装甲 - みる会図書館


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1. PANZER 1979年5月号

砲兵連隊の編成 ( 標準 ) 連隊本部 ※一部の砲兵連隊は現在では 122mm 152mm 重榴弾 長榴弾砲大隊 2 コ、 砲大隊 1 コに改編されている。 衛生小隊 補給・輸送 中 隊 当中隊 本部中隊 観測中隊 長榴弾砲 大隊 駆逐戦車 大隊 に 2m 長榴弾砲中隊 理 管隊 部中 本 田工 管隊 部中 本 大隊本部 対戦車中隊 大隊本部 に 2m 長榴弾砲中隊 重迫撃砲 大隊 重榴弾砲 大隊 2rm 長榴弾砲中隊 対戦車中隊 対戦車中隊 管隊 部中 本 0m 重迫撃砲中隊 理 管隊 部中 本 2mm 重榴弾砲中隊 大隊本部 大隊本部 対迫撃砲 汚 2m 240E 重榴弾砲中隊 重迫撃砲中隊 重迫撃砲中隊 レーダー班 重地対地戦術ミサイル大隊 , ロケット砲兵大隊 , 高射砲 PI 戦闘兵車を装備している。さらに , ソビエト製の B 連隊 , 機甲偵察大隊 , 工兵大隊 , 通信大隊 , 化学戦防護 TR50P / 60P / 152 装甲兵車 , BMP 戦闘兵車 , BR 中隊 , 補給大隊 , 衛生大隊および後方勤務隊からなり , DMI / 2 装甲偵察車以外にチェコスロパキア製の OT 編成・装備は次のようである。 62 ( BTR50 の改修型 ) , 0T64 装甲兵車 , 0T65 / 66 ( 1 ) 自動車化連隊 : 連隊本部 , 本部・管理中隊 , 3 コ 装甲偵察車 ( BT 40 の改造型 ) , ハンガリー製の FU 自動車化大隊 , 戦車大隊 , 通信中隊 , 機甲偵察中隊 , 対 G65 / 70 装甲偵察車 ( BTR40 の改修型 ) およびルーマ 戦車中隊 , 機甲防御中隊 , 対空中隊 , 工兵中隊 , 化学 ニア製の TAB70 / 72 装甲兵車も装備され , 一般にソビ 戦防護小隊 , 補給・輸送中隊および整備中隊からなって ェト地上軍の自動化連隊に比べて装軌車の数が少いよう である。 連隊の主要装備は 18 門の 120E 重迫撃砲 M1943 ( 機甲 自動車化大隊は , 大隊本部 , 本部・管理中隊 , 戦車小 防御中隊 ) , 6 門の 107 新無反動砲 B11 ( 機甲防御中隊 ) , 隊 , 重迫撃砲小隊および 3 コ自動車化中隊からなり , 推 197 門の 82E 対戦車ロケット・ランチャー p G 7 , 6 定兵力は 430 ~ 520 名で , 第 1 大隊は第 1 から第 3 中隊 , 門の 85E 対戦車砲 M1952 ( 対戦車中隊 ) , 6 門の z U23 ー 第 2 大隊は第 4 ~ 第 6 中隊 , 第 3 大隊は第 7 ~ 第 9 中隊 2 連装 23E 高射機関砲 ( 各大隊本部・管理中隊高射機関 が配属されている。 砲班 ) , ZSU23 ー 4 対空砲車および 4 輛の SA7 対空ミ なお , この自動車化中隊には A , B, C の 3 型式があ サイル搭載 B DM2 ( 対空中隊 ) , 3 輛の PT76 軽戦 り , A 型の中隊には BTR152 または BTR60P 装甲兵 車 ( 機甲偵察中隊第 4 偵察小隊 ) , 40 輛の T54 / 55 戦車 車が主に装備され , 中隊本部 , 3 コ自動車化小隊 , 機関 ( 戦車大隊に 31 輛 , 機甲偵察中隊第 1 , 第 2 , 第 3 偵察 銃小隊および管理班からなり , 推定兵力は 110 名 , 各小 小隊に各 3 輛 ) , 105 輛の B T 尺 60P 装甲兵車 ( 連隊本部 隊は将校 1 名 , 下士官 3 名 , 狙撃兵 20 名 , 操縦手および ・管理中隊に 4 輛 , 戦車大隊に 2 輛 , 工兵中隊に 3 輛 , 車載機関銃手各 2 名の計 28 名。機関銃小隊は KPVT 通信中隊に 6 輛 , 各自動車化大隊に 30 輛 ) , 34 輛の B R 14.51m 重機関銃を搭載した BTR60PB 1 輛からなり , DMI / 2 装甲偵察車 , 多数の GAS69 , GAS69A, 下士官 3 名 , 機関銃手 8 名 , 操縦手および車載機関銃手 S I L157 および GAS63A 装輪式車輛も装備されてい 各 1 名の 13 名 , 管理班は 3 名で , 1 輛の SIL157 また は S I L 151 4ht 6 x 6 トラックを装備している。 また , 3 コ連隊のうちの 1 コは , 最近は 102 輛の BM B 型式の中隊は BTR50P 装甲兵車を主に装備し , 中 73 0m

2. PANZER 1979年5月号

も 2 川に低下する。搭載砲弾も 78 発に減少し , 代って機 銃弾が 4950 発に増加しているが , これは戦訓による処置 であろう。 なお , J, L 型の一部には大型冷却ファンを装着し , 防塵機構も強化された北アフリカ向けの T 「叩 ( 熱帯地 仕様 ) があったことを付記しておく。 L 型は , J 型に引き続いて 1942 年末ごろまで生産が続 けられた。総生産数は 1300 輛ていどだが , この内には 75 砲装備の N 型へ転用された車台 447 輛や , 突撃砲にまわ された分も含まれている。シャシー・ナン / く一は 740101 ~ 76000 。 ( 3 ) Panzerkampfwagen III (5cm Ausf. M (Sd. Kfz. 141 / 1 ) M 型は 50E 砲Ⅲ号戦車の最後の型式である。内部機構 面では L 型とほとんど変りないが , 外部ではあい変らず の装甲強化が計られている。主力戦車としての防禦カ , 攻撃力の不足は , 最後までⅢ号戦車を苦しめることにな った。 砲塔前面の防楯とりつけ部の外側に , 厚さ 20E の装甲 板が熔接され , これで砲塔前面の装甲の厚さは 70E とな る。点検ロのある車体前部上面にも 10E の装甲板が増設 され , さらに M 後期型では点検ロは内側ヒンジに改修さ れる。車体両側面の脱出用扉も , 生産性向上と防弾上の Suspension 2 「「 ange 一月 ent 、多第 - 0 理由から廃止となった。 この他 , 機関室後部の構造の変更 ( 後述 ) により , ス モーク。キャンドルは廃止され , 変って 3 連装の 90E 発 煙弾発射器 Nb K. wg が砲塔の両サイドに装備された。 これは , 車内よりの電気点火式だが , これを使用する場 合はほとんど戦場からの離脱が前提となっているので , 再装填は考えなくてもよい。後に車内より発射できる擲 弾 / 発煙弾発射器が開発されたのは , 再装」眞が大変とい う理由からではなく , N 、 ) K. wg が外部に露出している ため , 敵の機銃弾などによって容易に破壊 , 発火してし まうためである。 L 型までは車体の前部につけられていた前照灯と , 産 側フェンダー上の管制ライトも廃止され , 変ってポッシ ・タイフ。の前照灯 2 コが左右フェンダー上につけられ た。 M 型でのいちばん大きな改良点は , 防水キットのとり つけにより , それまでの徒渉水深 80C 加が , 一挙に 130C 加 まで増加したことである。これも道路や橋の不完全な東 部戦線の戦訓による改良である。車室上面までのクラッ ペ , 点検ロなどは全てゴムのシールがとりつけられ , 内 側より口ックできるようにされた。マフラーは , 排気弁 っきの筒型のものが機関室の後部上面に装着され , 排気 は U 字型のパイプによりここへ導かれる。 機関室後部のオーバー・ハング下面は鋼板により整形 0 0 0 0 〇 0 49

3. PANZER 1979年5月号

ソビエトの援助により , 人民軍は陸軍 300 , 000 名 , 4 コ 陸軍の主要装備は 3400 輛の T54 / 55 戦車 , 680 輛の O 軍管区 , 13 コ師団と 5 コ予備師団が編成された。その内 T 65 および B R D M 1 / 2 装甲偵察車 , 200 輛の B M P 1 一般師団 12 コ , 航空師団 2 コ , 防空 訳は戦車師団 3 コ , / 2 戦闘兵車 , 2000 輛の O T62 / 64 / 810 の装甲兵車 , 師団 1 コおよび空挺旅団 2 コなどであった。 200 輛の z s U57 ー 2 対空砲車および M53 / 59 自走 2 連装 しかし , 1955 年の動乱以後 , ソ連軍師団の駐留ととも 30E 対空機関砲を持っており , とくに O T62 / 64 / 65 お に , 逆に軍備の削減が行われ , 現在は陸軍の兵力 91 , 000 よび M53 / 59 は , チェコスロ . パキアの自国製の兵器であ 名 , 1 コ戦車師団 , 5 コ自動車化師団 , 1 コ重地対地戦 術ミサイル旅団の他に , 3 コ砲兵連隊 , 2 コ高射砲連隊 , ハンカリー陸軍 1 コ地対空ミサイル連隊および 1 コ空挺大隊となり , 1000 輛の T54 / 55 戦車 , 1000 輛の p T76 軽戦車 , 約 600 第 2 次大戦においてドイツ・イタリア側に加盟したハ 輛の FUG65 / 66 装甲偵察車 , 1500 輛の P S Z H 装甲兵 ンガリーは , 東部戦線などに出兵したが , ドイツ軍のウ 車などの車輛を持っている。また 130 , 000 名の予備役の クライナ戦線の消滅ののち , ソビエト軍の第 2 , 第 4 ウ 人数から予想すると , 戦時体制の場合には削減前の師団 クライナ方面軍の追撃によって 1945 年 2 月 14 日 , 首府フ・ 数を配備することが可能であると思われている。 ダベストが攻略され , さらに 4 月 4 日には全土が完全に 制圧された。 ルーマニア陸軍 1944 年 12 月 , ソビエト軍解放地区であるハンガリー東 第 2 次大戦においては , ルーマニアはハンガリーとと 部のデブレツェンに民族独立臨時政府が作られ , 逆にド もにドイツ・イタリア側に参加し , 東部戦線に 8 コ歩兵 イツに対して宣戦を布告するとともに , 旧軍の整理が行 師団 , 3 コ山岳師団 , 3 コ騎兵師団および 1 コ機甲師団 われた。そして , 戦後の 1947 年のパリ平和条約で兵力は を派兵したが , そのほとんどが壊滅し , 1944 年 4 月には 65 , 000 名 , 航空機 90 機 , 空軍 5000 名が認められた。 ソビエト第 2 ウクライナ方面軍および第 3 ウクライナ方 だが , ソビエトの東ョロッパ諸国の衛星国化と軍備 面軍によって本土を制圧されて人民政府が樹立された。 拡張計画の推進によって , 1949 年 8 月 18 日に採択された 、リ条約によってハンガリーとともに兵力は制 憲法では , 国家の防衛はすべて国民の神聖な義務とされ だが , M i - 7 攻撃へリ と協同演習を行 っているホーラ ンド軍の T 55 戦 車。各車とも発 煙装置を働かせ ている 4 15

4. PANZER 1979年5月号

戦車中隊 ( ソ連 ) 中隊本部 戦車小隊 戦車小隊 戦車小隊 戦車 x 3 戦車軍 : 戦車部隊を基幹とした戦術部隊で , 3 コ戦車 師団 , 1 コ自動車化師団および軍直属の各種支援部隊か らなり , 支援部隊は機械化軍と同じである。 自動車化師団 : 自動車化狙撃部隊を中心とした機械化 軍の主力をなす戦術部隊であり , 推定兵力は 12 , 000 名 , 190 輛の T54 / 55 戦車 , 22 輛の P T76 軽戦車が主装備で , 車輛の中にはソビエト製以外にチェコスロノくキア製の 0 T62 装甲兵車 ( 装軌式 ) , 0T64 装甲兵車 ( 装輪式 ) お よび 0T65 装甲偵察車 ( 装輪式 ) が導入されている。 戦車師団 : 戦車部隊を主とし , その機甲打撃力と機動 力で , 突破 , 迂回 , 対戦車戦闘などを主任務とする戦術 部隊であり , 推定兵力は 10 , 000 名 , 318 輛の T54 / 55 戦 車 , 22 輛の P T76 軽戦車が装備されている。 空挺師団 : 空挺部隊としては最大の単位であり , 基本 的には地上軍部隊を小さくしたようなものだが , 装備 , 編成 , 訓練などが空挺作戦に適したものになっている。 72 戦車 X 3 戦車 X 3 推定兵力は 7500 名 , 編成は師団司令部 , 司令部中隊 , 3 コ空挺連隊 , 師団砲兵 ( 司令部 , 司令部中隊 , 2 コ砲兵 大隊 , 重迫撃砲大隊 , 駆逐砲車大隊 , 高射砲大隊 , 観測 中隊 ) , 工兵大隊 , 通信中隊および管理大隊からなる。 水陸両用突撃師団 : この師団は , 自動車化師団の主兵 力である 3 コ自動車化連隊に水陸両用車輛を多数配備し これに両用戦工兵連隊をつけて , 主に強襲渡河作戦を行 えるようにしたもので , この師団はポーランド軍だけが 持っており , 海上での使用を目的とはしていない。 自動車化狙撃師団 ソビエト地上軍を除く , ワルシャワ条約に参加してい る各国の自動車化師団は総計 38 コで , この師団の編成は 次のようであるといわれている。 自動車化師団は , 師団司令部 , 司令部中隊 , ヘリコプ ター中隊 , 3 コ自動車化連隊 , 1 コ戦車連隊 , 砲兵連隊 , る G ー 7 を持ってい う側の兵は P 国製の小銃 , 向

5. PANZER 1979年5月号

1988 年制式化はたいしようぶ ? 開発の主契約社は三菱重工 , 砲関 開発のスケジュールは , 88 式とい 係を日本製鋼所が , F C S を三菱電 われるその名前からもわかるとおり 気が受持って開発が進められている 1988 年 ( 昭和 63 年 ) の制式化をメド が , 実際の進み具合はどうなってい に進められてきた。主力戦車は , 全 るのだろう ? 発表されている資料 体試作から制式化に少くとも 6 ~ 7 からそれをまとめてみると , 年が必要で , また実際に 74 式の場合 ・砲関係では , 現用 74 式戦車の 105 でも 7 年が費やされている。したが 砲の砲身をくりぬいて造った滑 って昭和 63 年に制式化することを目 腔砲と , 120E のライフル砲の試 標にすると , 逆算して昭和 57 ~ 58 年 作と射撃試験がすでに完了してい に第 1 次全体試作 , 59 年に技術試験 , て , 今年はいよいよ 120E 滑腔砲 開発いよいよ本格化 60 ~ 61 年に第 2 次全体試作 , 62 年に の試作へ進む。装備の目標はもち 技術・実用試験 , そして 63 年に制式 ろんこの 120E 滑腔砲で , 砲弾も 自衛隊の 88 式新戦車 化・生産着手というタイム・スケジ 新しく A P F S D S ( ダイキンエ 業 ) , HEATFS ( 小松製作所 ) ュールがこれまで一般的に確認され 開発される。しかし戦車全体の重 ていた。しかし一説によると , 最近 74 式戦車に次ぐ自衛隊の次期主力 量の問題もあって , 砲の開発はこ ではこれがややトーン・ダウンして , 戦車 , 88 式 ( 仮称 ) の姿がだんだん 技本での研究・試作を 57 年までに完 れ 1 本に絞ることなく , まだ幅の はっきりとしてきた。 了 , それと前後して陸幕に / くトン・ ある考え方をしているらしい。つ 新戦車は , 技術研究本部の段階で タッチされ , 58 年にシステム・デザ まり , 1 滑腔砲を積みきれな 昭和 51 年度から研究がスタートし , インを完成 , 59 年から試作に入る , ければ , 口径のより小さい砲を積 というのが陸幕の担当者側の希望と 52 年度にエンジン , 砲と弾薬 , FC むケースも考えられるということ S ( 射撃統制装置 ) の 3 項目 , 53 年 もいわれている。これに単純に 7 を である。ただし , どの砲になると 度には砲と弾薬 , 新しい装甲 , サス 足すと制式化は昭和 66 年 , つまり 19 しても国産が絶対の条件で , 昨年 91 年となり , 88 式という名前が宙に ペンション用の油圧ポンプの 3 項目 の夏に来日した西ドイツ , ライン の研究・試算予算が認められて , 戦 メタル社の開係者に対する自衛隊 浮いてしまうことも考えられる。 車を造りあげる主要な構成部の単体 側の対応は意外に冷いものだった 88 式はどんな戦車に ? は大体出そろっていたが , 本年度の 88 式戦車は , 120E 滑腔砲を主砲 そうだ。 に , 最新式の FC S を装備 , 新しい 予算では装甲 , 砲関係とならんで , 新装甲は , セラミック・セルを入 砲塔・車体関係の研究・試作がほぼ 装甲板による防禦の固さと強力なデ れたいわゆるマルチプル・アーマ 要求どおりに認められた。全体のと ィーゼル , 油気圧式懸架装置による ーで , 三菱重工を中心に , 京都セ りまとめにあたる砲塔と車体関係の 高い機動力を誇る戦車となるはずで ラミックなどの数社が加わったグ 試作が認められたため , 実質的に技 開発の目標としてはアメリカの X M ループで開発中。いまのところ , 本段階での開発が全体試作に近いと 1 や西ドイツのレオパルト 2 を上ま イギリスのチョーバム・アーマー わる性能が期待されている。 ころまで進むことになった。 の技術を導入する予定はなく , 完 全な国産品で行く考えだが , 重量 と耐弾能力で満足なものが自力開 ・ 0 ・をき、 00 = ■・・■ 0 = 00 第 0 0- = 00 発できない場合 , 導入に踏切る可 能性も残されている。イギリス国 防省との交渉はまだ一切ない。 ・エンジンは 8 Z G とよばれ , その 名前でわかるように 8 気筒のディ ーゼル。研究は進んでいて , すで に単筒で 120 出総出力 98 Ⅳ級 のものが完成し , 試験に入ってい る。アメリカの X M 1 が採用し , フランスなども関心をよせている ガス・タービン化への関心はなく , オーソドックスなディーゼルで性 能の向上を担う。 ・ FCS ( 射撃統制装置 ) はテレビ 回路などを組みこんだ新しいもの の研究が進行中。中 ~ 小型コンヒ。 トビックス 。・ 30 第 戦後のプランクを埋めた国産戦車第 1 世代 , 61 式 104

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現在配備が進ん ている A M X 10 ? 。数多いファ ミリー車ととも に , フランス機 第 る位置は重要だ 備え , この打撃力に期待をかける。つまり敵の APC や 新に比べて大幅に増大した割には , 重量はそれほど増大 MI CV を撃破できる能力を持たせて , 場合によっては していない ( 12.7mnM2 フ・ローニングは 38 たの。 12.7m 歩兵を降車展開させ , それまで乗っていた APC (MI モデル 47AP 弾の砲ロエネルギー ( 重量 44.59 , 初速 875 (V) が火力支援を行う , という方式の方がずっと効果 m/sec) に対してこの 20E 弾は 3 倍の値を持ち , 射距離 的なのではないだろうか ? こんな方針から , AMXIO 800 で厚さ 25 の防弾鋼板を貫徹できる。 H E 弾は 40 P には , 射撃ポートを設けなかったのではないかと思え コの破片となって飛散し , その破片は炸裂点から 1.5 加 離れた厚さ 40E のポフ。ラ板を打ちぬく力を持つ。 る。 1960 年代後半から 1970 年代前半にかけて急速にもり上 この M621 はアルニットⅢヘリ , A M L 装甲車 , ジー ったいわゆる MI CV 構想も , 最近再び見直しが行われ プ , AMX3C 戦車をはじめ , 地上設置やソフト・スキン ている。従来の搭乗射撃が可能な 21 C V というよりも , 強力な打撃能力を備え た MICV (APC) と , 火力支援車輛 を組合わせた方がよいのではないかとい う案である。このため近年 , 火力支援車 輛の構想や開発が行われはじめている。 ☆打撃力 AMXIOP が , 搭乗歩兵の射撃能力よ M693 のもとになった M6 幻 20 機関砲 りも , 個有兵装の打撃力に期待がかけら れたのではないかということは , その兵装をみてもわか 車輛などに広く装備された。 M693 はこれをさらに対装甲車輛向けに改良したもの る。 で , AP 弾は APDS 型のものを用い , 初速度 1300 / 火力は , 敵の機械化部隊の軽装甲戦闘車輛をあるてい どの距離で撃破できる力を持たせることが最低の目標と sec, 射距離 1000 で傾斜 80 。 , 厚さ 20E の装甲板を貫徹 できる。また HE 弾も発射できるように 2 重給弾式で , された。 AMXIOP の大きさからいって大口径砲の搭載 は無理で , また連続的な火力支援や対空防禦も考えるな 機関砲の重量は 80 となった。 らば , 兵装は機関砲が最適と考えられたが , 問題はその 2 名を収容する砲塔は電動式で , 砲架は + 45 。の仰角 口径であった。フランスは結果として 20EM693 機関砲 を持つから , 対ヘリコプター , 低空攻撃機に対する射撃 を採用した。軽量 , 安価 , 整備の容易性 , 操作の単純性 も行える。ー射撃統制装置は単純な光学式だが , 700 発 / 分 の発射速屋はかなりのものだし , 何度も述べてきたよラ から選ばれたものといわれる。 に , 上空に弾を射ち上げるだけで敵機の攻撃精度を大ぎ M693 は 20EM621 の改良型で , この機関砲はフランス が 12.7n 機関銃に代る強力な打撃力を持っ汎用機関砲と く低下させる効果がある。 この機関砲を地上に向ければ , 12. 7rvn よりは大幅に強 して DTAT が開発した。 力な火力を期待できる。 AMXIOP はこの他に 7.62E 機 M621 の重量は 4 計 9 しかなく , 弾丸の破壊威力が 12.7 92

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PANZER 5 月号 ・目 折込図 : Ⅲ号 J / L / M 型戦車く図・富岡吉勝 > 61 式戦車 ( 陸上自衛隊 ) フロントカ / ヾー ロ絵 : AMX30 戦車のファミリー SAMX30 AMX30SA AMX30R AMX30 155/GCT AMX 30D AMX30HS プリュトン・システム ワルシャワ条約統一軍の装備車輛く解説・城島健二〉 ☆ T 55 戦車 ZSU23-4 対空砲車 FlJG65 装甲兵車 BTR50P 装 甲兵車 PTS-M 両用兵車スカッド C 自走地対地ミサイル B M21 自走ロケット・ランチャー St 「 66 6X 6 トラック G A S69 ジープ P M P ホンツーン☆ モワク社の装甲戦闘車輛く解説・家持晴夫 > * トルナードタイフンピラーニャ 4 X 4 ピラー 6 X 6 ピラーニャ 8 X 8 グレナティア 4 X 4 ロラント 東富士における海兵隊の M 48A 3 ドイツⅢ号長砲身戦車 申Ⅲ号 J 型Ⅲ号 L 型Ⅲ号 M 型申 第 2 次大戦のイキリス対空戦車く解説・内堀博之 > ※クルセイダー M k. Ⅲ AA Mk. I クルセイダー Mk. Ⅲ AA Mk. II クルセイダー Mk. Ⅲ AA Mk. Ⅲ※ 海軍陸戦車の装甲車く解説・高橋昇 > 一九ニ式装甲自動車ビカース・クロスレイ装甲車ー 特 集 : ワノレシャワ条約統一軍く川井幸雄 > ー 8 ドイツⅢ号 J / L / M 型戦車く藤山 登〉 ー 42 see page 8 see page 36 漏脈 0 page 42 S e e - 003 本文 : 80 年代戦車のめざすもの - 2 - 主砲く野木恵一 > イギリスの MB T 80 自主開発決定く中島日出矢 > ー 82 チャリオット物語 5 騎兵、歩兵との協同作戦く松井史衛 > ー 84 歩兵輸送車輛の発達 N 。 .28 フランスの AMXIOP く江畑謙介 > ー 88 戦史シリーズ 4 ポーランドの崩壊く木俣滋郎 > ー 94 スケーノレモテル・ T62 ータミヤ匚 35 く山田卓司 > ー田 0 トピックス ( 自衛隊の 88 式新戦車 ) ー 4 ニュースー田 6 ペリスコープー田 8 な第い ー 77 see page 88

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PAN ZE 盟 ぐ 978 年・一月号〉 600 日 カラー図 : 第 2 次大戦のイタリア戦車折込図 : T34 / 76 戦車ロ絵 : 陸上自衛隊車輛のマーキングフランス装輪装甲車特集 : 陸上自衛隊 第 2 次大戦のイタリア戦車本文 : 歩兵輸送車輛の発達他 バックナンノト ぐ 978 年・ 2 月号〉 550 円 カラー図 : ナスホルン / フンメル折込図 : 九七式中戦車ロ絵 : M 6 ひ FV622 アルビス・ストールワート特集 : フランス AMX - ロ軽戦車ナ スホルン / フンメル本文 : フランス陸軍の問題点他 ぐ 978 年・ 3 月号〉 550 円 カラービンナップ : M 60A ー折込図 : M 5 軽戦車ロ絵 : スコービオ , こに紹介していない号は在庫しておりません。 ン軽戦車ベトナムにおけるアメリカ軍現代のスエーデン陸軍大 前の日本の戦車 . 特集 :APC マルダー M 3 / M 5 軽戦車 550 円 く 1978 年・ 4 月号〉 ぐ 976 年・ⅱ月号〉 5 側円 カラービンナップ : 74 式戦車折込図ドイツ牽引車ロ絵 : ベトナム カラー図 : バレンタイン戦車折込図 : バレンタイン MK. I ロ絵 : M 5 引 におけるアメリカ軍引式戦車の迷彩塗装イギリスの特殊戦車特集 ドイツ N b. Fz. 重戦車特集 : バレンタインシリーズ M 5 引シェリダン : 74 式戦車ドイツ牽引車本文 : ペールをぬいだ T72 他 本文 : フォックス軽偵察装甲車他 550 円 ぐ 978 年・ 5 月号〉 く 1976 年・月号〉 500 円 カラー図 : 74 式戦車折込図 : 74 式戦車ロ絵 :XM ー実用化へ近すく カラー図 : 38 ( t ) 改造車裲折込図 : 駆逐戦車へツツアー ロ絵 : 最近の イギリス陸軍 38 ( ti 改造車輛と自走砲特集 : M 47 ジェネラル ストライカードイツ軍に使われたフランス車輛特集 : 74 戦車大戦 . ・ / ヾット 前のソビエト戦車本文 : 上陸車 LVA 他 ン駆逐戦車へツツアーと自走砲 ぐ 978 年・ 6 月号 > 550 円 く 1977 年・ 1 月号〉 550 円 析込図 : センチュリオン MK コ 3 Ⅳ号 H 型戦車ロ絵 : 富士教導団戦車 - 折込図 : レオパルト I A 3 ロ絵 : ド カラー図 : チャーチル歩兵戦車 大隊のマーキングフランスの AM L バナール T 62 戦車特集 : セン 特集 : チャーチル歩兵戦車 イツ A F V アノレノヾム世界の M B T 本文 : ソ チュリオン戦車ドイツⅣ号 H / J 型 連戦車と西欧の戦車他 0 978 年・ 7 月号〉 570 円 く 1977 年・ 2 月号 > 530 円 カラー折込 : チーフテン Mk コ / センチュリオン Mk コ 3 折込図 : AMX-IC カラー図 : 特ニ式内火艇折込図 : M 43 A 3 車 ロ絵 : ドイツ A F V ア P 兵員装甲輸送車ロ絵 : チームスビリット円 78 最近のチーフテン ルバムⅢ号突撃砲特集 : M48 中戦車バットン 特ニ式内火艇本文 AFV マニアのウォーゲーム特集 :AMX-IOP 大戦前のソビエト戦車 : 世界の列車砲他 ぐ 978 年・ 8 月号〉 550 円 ぐ 977 年・ 3 月号 > 530 円 折込図 : AMX30 Ⅳ号 F 型駆逐戦車ロ絵 : ソビエトの戦闘車輛ドイ . レオパルト A ーーロ絵 : ドイ カラー図 : イギリス巡航戦車折込図・ ツ AFV アルバム円 40 年代のイギリス重戦車特集 : AMX30 の最近の発 ツ A F V アノレ / ヾムスコーピオン 4 寺集 : レオノレト I イギリス巡航戦 展型 . ドイツⅣ号駆逐戦車本文 : マルダー他 車本文 : フランスの巡航戦車他 ぐ 978 年・ 9 月号〉 550 円 く 1977 年・ 4 月号〉 530 円 特集 : 第 4 欠 ロ絵 : 第 7 師団の開隊祭イタリアのカルロ・ペローチェ カラー折込 : M 60 A ー折込図 : M 60 A 2 ロ絵 : イギリスのランドロ 中東戦争における戦闘車輛 I 号戦車の改造車輛 本 . 文 : イスラエ ) レび ) ーバー特集 : M 60 戦車シリーズ駆逐戦車ャークトティーガー本文 新戦車メルカバを斬るロンメルとマンモス他 : ラインメタルに Om rn 滑腔砲他 ぐ 978 年・ 10 月号〉 く 1977 年・ 5 月号〉 550 530 円 ロ絵 : イギリスの装輪装甲車バットンミュージアムで米独戦車戦九七 カラー図 : フランス戦車折込図 : レオバルトⅡ ロ絵 : 自衛隊富士学 式中戦車特集 : 第 4 次中東戦争における戦闘車輛 T34 / 76 中戦車 校の A F V ドイツ A F V アルバムイギリスの自走榴弾砲特集 : レオバ 本文 : SS 第一機甲師団アドルフ・ヒトラー他 ルトⅡ第 2 次大戦のフランス戦車本文 : M 国 9 155mm 自走砲他 ぐ 978 年・月号〉 く 1977 年・ 6 月号〉 580 530 円 折込図 : M Ⅱ 3A ー装甲兵員輸送車ロ絵 : Bv. 206 雪上汎用車 AMX3C カラー図 : 軽戦車ルクス析込図 : ルクスロ絵 : アメリカの自走砲 53 年度富士火力演習イギリスの巡航戦車特集 : M 凵 3 装甲兵員輸 架橋戦車特集 : アメリカの自走砲軽戦車ルクス本文 : 世界の工兵 送車 T34 / 85 と改造車輛本文 : イタリア機甲師団他 用車輛日本の自走砲野戦対空火器の発達と現状他 く 1977 年・ 7 月号〉 ぐ 978 年・ 12 月号〉 530 円 580 円 折込図 : 九五式軽戦車ロ絵 : 各地の自衛隊イギリス陸軍の装備ソ カラー図 : イギリス巡航戦車折込図 : 対空戦車ゲパルトロ絵 : サラ 連の装輪装甲車特集 : 円 80 年代の MBT 九五式軽戦車本文 : 戦車は セン装輪装甲車ー K V - 引駆逐戦車対空戦車ゲバルト特集 : ー K V - 引駆逐戦車イギリス巡航戦車本文 : チェコ陸軍戦車小史他 ミサイルにどう対抗するかポーランドの豆戦車他 ぐ 977 年・ 8 月号〉 530 円 0979 年・ 1 月号〉 620 円 カラー折込 : Sdk fz. 7 牽引車折込図 : レオバルト 2 ロ絵 : 世界の カラー図 : Sd. Kfz. 250 , 2 引折込図 : ー KV - 引ロ絵 : 現代の車載ミ MICV 題名のない写真集ヘッツアー写真集特集 : ドイツ連邦共和国 サイルアメリカの A F V 特集 : ソビエト戦車 T 62 ・ T 64 ドイツ・ / 、 陸軍九五式軽戦車本文 : キャタビラの幅と接地圧他 ーフトラック Sd. Kfz. 250. 2 引本文 : 世界の列車砲他 ぐ 979 年・ 2 月号 > 600 円 0977 年・ 10 月号 > 550 円 ロ絵 : 西欧側の対空自走砲 M48 写真集 KV- I 重戦車特集 : ソビエト カラー図 : Ⅱ号戦車の改造車輛折込図 : レオバルト I ー A 4 ロ絵 : ア の装甲輸送車イギリス第 79 機甲師団本文 : 西ドイツの 57mm 砲護術 ポット自走砲陸上自衛隊総合火力演習 M 凵 3 A PC シリーズ特集 . 戦車カデシュの戦い BMP 歩兵戦闘車他 MBT-70/Kpz.70 Ⅱ号戦車の改造車輛本文 : 攻撃へリコプターの発達 ぐ 979 年・ 3 月号〉 ぐ 977 年・月号〉 550 円 600 円 ロ絵 : 式 106mm 自走無反動砲イギリス・ライン軍の演習 M 2 / 折込図 : 引式戦車 KB-I ロ絵 : ビカーズ MK コ / MK. 3 戦車 LVTP-7 M 3 / M 5 軽戦車ドイツ A F V アルバム特集 : ソビエト地上軍ドイ 水陸両用 APC スイス陸軍の機甲部隊イギリスの特殊戦車特集 : 引 ツ対空戦車本文 : 80 年代戦車のめざすもの他 式戦車 KB 重戦車シリーズ他 く 1977 年・貶月号〉 550 円 600 円 q979 年・ 4 月号〉 カラー図 : アラブ諸国の戦闘車輛折込図 : RSO トラクター ロ絵 :xM—ー試作車 CLGP カッパヘッドイギリス砲兵隊の装備 ロ絵 : ガ マ・ゴートトラックシアーマンインアクション特集 : アラブの陸軍 第 2 次大戦のアメリカ装輪装甲車特集 : FV432 シリーズドイツ第幻 ドイツ駆逐戦車工レファント本文 : XM - ー他 機甲師団本文 : 中国人民解放軍とその装備他 ・上記のパックナンパニをご希望の方は , 、ご要望の号数を明記し現金書留か定額示お替にてご注文下 = 、、 、さい。送料は一部 45 円 , 、部 65 円に 3 部 85 円です・、なおツ、ツクナンバ、は子約購読扱いにはなりません 、、のでを = = 、両方を同時に申し込まれるときはい注文書い送料などを分けてご注文下さい T 、い 2 「呶京女京区水道 4 ラチノッしツ矼 76

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先頭に戦車を立てた第 10 軍団は , ポーランドのポズナ だ ! 」 事実 , ポーランド戦におけるドイツ戦車の喪失の % 近 ン軍団を包囲した。他方 , 最も南のドイツ第 14 軍はクラ くが , 機械的な故障とか操縦のミスとか自分自身の不注 カウの西方にある工業地帯に向い , 第 2 機甲師団を先に 意による原因だった。グーデリアン大将は自己の機甲 2 立てて進む。ポーランドは飛行機や大砲を国産できるか コ師団のうち , 第 10 機甲師団を命令により他の部隊へっ ら , 早くここをおさえてしまわないと戦いが長びくから けてしまったので , 自己の兵力としては第 3 機甲師団と だ。ポーランドのポメラニア軍団もルージ軍団も , 総く 第 2 , 第 20 自動車化師団の合計 3 コ師団しか手持ちがな ずれとなって退却を開始した。 かった。グーデリアン大将がこの 3 コをうまく結びつけ 「早く逃げろ ! さもないと , ポズナン軍団のように包 てフ・ラーエ河まで来てみると , 兵士は勝手に休んでおり 囲されてしまうそ ! 」 一向に河を渡ろうとする気配もない。 確かにドイツ軍の追撃は早かった。軽機械化師団や 5 「第 3 機甲師団長ガイル・フォン・シュべンプルク中 コの機甲師団には多数の Sd. kfz. 222 や 221 4 輪装甲車 はどこへ行った ? 」「わかりません」グーデリアンの怒 が偵察中隊に配備されており , それがポーランド歩兵の りは天に冲するばかりだった。河の対岸にはポーランド 敗走するさまを報告してきたからだ。自動車化師団の歩 の砲兵が手ぐすね引いて待っているような気がしたし , 兵も大半がクルップ社の K fz. 81 6 輪トラック ( 52 馬力 ) 橋を破壊されたために強行渡河を命ずる責任者がいない に乗っていたから , 足にマメを作らずにすんだ。「機甲 師団と自動車化師団のコンビは最高だ」とへフ。ナー , グ のだ。 たまたま若い戦車小隊長が「破壊されていない橋を発 ーデリアンの 2 人は大いに気をよくした。 不思議なことに , ポーランド戦車の精鋭 , フランス , 見しました ! 」と報告してきた。 グーデリアン大将は第 3 歩兵旅団長と相談し , 勝手に ルノー社の R 35 軽戦車は 1 輛も反撃してこなかった。 R 第 3 機甲師団を渡河させてしまう。ポーランド兵の反撃 35 にせよポーランド国産の 7TP 中戦車にせよ , 3. 7c 加 砲を持ち , 20E 機銃のドイツⅡ号戦車より攻撃力が強 は意外ゃない。のちに , 第 3 機甲師団長は第 4 軍の作戦 い。装甲もドイツ戦車の方が劣っていた。しかし戦争は 会議のために後退していたものと判明したが , 自分のる ただの数字の上の比較ではない。ひとたび勢いづいてし すに上級指揮官が自分の頭越しに師団を指揮してしまっ まうと , もはや手がつけられなくなるのは戦場の常であ たとして , シュペンベルク中将はグーデリアンを何年も 恨むのである。 交通兵監部出身 , 50 歳のハインツ・グーデリアン機甲 S ヒトラー総統の訪問 兵大将は , ドイツ陸軍における戦車戦術家の第一人者で あった。彼は , 北方軍集団の第 4 軍の下 , 第 19 機甲軍団 ポーランド現役師団のうち % , つまり 30 コ師団ははじ めの 2 ~ 3 日で多大の損害を出した。それでも歴史的に を指揮して新型の無線っき装甲車に乗ってポーランド軍 と戦かっていた。大将クラスの大ものが , 陣地をかまえ 有名な騎兵部隊は初陣のドイツ兵に恐怖を与えずにはお ず装甲車の上から戦車集団の 指揮をとるのは , 史上はじめ てのことである。 ところが彼の指揮装甲車の 前後左右に , 突然大口径の砲 弾が落下してきた。どうみて もポーランド砲兵のものでは ない。 「ノくカめっ ! 味方射ちだ ! 」 後方の砲兵が , 初陣に興奮 し , 朝もやの中でメチャメチ ャに射ち出したのだ。そのた め , 装甲車の操縦士は砲弾を 避けようとしてハンドルを切 りそこね , 車は溝に落ちてし まう。車体がかなり破損して しまった。 「どいっこいつもへマばかり 9 ドイツのⅣ号戦車 C 型。侵攻部隊は自軍識別用の白い十字を画いていた

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イギリスの M 町 80 、自主開発決定 ! のショック M8T80 , 戸材 8 ′″ / S わ Made 中島日出矢 イギリスは , N A T 0 やヨーロッパ の防衛のため洋あえてこれを実行したら しい。だがその後の両国の仕打ち洋は イギリスの神経を逆なでするものがあっ 0 70 年代のはじめ , 3 国は共同の次期戦 車を開発する構想を持っていた。アメリ 力はすぐに手を引いたが , 西ドイツとは FMBT80 の計画名でかなり深い検討が 行われ , イギリスは自国型の主砲を採用 して欲しいという期待感もあって , チョ ーバム装甲の秘密を , 西ドイツに手渡し た。しかし西ドイツが自分の砲を固守し イギリスが , チーフテン戦車の後継車 M B T 80 を自力 で開発しはじめた。西側の軍事専門家たちは「とうとう 来るものが来たか ! 」とショックの色をかくせない。 もれたチョーバム装甲板の秘密 このショックとは一体なんなのか ? 82 が最近になって明らかになった。 リスがアメリカと西ドイツに技術資料を渡していたこと 1976 年 6 月まで秘密にされていたが , 実は公表前にイギ い 1 枚の板に仕上げたものといわれている。この存在は , ナイロン , チタニウムなどを張り合わせ , 衝撃と熱に強 チョーバム装甲は , 鋼板にセラミック , アルミ ニウム , つ一 0 ち早く察した , イギリスの先見の明と技術力の勝利であ する対戦車ミサイルを防ぎきれなくなるということをい 秘洋になっているが , いうなれば , 従来の装甲では進歩 に開発をはじめた強力な装甲板で , 内容はいまでも極 60 年代の末から , イギリスがチョーバム試験工廠で独自 よく知られているように , 有名なチョーバム装甲は 19 イツのさまざまな思惑がからんでいた。 しかしこの戦車の開発決定までには , アメリカや西ド を装備するらしいという情報が伝えられている。 を張りめぐらし , ロールス・ロイスの C V 12 ディーゼル MBT80 は 120E ライフル砲を積み , チョーバム装甲 型を完成しなければならない。 る必要があり , そのためには逆算して 1983 年ごろには原 イギリスとしては次期戦車を 1980 年代の末には実戦化す ろって , さすがのチーフテンも旧式化は避けられない。 しかし 1980 年代の後半になると各国の新鋭戦車が出そ クスな戦車を造って , 「さすがイギリス」の声が高い。 も , センチュリオンからチーフテンと重厚でオーソドッ 入したという伝統と栄光を誇る国である。第 2 次大戦後 イギリスは , 第 1 次大戦で , 世界初の戦車を実戦に投 たため , この計画は立ち消えになった。 アメリカとの間には 950 年技術協約というものが あり , イギリスは x M 1 にも自国製 120 砲を採用させ ようと , この装甲の秘密をアメリカにも提供したのだっ 0 しかしその後 , XMI とレオパルト 2 の標準化に , イ ギリス製の 120E ライフル砲の問題が加わって , NAT 0 の装備標準化の問題はより大きく表面化してきた。 3 国はそれぞれ自分の砲や技術を採用させようと意気ごん だが , とりわけテストで優秀な成績をあげたイギリスの 自信は強まった。 ところが , アメリカが選んだのは西ドイツ製の砲で , イギリスに対して要望したのは , 「西ドイツの砲をイギ リスも採用して欲しい」ということだた 、つ 0 頭にきたイギリスはこれを断わり , 西ドイツとの間も 冷え切ってしまった。イギリスは , 自分たちの 120 簡砲 こそ最高の性能と信じていた。 アメリカはそのあと西ドイツのレオパルト 2 をテスト したが , ーも二もなく自国製の x M 1 を採用する。この 裏には , 「外国製の戦車を採用するなどということは論 外だ ! 」とする軍とメーカーの強い反発があったためと いわれる。 無念 ! イギリス主砲の採用ならず しかし砲の標準化はまだ完全に結論が出たわけではな く , 1977 年 12 月には再審査が行われた。しかしここで再 び西ドイツ製の滑腔砲が選ばれ , アメリカは x 1 に将 来この砲を積むことを発表したのである。このとき , イ ギリスはこの選択を政治的なものだと反論した。 事実 , 双方の 120E 砲の威力には決定的な差はなく , 当時から噂されていたことだが , その裏には , イギリス が早期警戒機としてアメリカのポーイング E- 3 を購入 しないのに対し , 西ドイツが , この採用を前向きに検討