ リン・エンジンからディーゼルに換装している。またハンガリーだけでなく、チェコ、ポーランドなどでも使われており 0 T 65 と呼ばれているよなおバリエーションとしてはい兵員室に 23 機銃を装備したターレットを搭載したタイプもある。 H unga 「 ian F UG65 a 「 moured cars,the BT R40 m odified type developed by Hungary. Uniphotopress ム 000 4 Unipho [ op 「 e55